東方〜もう一人の巫女〜   作:ルミナス

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第八十五話

〜葵side〜

 

私は、自分の神社の境内を掃きながら考え事をしています。

 

その内容は、少し前から見る様になった夢。

 

黒い龍。

 

博麗神社の崩壊。

 

最後には幻想郷までも破壊されて終わる夢。

 

・・・確実に異変の前兆です。しかし、私がもっとも気になっているのはそこではなく、黒い龍に乗っていた人物です。

 

「・・・なんで、想起さんが・・・」

 

想起さんは、十一年前、私が六歳の頃(現在十七歳)に幻想郷に幻想入りして来た男の子です。

 

年は私や霊夢と同い年です。

 

幻想入りしてからの一年半、この神社にも住んでいましたが、ある日、忽然と消えました。

 

理由は分かりません。何も言われずに消えました。

 

その想起さんが、黒い龍に乗って幻想郷を壊す。・・・信じられる夢ではありませんが、予知夢なら確実に当たります。

 

・・・ですが、想起さんの性格から考えると、あり得ない話です。

 

想起さんはとても心優しい方ですからね。

 

・・・となると、答えは一つですかね。

 

「・・・『砕牙』さん。貴方ですか?」

 

私は、まだ時間がある異変を起こした首謀者であろう人の事を考えた。

 

〜レティシアside〜

 

「・・・」

 

「れ、レティシア様?」

 

「・・・あら、ごめんなさい、ユニ。一度、下がってもらっても良いかしら?」

 

「あ・・・はい。分かりました」

 

私がそう言うと、ユニは頭を下げて私の部屋から出て行った。

 

「・・・さて、あの見透かした未来は流石に許容出来ないわね」

 

まあ、大体気付いているでしょうけど、私の能力『見透かす程度の能力』は未来を少しだけ覗くことが出来る。

 

・・・まあ、あくまでほんの少しだから、随分先迄見透かそうとすると、ボンヤリとしか分からない。

 

・・・けれど、それは逆に近い未来ならちゃんと分かるということ。

 

私は今さっき、気分で能力を使ったけれど・・・これはね・・・

 

「・・・さて、どうしたものか・・・」

 

紫なら迷わず消すでしょうね。彼女は私よりも幻想郷を愛しているもの。

 

なら、私は?

 

「・・・答えなんて、考えなくても出て来るものね」

 

このままだと、幻想郷は破壊されてしまう。それは、レミィ達の力が落ちてしまうのと同義。

 

なら、私がやることは・・・

 

「レミィ達の為に、幻想郷の為に・・・壊すものを消す」

 

・・・今回の異変、私も『本気』を出すことになるかもしれないわね。

 

その場合、紫や鬼灯は何処まで許容してくれるかしらね?

 

〜??side〜

 

「・・・久々に戻って来たな。幻想郷」

 

(ねえ『砕牙』。やめようよ。僕はこんな事したくなんて・・・)

 

「はあ〜、お前はまだそんな甘い事言ってるのかよ『想起』」

 

俺は、中に居る『想起』にそう言ってやった。

 

「お前が今迄、どんなことされてきたのか、忘れたわけじゃ無いよな?」

 

(忘れては無いけど、でも僕は破壊なんて望んで無い‼︎)

 

はあ〜、『想起』はまだ甘い事を言ってやがるな。

 

「悪いが俺は辞めるつもりはない。『想起』を傷付けた奴等を全員、殺してやる」

 

(『砕牙』!)

 

俺は『想起』との会話を無理矢理終わらせた。全く、本当に甘いな。『想起』は。

 

「・・・さて、やるぞ『ソロモン』」

 

『GAYYYYYYYY!』

 

俺は、俺の後ろに居る黒き龍『ソロモン』にそう言った。

 

さあ!壊れろ‼︎『幻想郷』!

 

全てを壊せ‼︎『ソロモン』!

 

〜葵side〜

 

「‼︎」

 

私は、何かの声と妙な力を感じて、その方向を向くと・・・

 

「・・・夢で見た黒い龍・・・。今日の事だったんですか・・・」

 

・・・今更思えば、分かっても良かったはずです。だって・・・

 

昨日、内容を全て、ハッキリと見ることが出来たのですから。

 

ただ、言い訳染みてしまうのですが、なぜ『想起』さんが出てきたのかという方に頭が回っていた為に、この自体になる迄思い出せないでいました。

 

・・・こんな事で・・・こんな事で、何が『守りの巫女』ですか‼︎何の為の能力ですか‼︎

 

「葵‼︎」

 

「・・・ルカ、鬼灯」

 

流石に異常事態に気付いたのか、二人はすぐ外に出てきました。

 

「・・・アレは、前から葵が夢に出てくると言っていた『黒い龍』か?」

 

「うん。そうだよ」

 

「まさかの今日か・・・兎に角、博麗神社に行くぞ!」

 

「うん!」

 

私達は、自分達が出せる限界のスピードで博麗神社へと向かって飛びました。




さて、中途半端ですが此処迄です!

実際はもっと中途半端な所で辞めそうになっていましたがね・・・

それでは!さようなら〜!
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