東方〜もう一人の巫女〜   作:ルミナス

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第八十六話

〜葵side〜

 

神無月神社から急いで来た為、以外と早くに博麗神社に着くことが出来ました。

 

「霊夢ッ‼︎」

 

「あ!来たぜ‼︎霊夢‼︎」

 

「ん?魔理沙も居たのか?」

 

「そんな事はどうでもいいわ‼︎葵‼︎あの異変、今日の事だったわけ⁉︎」

 

「ごめん・・・」

 

私はそう謝りました。

 

別の事に気を取られていた為に、この自体になる迄分からなかった。どんな理由であれ、幻想郷が壊される可能性を見逃すなんて・・・許されていいことではありません。

 

「・・・兎に角、葵。戦う準備は出来てる?」

 

霊夢が私にそう言いました。・・・ただ、その顔からは厳しさが感じられますが。

 

私は、少し深呼吸をしてから、返事をしました。

 

「うん。準備出来てるよ。霊夢」

 

そして、私が鳥居の方向を向き・・・

 

「ッ‼︎危ない!霊夢‼︎」

 

直ぐに霊夢の方に向き直り、霊夢に飛びつき、一緒に伏せるような行動を取りました。

 

ルカ達も直ぐに同じ行動を取りました。

 

それと同時に何かの爆発音が鳴り響き、崩れる音がしました。

 

私はその音が鳴り止むと、直ぐに音がした方を見ました。

 

「‼︎」

 

「痛っ・・・。一体何が・・・‼︎」

 

霊夢も起き上がり、音がした方を向くと・・・

 

「嘘・・・、神社が・・・」

 

私達がよく知る博麗神社が倒壊・・・というよりも、破壊されていました。

 

「・・・」

 

霊夢はそんな事をしたであろう人物の方を向きました。

 

・・・私は既に分かってます。こんな事が出来る人物は、一人しかいないのですから。

 

「ん?なんだ、葵もいたのか」

 

その声を聞き、私も振り返ると、黒い漆の様な髪色に高い背。ただ、見慣れた深い蒼色ではなく、深い紅色をしていました。

 

・・・これで確実ですね。

 

「・・・『砕牙』さん。やはり、貴方でしたか」

 

「あー、やっぱりお前には分かるのか。『葵』」

 

『幻現 砕牙』

 

『想起』さんのもう一つの人格。

 

『想起』さんの事をとても大切に思っている人。

 

・・・けれど、『想起』さんの事をとても思ってるからなのか、何だか、行動が空回りしている様な気がします。

 

ちなみに、私の能力は暴露てます。

 

「ちょっと、葵!あんた、彼奴と知り合いなの⁉︎」

 

「私もそんな事、一度も聞いたことが無いんだが?」

 

「あ、あの〜、それは今此処で聞くことなの?」

 

「「聞かなきゃ気になるでしょ(だろ)‼︎」」

 

「いや、タイミングを考えましょうよ⁉︎」

 

・・・何だか雰囲気がおかしくなった気がするのですが、気の所為でしょうか?

 

「・・・おい、お前ら。そんな茶番を何時まで続けるつもりだ?」

 

遂には、砕牙さんも耐えきれずにそんな事を聞いてきました。

 

「ほ、ほら!霊夢‼︎兎に角、異変解決が先ですよ‼︎」

 

「・・・それもそうね。でも、葵は先に聞きたいことがあるんじゃないの?」

 

・・・やっぱり、霊夢には暴露ていましたか。なら、聞きましょう。

 

私は霊夢達に向けていた顔を砕牙さんの方に向けました。

 

「砕牙さん。どうして貴方が表に出てるのですか?」

 

私がそう聞くと、砕牙さんは、

 

「『想起』を傷付けた奴らを殺る為だ」

 

と言いました。

 

「『想起』さんの、ですか?」

 

『想起』さんの事を知らない鬼灯以外の全員は首を傾げていますが、今は気にしてはいられません。

 

「ああ。俺は『想起』を傷付けた奴らを許さない。だから壊すんだ。まあ、彼奴は甘いからそんな事望んで無いがな」

 

「おい、だったらそんな事しても意味なんて・・・」

 

魔理沙はそう言いましたが、その言葉は砕牙さんの殺気の籠った睨みで中断させられました。

 

「言ったろ?それは彼奴が甘いからだ。だが、俺はそうじゃない。だから、壊す。彼奴の為にもな。例え、彼奴を助けたお前が相手だろうとな」

 

砕牙さんは私に向かってそう言いました。

 

「・・・そうですか。でしたら、私はこの幻想郷を壊させない為に、そして、『想起』さんの望みの為に、貴方と戦います」

 

普段なら嫌ですが、今は違います。

 

何としてでも止めます!砕牙さんを‼︎

 

「そうね。この幻想郷は絶対に壊させない‼︎相手になってあげるわ‼︎」

 

「なら、私も手伝おう」

 

「お?ルカもか?なら私も参戦するぜ!」

 

「私も、妖怪賢者の一人として、妖怪の一人として、この大惨事は見過ごせない。私も参加しよう」

 

「全員掛かって来やがれ‼︎」

 

そして、私達対砕牙さんと黒龍の戦いが始まりました。

 

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