転生してもハンターだった件   作:邪神イリス

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裁判開始、英雄王の審判

 

リムルに水をぶっ掛けて来た大臣をカイジンが殴り飛ばして、また拘束されてから2日後、裁判になった。

 

この場で自由に発言出来るのは伯爵位以上の貴族だけ。当事者の俺達ですら、王の許しなく発言は出来ない。

 

発言をした時点で『有罪』確定。冤罪も何も関係ないんだと。そりゃあ、外で問題行動を起こす訳だ。下手に国内で何かやってしまったら、下手すりゃ良くて一生牢獄行き、悪けりゃ死刑だろうしな。

 

まぁ、と言う訳で、俺達の意見を代弁する弁護人のような男がいるのだが・・・・この男、とにかく胡散臭い。 

 

正直、人を見た目だけで判断するのは駄目なのだが、どうにも嫌な予感がするんだよなぁ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・と、このように、店で寛いでおられたベスター殿に対して因縁をつけ、カイジン達は複数で暴行を加えたのです。」

 

 おいおいおいおいおい!?コイツまさか見た目通りの奴なのかよ?!

 

「事実か?」

 

「はい!店側からも調書を取ってございます。」

 

 いやいや。あの店の人達がそんな証言をするわけないだろ・・・・まさか。

 

 俺はチラッと、少し離れた場所に座っているベスターを見ると、ニヤニヤした顔で、こちらを愉悦感たっぷりの顔で見ていた。

 

 怪我をしたにしても、必要以上に包帯なども着けてるし、さてはアイツ買収をしやがったな。

 

 裁判が始まるまで牢に入れられていた時にカイジンから聞いていた通りの狡賢い男のようだ。

 

 カイジンはその時に、ベスターとの因縁に関して話してくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は昔、この国の王宮騎士団の団長をやっていたんだ。まぁ団長と言っても、七つの部隊の1つを任されていただけなんだがな」

 

 その七つの部隊はそれぞれ、裏方担当の工作部隊・兵站部隊・救急部隊の三部隊、花形の重装打撃部隊・魔法打撃部隊・魔法支援部隊の三部隊。そして最も重要な王直属護衛部隊があるそうだ。

 

 俺の世界だと、モンスターという共通の脅威が居る為、滅多に戦争は起きてなかったから、あまり軍に関して聞いたり知ったりする機会はなかったが、それぞれで役目をしっかりと決めておくのは何処も同じなんだな。

 

 で、カイジンはその中の工作部隊を団長を務めていて、その時の副官がベスターだったそうだ。

 

「ヤツは公爵家の出でな。金で地位を買ったと言われていた。庶民の出だった俺に従うのは面白くなかったんだろうな。よく衝突していたよ・・・・そんな時にある計画が立ち上がったんだ」

 

 その計画の名は『魔装兵計画』。魔剣などに変わる新たな兵器開発として、エルフの技術者との共同開発が行われたらしい。

 

 しかし、功を焦ったベスターが独走してその魔装兵の動力・・・・人間でいう心臓のような場所となる『精霊魔導核』の暴走を引き起こしてしまい、初期段階で実験は失敗。計画は頓挫してしまったとの事だ。

 

「で、俺は責任を取って軍を辞めざるを得なくなったのさ」

 

 語り終えたカイジンは疲れたように溜息を吐いた。

 

 あれ、だけどそれなら・・・・・・

 

「ベスターはお咎めなしだったのか?」

 

 俺が今、ふと疑問に思った事と同じような事をリムルがカイジンに問うと、

 

「ああ。奴が軍の幹部を抱き込んで偽の証言まででっち上げたのさ。全ての責は俺1人にあるんだと」

 

「うわぁ」

 

 その返答にリムルが思わず呻く。

 

 うーむ。これは酷いな。

 

「こいつらは当時俺を擁護してくれてな」

 

 カイジンが一緒に拘束された三兄弟を指差す。

 

「揃いも揃って不器用なくせして必死に俺を庇ってな、んで、一緒に軍を追われた」

 

 はっはっはっはっはっ。

 

 と、カイジン達は笑ったが、聞いているこちらからしたらまったく笑い事にならない。

 

「だが・・・まぁ、ヤツも別に悪人ってわけじゃないんだ」

 

「え?」

 

「・・・・どういう事だ?」

 

 突然ベスターを庇うような言葉に、俺達は疑問を持った。

 

「俺とは馬が合わなかったが、もともと研究熱心で努力家だ。功を焦ったのも王の期待に応えようとした結果だしな。俺が旦那達についてここから消えりゃ、ヤツも少しはマシになるだろうさ。はっはっは!」

 

 そう言ってカイジンはまた笑ったが、そういうものなのだろうか・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして裁判は終盤に差し掛かり、

 

「王よ!この者達への厳罰を申し渡し下さい。」

 

 ベスターが立ち上がり、そう言った。

 

 カイジンはああ言ってたが、コイツに本当に良心なんてあるのか?!

 

 しかし、正直マズい状況だ。発言が許されないという事は、俺達が事実だという事を主張する事すら出来ないんだからな・・・

 

 カイジン達も、顔を青ざめて俯いてるし・・・・

 

 王は目を閉じたまま微動だにしない。その様子を確認した側仕えが王に代わって発言を行い、裁判を閉会しようとした時だった。

 

「待て・・・・・カイジンよ。」

 

「・・・はっ!」

 

 王が目を開けて閉会の言葉を遮り、カイジンの名を呼んだ。

 

 一拍おいて、カイジンが返答して椅子から立ち上がりる。さすがに王の問いかけに対しても、返事をしてはいけないわけではないようだ。

 

「久しいな。息災か?」

 

「は!王におかれましても、ご健勝そうで何よりでございます。」

 

 再びの問いかけに対して、カイジンは膝をつきながら答える。

 

「よい。余とそちの仲である。それよりも、戻って来る気はあるか?」

 

 カイジンに応じて、王は本題を切り出してきた。

 

 かなり異例な事のようで、周囲が一気にざわめきだし、ベスターは青ざめ、裏切った代理人にいたっては、今にも死にそうな程の土気色の顔色になっていた。

 

「恐れながら王よ。私は既に主を得ました。」

 

「「・・・・・・・・」」

 

「王の命令であれど、主を裏切ることはできません」

 

 カイジンはそう言い、王を見つめる。

 

 その目を見て、王は小さく笑みを浮かべ、

 

「・・・で、あるか。」

 

 周囲を再び静寂がつつむ。王が笑みを収めると、

 

「判決を言い渡す。カイジン及びその仲間は国外追放とする。今宵日付が変わって以後、この国に滞在する事を許さん。以上だ。余の前より消えるがよい」

 

 王の一喝で、裁判は閉廷された。かなりの威圧感だった。前の世界でG級古龍の依頼をしてきた時の王を思い出すな。

 

 ただ、最後にこの場から去る時に、王を後ろ目で見てみた時、気のせいだったかもしれないが、その顔はどこか、少し寂しそうに見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その場は先程まで、騒々しい遣り取りがあったとは思えないほどの静寂に包まれていた。

 

 6人の犯罪者が逃げるようにこの場を去り、近衛に連れられて共犯の代理人も出て行った後、誰1人として動く者はいない。

 

 ベスターはゴクリと唾を飲み込む。王が沈黙している事にどんどん恐怖が込み上げてくる。

 

 そして、その静寂を壊すかの如く、王ガゼルが口を開いた。

 

「ベスターよ」

 

「・・・っ」

 

 その声に反応したベスターが、俯いていた顔を上げると、

 

「これを見よ」

 

 そう言い、いつの間にか近衛が運んで来た2つの品を指し示す。

 

 1つはベスターが見た事もない液体の詰まった瓶。もう1つは一本のロングソードだった。

 

「そ、それは・・・・」

 

「警備隊長より余ったものを預かった。鉱山夫達の傷を完全に治したそうだ」

 

 それを聞いたベスターに衝撃が走る。

 

「まさか、完全回復薬(フルポーション)!?そんな・・・・ドワーフ(我ら)の技術を持ってしても、上位回復薬(ハイポーション)までしか作れないというのに・・・・・」

 

 回復薬の原料として使われるヒポクテ草の完全抽出液。それが完全回復薬(フルポーション)だ。

 

 ドワーフの技術の枠を集めても、98%の抽出が限界。しかも98%では上位回復薬(ハイポーション)の効果しか得られないのだ。それが、99%!驚きにベスターの顔が歪む。

 

 そして更に驚いたのがロングソード。

 

 芯に使った魔鋼が既に侵食を始めていると言うのだ。

 

 有り得ない。普通は10年もの時間をかけて馴染んでから、徐々に侵食は行われるものなのに!

 

 2つを見て、ベスターは思った。

 

(知りたい・・・その製造方法を!!)

 

 しかし、その顔を見た王は、

 

「・・・惜しいものだ。そのような目ができる臣を失うことになるとは」

 

 そう、ベスターに告げた。

 

「!!王よ、お待ちください。私は・・・・っ」

 

 その言葉に反応し、心臓が早鐘を打つベスターは、必死に言い訳をしようとするが・・・

 

「その薬をもたらしたのは、あのスライムと人族だ」

 

「!!」

 

「お前の行いが、あの魔物と人族との繋がりを絶った。ベスターよ。何か言いたい事はあるか?」

 

 王の怒りを感じるその言葉にベスターは愕然とし、フラリとよろける。

 

「わ、わた、私は・・・・」

 

(なぜ・・・・なぜ、私は王に問い詰められているのだろう。)

 

 ベスターの脳内に、幼き日の記憶が浮かぶ。

 

(幼い日、凱旋される王を見て誓った・・・あの王にお仕えするのだと。お役に立つのだと・・・・・)

 

「もう一度問おう。ベスターよ。何か言いたい事はあるか?」

 

 そして、両膝をつきながらベスターは悟った。

 

(ああ、そうか・・・・私は道を誤っていたのだ・・・カイジンに嫉妬した、あの時から・・・・・・・・)

 

「何も・・・・・何もございません。王よ。」

 

「そうか」

 

 ベスターの返答にそう答えて王は立ち上がり・・・

 

「王宮への立ち入りを禁止する。二度と余の前に姿を見せるな」

 

 後ろを向き、歩きながらそう告げた。その言葉に項垂れいたベスターに足を止めたガゼル王は振り向いたまま、

 

「だがベスターよ。これまでの働き」

 

 その声にベスターは顔を上げ、

 

「大儀であった」

 

 そう言い、ガゼル王は裁判所から去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 立ち去る途中、ガゼル王は近くの暗闇に声をかける。

 

「暗部よ。あの魔物(スライム)と人族の動向を監視せよ」

 

「は!」

 

「気取られるなよ」

 

「この命に代えましても」

 

 王の命令を受け、暗部は影から姿を消した。

 

 王は思っていた。

 

 あの魔物と人族は何者かと。

 

(あれらは一種の化け物だ。まるで彼の暴風竜が如き存在感。余の(スキル)でもその心の深奥を覗けぬとは・・・・)

 

 魔物もそうだが、特に人族は覗こうとした瞬間、言い知れぬ『何か』を感じ取った。それも1つや2つではなく、多くの『何か』を英雄としての彼の直感が、王に無視しえぬ何かを感じさせたのだ。

 

 その直感を信じ、王は行動を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやー。一時はどうなることかと思ったが、ま、概ね予定通りだな!」

 

「その代わりに入国禁止となったがな」

 

 森の入り口でリグル達と合流して国で何があったか話終えてそう言ったリムルに俺は言葉を付け加える

 

 そんな俺達にリグル達はホッとした顔を見せた。

 

「御二方共、ご無事で安心しました。それにしても裁判とは・・・・・」

 

「俺の日頃の行いがよかったから助かった感じだけどな」

 

「どっちにしろ、鉱山で強制労働をする羽目になんてならなかったんだからな。入国禁止で済ませるなんて、優しい方だ」

 

 昔は装備を造ってもらう為に自分で鉱石を取りに行ったりもしたが、強制じゃなかったしなぁ・・・・良いお守りが出ないって嘆いていた奴もいたな。

 

「そうだ。まだ紹介してなかったな。彼が武具製作の職人の・・・・・」

 

 俺とリムルがカイジン達の紹介をしようと後ろを振り向いたら、呆然として、顔を青ざめているカイジンと三兄弟がいた。

 

「・・・・おい。どうしたんだカイジン」

 

 俺が疑問を口にすると、

 

嵐牙狼族(テンペストウルフ)炎牙狼族(インフェルノウルフ)に驚いているのでは?」

 

 と、カイジン達の代わりにリグルが答えてくれたので納得した。まぁ、最初は怯えるよな。 

 

 とりあえず、呆然としているカイジン達をおいといて、リムルがそのまま紹介を続ける。

 

「まぁ、いいや。続けるぞ。三兄弟の長男のガルム。腕のいい防具職人だ。次に次男ドルド。細工の腕はドワーフ随一って話だ。そして三男のミルド。器用で建築や芸術にも詳しいんだ」

 

「最初は約束したのはカイジンだけだったんだが、どうせ全員国を離れなければならなくなったからな。全員誘ったんだ」

 

「さすがはリムル様とジン様!」

 

 俺達の説明を聞いたリグルは、興奮したような様子を見せる。

 

「さて、じゃあ帰るとするか!俺達の村に!」

 

 リムルがそう言い、リグル達は荷物を背負う。

 

 ただ・・・・・・何か忘れている気がするんだよな・・・・こう、何かというか誰かを置いて来たような・・・・・・・

 

 と、何を忘れたのかを思い浮かべようとした時だった。後ろ・・ドワルゴンの城門の方から、こちらに向かって何かが勢い良く走ってくる音が聞こえてきた。

 

 リムル達も気づいたようで、何かと思って振り向いてみると・・・・

 

「ひどいっすうううううううううう!!」

 

 嵐牙狼(テンペストウルフ)に乗って、顔を青ざめたゴブタが門の方からすごいスピードでやって来た。

 

 そうだった。ゴブタを糸でぐるぐる巻きにしてカイジンの店に置いてきてたんだった。

 

「お、おおゴブタ。大丈夫だったか?」

 

 リムルが少し動揺した感じで追いついたゴブタに声をかける。

 

「リムル様もジン様もあんまりっすよ!怖い兵隊さんが来て泣きそうだったっすよ!!」

 

「すまんなゴブタ。こっちも少し色々とあってな・・・」

 

「いや悪い・・・・ごめん。今度綺麗なお姉ちゃんのいっぱいいる店連れてくから」

 

 とにかく俺達は謝り、リムルがそう言うと、

 

「ホントっすか!?絶対っすよ!?約束っすからね!!」

 

 と、血涙を流したゴブタが凄い形相でリムルに聞き返す。

 

「お、おう・・・・・・」

 

「やったっすーー!」

 

 ・・・・何というか。凄い単純だな。機嫌を治してくれたからよかったけど、ドワーフ王国入国禁止になったから当分は無理だろうがなぁ・・・・・・・・

 

 そして俺はここでふと気がついた。今、ゴブタは嵐牙狼(テンペストウルフ)に乗って、門の方から来たが、そもそも俺達は王国内に狼を連れてきてない筈なのだが・・・・・・一体どうやったんだ?

 

 ・・・・・・まぁ、後で本人に聞けばいいか。

 

「よーし。じゃあ帰るぞ!」

 

「俺達の村に!」

 

「「「おーーー!」」」

 

 そして俺達は、新たな4人の仲間を加え、村に帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、ブルムンド王国の自由組合の自由組合支部長(ギルドマスター)フューズの前には、3人組の冒険者が座っていた。

 

 隠密行動や情報収集に優れた盗賊(シーフ)の男、ギド。軽口を叩くが仕事は丁寧にこなし、防御力に秀で、パーティの壁役としての職務を着実にこなす重戦士(ファイター)の男、カバル。特殊魔法に特化しており、多彩な魔法を操る事ができ、中でも移動系魔法に優れており、パーティの生存率を高める為に用意周到さが特筆ある法術師(ソーサラー)の女性、エレン。この3人だ。因みに冒険者としてのランクはBである。

 

 3人はヴェルドラの封印されている洞窟の調査に向かわされ、調査を終えて、その報告を行なっている所だった。

 

「・・・・・そうか。報告ご苦労」

 

 そして報告書類に目を向けてフューズは3人に

 

「今日を含め三日間休暇をやる。その後もう一度、森の調査に向かってくれ。洞窟内部に入る必要はない。周辺の調査をくまなく行うように。では、行っていいぞ」

 

 そう伝えた。

 

 その言葉に、3人は何も言えない表情をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『行っていいぞ』じゃねーよ!」

 

 建物から出た後、カバルがそう叫ぶと、

 

「それをギルマスの目の前で言って欲しいでやす」

 

「うんうん」

 

「・・・・言えるわけないだろぉ。相手はギルマスなんだぜぇ・・・・・」

 

 ギドがジト目で文句を言い、エレンがそれに肯くが、それに対してカバルは肩を落としながら言い返す。

 

「はぁ・・・3日後にはまたあの森かぁ・・・・・」

 

「短すぎる休暇でやすねぇ・・・・」

 

「言うな。お前ら・・・・・・」

 

 3人が喋りながら、とぼとぼと宿屋へ向かっていると、

 

「失礼。キミ達はもしかして、ジュラの大森林に向かうつもりか?」

 

 後方から、3人に声をかけてきた者がいた。

 

 3人が振り向くと、そこには表情のない美しい模様を象った仮面を被った、黒髪の女性が立っていた。

 

「私の名はシズ。もし迷惑でなければ、同行させて貰えないかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 どうも。邪神イリスです。

 ようやくドワーフ王国終わったので、次の話から、ようやく地位向上編の終盤に入ることができます。

 それと、感想で疑問に思われた事に対して、返信でお伝えしましたが、ここでいくつか補足をさせていただきます

 まず、なんでジンがネットスラングや現代日本にいないとわからない言葉を使えるのかに関してですが、洞窟から出る際までの道のりで、リムルから色々と日本の文化などについて聞いてたからです。一様少し編集しなおしましたがもっとちゃんと描写しとくべきでした。正直な話、まったく気にしないで書いていました。面目ないです・・・・・・・・

 それと、50歳まで戦い続け、G級古龍を単独で倒した歴戦のハンターの風格がもっとほしいですとのことですが、ぶっちゃけ彼からしたら、今までこの世界で出会った人物達は、ヴェルドラ以外はあんまり脅威にならないんですよね。
 ガゼル王に対しても、あくまでハンターとして戦ってたら、かなり強いだろうな感覚なので、G級古龍とかを相手にしてきた彼からすれば政治的ならともかく、戦力的にはあんまり脅威じゃないんですよね。
 牙狼族だって、リムルがいなかったとしても一人で殲滅が可能ですし、絡んできた冒険者達も簡単にねじ伏せれます。
 結局、彼にとってもマジな脅威と感じて本気になるような相手は、原作第1巻の時点ではヴェルドラしかいないという訳です。リムルも『今』はまだ互角に戦えたりはできないです。

 それともう1つ、何でガゼル王はジンの事を人族だと思っているという事に関する理由ですが、ジンは中身こそ違いますが、見た目は人間で、モンハンで言う竜人族の特徴(耳が尖ってるor指が4本)などがないので、人族だと思いました。普段は魔素も漏れ出さないように抑えてますしね。

 ここまで長々とご説明しましたが、こういった所を指摘してくださったのは助かりましたし、普通に嬉しかったです。ありがとうございます。

 まだまだこんなダメダメなところがある自分の作品ですが、これからも、暖かい目で読んでいただけると、幸いです。


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