〜葵side〜
神無月神社から急いで来た為、以外と早くに博麗神社に着くことが出来ました。
「霊夢ッ‼︎」
「あ!来たぜ‼︎霊夢‼︎」
「ん?魔理沙も居たのか?」
「そんな事はどうでもいいわ‼︎葵‼︎あの異変、今日の事だったわけ⁉︎」
「ごめん・・・」
私はそう謝りました。
別の事に気を取られていた為に、この自体になる迄分からなかった。どんな理由であれ、幻想郷が壊される可能性を見逃すなんて・・・許されていいことではありません。
「・・・兎に角、葵。戦う準備は出来てる?」
霊夢が私にそう言いました。・・・ただ、その顔からは厳しさが感じられますが。
私は、少し深呼吸をしてから、返事をしました。
「うん。準備出来てるよ。霊夢」
そして、私が鳥居の方向を向き・・・
「ッ‼︎危ない!霊夢‼︎」
直ぐに霊夢の方に向き直り、霊夢に飛びつき、一緒に伏せるような行動を取りました。
ルカ達も直ぐに同じ行動を取りました。
それと同時に何かの爆発音が鳴り響き、崩れる音がしました。
私はその音が鳴り止むと、直ぐに音がした方を見ました。
「‼︎」
「痛っ・・・。一体何が・・・‼︎」
霊夢も起き上がり、音がした方を向くと・・・
「嘘・・・、神社が・・・」
私達がよく知る博麗神社が倒壊・・・というよりも、破壊されていました。
「・・・」
霊夢はそんな事をしたであろう人物の方を向きました。
・・・私は既に分かってます。こんな事が出来る人物は、一人しかいないのですから。
「ん?なんだ、葵もいたのか」
その声を聞き、私も振り返ると、黒い漆の様な髪色に高い背。ただ、見慣れた深い蒼色ではなく、深い紅色をしていました。
・・・これで確実ですね。
「・・・『砕牙』さん。やはり、貴方でしたか」
「あー、やっぱりお前には分かるのか。『葵』」
『幻現 砕牙』
『想起』さんのもう一つの人格。
『想起』さんの事をとても大切に思っている人。
・・・けれど、『想起』さんの事をとても思ってるからなのか、何だか、行動が空回りしている様な気がします。
ちなみに、私の能力は暴露てます。
「ちょっと、葵!あんた、彼奴と知り合いなの⁉︎」
「私もそんな事、一度も聞いたことが無いんだが?」
「あ、あの〜、それは今此処で聞くことなの?」
「「聞かなきゃ気になるでしょ(だろ)‼︎」」
「いや、タイミングを考えましょうよ⁉︎」
・・・何だか雰囲気がおかしくなった気がするのですが、気の所為でしょうか?
「・・・おい、お前ら。そんな茶番を何時まで続けるつもりだ?」
遂には、砕牙さんも耐えきれずにそんな事を聞いてきました。
「ほ、ほら!霊夢‼︎兎に角、異変解決が先ですよ‼︎」
「・・・それもそうね。でも、葵は先に聞きたいことがあるんじゃないの?」
・・・やっぱり、霊夢には暴露ていましたか。なら、聞きましょう。
私は霊夢達に向けていた顔を砕牙さんの方に向けました。
「砕牙さん。どうして貴方が表に出てるのですか?」
私がそう聞くと、砕牙さんは、
「『想起』を傷付けた奴らを殺る為だ」
と言いました。
「『想起』さんの、ですか?」
『想起』さんの事を知らない鬼灯以外の全員は首を傾げていますが、今は気にしてはいられません。
「ああ。俺は『想起』を傷付けた奴らを許さない。だから壊すんだ。まあ、彼奴は甘いからそんな事望んで無いがな」
「おい、だったらそんな事しても意味なんて・・・」
魔理沙はそう言いましたが、その言葉は砕牙さんの殺気の籠った睨みで中断させられました。
「言ったろ?それは彼奴が甘いからだ。だが、俺はそうじゃない。だから、壊す。彼奴の為にもな。例え、彼奴を助けたお前が相手だろうとな」
砕牙さんは私に向かってそう言いました。
「・・・そうですか。でしたら、私はこの幻想郷を壊させない為に、そして、『想起』さんの望みの為に、貴方と戦います」
普段なら嫌ですが、今は違います。
何としてでも止めます!砕牙さんを‼︎
「そうね。この幻想郷は絶対に壊させない‼︎相手になってあげるわ‼︎」
「なら、私も手伝おう」
「お?ルカもか?なら私も参戦するぜ!」
「私も、妖怪賢者の一人として、妖怪の一人として、この大惨事は見過ごせない。私も参加しよう」
「全員掛かって来やがれ‼︎」
そして、私達対砕牙さんと黒龍の戦いが始まりました。