オーバーロード ナザリックのキセキなペット枠 作:キーボス
泣き虫ことキーノ・ファスリス・インベルン、現在は中二病をこじらせてイビルアイと名乗っている模様。
そんな彼女は今非常に苦しいところだった。
「貴様の実力は私より一回りは低い筈!何故私と互角に戦えている!?」
そう、格下の女の子、ラキュース・アルベイン・デイル・アインドラと、パーティー加入を掛けた決闘中だ。
そしてキーノ君を押しているのが、まさにラキュース君。
「負けを認めて一緒に冒険をしましょう!私と!私達と!きっと!きっと後悔なんてさせない!!」
ピクリとキーノ君が反応した。
その言葉に何か感じたのか、一瞬だけキーノ君の動きが鈍った。
「ダークブレードメガインパクト!」
「くぅっ!!」
直撃では無いが、さすがに決着か。
ぶっ飛んでもフライの魔法で受け身を取りつつ着地。
うんうん、まだやれそうだけどそこまでだよね。
キミはとても優しい少女、キーノなのだから。
「あぁー!もう!わかった!わかったよ!パーティーに入ってやる!入ってやるけど!馴れ合うつもりは無いからな!」
「なんだい、最初っから素直に『はい』と言えんのかい?泣き虫インベルン」
イケ婆ことリグリットが煽ってる。
二人は何だかんだ仲が良いからねぇ。
うん、会話を聞かなくても二人が白熱しているのがわかるね。
「はいはい、そこまでだよ、お二人さん」
そう言って、アイテムボックスからネガティブヒールポーション、所謂アンデッド用ポーションと普通のポーションを投げ渡す。
「え・・・?せ、先生?あ、あぁー!そう言うことか!!私が負けたのは先生の魔法だな!そんなのはずるだ!無効だそんなの!」
僕を見た途端キーノ君が騒ぎ出す。
うん、負けず嫌いはわかるんだけどね。
「一度決めたことを掘り返して、反古にするのは流石に大人げないよ?もう良い歳なんだから」
そう言いながら、ラキュース君を見上げる。
「改めて、彼女達の先生をさせて貰っているアレク・サンドラ。見ての通りカーバンクルさ、よろしくね?」
もちろん、ただのカーバンクル等ではない。
全体バフと補助の為の聖邪の神獣と言う種族をとっているので、アンデッドの回復も出来るのだ!
「よ、よろしくお願いします!ラキュース・アルベイン・デイル・アインドラと申します!お噂はかねがね!」
すんごい目ぇ輝かしてる。
あれだ、童話とか英雄譚に憧れてる少年の目だ(注、少女である)。
こうして、たまに彼女、キーノ君を遠隔視の鏡で見つつ彼女の相談を聞きつつ、退屈しのぎをする。
それとたまにラキュース君が来ては、よくわからない設定を垂れ流して行くんだけど、これが200年たって尾ひれがついた噂って奴?
無理だよ!そんな話知らないよ!やめて!僕はギリシャの大英雄を育てたケンタウロスの先生じゃないの!
どんなジョブ取れば相性よく強くなれるか、聞かれたから説明しただけだから!!