Doll meets Human?   作:敵前逃亡兵士

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皆様こんばんわ、作者です

年の瀬ではありますが次話が完成したので投稿させていただきました。

いつも読んでくださる方、誠にありがとうございます。

初めての方、この小説を選んでいただきありがとうございます。


毎度のことではありますが、感想、評価、誤字脱字等有りましたらご報告宜しくお願いします。

それでは本編をどうぞ







錬金術師好きの方、ごめんね!(予防線)


act.22 Operation hypothermia #2

 

 

 

 

 

ー雪山 ブルーチームー

 

 

「スキャン終了。現在地から半径100m以内に鉄血人形の反応は確認で来ませんでした」

 

「ウロボロス、敵無線の状況はどうだ?」

 

「今の所大きな動きはないな。小隊が見つかったという報告も上がってない」

 

「よし、なら行くぞ」

 

 

チーフの合図で雪の中を歩くブルーチームの一行、全員がカムフラージュ用のマントを羽織り雪に溶け込む。

 

 

「目的地は決まってるの?」

 

「中央の砲台だ。恐らくそこが一番防御が厚い筈だからな」

 

「なるほど、私達はあくまで陽動に徹するって訳ね」

 

「AR小隊大丈夫かな・・・」

 

「彼女達は強い、大丈夫だ」

 

「そういえばチーフは彼女達と任務を共にしたことがあるそうね?どんな小隊なのか教えてくれない?」

 

「そうだな・・・一言でいうと・・!全員伏せろ!」

 

 

チーフの号令で一斉に伏せるブルーチーム。静寂が辺りを包み込む。

 

 

「どうしたの?敵?」

 

「あぁ、ドラグーン4体、恐らくパトロール中なんだろう、周囲を警戒している」

 

「どうしますチーフ、迂回しますか?」

 

「いや、他の小隊を見つけられても厄介だ。ここで始末する。WA、狙撃ポイントを探せ。俺とお前で殺るぞ。残りはここに待機だ」

 

「了解よ」

 

「分かりました。2人共気を付けて」

 

 

狙撃ポイントを探すべく動き出すチーフとWA、暫くして狙撃ポイントを見つけることに成功した2人はそのまま狙撃態勢に入る。

 

 

「こちらWA、いつでも良いわよ」

 

「3カウントでいくぞ。3・・・2・・・1・・・撃て!」

 

 

息の合った狙撃で見事4体のドラグーンを仕留めるチーフとWA。サイレンサーによる消音効果により狙撃音は雪混じりの風の中に消えていった。念の為、モニターに再度周囲のスキャンをさせ残敵が居ないか確認する。

 

 

「ブルーチーム、集合だ」

 

 

その号令に反応し集まるブルーチームの面々。

 

 

「お見事でしたチーフ。WAも」

 

「これくらい朝飯前よ。で、どうするのコレ?」

 

「ウロボロス、この乗り物をハッキングして俺達でも使えるように出来るか?」

 

「出来るが・・・まさか乗るつもりか?」

 

「あぁ、これがあれば雪道も多少は進みやすくなるはずだからな」

 

「少し待て・・・・・・。出来たぞ。ついでに信号も偽装しておいた。連中の目にはまだこの乗り主は活動してることになってる」

 

「よくやった。よし、ブルーチーム、前進するぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー雪山 FN小隊ー

 

 

 

「これで何度目かしら?」

 

「3度目の会敵ね。いよいよ敵の防衛網に入ったって感じね」

 

 

撃破した鉄血の残骸を足蹴にしつつ、FALが尋ね、Five-seveNが答える。

 

 

「モグモグ」

 

「使えるものは回収するわよ。物資も無限に有るわけじゃないんだから」

 

「モグモグモグ」

 

「方向はこのまままっすぐで良いのよね?Ballista?」

 

「はい、このまま行けば中央の砲台に行けると思います」

 

「ゴクン。バリッ、モグモグモグ」

 

「ちょっとFNC、何時まで食べてるつもり?」

 

「だって動いたあとはモグモグ、お腹空くんだもんモグモグ、しょうがないじゃんモグモグモグ」

 

 

不満を漏らしつつもお菓子を食べ続けるFNC、4つ目のお菓子に手を出そうとした時、流石に食べ過ぎだと仲間のF2000から言われ没収されてしまう。

 

 

「あー!私のチョコバー返してよー!」

 

「だ、駄目ですよFNC。食べ過ぎるとお腹壊しちゃいますよ?」

 

 

同じく仲間のFN49がFNCを宥める。

 

 

「さぁ皆!そろそろ出発するわよ!」

 

 

FALの号令で一斉に雪山を歩き出すFN小隊。後に残ったのは鉄血の残骸とチョコバーの包み紙だけであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー雪山 ネゲヴ小隊ー

 

 

「はっ・・・はっくしょん!!うぅ~なんでこんなに寒いのよ!」

 

「そらそやろ。そんな薄着で雪ん中歩いてるんやから」

 

 

Uziの愚痴にガリルが反応する。

 

 

「ね、ねぇジェリコ・・・」

 

「断る」

 

「まだ何も言ってないじゃない!」

 

「大方、このコートを貸してほしいという願いだろうと思ったからな。準備不足のお前が悪い」

 

「うぅ~・・・」

 

「正論すぎてぐうの音も出ませんね」

 

 

ネゲヴの横を歩くタボールが独り言の様に呟く。

 

 

「五月蝿いわよ!少しは任務に集中しなさい!」

 

「まぁまぁ、少しは気ぃ楽にしてもえぇんやない?今んとこ鉄血の連中にも会ってないし」

 

「それが可怪しいのよ。もう奴等の防衛網に入ってるはずなのに一度も接敵しないなんて・・・。なんだか嫌な予感がするわ」

 

「またいつもの口癖かいな。砂漠ん時も同じ事言っとったでネゲヴ」

 

「砂漠の話は止めて。あのムカつく顔を思い出すから」

 

「誰の顔を思いだすだってぇ?」

 

 

その場にいない者の声が聞こえ小隊に緊張が走る。

 

 

「漸く・・・漸く君に会うことができたよ。君に右眼を撃ち抜かれてから君のことだけを考えてきた・・・。この場を用意してくれた夢想家に感謝しないとなぁ」

 

「隠れてないで出て来なさい!今度は全身穴だらけにしてあげるわ!」

 

「今夜は存分に二人で語り合おうじゃないか。私が抱く感情について。殺意?憎しみ?増悪?どれも違う・・・。愛。そうだ、この感情、正しく愛だ!」

 

「とうとうぶっ壊れたって訳ね。誰がアンタなんかと愛について語り合うか!

 

 

 

「愛してるんだぁぁぁぁぁぁ君だけをぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

ぶっ壊れた人形ー錬金術師ーが大声で叫ぶと辺りから鉄血の下級人形や機械兵が音もなく姿を現す。

 

 

「こっちは先を急いでんのよ!アンタなんかに構ってる暇なんてないのよこの変態が!」

 

 

ネゲヴはそういうと両手に持ったマシンガンの銃口を向かってくる鉄血兵の大群へと向け、銃爪を引くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー雪山 404&AR小隊ー

 

 

「現在地点はおよそこの辺り、ここから北北東へ進めば2つ目のジュピターに当たるはずよ」

 

 

地図を広げペンと小型のライトを使って説明する45。

 

 

「偵察に出た9達によると巡回してる鉄血兵は予想よりも少ないみたいね。罠の可能性もあるけど、上手く行けば会敵せずに目的地に辿り着けるはずよ」

 

「問題はジュピターを防衛しているハイエンド、ですね」

 

「それは貴女達(AR小隊)に任せるわ。最低でも1体は確実に居るだろうから覚悟しといて」

 

「分かりました」

 

「それじゃあそろそろ行きましょう?敵の巡回にもよるけど1-2時間で目的地に着くはずだから」

 

「ほら、とっとと起きなさい寝坊助」

 

「すぴーすぴーふぎゃ!?」

 

 

お気に入りの寝袋で寝ていたG11を蹴り起こす416。

 

 

「そっちのおチビちゃんは相変わらずの様だな」

 

「欲しいならあげるわよ?要らなくなったら弾除け代わりに使ってもいいわ」

 

「そんなぁ」

 

「有り難い話だが遠慮しとくよ。子守りは1人で十分だからな」

 

「なになに!何の話してるの!?」

 

 

スキットルの中身(ジャックダニエル)を飲みつつ、416と話をしていると大型犬の如く急に間に入り込むSOPⅡを見て苦笑するM16A1。

 

 

「なぁ?」

 

「ふっ、そうみたいね」

 

「ほらそこ!モタモタしてると置いてくわよ!」

 

「はいはい、今行きますよ」

 

 

G11を引きずりながら雪道を歩く416と後を追うM16A1達だった。

 

 

 

 

 

 

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