変身ヒロインが守る世界にて十人の変身ヒーローは戦う 作:庫磨鳥
評価たくさん頂いて本当に嬉しいです( ̄▽ ̄)。
これで閑話は最後になります。書きたかったけど本編にねじ込めなかったものなので短いです。完全にコメディです。それでも楽しんで頂けたら幸いです。
1:奈落
忙しい時期なのは分かっているが知恵を貸して欲しい。誰かいるかい?
2:七色
いるっす!
3:王様
遠慮なく申すがいい。
4:希望
いるよ。
5:奈落
……すまないやっぱり自分でどうにかするよ。
6:七色
人選見て撤退しようとしないでくださいっす。
役に立てるかわかりませんけど話だけでも聞かせてくださいっす!
7:奈落
ごめん。反射的つい。
それにしても日が変わる前とはいえ深夜帯に王様と希望がいるのは珍しいね。
8:王様
王としての仕事の最中だ。日本の空を周回している。
9:奈落
お疲れさま。でも店のほうはいいのかい?
10:王様
先の混乱もあり夜の時間は魔装少女たちの手が足りぬと天使に進言されてな。故に暫くの間は我が城の運営は妹たちに任せてこちらに専念するつもりだ。
11:希望
混沌もとても忙しそう。
12:七色
みんな忙しい中、自分だけ何もしていないみたいで申し訳ないっす。
13:奈落
好きな人と一緒に居ることが何事にも代えがたい幸福なのはボクも一緒だ。だから彼女たちの気持ちが凄く分かるからこそ、七色には七色にしかできないことをちゃんとやっている事も分かっている。だからそう卑下しないでくれ。
14:七色
うっす。そう言ってもらえるとありがたいっす。
15:王様
ともあれだ。奈落よ。何か訴えたいものがあるのならば我らに遠慮なく語れ。……二度とあんな思いはごめんだ。
16:奈落
いや、第3支部では色々と勝手をして心配かけたのは本当にごめん。でも今回そんな真面目なものじゃないんだ……。
17:希望
いなくなっちゃやだ。
18:奈落
いや、うん。ごめん。
19:七色
奈落先輩、ここ数日謝り倒しっすね。
20:奈落
正義とか天使は揶揄い半分だからともかく、王様と希望は本気全部だからすごく堪えるね。
21:七色
それだけ心配したんすよ、俺もみんなも。やっぱり親しい人が死ぬのは辛いっすから。
22:奈落
……そうだね。もう死のうとは思わないよ。
違うか、今は家族が居る。愛する人が居る。だから意地でも死なないよ。
それはそれとして、この空気感で話すのアレだからやっぱり相談事は後日でいいかい?
23:七色
どうせモニカさんとのことっすよね?
24:奈落
ああうん。そうなんだけど。
25:王様
ふむ? ひとつの体で生活することはやはり弊害が多いものか?
26:奈落
日常生活全体で言えばそこまで苦労している事はないよ。フォローしてくれる家族も居るし、モニカも気を使ってくれている。それにボク自身、元から自主的な趣味があったわけじゃないからね。今は家族と同じ空間を生きていけるというだけで幸せだよ。
27:七色
本当によかった。それしか言えないっす。
でも、それなら相談したいことってなんすか?
28:奈落
……その、ボクの魂の正確な居場所は『B.S.F』の中だ。だからひとつの肉体を共通して生きているとなると少しニュアンスが違うんだ。
29:希望
奈落の『B.S.F』は奈落。
30:奈落
まあそうだね。『B.S.F』のカメラはボクの目として、スピーカーとマイクが口と耳の代わりとして機能している。ふたつの魂がひとつの肉体に繋がり現世に留まっているけど、モニカはモニカの身体で、ボクはボクで『B.S.F』でと五感というものはきっちりと区別されている。
31:王様
ふむ? してだ。それが今回の悩み事にどう関係する?
32:奈落
その……せっかく五感が別れているなら……プライバシーが必要な場面ではきちんと別々の場所に居るべきだと思うんですよ……。
33:七色
あーーー。なんとなく分かったっす。
34:王様
曖昧な言葉だけでは話が進まん。はっきりと述べてくれ。
35:奈落
……彼女、お風呂にスマホを持っていくタイプだったみたいで、とても困っている。
と て も こ ま っ て い る
36:七色
やっぱり。
37:希望
なんで困っているの?
38:七色
なんでって言われると……なんでなんっすかねぇ。
奈落先輩もモニカさんも好き同士なんだから別にいいような気がするっすけど
39:奈落
七色にだけは言われたくないよね? 昔スレで書き込んでいたよね? あの子たちが風呂入りに来たら抵抗していたよね?
40:七色
あれは全然違う話っすよ!? 一緒に風呂に入るとか生やさしいものじゃなくて、鴨鍋食いに来たとかそんな感じっすよ!
41:奈落
同じ風呂の話なんだからそんなに違いはないよね。
42:七色
違うっすよ!?
43:王様
奈落よ。汝は結局のところなにを解決してほしいのだ?
44:奈落
言ってしまえばボクというか『B.S.F』を風呂に持ち込まないで欲しいんだけど。その説得のアドバイスが欲しい。
45:七色
無理っすね。諦めが肝心っす。
46:奈落
もうちょっと考えて欲しいな……。
47:七色
というか奈落先輩はなんで嫌なんっすか?
俺の時は一緒に風呂に入ったら喰われるって生存本能が働いたからなんすけど、モニカさんと一緒に風呂に入るのを奈落先輩が嫌がる理由が分からないっす。
48:希望
奈落、モニカと一緒にお風呂入るの嫌なの?
みんなと銭湯に行ったときとても楽しかったよ?
またみんなと行きたいな。
49:奈落
……希望、そろそろおねむの時間じゃないかい?
50:七色
♯逃げるな奈落先輩
51:王様
♯撤退は許されないぞ奈落
52:奈落
……別に一緒に入るのは嫌いじゃないけど……生まれた姿を直視するというのは結構困る。
というかそもそもモニカは分かっていてやっている節があって動画を見るにしては不自然に『B.S.F』のカメラのアングルを変えたりしたりその後も動画の感想にしては何か違和感があるような質問をしてボクがほんの少しでも動揺しながら回答するとにんまりとした意味深な顔してくるんだあれは確信犯だよなんにせよ手に負えないのは変わらないんだけど。
53:七色
声には出してないと思うっすけど一息で喋ってそうっすね。
54:王様
風呂に入っている内はカメラ機能などオフにすればよかろう。
55:奈落
白いからって敬遠していた雑煮の良さを知りました。目の前にあるのに食べないのは恥だと漫画で学びました。そういうことです。
56:七色
なんというか、戦争決闘終わってから奈落先輩ずっと思考ふわっふわっすよね。
57:奈落
……ごめんちょっと落ち着く、コーヒーを自由に飲めなくなったことだけは本当に不便だね。
58:王様
望まぬ地獄の底で生き抜き報われたのだ。年末まで浮かれてしまってもおかしくあるまい。
59:七色
奈落先輩。何事も諦めが肝心っす。別にとって食おうという話じゃないんすよね? なら何事も楽しんだ方がいいっすよ。
別にとって食おうって話じゃないんならっすけど。
60:奈落
七色、君の環境と比べれば全然平和だとは思うけどね……。
ただ、ボクがいつでも見れるようにって自撮りをするのはやっぱりやめさせた方がいいと思うんだけどどうかな?
61:七色
いや、そもそもここで話していいやつっすかそれ?
モニカさんにお風呂でのやりとりを俺たちに話してるって知られたらやばくないっすか?
62:奈落
…………鍵をつけるのはどうしたらいい?
63:七色
スレ主である奈落先輩の『B.S.F』からなら鍵掛けても普通に見れちゃうっす。
ちなみにモニカさんってスレ見るんすか?
64:奈落
とてもよく見る。ボクや君たちがしてきたことをちゃんと知りたいからって。
いやぁ、気恥ずかしくなることが多いけど過去を遡ってモニカや三姉妹と話す時間はボクとしても楽しくてね。
みんなに言えることだけど閲覧許可を出してくれて本当にありがとう。
65:七色
奈落先輩……スレを消す機能はどこ探してもなかったって天使が言ってたっす。
66:奈落
……ボクの思考そんなに分かりやすいかい?
67:七色
気持ちは凄い分かるっすから。第8支部の事件以降みんなアーマードの活動を手伝ってくれていて、その時に必要な情報を過去スレで確認するために『B.S.F』を貸してるんっすけど……多分、関係無い情報もたくさん見られてるっす。
68:奈落
とても強い諦めと疲労のオーラが見える……。
69:七色
あ、と言ってもみんなが見ているのは俺が立ち上げたスレだけだと思うので安心してくださいっす!
70:王様
相も変わらずだな七色一同は、だが人のことは言えぬかもしれんな。
71:七色
王様が? もしかして妹たちのことっすか?
72:王様
ああ、元からアーマードに関する話を求めてくるが戦争決闘後は特に上の妹たちがな。様子からしてどうにも不信感を募らしているようだ。
73:希望
王様の家族、みんな王様の事心配している。
74:王様
分かっている。故にどう対応するのが正解か悩んでいる状態だ。
75:奈落
王様の妹たち、特に三女から上はボクたちブレイダーにとても複雑な感情を持ってるからね。
もしも答えを出せないならボクたちに遠慮無く相談してほしい。
76:王様
ああ、様子がこれ以上変化するならば頼らせてもらおう。して奈落の風呂の話に戻すが解決はしたか?
77:奈落
したというか、これ以上話題を広げる気持ちが持てないというか……なんかごめん。モニカとしっかり話し合うよ。
78:七色
全然いいっすよ。こんなこと言うのはおかしいかもっすけど奈落先輩とこういった話ができて嬉しいっす。
79:希望
ぼくも嬉しい。
80:奈落
そう……うん、そうだね。今は忙しいかもしれないけど、これからはもっとスレ立てして色んな話をしていきたい。その時はよろしく頼むね。
81:王様
応!
82:七色
こちらこそよろしくっす!
83:奈落
……やばい、わすれかけていた。
早々に申し訳ないけど、このスレをモニカから隠す方法を相談してもいいかな?
84:七色
なにごとも諦めが肝心っす!
85:奈落
七色にはちょっと言われたくないかな。
86:希望
奈落。このスレをモニカに見られたくないの?
87:奈落
そうだね。もしかして方法があるのかい?
88:希望
でも、さっきからずっとスレ見てるよ。
89:奈落
………………え?
90:奈落
た~ま~く~ん~!
91:奈落
まて話し合おう。確かに他人に話していい内容じゃなかったかもしれないけど、あくまで相談事として提示しただけであって、いや、だからあちょっとまっ
92:七色
まさかのホラースレだったっすねぇ。
93:王様
女は怖いということか。
94:希望
奈落もモニカも楽しそう。
95:七色
間違ってはいないっすね。
奈落は一日サンドウィッチ(辞典)の刑になりました。
次回から3章に入りますが内容について少しばかり。
話の進みかたとしては騎士と天使を主体としたストーリーが交互に展開される予定です。自分も初めての挑戦となっており、いつも以上に不器用な形になってしまったら申し訳ないです。
また話の長さは1章と2章の中間ぐらいになりそこまで長くはならないと思います(  ̄▽ ̄)たぶんきっとそうだといいな……。
ついでに雰囲気も結構変わるかも。
そんな作品ですが楽しんで頂けたら本当になによりです。それではお待ちになってください3章!