皆さんお久しぶりです。作者です。夏至が過ぎ毎日暑い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか?作者は無事死んでます。
最近やっと処方されたお薬が効いてきたのか元気な日が増えてきた(当社比)のでこうして次話を投稿することが出来ました(まだまだ序盤なんですがね・・・)
まぁそんな事は気にせず読んで下されば私としては幸いです(出来れば高評価も欲しいです)
それでは本編をどうぞ
ー16Lab ペルシカリアの専用研究スペースー
「聞いたわよ?この前の作戦で高度3000フィート上空から戦車に衝突したんですって?」
ボサボサになった髪の毛にヨレヨレの白衣を身に纏いつつ、愛用のマグカップでコーヒーを飲みながらペルシカはチーフに尋ねる。
「大した事じゃない。似たようなことは何度も経験している」
「だとしても、よ。そんな事続けてたら、そのうち全身バラバラになっちゃうわよ?後始末する娘たちの事も少しは考えなさい?」
「・・・・・・」
モニターに測定データを入力しつつ、ペルシカは彼を諫める。彼からの返事が無い事を疑問に思った彼女は『どうかした?』と尋ねる。
「いや・・・。昔、戦友から似たような事を言われたな、と思っただけだ」
「そう・・・。とりあえずアーマーの方は特に問題なさそうね。次は身体の方を確認するからこっちにきて頂戴」
「分かった」
少しだけ湿っぽくなった空気を払拭するように動く2人。ペルシカは慣れた手付きでチーフのアーマーを解除していく。
「そうそう、以前君から依頼された武器の製造だけど、試作品が完成したから後で試してもらえるかしら?」
「意外と早く出来たな。もう少し時間が掛かると思っていたが・・・」
ペルシカの話にアーマーを全て外し終え、専用のカプセルに
入りつつチーフは意外そうに答える。
「まぁ原理自体は単純だからね。君が提供した武器データを元に設計したからそう時間は掛からなかったよ。にしても、良く戦場であんな物を使ってたね?」
身体データを取りつつペルシカが若干呆れつつ尋ねる。
「敵陣の中で使う分には問題無いからな。敵を素早く殲滅出来る」
「そ、そうなのね・・・。よし、身体データも問題なし。そこで少し待ってて。今持ってくるから」
そう言ってペルシカが席を外し別室に入ると同時に、ブルーチームの面々が研究スペースに入ってきた。
「ペルシカ博士、ただ今戻りました。頼まれた物資の回収任務の件なんですが・・・」
「コンテンダーか?博士なら今別室に居る。そのうち戻ってくると思うが」
「ち、チーフ!?ここで一体何を!?」
「・・・・・・まぁ、健康診断といった所だ」
「そ、そうだったんですね。私達はペルシカ博士のお使い・・・というか、私用で旧市街に行ってたんです。勿論、会社の任務としてですが」
「そうか、ご苦労だったな。物資の回収任務と言っていたが、何を回収したんだ?」
「えーと、それなんですが・・・。その物資に問題が発生したというか、ある意味では問題ないというか・・・」
言葉を濁すコンテンダー。その背後から他のメンバーが出てくる中、鼻歌に混じりに声の高い男の声が聞こえ始めた。
「いやぁ、それにしてもこの時代の
声の主はブルーチームの背後から現れた黒い長方形のドローンらしき物体だった。そして中央に立体映像装置が組み込まれているらしく球状の、まるで金属で出来た目玉のような物が投影されていた。
「!!!」
それを見たチーフは思考よりも先に体が動いていた。コンテンダーから銃を奪い、実弾が装填されている事を確認するとドローンを手近な台に抑え銃を突きつける。
「ち、チーフ!?」
「えっ!?な、なに!?」
「ちょっと、何やってんのよ!?」
コンテンダー、キャリコ、WAが困惑する中、ドローンは至って冷静だった。
「何故お前がここに居る?」
「生体反応を確認、該当データを参照・・・1件あり。おや!リクレイマーではありませんか!?お久しぶりです!また貴方に会えるとは想定外でしたよ!お元気でしたか?」
「もう一度聞く、何故お前がここに居る?」
チーフが
「その質問に答えたいのは山々なのですが、私もつい先程起動したばかりでして・・・。それより銃を降ろしませんか?彼女達が驚いてしまっていますよ?」
周囲を見回すチーフ。ライフルをこちらに向けるWA、銃を手に持ちながらも動揺するキャリコ、何時でも白兵戦が出来るように構えるコンテンダー、終始傍観に徹するAK12とAN94。チーフは一度大きく深呼吸し、ドローンを抑えた手を離し、銃の撃鉄を解除して持ち主に返す。
「驚かせて悪かったな」
「言いたいことは山ほどありますが今は止めときます。あのドローンとお知り合いで?」
「正確には『中身』だがな。離せば長くなるが・・・」
「?」
「奴には二度、殺されかけた事がある」
ー30分後 同研究スペースー
機密保持のためコンテンダー達は先に本社に帰らせ、研究スペースにはペルシカ、チーフ、そして問題のドローンが残っていた。
「で?君のことは何て呼べば良いのかな?」
「私の名前は343ギルティ・スパーク、04のモニターです。他にもオラクル、ティンカーベルなどありますが、どうぞお好きにお呼びください」
「じゃあモニター。1つ質問するが、君はここに居るチーフ同様、未来・・・あぁ、違うな。過去の存在という認識で良いのかな?」
「概ねその認識で問題ありません。強いて言えば、私はリクレイマーよりも大昔の存在となります」
「大昔というと?」
「数百万年、若しくはそれ以上ですね。残念ですが、その辺りは私も忘れてしまいました」
気の遠くなるような長い年月にペルシカは頭を抱える。それほどの大昔に現行のAIを大きく超える性能を持つ存在がおり、かつそれを製造した種族がいたという事実に。彼女もこの世界ではAI分野の第一人者、天才などと呼ばれているが、上には上が居たという事を思い知らされ悔しさ半分、恥ずかしさ半分といった状態であった。
「次は俺の番だ。何故お前は生きている?あの時、確実に破壊したはずだ」
頭を抱えるペルシカの隣りでアーマーを装着したチーフが尋ねる。
「確かにそうですね。『あの時の私は』完全に破壊されました。データも含めて。ですがあの場には再建造されたリングがありました。それを考えれば自ずと答えは出ると思いますよ?」
「・・・アークか」
「はい。これは私の予想ですが、『当時の私が』破壊された際、バックアップデータがアークの何処かに保存されたのでしょう。後は器を再建しデータをアップロードすれば良いだけ。ですが、貴方が不完全な状態のリングを起動した為アークが崩壊してしまった。結果、今になってこんな姿で再起動する事になりました」
モニターはそう言うとドローンを浮かび上がらせ部屋の中を移動し始める。
「内部リソースやスペックは最低、強度も銃火器で簡単に破壊できる程度、幾つか面白い機能もありますが・・・、これを製造した
「申し訳ないがそれが現代の技術力の限界なんだよ。改善点があるなら製造者である私が責任持って対応しよう」
ようやくダメージから復帰したペルシカがコーヒーの飲みながら申し訳無さそうに言う。
「ありがとうございます。所で1つ提案なのですが、私をリクレイマーの部隊に加えて貰えないでしょうか?」
「・・・どういうつもりだ?」
「どうせ貴方の事です。色々と理由を付けて私を隔離するか、破壊処分するつもりなのでしょう?でしたら身近に置き、不穏な動きをしないか監視しては如何です?私としても、この時代の世界にはとても興味がありますしね」
「・・・俺の一存では決められん。上に判断を仰ぐ必要がある」
「ならそれは私がクルーガーとヘリアンに聞いとくよ。ちょっとまってて(試作ドローンのデータ収集のチャンス!)」
その後、試作ドローン(個体名:モニター)は稼働データ収集を目的として正式にブルーチームに編入されることになる。三度目のこの邂逅が吉と出るか凶と出るか、それは当人たちにも分からなかった・・・。
出したかったキャラその2です(笑)
小説版でも生存は確定しているそうなんですが、その後の足取りが不透明なのでオリジナル展開させて頂きました。(日本語訳出ないかなー)
次回は久しぶりにブルーチームの出番です!
かなり血生臭くなる展開(予定)なので苦手な方は飛ばしたほうが良いかも?(おい)
それでは最後まで読んで下さりありがとうございます。
誤字・脱字報告、評価宜しくお願い致します