そしてテトと会話をしてから少し月日が過ぎ今は
「僕があんなに反対したのに何でこの場所を最初に選んだの?」
隣に座っているテトを見ると少し頬を膨らませている。俺としては何であそこまでテトが反対したのかまるで分からなかった、あんなテトは見た事無かったと思ってしまうほどに怒っていた。
「だって見知らぬところに身を潜める訳にもいかないだろ。それに俺たちの外見から考えて多種族ではどうしても浮いてしまうのは目に見えている事だ。なら一番目立たない
俺は一応、筋が通っていると思うんだがな。
「....空と...白を見に来たんだね」
「まあ、それがないと言えば嘘にはなるが...今回は身を潜めるところとしてここが適していたというだけだ」
二人の話は
「本当は僕より「 」の二人の方が良いから来たんじゃないの?」
珍しくテトは涙目をしながら俺の方を見てきた。
「おい....別に俺はお前よりあいつらの方が好きだからここに来たわけじゃない。テトの事も好きだし空や白の事も好きだ。どっちが一番好きとかはない。だってお前らは俺の大事な弟と妹なんだから」
俺はそう言いながら隣に座っているテトの頭を撫でた。昔は撫でられる事が好きだったテトだけど..まだ好きか分からないけどテトを落ち着かせるにはこれしかないだろう。
「...う..分かった。信じる」
いや、信じるも何もない気がするんだが...。
「じゃあ、話し合いを始めようか。まずはどこの国に行くことにする?」
「僕は兄さんの行きたいところであればどこでも良いよ。観光をするのは兄さんだしね」
「俺か....じゃあ、まずは
あそこの一族はどの種族からでも血液を採取しないと生きていけないのに...こんな状況になって血液の採取もかなり困難を極めるだろうから今、どうなっているのか気になる。
「
吸血じゃなくて体液でも生き延びる事は出来るから絶滅しているという事は無いだろうけどそれでも心配だ。
「だから...今の現状を確認したいし行くか」
「兄さんが言うのなら僕はそれに付いていくだけだよ」
その後ある程度相談すべきことをしたりして俺たちは路地裏を出た。路地裏を出る頃には日が傾き始めていた。そして俺はある違和感に気づいた。
まだ、普通に営業しているはずの店が閉めているというかほとんどの店が閉められている。俺は何が起こっているのかを知るため、辛うじて見つけ出した住民に聞いて見るとどうやら今日は新しい国王の挨拶があるらしい。
「それでこんなにいない訳か。テト」
「何だい?」
「見に行っても良いか?」
ここで見に行かなかったら暫くの間は
「....仕方ないな~良いよ」
「では、行くか」
俺は住民からどっちの方角でやっているのか聞いてその場に駆け付けた。すると丁度、あの二人が演説みたいな事をしていた。
何か見てると涙がこぼれてきそうだ。あの二人が人前で自分の意見を言っている。...こんな事誰が予想出来たと言うんだ。俺でさえ、まさかあいつらが生きているうちに人前で話すとは思わなかった。子供の成長ってこんな感じなんだなと俺は...子供もいない癖に思った。
そして演説が終わると二人の側にチェスの駒が出現した。
「テト。あれが主の駒ってやつか?」
「うん!
「そうか....
いつか誰かが来た時に取る駒をあいつらが保持しているとはな。まあ、あまり長居するのもまずいし俺たちもそろそろおいとましますか。
「行くぞ。テト」
「.....あ...うん。もういいの?」
「良い。あいつらが元気そうなところが見れたからな。それに俺たちがあまりここに長居すると..気付かれる可能性も零じゃないからな」
俺はフードを目深にかぶり
この中で一番出番を多くして欲しいのは誰ですか?
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テト
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プラム
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アズリール
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空白
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フィール
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クラミー