オーバーロード ナザリックのキセキなペット枠 作:キーボス
それとみんな、これを読んで文句言われても俺は困るぜ?
自分で開いたんだ、自己責任で頼むぜ?
こうしてヤルダバオトが逃げ、一応の勝利をおさめた。
そこから打ち上げに行き、蒼の薔薇から撫で回されながら、モモンにメッセージで返事を送った。
『では、後程私の部屋へ』
『了解!』
「それにしても、よく来てくれた!」
イビルアイが横から抱きついてくる。
自分より五倍六倍大きい体のイビルアイに抱き着かれてもまるでびくともしない。
「ふふん、たのし、いや、教え子の真摯な声にはいつでも答えるとも」
何気に口走っているが、周囲の雰囲気のせいか誰も気づかない。
そこへ一人の人物が現れた。
「ラナー!」
打ち上げを開いている場所が、王城の会議室を貸切りにして開いているとはいえ、あらくれの多い状態で入って来るとは誰も思わないだろう。
「聖獣様!お会いでき、またこの度の騒動にご尽力頂きありがとうございました!」
とっても可愛らしいお人形の様な笑顔、これに僕はとても琴線に触れた。
これは僕にはとても許せない、いや、許してはならない。
「やぁ王女様、僕はアレク・サンドラ!実は今後についての進路相談で、キミと話したいと思ってたんだ!」
と、適当にデッチ上げた。
それを聞いたイビルアイは子供の様にはしゃぐ。
「せ、先生の進路相談!!」
「どっ、どうしたのイビルアイ!?」
周りは驚いているが、お構いなしにイビルアイは喋る。
「先生はああ言って各弟子に進路相談をして、今後の方針を決めていたんだ。その進路相談を十三英雄は全員受けていて、イジャニーヤやリーダー、ルーン工王などの大成したモノがほとんどだ!」
おぉ!とドヤドヤと周りがうるさい。
てか、そんな風に思われてたんだね。
強くて面白そうだから、勝手にジョブを斡旋してたり、変な忍者知識植え付けたり、ルーンでこんなことできひん?って聞いただけなんだけどな。
早い話、僕の趣味趣向で、彼らは楽しいのか、後悔は無いのか、そんな基準で口出しさせて貰ってました。
「・・・、まぁ!私が受けてもよろしいのですか!」
それだよそれ!その人形顔が気にくわないのさ!
「もちろんだ!キミと二人で話させてほしい!」
王女様は一瞬ピクリと反応したあと、にこやかに頷きこちらへどうぞと促した。
もちろん、二人だけにするなどうんたらかんたらと少年護衛が言うが、そこはほら、僕のネームバリューが活躍なのさ!
『はぁぁぁぁぁぁああ!!!ご飯おいしいですぅぅぅぅぅぅう!!!!』
突然頭の中に響くアインズさんの声。
『ちょっ、流石にメッセージの第一声が絶叫とか勘弁』
『す、すみません、いや、食事も睡眠も出来ず損した気分でしたが、アレクさんから貰った人化の指輪で食べられるようになりましたよ!』
アインズさんの興奮した声に、若干戸惑いつつも、確かにあんなリアルから来て、オーガニック素材の料理を食べたらそうなるかな?と思う。
それ以前に、生活費削って課金する僕たちは立派な駄目人間。
僕も同じでボーナスを注ぎ込んで、欲しいものを手に入れたなぁとしみじみ思う。
つくづくこの世界に来るべくして来た感じだよね、僕も、キミも?
「どうかされましたか?」
突然立ち止まり、自分の頭を前足で押さえている小動物の図『かわいい』、と自画自賛しつつ、
「あぁ大丈夫、昔転移事故でね?離ればなれになっていた仲間から、久方ぶりにメッセージが届いてね!」
これでどうだい?
デミウルゴスの話ではこれで気付くとは思うけど、キミ、協力者なんだろう?
「まぁ!それは素晴らしいことですね!」
うん、ありがとう!なんて茶番をしつつ、彼女の部屋へ移動した。
僕が結界を張れば、すぐに彼女は膝をついた。
「デミウルゴス様からは何も聞いておらず、何も用意できておりませんが、何なりとお申し付けください」
そう言って頭を垂れるラナー君に、僕は言った。
「僕は大変不満だ」
その一言で、ラナー君の体がビクリと跳ねる。
そこから、若干の汗と共に思考を巡らせているのがわかる。
一部の獣には、汗などから発する匂い、フェロモンから、相手の大体の感情が読める。
しかし、彼女からほとんど匂いがしなかった。
それほど、そう言ったモノがあまり出ない者も居たりはするが、先程の言葉の反応、やはり隠せる体質では無いらしい。
つまり、平常時は楽しくも悲しくも無いと言うことだ。
「次こそはあなた様の活躍の場を作らせて頂ければ、全力でご用意させていただきます」
うん?なにか勘違いされてる。
僕の性格や傾向をあの1回のお祭りで把握できたのはすごいと思うけどね?
さて、それじゃあ、しっかり教育しないと。
「それじゃあ僕が満足しないんだよ」
「そ、れは、どのような、ことでしょうか?」
僕は俯いた彼女の顔に近づく。
下から覗き込む。
ラナー君の顔には何も現れていないが、焦りの感情が発汗となって僕に伝わってくる。
「キミ、楽しんだかい?」
「はっ?」
「キミは楽しんだかい?あの祭りを」
目を見開いて固まったかと思ったが、すぐに思考を巡らせているようだ。
「あぁ、僕は嘘をついてもわかるよ?」
また瞬き程度の、本当に僅かだけ体が震えた。
「も、申し訳ありません。楽しみませんでし・・・た?」
うん、なんかラナー君自身が、自分で言ってて何言ってんだ?見たいな匂いしてる。
混乱してるのかな?
しかたない、教えてあげよう。
これも出来の悪い子供を導くためだ。
これまでもそうしてきたじゃないか、と自分に言い聞かせる。
「そうさ、キミから感情が読み取れなかった。つまりあのお祭りに何も感じなかったって事だろう?それじゃあいけない!」
ここぞとばかりに力説する。
こいつ何言ってんの?とさらに混乱しているようだ。
「はぁ、出来の悪い子ほど面倒を見たくなるんだから、これも年なのかな?」
出来の悪いと言う一言に、彼女は反応した。
これまで誰も、ラナー君、キミを導いてあげなかったんだね。
僕は一拍置いてから、しっかりとした口調でこう言った。
「キミの楽しめる事はなんだい?ゲヘナはデミウルゴスの趣向がふんだんに盛り込まれている。デミウルゴスは心の底から楽しかったはずさ。だからね?キミの心から楽しめる計画を僕と一緒にやろうじゃないか!キミも仲間なのなら、一緒に楽しめなければ嘘だろう?キリ」
キリっと自分の口で言いながらどや顔してみる。
ふふん、これこそ僕だ。
「な、なかま?」
ゼンマイ仕掛けの様にこちらへ聞き返してくるラナー君。
「当然さ!僕たち異形種は、それぞれがまるで違うけど、基本的に自分の価値観で生きているんだ。だけどね、異形種だって仲間と認めたら裏切らない限り何でも受け入れられる。と言うか、キミの思考も性格も、僕からしたらとても人間的だけどね?」
ペロリと舌を出して可愛くポーズを取っておく。
ふるふると体を震わせるラナー君。
何か変なこと言った?と思ったけど、伝わってきたその感情は歓喜。
うんうん、よかったよかったと思った。
「さぁ、キミの楽しくなれる事や、やりたいことがあるなら、僕が協力してあげよう!何せ、僕は幸運の運び手と呼ばれるケモノだからね!!」
これはあぁであれはあぁでと、これはどうだ?これならどうだと、次第に二人は意気投合し、僕も!わたくしも!と楽しげに計画を立てていった。
こうして二人で語り明かし、二人は素晴らしい友人同士となったのだ。
・・・後にアインズが語ることになった。
『混ぜるな危険!』と、、、
誰だよ、こんなになるまで放置してたのは!(200年モノと生まれてからずっと)
最初から最後までシリアスだったぜ!(キリ
冗談はさておき、展開飛び飛びだけどみんな大丈夫?
まぁ、オーバーロードのクロスオーバーとかなら、流石に全部書いた方が良いだろうけど、オーバーロードのオリ主モノならオーバーロードを知ってる人しか読まないから、このままで良いかな?
ちなみに、この物語を読んでオーバーロードのイメージが変わったとかの苦情は受け付けないんで、そこんとこよろしく。
特に次話に関しては、見方を変えたら?ってやつ。