転生してもハンターだった件   作:邪神イリス

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 彼の目に映るのは、常に苦悩し続ける王の姿。

 飢える仲間達を想うも、何も出来ずにいる自身に苦悩する王の孤独な姿。

 

 

 雨が何日も降らず、日照りが続き、大地が枯れて作物が実らなくなり、大飢饉が発生した。

 少し境界を越えれば、豊かな国々がある。

 だが、そこに出向くことは出来ない。何故ならばそこは魔王の領土なのだから。

 その境界を越えることは明確な魔王への敵対行為。飢えて死ぬのを待つまでもなく、皆殺しにされてしまうだろう。

 彼等の住む土地は、3つの領土と森に囲まれている。

 3人の魔王が治める領土は、彼等のような下等な魔物には絶対不可侵であった。

 それならば、残る道は一つ。少し境界を越えた先にある豊かな森だ。王がそこに活路を見出したのは、至極当然の流れだった。

 しかし、その森はかの暴風竜が守護する土地でもあったのだ。




 腹ガ減ッタ・・・・・・・

 何デモイイ、飯ガ食イタイ・・・・・・



 声にもならないような声を上げながら倒れていく仲間達。

 だが、その声は減るどころか、数倍にも増えていった。

 生存本能が刺激され、産まれてくる赤子が増えたのが原因である。

 その事が、事態をより深刻なものへと変えていく。

 

 王が笑った顔など見た事もない。

 自分の食糧までも、小さな子供達に分け与える王。

 けれども、翌日にはその子達も死んでいるだろう。

 それ程までに痩せ衰え、生きる力を失っているように見えるのだから・・・・・・

 そして王は、禁忌を犯した。

 与えられる食糧が無くなった王は、自らの血肉を最後の我が子に与えたのだ。

 誰が止める事が出来ただろう・・・・その、あまりにも儚い願いを・・・・・・

 王はただ、我が子に生き延びて欲しかっただけなのだ。


 

 その行為を諫める事が出来なかった事が、罪。

 食べても食べても満たされぬ。

 そして毎晩夢を見るのだ。

 あの、凄惨なる王の姿と、何も知らずに腸を貪る赤子の姿を。

 結果的に子は進化し、新たな王となった。しかし、依然として飢饉は続き、王は毎日苦悩している。

 何故、自らは生き延び、他の者達は死んでいくのかと。

 誰か、救ってほしい。

 この・・・・・いつ終わるとも知れない、永劫の餓鬼地獄から。



 この叶わぬであろう願いを胸に、今日も1日が始まる。







 
 





森の騒乱編
騒乱の時代へ


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ、リムル様。可愛らしくなられて」

 

「スライムの姿じゃないが、分かるのか?」

 

「もちろんです!」

 

 今、リムルは自身の服を用意してもらう為にハルナに寸法をしてもらっている。

 

 そういえば、リグルドも一目でリムルだと気づいてたよな。カバル達は気付いていなかったが。

 

「えーと・・・・旦那?間に合わせですが、こいつをどうぞ。性別ないっつっても、真っ裸じゃいかんでしょ」

 

「おお、助かるよ」

 

 顔を赤らめ、目を逸らしながらガルムが服をリムルに渡す。

 

 分かり易い程戸惑っているし、もしかしたら名付けに関係があるのかもしれない。

 

 因みに俺は何も感じてはいない。リムルの前世が男だというのは大分前に聞いたし、裸よりも恥ずかしいんじゃないかという程の露出度の高い装備を着ていた女性ハンター達を知っているからかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 寸法を終えた後、せっかくリムルが人の姿になれるようになったので、1日を人型で過ごすと決め、今はそれぞれランガとエンカの背に乗り、軽く町を見回り、用事を済ませる為に町の外へと向かう。

 

 因みに、俺も新しく作ってもらった服を着ている(見た目はリムル達が着ているのとほぼ同じ)。ユクモノシリーズとかでもいいのだが、普段生活する分には、コレで充分だろう。

 

「リムル様、ジン様、おはようございます」

 

「おう、おはよう。」

 

「建設の方はどうだ?」

 

「順調です!ただ、中々家の方はまだ出来てませんけど」

 

「時間はあるんだから、焦らずやっていけよ」

 

「はい!」

 

 俺達がシズの看病をしていた間も、町の建設は着々と進められていっていた。

 

 排泄物の処理などの問題を早めに解決する為に、今は上下水管道の設置を優先しているので、家はまだテントばかりだが、カイジンやドワーフ三兄弟の工房など、いくつか建て終わった物もある。

 

 俺達が思っていたよりも、リグルドの統率力が高かったおかげだろう。

 

「リムル様!ジン様!」

 

「おう、リグルド」

 

「これから、お出かけですかな?」

 

「ああ、ちょっと封印の洞窟までな」

 

 最近、作業などを円滑に進める為にゴブリン・キングに格上げしたせいか、ますます筋骨隆々になり、やけにつやつやしている。

 

「そうだ。ゴブリン・ロード達は役に立てているか?」

 

 リムルがそう聞くと、

 

「もちろんですとも!」

 

 と、リグルドは嬉しそうに答える。

 

 住人がおよそ500人増えたことにより、流石のリグルドでも、1人ではまとめきれないという事で、リグルドの下に、新たにゴブリン・ロード4人を指名した。

 

 それぞれの役職は経済などに詳しいリムルと話し合って決めた結果、ルグルドが司法、レグルドが立法、ログルドが行政を司る長官で、ゴブリナのリリナが生産物の管理大臣だ。

 

 もっとも、まだ名ばかりの役職なんだけどな。細いことは追々決めていけばいいから大丈夫だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところで、リムル様・・・」

 

「ん?」

 

「今日もお食事は必要ないのですか?」

 

 リグルドに行く場所を伝え、さぁ行こうと思った時、リグルドがそう聞いてきた。

 

「ああ、どうせスライムの身体じゃ味がしな・・・・」

 

 すると、リムルは目を見開き、肩を震わせる。

 

 ・・・・・もしかしてだが、今までリムルはスライムだった為に食事をしても味がせず、虚しい気持ちになるからということで、食事は一切していなかった。しかし、今は人の姿になれるようになった。

 

 リムルは擬態した者と同じ力、五感の機能を持つ。ならば、今のリムルなら味が感じれるのでは?

 

「待て、今日から俺も一緒に飯を食う事にする。」

 

 俺が考え事をしていると、先程とは真逆の返答をリムルがする。

 

「なんと!」

 

 その答えを聞いたリグルドが嬉しそうな顔をする。

 

 いつも食事にだけは参加しないリムルを見て寂しそうだったしな。

 

「では今夜は宴会ですな。ご馳走を用意するようリリナに申し付けておきましょう」

 

「うむ、頼んだぞ」

 

「じゃあ、俺達は少し行ってくるな」

 

「はい。お気を付けて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひゃっほーーーーーーーー!」

 

「嬉しそうだな、リムル」

 

「いやだって、ジン!味のある飯が食えるんだぞ!この世界に来て最初に肉を食って味がしなかった時の俺の気持ちがわかるか?!」

 

「まぁ、せっかく目の前に美味そうな飯があるのに、まったく味がしないなんて、拷問以外の何物でもないな」

 

「だろ?ご馳走はなんだろうな?肉?やっぱ肉かな?米も欲しいけど稲がないからな〜〜」

 

「米ねぇ・・・・・・」

 

 俺が思い出すのは、我らの団の料理長達が作った数々の料理・・・・・ああ、また食いたくなってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しばらくして、森の中を進んでいると、リグルとゴブタ達に出会った。

 

「よう、リグル!」

 

「周辺警備兼食料調達、ご苦労さま」

 

「リムル様!ジン様!」

 

「今夜は宴会の予定なんだ。美味そうな獲物を頼むよ」

 

 そう、リムルが言うと、

 

「今日はリムル様も食べるっすか?」

 

 と、ゴブタが少し驚いたような顔で聞いてきた。

 

「ああ!なんてったって、この身体には味覚があるからな!」

 

 するとゴブタは、

 

「いっぱい食べたら、おっぱいも育つっすかね?」

 

 視線をリムルの胸に向けながら、とんでもなく失礼な事を言った。

 

 瞬間、リムルは後ろ回し蹴りをゴブタの鳩尾に打ち込む。

 

「げふぅっ!!」

 

 防御する間も無く、もろに喰らったゴブタは泡を吹きながら悶絶している。もっとも、今回は自業自得なので、助けたりはしない。

 

「すみません、リムル様。ゴブタには後でキッチリと教育しておきますので」

 

「ああ、そんなに気にしてはいないけどな。そんな事より、獲物を頼むな」

 

「では、特上の牛鹿をご用意しましょう。最近は森の奥から移動してくる魔獣が多いので、獲物は豊富なんです」

 

「・・・・何かあったのか?」

 

 俺がそう聞くと、

 

「いえ、たまにですが、環境の変化などで魔獣の移動がありますからね。大した事はないと思うのですが、念の為に警備態勢は強化しております」

 

 そう、リグルは答えた。俺はそれを聞いて、少し考えた。

 

 俺が居た世界でも、時折、モンスターの移動は起きる事があった。ハンターの間でよく移動する事で有名なのは、『ポポ』を求めて砂漠などからわざわざ寒冷地帯まで行く『轟竜:ティガレックス』や繁殖の為に移動する『火竜 リオレウス』などだが、俺はそれ以外の移動をしたモンスター達を知っている。『アオアシラ』、『ジンオウガ』、そして『ラオシャンロン』などだ。彼らの移動の理由は、『彼ら以上の実力を持つ存在』によって住処を追われた事だ。

 

 リグルはただの環境の変化と言ったが、どうにも気になる。万が一という事もあるし、念の為にエンカ達を同行させよう。

 

「エンカ、警備隊に同行してくれ。もしもの時は任せたからな」

 

「承知しました!」

 

「じゃあ、ランガも一緒に行ってくれないか?」

 

「お任せください」

 

「しかし、リムル様とジン様はお出掛けでは・・・・・」

 

「大丈夫だ。俺達は今、封印の洞窟に向かっていてな」

 

「もうすぐそこだしな。気にするな」

 

「しかし・・・・」

 

「遠慮はいらぬ。我らを連れて行け、リグル殿」

 

「我が主達が心配はいらないと言っておられるのです。大丈夫ですよ」

 

 俺達の申し出をすぐに受けたランガとエンカだが、俺達に頼まれたのが嬉しかったのか、真面目な顔とは裏腹に尻尾を凄い振っていた。こういう所を見ると、本当に兄妹だなぁ。と実感する。

 

 「じゃあ、俺達は洞窟にいるからな。」

 

 「何かあったら連絡を「あっ!」・・・どうかしたか?」

 

 もしもの時は連絡する旨を伝えようとしたリムルの言葉を、何かを思い出したかのようにリグルが遮る。

 

 「すみません。忘れてました。森の巡回中に拾ったのですが、リムル様達がお持ちの方がよろしいかと・・・・」

 

 そう言いながらリグルが懐から取り出して渡してきたのは、シズが身に付けていた仮面だった。イフリートとの戦いで何処かにいったので、探していたのだが、リグルが見つけてくれたみたいだ。

 

 「探してたんだ・・・・ありがとな。」

 

 そう言い、リムルが仮面を受け取る。

 

 「見た所、壊れたりしている部分は無さそうだな。」

 

 「ああ、何処か欠けたりしてなくて良かったよ。」

 

 シズからは色んなものを貰ったが、形のある形見はこの仮面と、彼女の所持していた剣だけだからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リグル達と別れた後、俺達は洞窟に到着し、地底湖の側まで到着する。

 

 「よし、ここら辺でいいな。」

 

 「んじゃあ、始めるか。」

 

 俺達がここに来た目的は、お互いのスキルと耐性をもっとしっかりと把握する事だ。

 

 リムルはイフリートとシズを喰った事で、更にスキルや耐性が増えたのでその確認。俺はモンスターのブレスなどの威力の細かい調整などの確認の為だ。

 

 上手く使いこなせれば、強力な物を手加減して使う事ができる。せっかく持っていても、上手く使いこなせないのであれば、意味はないしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず、耐性を改めて確認した所、リムルが持っている耐性は、『熱変動耐性』、『物理攻撃耐性』、『痛覚無効』、『電流耐性』、そして『麻痺耐性』だ。この内、『痛覚無効』は、俺のスキル『狩人』のスキル効果にも含まれている。

 

 そして、俺の耐性は、スキル効果に含まれている『痛覚無効』、『状態異常耐性』、『自然影響耐性』と、各種属性に合わせてモンスターの鎧を纏って防具のスキルを発動。もしくは、そのモンスターに変化する事で無力化できる。

 

 例えば、火属性は、先日の『ディノバルド』や『グラビモス』、『リオレウス』に『テオ・テスカトル』など、多岐に渡る。状況に合わせた物にすればいいだろう。

 

 そこで俺とリムルがふと思った事があった。

 

 (相棒。シズがイフリートに乗っ取られた時に聞こえたあの声は、お前や、前に『無限牢獄』の合同解析を許可した時に少し聞こえたリムルの『大賢者』の声とは違う感じだったが、あれはなんだったんだ?)

 

 そう、実はあの時、こんな声が周囲に響いたのだ。

 

 《ユニークスキル『変質者』を発動します》と、

 

 《解。スキルの獲得・進化、または世界の改変を告げるのは、通常『世界の言葉』です。『世界の言葉』は、誰の耳にも響きます》

 

 (何?じゃあ、やはりあの時の声はお前でも『大賢者』でもなかったと?)

 

 《解。ユニークスキル『大賢者』及びユニークスキル『相棒』は、『世界の言葉』の権能の一部を流用して言葉を話しています》

 

 ・・・・・・言われてみれば、この棒読みみたいな感情を感じない声、『相棒』を獲得する前から聞こえていたな。

 

 「何だか、紛らわしいな、大賢者と相棒(お前ら)は。」

 

 「そうだな。」

 

 《 《・・・・・・・・・》 》

 

 「それにしても、『世界の言葉』かぁ・・・」

 

 「流石にもうお互いの前世の常識が通用するとは思ってないけど、不思議な現象だよな。」

 

 「確かにな。もっとも、それを利用して喋るスキルも大概だと思うがな。」

 

 「「はっはっはっはっはっ!」」

 

 《 《・・・・・・・・》 》

 

 《 《・・・・・貴方の疑問に答えるために自己改造したのです》 》

 

 「ん?何か言ったか?」「どうかしたか?」

 

 《 《否》 》

 

 「よし、じゃあ次は。」

 

 「スキルの確認だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数時間後、スキルの威力などを試すのにちょうどいいという事で、リムルが新たに手に入れたスキル、『分身体』を使う事にした。

 

 今はリムルが分身体と各種耐性及びスキル『範囲結界』を同じにし、『多重結界』を分身体に発動させた。

 

 「よしよし、んじゃあ、まずは俺からな。」

 

 「ああ。」

 

 「せーの・・・・」

 

 

 カッ・・・!

 

 

 ドゴオオオオオオオオオ・・・・・・

 

 

 リムルのスキル、『黒炎』がリムルの分身体を中心に燃え上がる。

 

 「・・・・・えげつない。怖っ!何コレ怖っ!!」

 

 そう言いながら、リムルは炎を捕食して消火する。

 

 「・・・・・確かにかなりの威力だが、俺もこれぐらいはできると思うぞ?」

 

 「はあっ!?」

 

 リムルが何言ってんだコイツという感じでこちらに顔を向ける。

 

 「まぁ、見てろ。」

 

 そう言いながら、俺は体内に『リオレウス希少種』の火炎袋を形成させる。そして炎を溜め込み・・・・・・

 

 ヒュンッ!

 

 

 ドゴン!ドガァン!ズガァン!

 

 

 吐き出された火球は着弾すると同時に爆発し、先程の『黒炎』のように燃え広がる。

 

 「ほらな?」

 

 「ほらなじゃねーよ!むしろ爆発する分そっちの方がやべーじゃねーか!」

 

 そう言いながら再びリムルが消火する。

 

 「俺の分身体は・・・・あ、無事だ。」

 

 「あれだけくらって無傷とは・・・・結構硬いんだな、『多重結界』は。」

 

 「・・・・・そろそろ帰るか。」

 

 「ああ、リグルド達が待っているだろうしな。」

 

 リムルがここまで一気に攻撃と防御を強化できたのは、『大賢者』と『相棒』、そしてシズが遺したスキルのおかげだ。

 

 シズが遺したスキル、それこそがユニークスキル『変質者(ウツロウモノ)』だ。

 

 効果は大きく分けて2つ。

 

 統合:異なる対象同士を一つのモノへと変質させる。

 

 分離:対象に備わる異なる性質を、別のモノとして分離する(分離された対象が実体を持たない場合、消滅する可能性がある)

 

 この2つだ。

 

 このスキルでシズはイフリートとの同化を受け入れつつも、自我を守る事が出来たのだ。

 

 その能力で、シズは人である自分とイフリートを1つの存在へと『変質』させていた

 

 正直な所、俺とリムルは別に必要のない物じゃないかと思っていたのだが、『大賢者』からしてみれば、かなり有用なスキルであるらしく、なんとスキルにも適応可能との事だった。更に『相棒』が《同時解析を行う事で更に効率が上がります》という事で、任せたのだが・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《告。『炎化』とエクストラスキル『炎熱操作』及び『水操作』が統合により消失。新たに『黒炎』とエクストラスキル『分子操作』を獲得しました》

 

 《更に『黒稲妻』と『分子操作』をリンクさせる事が可能です。リンクさせますか? YES / NO》

 

 「お、おう・・・・」

 

 《エクストラスキル『黒雷』を獲得しました。続けて、『熱変動耐性』に『炎熱攻撃無効』を統合、『熱変動無効』へと進化しました》

 

 《告。各種耐性と『範囲結界』をリンク、『多重結界』として身体を覆う事が可能です。『多重結界』を常時発動しますか? YES / NO》

 

 「はい・・・・あの・・大賢者さん達、なんかムキになってません?」

 

 《 《否》 》

 

 (・・・・・『相棒』に許可出すの早まったかなぁ・・・・まぁ、リムルが強くなるからきにしなくていいか。というか『大賢者』と『相棒』、いつからここまで連携が取れるようになったんだ?)

 

 《続けてユニークスキル『捕食者』の擬態とスライムの固有スキル『溶解、吸収、自己再生』を統合。エクストラスキル『超速再生』を獲得しました。これにより、『溶解、吸収、自己再生』は消失しました。更に・・・・》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 といった感じで、一気に強力なスキルをリムルは獲得した。あまりに突然大量に手に入れた事に、本人は少しビビっているようだが。

 

 「この仮面、確か、魔力を抑える力があるんだよな。」

 

 そう言いながらリムルが懐が出したのは、リグルが見つけてくれた、シズの着けていた仮面、『抗魔の仮面』だった。

 

 「ああ、そういえばそうだったな。」

 

 実はこの仮面は、魔法道具(マジックアイテム)という魔法を付与された物だったのだ。

 

 『相棒』達によると、付与されているのは、『魔力抵抗、毒中和、呼吸補助、五感増強』の四つと、中々有能な物だった。

 

 そして、俺は古龍の天候を操るイメージで制御しているが、リムルは若干だが、妖気が漏れ出ているのだ。しかし、この仮面の『魔力抵抗』を使えば、それを防げるのでは?という、考えに俺達は至った。

 

 カポッ

 

 「どうだ?」

 

 「似合ってるんじゃないか?それに、妖気が消えてるようにも感じる。」

 

 (『相棒』、リムルの妖気は?)

 

 《解。個体名:リムル=テンペストから僅かに漏れ出ていた妖気が完全に消失しました。この状態ならば、『人間』と認識されるでしょう》

 

 (それなら、大丈夫だな。)

 

 「よし、これからは対外向けにはこの格好で出向くことにするよ。」

 

 「少なくとも、一目で魔物だとは判断されにくくなれるだろうしな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こうして、スキルや耐性などの確認を終えて、洞窟から出たのであったが、俺はここで何か違和感を感じた。

 

 どこかこう・・・肌がピリピリするような感覚を感じたのだ。その事をリムルに伝えようとした瞬間だった。

 

 『『リムル/ジン様!!』』

 

 頭の中に俺達の名を呼ぶ声が響く。

 

 (今の声は・・・)

 

 《個体名:ランガ及び個体名:エンカからの思念伝達。声音から救援要請と推測しm・・・・》

 

 『相棒』の説明を聞き終わるよりも前に、俺達は思念が伝わってきた方へと走り出す。

 

 あの2匹が救援を呼ぶという事はかなりの緊急事態の可能性が高い。

 

 そして、森の中を疾走し、目的地に辿り着くと・・・・・

 

 「ぎゃーーーーっ!」

 

 白髪の刀を持った初老の男にゴブタが斬られていた。

 

 近くでは、リグルが剣を支えにして、膝をついており、周りでは、警備隊の皆が倒れ伏している。

 

 そしてその奥には、リグルと睨み合っている鉄の塊を先につけた棍棒を持つ紫髪の女がおり、更に奥には赤髪の男と桃髪の女がこちらを睨んでいる。

 

 

 「何だ・・・?」

 

 「お前ら・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
 ・・・・・・・・( ゚д゚)ンン?

 (つд⊂)ゴシゴシ (;゚д゚)ンンン・・ッ!?

 お気に入り者数:746人だと!?(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 投稿する前にどれくらいになったか確認してみたら、めちゃくちゃ伸びててびっくりしました。

 さて、いよいよ森の騒乱編です。

 次回は更にオリキャラが登場します。出番を作ったりするのは大変かもしれませんが、頑張っていきたいと思います。

 あ、因みにですが、作者はライズは現在HR5まで進みました。早くストーリーの続きが見たい・・・・・でも、テストや執筆もある・・・・・・というか百竜夜行楽しいけど、ソロでやってるから集会所が辛い・・・・
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