「それじゃあテストを兼ねて行ってくる」
タオトはPIGMANスーツに身を包み、ユナの開発したピッグモービル(バイク)に跨がっていた。
「気を付けてね。完成したとはいえ、ぶっつけ本番なんだから」
「わかってるよ」
ユナにそう言うとPIGMANはアクセルを吹かした。
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《こちら一条。PIGMAN、今回は最近出て来たバイク乗りだ》
「こちらピッグ。スピードホッパーのことだな。丁度いい。新しいマシンの性能を試させてもらおう」
《マシン??》
「あぁ。もうすでに奴を見つけた」
PIGMANはすでに"スピードホッパー"と名乗るヴィランと並走していた。
「来たな、ブタ野郎!」
スピードホッパーはさらにバイクを加速させた。
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「今回のヴィランはスピードホッパーか」
ユナは標的について資料を集めていた。
「なになに?彼はバッタを模したヘルメットにライダースーツを身につけていて、バイクで人を轢き殺すことに快楽を覚えており、極めて残忍な性格をしている、か」
「悲しいことにあのヴィランがこのヤマトシティに現れてからそんな輩が増えてしまいましたね」
ユナの後ろにいた吉次郎が悲しい表情を浮かべていた。
「"あの"ヴィランね・・・」
「はい。あの存在がタオト様を今のお姿にさせたようなものでございます」
「そうだね・・・」
ユナはぎゅっと拳を握った。
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PIGMANとスピードホッパーは両者一歩も譲らず街中をぶっ飛ばしていた。
「そろそろバイクから降りてもらおう」
そう言うと、PIGMANはアクセル全開でスピードホッパーの前を取るとハンドル部にあるボタンを押した。
すると、まきびしのようなものが車体から射出されスピードホッパーの乗るバイクのタイヤがパンクした。
「おわっ!」
スピードが出ていたため、止まることも出来ずバランスを崩したスピードホッパーは地面に叩きつけられた。
「くっ、くっそ・・・」
PIGMANはモービルを停め、スピードホッパーに近づいて行く。
「観念しろスピードホッパー。おまえの負けだ」
「くくくくくっ(笑)なかなかやるヤツだ・・・な・・・」
スピードホッパーはその場で意識を失った。
「こちらPIGMAN。一条刑事、スピードホッパーの回収を頼む」
PIGMANはピッグモービルへ向かいながら持ってきたおにぎりを頬張った。
その姿を遠くの物陰から監視している人影が1つ。
「PIGMANか・・・。面白そうなヤツだ」