Doll meets Human?   作:敵前逃亡兵士

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こんばんわ作者です


先日話題の種映画観てきたんですが、まぁ序盤から頭CEな連中ばっかりで安心しました(?)

まだ観てない方は是非映画館へ行くことをオススメします

予定ではありますが、低体温症編が終わったら各勢力の登場キャラの解説みたいなものを出したいと考えています(あくまで予定です、期待はしないでください・・・)

毎度のことではありますが感想、誤字脱字報告等有りましたらご報告宜しくお願いします(出来れば評価も欲しいです・・)

それでは本編をどうぞ







act.24 Operation hypothermia# 4

 

 

 

 

 

 

ー雪山 ネゲヴ小隊ー

 

 

 

 

 

 

「ほらほらどうした?君の『愛』はその程度じゃないだろう?もっと情熱的に、もっと扇情的に『愛』をぶつけてくれよ?」

 

「うっさいわねこの変態!だったら動き回ってないでさっさと殺られなさい!」

 

 

ネゲヴが大声で叫びながらマシンガンを連射する。が、アルケミストはそれを難なく躱し、口撃を続ける。

 

 

「あぁ愛しのネゲヴ。君のその瞳、髪の毛、服のセンス、どれをとっても最高だよ。さぁ今からでも遅くない、私と1つになって永遠に愛し合おうじゃないか!」

 

「なに気色悪い事言ってんのよ!その減らず口、今すぐ叩けなくしてやる!!」

 

「うわぁ、ネゲヴの奴完全にブチ切れとるなぁ。」

 

「まぁ、あれだけ熱いラブコールを受ければ誰だってああなりますよ」

 

 

ネゲヴとアルケミストの戦闘?を見て見ぬふりをしつつ、迫りくる鉄血兵を撃ち倒すガリルとタボール。現在小隊はアルケミストと鉄血兵に挟まれる形で防御陣地を形成しており、お互い軽口を言い合いつつも戦局は苦戦を強いられていた。

 

 

「リロード!」

 

「ほいほいカバー入るで!」

 

 

弾切れになったネゲブの代わりに弾幕を張るガリル。しかしその弾幕はアルケミストを捉えることは叶わず、お返しとばかりにアルケミストの弾幕がガリルを襲う。

 

 

「今私はネゲブと『愛』について語り合っているんだ。邪魔をするな!」

 

「ひぃーっ。何やアイツ。頭イかれてるのちゃうんか!?」

 

「腐ってもハイエンド人形だ、気を抜けばあっという間に殺られるぞ」

 

 

ハンドガンで敵を撃ち倒しつつガリルを注意する副官のジェリコ。この状況を打開するにはどうすれば良いか思案するも、押し寄せる敵の波状攻撃に中々思考が纏まらないでいた。

 

 

「前方よりゴリアテ!」

 

 

誰かが大声で叫ぶ。あの黒い特攻兵器に近寄られたらひとたまりもない為、4人掛かりで総攻撃を行う。数秒後、攻撃に耐えきれなくなったゴリアテが周囲にいた仲間を道連れに大爆発を起こす。しかしその後ろからまたゾロゾロと鉄血兵がやってくる。

 

 

「嘘でしょ・・・まだ来るの!?」

 

「キリがないですね・・・」

 

「こんなん無理ゲーやん・・・」

 

「泣き言は後にしろ!」

 

 

ジェリコが仲間を奮い立たせようとする。しかしこれまでの疲弊に加え、敵の波状攻撃という先の見えない状況、そして何より弾薬の残りが少なくなってきた事もあり部隊の士気が下がっていた。その時、遠くで何かが爆発し崩れ落ちる音が聞こえた。

 

 

「な、なんや今の音!?」

 

「恐らく他の小隊がジュピターを落したのかもしれませんね」

 

「なら近くに仲間がいるかも知れん。ガリル、確か信号弾を持っていたな?あれを使え」

 

「えぇけど、そんなん使ったら敵が増えるんとちゃうん?」

 

「このままでは弾切れになって敵に磨り潰されるだけだ。色は赤を使え。間違えるなよ。」

 

「えぇい、ままよってか!?ほな撃つで!」

 

 

ガリルはそう言うと信号弾を真上に撃ち出す。暫くして赤色の光が周囲を染め上げる。

 

 

「これで誰も来なかったら泣くで」

 

「その時は一緒に泣いてやる」

 

「敵影接近!」

 

「攻撃、再開します!」

 

 

4人は信号弾が誰かの目に入ることを願いつつ、迫りくる鉄血兵に向かって銃爪を引くのだった。一方ネゲブはというと、アルケミストへの対処で精一杯だった。

 

 

「どうしたネゲブ?君の『愛』はこんなもんじゃないだろう?あの日・・・そう、砂漠で私に愛を教えてくれた様にもっと激しく、迸るような愛を私に見せてくれ!!」

 

「さっきから愛、愛って、一体いつあんたに愛をぶつけたって言うのよ!!」

 

「そんなことすら忘れてしまったのかい?なら思い出させてあげよう。私の熱い愛で二度と忘れないように!!」

 

 

アルケミストはそう言うと大きくジャンプし両手のマシンガンを乱射し始める。空から降り注ぐ弾丸の雨に堪らず木の影に隠れるネゲブだったが、殺気を感じ取り素早くその場を離れる。次の瞬間、ネゲブが隠れていた木が真っ二つに割け、その間から狂気を滲ませたアルケミストの笑みが覗いた。

 

 

「どうだいネゲブ、少しは思い出してくれたかな?」

 

「御生憎様。悪いけどこれっぽっちも思い出せないわね」

 

 

お返しとばかりにマシンガンをアルケミストに向け連射するもネゲブ。

 

 

「そうかぁ・・・。何がいけないんだろうなぁ・・・。あれか?後ろに居る連中が気になって思い出せないのかな?きっとそうだ。それなら君の憂いを断ち切ってあげよう!!」

 

 

ネゲブの攻撃を難なく躱しつつ、アルケミストは指を鳴らす。するとガリル達を攻撃していた鉄血兵が一斉に退却し始める。

 

 

「な、なんや!?敵が撤退してくで!?」

 

「気を緩めるな!何か裏があるぞ」

 

「その通りだ。ネゲブとの愛を邪魔する者は誰であろうと許さない。お前達には死をもってその罪を贖ってもらう!」

 

 

アルケミストがもう一度指を鳴らす。すると暗闇から2体のManticoreが現れ状況が最悪へと傾く。

 

 

「ちょ、ちょっと!幾らなんでもこれは無理よ!」

 

「あかん・・・Manticoreは卑怯やろ・・・」

 

「こちらの攻撃が全くと言って良いほど効いていませんね・・・。ジェリコ、どうします?」

 

「どうするも、援軍が来るまで持ちこたえるしかないだろう・・・!伏せろ!」

 

 

ジェリコの合図で全員がその場で伏せる。その刹那、頭上を

Manticoreのバルカン砲が通り過ぎていく。

 

 

「ジェリコ!ガリル!」

 

「よそ見は良くないなぁネゲブ」

 

 

一瞬の隙をついてネゲブを拘束するアルケミスト。首元にブレードを当てられ身動きができないネゲブ。その場の全員が全滅を覚悟したその時、夜空が緑色に染まった。

 

 

「何だ・・・!?チッ!」

 

 

ガキンと金属同士がぶつかる音が聞こえたかと思うとアルケミストはネゲブの拘束を解き大きく後退する。

 

 

「こちらFN小隊とブルーチーム、これより貴官等を援護する」

 

「こちらWA、Manticore(大物)を確認したわ。これより排除を開始するわ」

 

「りょ、了解!」

 

「了解、タイミングは任せます」

 

「先ずは足を止める。目標右前足、撃てぇ!」

 

 

WAの号令で斉射された徹甲弾が装甲の薄い脚部を食い破り行動不能にする。更に続けて胴体、頭部と重要部分を攻撃され、2体のManticoreのうち一体がスクラップになる。そしてもう一体はというと・・・

 

 

「エネルギーチャージ完了、出力40%でホールド、安全装置解除。チーフ、いつでも撃てるぞ?」

 

「了解した」

 

 

チーフが先の戦闘でドリーマーから鹵獲したビーム砲でもう一体のManticoreの胴体を狙い撃つ。放たれた熱線にManticoreの装甲は耐えられず、大穴を空けた状態で機能停止する。

 

 

「今のはドリーマーの・・・!チッ、向こうはしくじったって訳か」

 

「どうするアルケミスト!これでもまだ続ける!」

 

「いいやネゲブ、流石に邪魔者が多過ぎるから今夜の所は止めておこう。けど、今度会った時はまた愛について盛大に語り合おうじゃないか」

 

これ(マシンガン)で良いならいつでも相手になってやるわよ」

 

「フフッ、言質は取ったからな?ではグリフィンの諸君、君達がまた邪魔しに来ないことを祈っているよ」

 

 

潔く撤退するアルケミスト。その表情に絶望の色はなく、まるで恋する乙女の様な色をしていた。

 

 

「大丈夫か?」

 

「えぇ、何とか。援護に感謝するわ」

 

「それならFNCに言ったほうが良い。赤色の信号弾を見つけたのは彼女だからな」

 

「そう・・・。そういえば、ジュピターを落としたのは貴方達?」

 

 

そうだ、とチーフが答えようとしたとき、背後で大きな爆発音が数回聞こえ、何かが大きく崩れる音が聞こえた。奇しくもそれは、2基目の『ジュピター』のある方角からだった・・・

 

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