変身ヒロインが守る世界にて十人の変身ヒーローは戦う 作:庫磨鳥
気がついたら半年……八ヶ月も目前です!( ̄▽ ̄)中途半端。
本当にありがとうございます。これからも楽しんで頂けたら幸いです。
今回、予定していたブレイダー側のスレですが話のテンポ的に無くなりました。それでも楽しんで頂けたら幸いです。
777:名無しの観客
三回戦、どうなるかと思ったけどめっちゃ派手で凄かったわ。
なんか普通に楽しめた。
778:名無しの観客
というか、結局代わりに出てきた魔装少女って誰なんだ? 協会のページにも乗ってないぞ?
779:名無しの観客
ブレイダーに関して考察するスレとかカオスを語るスレとかずっと流れっぱなしで避難してきた。
780:名無しの観客
そんな酷いんか?
781:名無しの観客
あまりにも早すぎて纏めが追いついていない。
782:名無しの観客
>>778 協会のサイトは引退した魔装少女は消されるから、まとめサイト見たほうがいいぞ。多分口振りからしても大先輩っぽいし。
783:名無しの観客
いや、そっちも見たけどそれっぽいのマジで居ない。漢字名なんて滅多にないし。モグリか?
784:名無しの観客
最初期時代だったら可能性が高いけど、あんな強かったらガチで名前ぐらい聞きそうなんだけどな。名前変えている可能性はある。
785:名無しの観客
にしては、カオスが名前にしっかり反応していたのが気になるな。突然バスター・クイーンの代わりに出場した理由も語られてないし、きな臭いっていうか謎が謎を呼びすぎる三回戦。
786:名無しの観客
休憩終わりの雑談タイムで、アンギルが突然「はぁ!?」って驚いた声上げたあとしばらく黙っていたやろ? そん時になんかバスター・クイーンがやらかしたらしいのが有力らしい。観客襲っていた可能性が高いって。
787:名無しの観客
試合始まる直前、多分なんらかミュートミスって「――とりあえず○ちゃんは無事なんだね!?」って誰か個人の安否を確認してたから可能性は高い。考察スレの方で検索かけたら音弄ってハッキリ聞こえてるやつあるから聞いてきてもいいわ。スレ検索で幾らでも出てくる。
788:名無しの観客
雑談タイムで視聴者に調子悪いのって心配されるほど黙る場面が多かったのメールとかで連絡取り合っていたってのも言われてるな、よく聞くとやたら機械を操作している音が他の試合間と比べて聞こえるんだとさ。
789:名無しの観客
音勢本気出しすぎぃ!!
790:名無しの観客
つまりバスター・クイーンが裏で一般人に危害加えようとして、それをブレイダーが止めたってことでFA?
791:名無しの観客
噂考えれば充分にありえそうだよな。本当だったらマジでクソ。
792:名無しの観客
現場組から新情報。秋葉ドーム内で戦った痕跡があるってよ。ドーム内の一部エリアが突然進入禁止になって、そのエリアを外から見ると二階フロアの下ぐらいに大きな穴が開いてるって。
793:名無しの観客
うわぁ。マジ感が増してきたな。本当だったら普通に犯罪やんけ。
794:名無しの観客
アンギル、バスター・クイーンの質問全部ガチ無視なの草、草じゃないが。
795:名無しの観客
これ普通にドーム危なくないか? ここまで普通に試合やってきたけど場外で戦闘が起きちまってるし、下手すると本当の殺し合いに巻き込まれないかマジで不安なんだが?
796:名無しの観客
二回戦の時はあんだけ対応が早かったヴァイオレットもだんまりなの絶対なにかあったやろ? この人割と何でも情報すぐに発信してくれるのに、呟きが止まったの怖すぎなんだけど。
797:名無しの観客
バスター・クイーンに関してどこも情報カットしてるし答え見つからないだろこれ。代打で出てきた魔装少女に話変えんか?
798:名無しの観客
アレはもっとわかんねぇよ。協会にもwikiにも乗ってない魔装少女だぞ。情報そのものがどこにもない。
799:名無しの観客
魔装少女板の方でなんか情報でてない?
800:名無しの観客
魔装少女っていうか、魔法を語るスレ民が全員発狂している。
801:名無しの観客
グレイ・プライドも発狂してたけど、そんなにか?
802:名無しの観客
まず別々の魔方陣を同時展開できるだけでいみふ。まじで人間業じゃない。たとえ別々の魔方陣を正確に且つ同時に思い浮かべられたとしても、それはもう違う魔方陣として処理されるんだよ。なんでそれで発動できるんだ?
803:名無しの観客
>>802 なるほどわからん
804:名無しの観客
>>803 魔方陣=なんでも良いから建物。
たとえば一軒家を絵に描いたとする。すると絵は「一軒家の絵」になるだろ。頭のなかに同時に魔方陣を思い浮かべるのは同じ絵に違う建物を描くってことなんだよ。魔法を発動するために必要なのは「一軒家の絵」であって、二つ、三つ違う建物が描かれた絵は「住宅街の絵」になっちまう、そうしたらその絵はまったく別ものだから魔法が発動できないないし、できたとしても別の魔法。
805:名無しの観客
微妙にわかりそうで分からんがなんとなく分かった神例え。
806:名無しの観客
ていうかアレって六つの魔方陣に見えるだけであって、実際はひとつなんじゃねぇの?
807:名無しの観客
>>806 魔方を語るスレでもそこらへんで喧嘩してるわ。自称魔装少女や自称魔法職人たちは六つの魔法による同時展開派が多い。ていうか関係者はみんなそっちよりっぽい。あれ六つに見えるだけのひとつって言うには個々の魔方陣のデザインが違いすぎるって。
808:名無しの観客
使ってる人だけが分かる違いってやつなんかね?
809:名無しの観客
そもそもグレイ・プライドが叫んでいたようになにもかも違うんよ。まず詠唱そのものがまるっきり違う。詠唱が完了しているのが魔法が発動しきってからとか、魔方陣が魔法発動した後でも消えないし、なんなら起動するためだけの物であるはずなのに魔法効果の出力調整も兼ねているっぽいし。『固有魔法』の関係を疑っているけど、だとしても魔方陣が誰も見たことがないのが分からん。詳しく語ると長いから興味ある奴は魔方を語るスレのほうへいってくれ。
810:名無しの観客
なんかあれだな、鬼美の魔法はガワだけ一緒で全く別物のOSが積まれたパソコンみたい。
811:名無しの観客
>>811 言い得て間違ってない。なんなら鬼美って魔装少女が一から汲み上げたプログラムで作られた魔法って言われたほうが納得する。
812:名無しの観客
そういえば本人なんかそれっぽいこと言ってなかったっけ? 古いからって嘗めたら承知しないって。まさか規格整理される大昔の魔法とか?
813:名無しの観客
いや、それはないんじゃないか? だって最初期から魔法ってあんなんだっただろ?
814:名無しの観客
あのさ、まじめな質問なんだけど、今の魔法ってどうやって作られたんだ?
815:名無しの観客
フェアリーが教えたんじゃねぇの?
816:名無しの観客
いや、フェアリーの魔法は精神生命体が使うもの前提みたいだから、物質生命体である人間は使えないらしい。だから魔装少女か魔法職人の誰かが規格整理をしたってずっと思ってたけど、このスレ見る限り違うんか?
817:名無しの観客
>>814だけど、その規格整理した魔法使いって誰って話。魔装少女でも魔法職人でもそんな偉業成し遂げていたら名前ぐらい普通に聞きそうだけど、聞いた事がないって思って。
818:名無しの観客
今でも魔装少女続けてる最初期勢って言えばキュートズムとヒカリソウじゃない? 引退勢って誰居たっけ?
819:名無しの観客
いや、言っても二人脳筋だし……、それにおっさん魔装少女のことそれこそ最初期から追ってるけど、魔法を開発したって話は聞かないな。
820:名無しの観客
あのさ。すごい怖いこと思ったんだけど、カオスが蜘蛛化するまえに二人で会話してたよな? あの時、鬼美が四人って魔装少女の人数のことだよね? そんで、その後カオスが「五人だったのか」って返したの。これって魔法に関係しない?
821:名無しの観客
そういえば魔装少女塾の学長って世代で言えばいつだったっけ? 大分古かったような。
822:名無しの観客
>>820 ぞっとした。
823:名無しの観客
>>820 まって、ほんとまって
824:名無しの観客
>>820 現代の魔法を作り上げた誰も知らない謎の存在。カオスの発言からして忘れられていた鬼美の同世代と思われる四人の魔装少女。
なにかが繋がっちまったな……ええ、これマジでなに? じわじわと恐怖が広がってくるんだけど。
825:名無しの観客
>>820 こわいこわいこわいこわい
826:名無しの観客
気がついたら怖い話みたいになってるの草枯れる。
827:名無しの観客
鬼美も含めて正体不明の魔装少女が五人いるってこと?
828:名無しの観客
居るだけなら別になんでもないんだよ。問題なのは鬼美以外の四人の魔装少女らしき人物を鬼美がカオスが知っている前提で話しているのに、カオスが忘れていたような発言をしたこと。
829:名無しの観客
ワイ等もあんな鬼美を含めてガチ濃い魔装少女五人なんて記憶にございません。ちなみにワイも最初期から魔装少女を追っているおじさん。そのままブレイダーに流れてきたものです。
830:名無しの観客
カオスは大変なものを盗んでいきました。それは俺等のSAN値です。
831:名無しの観客
最初期のことは誰も知っているのに、黎明期の話になると途端に誰も知らないっていうの怖い。
832:名無しの観客
そもそも鬼美って存在が正体不明すぎてなんも分からん。
833:名無しの観客
その鬼美さん試合中にめっちゃ不穏な会話してませんでした? なんか今の身体は自分のものじゃないって。
834:名無しの観客
>>832 言ってたわ。だから傷つけたら殺す的な理不尽なこと言ってたわ。えぇてことはあの人、別の魔装少女の身体使ってるの?
835:名無しの観客
ああまで、はっきり発言してたら確定事項でいいんじゃなかね。
836:名無しの観客
仮に別の魔装少女の身体を借りている存在が鬼美だとして、魔装少女の姿はその魔装少女のものではないよな。認識阻害の魔法が掛かってるとは言え、見たことある魔装少女だったら分かるし。
てことは肉体に乗り移っているのは魔装少女じゃない普通の女の子で、乗り移って初めて魔装少女になれるナニカって考えられんか?
837:名無しの観客
パラサイト系魔装少女
838:名無しの観客
カオスの驚き具合からして死んでるって言われても驚かんぞ。
839:名無しの観客
憑依幽霊系魔装少女
840:名無しの観客
>>837
>>839
どっちも不穏過ぎる。
841:名無しの観客
情報量に沈みそう。
842:名無しの観客
色んなスレの情報をかき集めて話し合ってるのマジで場が混沌としてんな。
843:名無しの観客
というかこの手の考察スレのほうでやってどうぞ。試合そのものについて話そうぜ。
カオスって、普段はあんな風に戦うんやな。敵トラウマもんだろあれ。
844:名無しの観客
ヒーローと魔装少女の戦いを見ていたと思ったら妖怪大決戦になっていた(rk
845:名無しの観客
人の目で追いつける速度だったので楽しかったです。
846:名無しの観客
三回戦の戦いカオス、戦い方が技巧タイプだから、これはこれで考察しがいがあるんだよな。四刀流になった理由とか、蜘蛛化したのがどんな狙いだったのか。
847:名無しの観客
アイビー・ゴールドも言ってたけど、鬼美の動き魔装少女にしては怖すぎん? 思いっきり殺しに行ってたよね?
848:名無しの観客
単なる的じゃんと思ったけど、チーターなみの加速力を誇る大きな蜘蛛ってめっちゃ怖いし蜘蛛の糸使って、あんな無差別攻撃できるなら、対処できた鬼美の方がおかしいんだよな。というか身体ぶっ壊したら沢山手が生えて掴んでくるのSAN値チェックです。
849:名無しの観客
最後の自爆っていうか、あれ魔法をワザと暴走させて爆破させたんか? にしたって本人にダメージいっさい入ってないのなんかやったんかな?
850:名無しの観客
>>849 よくみると高速回転してない魔方陣があるから、それで自分の身まもったんじゃね?
851:名無しの観客
また考察してるよ……。
852:名無しの観客
這い寄れ。考察の足下に!
853:名無しの観客
>>852 草
854:名無しの観客
ま さ に カ オ ス
855:名無しの観客
というか、ぼちぼち四回戦のことも話さないか?
856:名無しの観客
いやです。
857:名無しの観客
おいおまえぇ。現実逃避も兼ねて考察してたんだぞこちとらぁ、思い出させんなよ!
858:名無しの観客
もうお前の勝ちでいいから帰って欲しい
859:名無しの観客
正義のお時間です(無慈悲)
+++。
――昔々、まだ魔装少女協会もブレイダーも存在しなかった時代。自分の嫌なものを消して、自分の都合のいいものだけを残そうとした『組織』が居ました。『組織』の活動によって大切な生き甲斐などを存在ごと消されてしまった十人の若者は、自分の大切なものを守る為に戦いました。
「よっ。体の調子はどうだい?」
「汝から与えられた痛みが疼く」
「そうか、それは災難だったね」
試合が終わって、鬼美はすぐにカオスの楽屋に来た。軽い感じで手を上げて挨拶する鬼美に、混沌は怪我こそないものの身体のそこら中から発する筋肉痛と打撲痛に似た痛みを正直に言うも、痛みの原因である張本人に簡単にあしらわれる。
「さて、この子のお昼寝タイムが終わる前に話を始めようじゃないか」
「その依り代の子は……」
「この子に関してはなにも聞くな。あたしは亡霊のままで居るつもりだった。なのにこの子はそういう星の下に生まれてくるのか、ヤバイことに巻き込まれやすくってね。仕方ないから地獄から出張さ……本当なら魔装少女になんてならずに、普通の子として幸せに生きて欲しかったよ」
小さな身体。その本来の持ち主である子に慈愛の感情を見せる鬼美に、混沌は目を見開くほど驚いた。
「……お、お前本当に鬼美か!?」
「だからそう言っているじゃないさね、このおバカ! というかこのタイミングで疑いだした訳を聞こうじゃないか、えぇっ!?」
「私を地面に埋めて凶悪な面で高笑いしていた奴が、そんな顔をすれば仕方なかろう!?」
「五月蠅いさね! というかあんたこの子にあたしの過去告げ口したら、トイレに流してやるからそのつもりでいな!」
なんとも理不尽なと思いながら、混沌はあまりの懐かしさにまた涙腺が緩みかけていた。
「……最後に会ったのはいつだったか」
「大雑把に言えば、あたしが魔装少女になったのは“20年前”で、その二年後にあんたたちが現れて、そこから暫く色んなことがあって……おおよそ17年ぶりくらいかね」
「そんなに経つのか……死んだかと思っていた」
「実際、死んださね。童話のままにあたしは退治されたのさ」
「あいつらに……『組織』に殺されたのか?」
「正確には殺されかけた。だからあたしは自分の魂に記憶と自我を結びつけて、たまたま通りかかった“とある人物”の中に入った。まっ自害したのさ。あたしは」
「なぜだ!?」
「忘れられたら負けると思ったから」
その答えに混沌は冷静になり、彼女の話を聞くことにする。
「『世界改変魔法』はまさに神の御業そのものだったが対象を選んで初めて魔法が成立するという“欠陥”があった。発動される前に“あたしという対象”をこの世から無くした。当たり外れが分からない博打だったからね気になってはいたんだ。結果を聞こうじゃないか」
「……私……たちは逆転の芽すら摘まれるほどの劣勢だった。それが汝の……君の死を切っ掛けに状況が変わった」
「そうかい。あたしのおかげで勝てたってことかい。それなら死んだかいがあったってものさ」
「そんなのあってたまるか!」
自分の死が無駄にならなかったと純粋に喜ぶ鬼美に、カオスは悲痛の声を上げる。
「私は……私“たち”は確かに『世界改変魔法』を消滅させて、『組織』を壊滅させた! だけど、大事なものはなにも取り戻せなかったんだ!! それどころか、きっと私は……私は……大事なものを全部忘れてしまって、のうのうと生きているっ!」
頭を抱えて、今にも泣きそうな声で混沌が語るのは懺悔。誰かに言ったとして真実だと理解を得たとしても、起こりえるだろう疎外感に脅えて言えなかった気持ちが吐き出される。
「……仕方ないさね。戦い始めの時にはすでにあんたたちは『世界改変魔法』の対象となっていた。それでも無事にすんでいたのは、記憶が存在する理由と同じ枯らされた『生命の樹』の核。『セフィロトの核』を保有していたからに過ぎない。だから死んで核が魂の外に出てしまえば、後になって魔法の効果が働いて、あんたたちの存在は世界から抹消されることになる。元から死んだら全てを失う戦いだったんだ。何も覚えてなくてもあんたは悪くないよ」
「棚の中身は今でも空っぽなんだよ鬼美。空っぽなんだ。それをどうにかするために戦っていたのに、新しく棚に置かれていったものも無くしてしまったんだ……」
吐き出される泣き言に、鬼美は黙って聞く。
「片隅にこびり付き残った大切なものであっただろう最後の
「やっぱり、あんたは“混ぜもの”なんだね。死に体だった数人を魔法かなんだかで繋ぎ合わせた存在。そんなことができる“フェアリー”が居たことも、その変な話し方をした奴も、やたら顔文字を多用するやつも、泣き虫だったやつもあたしは覚えている。なんせ喧嘩売ってきたのをぶちのめしたことがあるからね」
――混沌になる前、まだ普通の人間だったころの記憶。それは敵の攻撃を食らって体の半分を失った光景。そのあと気がつけばこの姿になっていて、その手には『B.S.F』が握られていた。
独特の話し方も、書き込みも混沌は意識してやっているわけではない。忘れたなにかが無意識的にそうさせるのだ。そしてそれを嫌とは思わなかった。消失してしまった大事なものが“確かにあった”という証明であり、そんな“誰か”の残留に身を任せることで“自分”というものを考え無くていいから。
――魔装少女を守りたい気持ちだって、本当は。
「……よく生き残ったよ。坊やにしては上出来じゃないか」
二度と会えないと思っていた鬼美と再会して話を聞いて貰っただけなのに、混沌はほんの少しだけ救われた気がした。
「……時間さね。そろそろこの子が起きる時間だ」
「鬼美……また話せないか」
桃川の意識が覚醒し始めているのを感じて、鬼美は話を切り上げに入る。混沌は引き留めたい気持ちをぐっと堪えて尋ねる。
「約束は出来ないが、その“お洒落になった『セフィロトの核』”についてなにも聞けなかったしね。機会に恵まれたら、今度は茶でもしばきながらゆっくりと話そうさね。年寄り同士らしく」
鬼美はそういいながら電源の切れた『B.S.F』に、次に混沌の腰あたりに視線を向けた。
「……ふっ、合計すれば100越えの汝に比べればまだまだ私など――」
「すでに没ってるんだから今のあたしは実質0歳児だよ!!」
「
「年齢のことを言ったあんたが悪いさね。ったく、茶と団子の代金はあんた持ちだからね。いい店探しときな」
そう言って鬼美は、混沌の返事を待たずに出て行った。嵐のように過ぎ去っていった彼女に、本当に変わりないと混沌は心を持ち直す。いまだ自分の始めた戦争途中ではあるが、それでも彼女との再会は純粋に喜びたかった。
「ほんの一時だけ解放される私を許してくれ……また会おう。鬼美よ」
閉じた扉に向かって混沌は過去、彼女に言えなかった再会の誓いを口にした。
――枯らされてしまった世界の法則を司る大樹、その核の力を使い若者たちは懸命に戦い続けて、そして最後に世界を守ることができました――大切なものをなにひとつ取り戻せぬままに。
+++
「ブレイダー・カオスとの話は終わった?」
「さーて、桃川が意識を覚醒させるまえに蜜柑のところに戻らないとね」
「ちょっと~。さすがに完全に無視は酷いんじゃないの?」
「五月蠅い。文句なら癇癪持ちの年寄りを選んだ自分にいいな」
「地球に来たばかりで人間の老若なんて分からなかったからね~……でも、後悔はしてないよ。モググの最初の魔装少女が君でよかった」
「はっ。随分と人間臭いこと言うようになったじゃないか」
「20年も地球に居るからね。朱に交わるだっけ? 人に近くもなるよ。だから君と再会できたことが本当に嬉しいんだ」
「……ほんと変わったね」
「鬼美もね。随分と優しくなった。だんごの中に居るからかな?」
「はっ。褒め言葉として受け取っておいてやるさね……。あんたはカオスに会わないのかい?」
「……正直言ってブレイダーは苦手だからね~。『セフィロトの核』の保有者たちの活動の結果、きみが死ぬことに……ぶへ!?」
「あたしを選んだフェアリーのくせに考えることがみみっちいさね!!」
「だからってモググのことを蠅みたいに叩き落として踏んづけないでよ!? 中身出るってば!?」
「あんたが根暗なこと……あ」
「ん? どうしたの?」
「根暗で思い出したけどブレイダー・アビスのこと伝えるの忘れてたさね」
「ブレイダー・アビスのこと?」
「……桃川が迷子になった時、あたしの存在がバレていてね。聞かれたんだよ――魂の魔法についてね」
情報量多すぎて、なんか書き足りないものありそうな不安に襲われています。それでもようやっとブレイダーの情報を最低限だせたことに感無量となっています。あくまで最低限なんですけどね()
混沌の物語は、とりあえずこれにて一旦終わりとなります。言ってしまうと彼がメインになるのは結構後の予定なので、そこまで書き続けられるように頑張りたいと思います。
自分事になりますハーメルン内で新作を出しました。ジャンルはあべこべ異世界ハーレム無双。略して“ギャグ”作品となっていますので、ご興味のあるかたは見て頂けると幸いです。
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次回は奈落回となるので、よろしくお願いします。それでは