思いの外筆が乗ったので投稿することにしました
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それでは本編をどうぞ
ーG&K本社 第一作戦室ー
「全員、揃っているな。これよりブリーフィングを行う」
緊迫した空気の中、ヘリアンが声を出すと同時にプロジェクターからとある大型兵器が映し出される。
「コードネーム『ジュピター』、これが今回の破壊目標だ。事前情報によると稼働しているのは2基、1基が建造途中らしい。諸君らにはこれの破壊、及び存在するであろう防衛戦力の排除が任務となる。なお大型兵器は山岳地帯に建造されており、ある種の要塞と化している。更に現地では積雪も確認されている。出撃は深夜、夜影に乗じて行う予定だ。それまでに準備を済ませるように」
そう言い残しヘリアンは作戦室を後にする。残ったのはこの作戦のために集められた精鋭人形で構成された5チームだった。
「なんかヘリアン急いでなかった?」
「どうせまた何時もの合コンでしょ?さて、初顔合わせの人形も多いから自己紹介といきましょ?私はFAL、FN小隊の隊長よ。隣に居るのは副官のFive-seveNよ」
「よろしくね♪」
「AR小隊、隊長のM4A1です」
「アタシはM16A1だ。よろしくな!」
「ネゲヴ小隊、隊長のネゲヴよ」
「副官のジェリコだ。宜しく」
「ブルーチーム隊長、S-117だ」
「副官のコンテンダーです。皆さん宜しくお願いします」
「404小隊、隊長のUMP45よ。よろしくねぇ〜」
「それじゃあ挨拶も済んだことだし、どの小隊が
手を挙げたのはネゲヴ小隊のネゲヴ、FN小隊のFAL、そして404小隊のUMP45だった。
「ありゃ、一回で決まっちゃったわね。117とM4A1の小隊はバックアップになっちゃうけどそれで良いの?」
「問題ない」
「わ、私も問題ありません」
「ふーん。まぁ隊長さん達がそれで良いって言うなら大物は私達が頂くわね」
そして午前0時になり、5機のヘリコプターが目的地へ向け旅立っていった・・・。
ー鉄血支配領域 『ジュピター』司令部ー
「アイムシンカーふんふんふんふふーん、アイムシューターふんふんふーん」
陽気に鼻歌を歌いながらおやつのポテチを食べるサイドテールの黒髪の少女。指揮用の端末の上にはポテチ以外にも各種スナック菓子、煎餅、キャンディ、極めつけに瓶コーラ(既に数本空)がズラリと並んでいる。何処ぞのメイドが見たら即座に説教されるがここには居ない。彼女は存分に自由を謳歌していた。
「おい!」
「ふぎゃぁ!?」
しかしその自由は長くは続かなかった。背後から放たれた手刀が彼女の脳天に直撃したからだ。
「痛っだーい!!自由を謳歌する少女になんてことするのさゲーちゃん!!」
「何が『自由を謳歌する少女になんてことするのさゲーちゃん!!』だ!だらけてる暇があったら3号機の最終調整を早く済ませろ!」
「あっちならもう処理済みだよぉ。でなきゃこんなところでだらけてないって」
「そ、そうか。なら良い・・・って良くない!いつグリフィンの連中が攻めてくるかわからないんだぞ!?もう少し緊張感を持て!!」
「大丈夫だよゲーちゃん。こーんな真夜中に来るわけ・・・って言ってるそばから広域レーダーに反応アリ、もぅゲーちゃんが余計な事言うからホントに来ちゃったじゃん!」
「私のせいにするな!数と距離は?」
「数は5、距離は射程ギリってとこだね。オートじゃ無理」
「手動か。手伝いは必要か?」
「ノンノン、私一人で十分だよ。ゲーちゃんは守備隊の指揮があるでしょ?」
「ふっ、そうだったな。全部落とすなよ?楽しみが減る」
「りょーかい♪」
相棒と別れた少女ー
「次の曲は・・・いいねぇ、テンション上がってきた!さぁ!私が
ー鉄血支配領域付近 ヘリ内部ー
「もうじき鉄血支配領域に入ります。このまま侵入しますか?」
「あぁ、このまま低空飛行で頼む」
パイロットの問いかけに対しチーフは静かに答え、通信機を手にする。
「そろそろ鉄血の警戒網に引っ掛かる頃合いだが、このまま低空で侵入する。各機問題ないな?」
「OKよ」
「了解しました」
「チキンレースって訳ね、面白そうじゃない」
「了解よ」
各ヘリに乗り込んでいる隊長たちから応答があった瞬間、轟音と共に何かがヘリの間を通り抜け、地面で大爆発が発生する。
「各機散開!回避運動!!」
密集していたヘリ群が瞬く間に散開し敵からの砲撃を受けないよう動く。その間にも砲撃は続きジリジリと精度を上げていく。そして遂に砲撃がヘリの尾翼とテールローターを捉える。
「こちらM4!ヘリの尾翼部分に被弾しました!私達の事は気にせず任務を続行してください!」
「不時着します!しっかり捕まってて下さい!!」
それを最後に山林に消えるAR小隊が乗ったヘリ。暫くして木々をなぎ倒す音が聞こえたが、それもすぐに聞こえなくなってしまった。
「FALから各機へ!このままじゃ全機撃ち落とされるのも時間の問題よ!何か良い案ない!」
「このまま弾切れまで待つとか?」
「冗談言ってる場合!?」
「でも砲撃止んでるみたいよ?」
「嘘!?」
UMP45の言う通り、先程までヘリを追い詰めていた砲撃は鳴りを潜め、ヘリのローター音のみが聞こえるだけだった。
「なら今がチャンスよ!各機着陸できるポイントを探して!ここからは徒歩で目的地まで向かうわよ!」
FALの号令で各機が自然のランディングパッドを確保、各小隊は徒歩で目的地であるジュピターを目指すのだった。
ー鉄血支配領域 『ジュピター』司令部ー
「あちゃー弾切れかぁ。ごめんゲーちゃん!1機しか落とせなかったぁ!」
「あの距離で1機仕留めれば上出来だ。で、ここの管轄は私達のはずだが、何故お前達がここに居るんだ?夢想家、
「ぇ゙!何で居るのぉ!?」
「何でって、援軍に決まってるじゃないか。味方は多いに越したことはないだろ?」
「アルケミストの言う通りよぉ。大丈夫、貴女達の指揮に口を挟むつもりはないからぁ」
ドリーマーはそう言うと辺りを散策し始め、アルケミストは何やらブツブツと独り言を言っている。
「あぁ、漸く君に会えるよ、愛しのネゲヴ。そして今度こそ確実に息の根を止めてあげよう。それが私の唯一の役割なのだから」
ー鉄血支配領域 ヘリの墜落現場ー
「痛たたた。皆さん、ご無事ですか?」
「は、はい何とか・・・」
「世界が逆さまに見える以外は大丈夫だぜ」
「わぁい雪だぁー!」
「はしゃがないで、SOPⅡ」
ヘリ自体は大破したものの、パイロットを含め奇跡的に無事だったAR小隊。安全ベルトを外し、逆さの世界から生還した彼女達は次の行動について話し合う。
「私はここに残ります。幸い救助信号の発信装置は無事でしたので。それにここなら寒さをある程度防げますので」
「分かりました。私達は予定通りで『ジュピター』に向かいます。」
「ご武運を祈ります」
「貴女も気を付けて」
深い雪道を歩くAR小隊の一行。時々雪に足を取られつつも前進していく。
「一体今どの辺りなんだ?」
「分かりません。今はただ前に進みましょう。他の小隊と合流できればなにか分かるかもしれませんし」
「だな。あー無線が使えれば多少は楽なんだがなぁ」
「使ったら最後、逆探知されて包囲されるのがオチよ」
「だよなぁ・・・」
雪道を歩いて30分程した頃、暗闇からパンッパンッと手を叩く音が聞こえ小隊全員に緊張が走る。音が聞こえた方へ銃口を向け銃爪を引こうとしたとき、今度は声が聞こえた。
「待って待って、撃たないでちょうだい。私よ私。」
そう言って暗闇から出てきたのは両手を上げた404小隊のUMP45だった。
「私達を待っていたんですか?」
「半分正解ね。今9と416が偵察中で、帰ってくる前に貴女達と合流できたらなぁーって考えてたの。取り敢えずこっちに来て、今後について話し合いましょ」
何の因果か合流することとなった