ガイアなんちゃらを使って平和に暮します!(断言) 作:ゴブゴブリン
あの後、俺はタツミと別れ、再び帝都を探索もとい観光に勤しんでいた。そこらにいる人たちの顔は沈んでいるものの、それなりには栄えているようで、料理屋らしき
ものも沢山あった。
その近くに衣服店があったので入ってみることにした。
「すみませーん」
「ようこそ。どのような物をお探しですかな?」
カウンターの奥から出てきたのは、優しげなおじいちゃんだった。見たところかなりの間この店を営んでいそうだった。
「そうだな‥‥あのローブと‥そうだな、無地の仮面って置いてあるのか?」
「はい、一応仮面の方はまだ装飾していないものがありますが‥‥宜しいのですか?」
「あぁ。それで大丈夫だ」
これから先絶対に何かしらのトラブルに巻き込まれる
だろうからね。せめて顔が割れないようにしなくちゃね。
そのためのフード。あとそのための仮面?
「ありがとうございましたー」
さって欲しい物は買ったし、ある程度は観kゲフンゲフン
探索も出来たことだし、ぶっちゃけもうすることないんだよなぁ‥…
「そうだ!せっかく帝都にいるんだ。なにか美味しいもん食べなきゃ損っもんだ!」
よっしゃ!そうと決まれば、早速店にGOだ!まっていろ
美味しい美味しいご飯達~!今行くからね~~!
そして夜‥‥‥
「あ”~食った食った‥‥」
あれから今までずっと食ってたお陰で、お腹がもうパンパンだよ。だってご飯が美味しかったんだもん、仕方ないよね!(自業自得)
「さて、そろそろ暗くなってきたことだし、今日は宿かなんかに泊まりますかね。」ガサゴソ
サイフ<スッカラカーン
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
あ”あ”あ”あ”あ”あやっちまったああぁぁぁあぁあ!!!
ついつい食べ過ぎたせいでもう宿代残ってねぇぇぇ!!
まぁ寝る事に関しては、また野宿すれば良いだけの話なんだけど‥‥布団‥‥フカフカ‥
「まぁウダウダ言っててもしょうがねぇか。それに今回限りって訳じゃないしね。」
それじゃまた野宿しますかね。流石に路上で寝るのは抵抗あるから、あそこの森の中にでもしようかな。あん中だったら誰にも迷惑かけないでしょ。
「よし!準備も出来たことだし、早速お休みなさZZZ‥」
そう、この男、度重なる悪環境での就寝により、どんな
所でもスグに寝てしまう事ができるのだ!
しかし、ただ一つだけ克服できないものがあった。
それは・・・・・・・・・・
「ZZZ‥‥ZZZ‥‥」
カキン‥ガキン‥
「ZZ‥Z‥」
ダァン!‥ダァン!‥
「‥‥‥‥‥」イライラ‥
ギャリッ!‥ドゴッ!‥
ブチッ
「じゃかましいんじゃああああ”あ”あ”あ”!!!!!」
騒音である。
あ~もうキレたわ。こちとらただえさえフカフカのベットで寝れなかったからイライラしてんのにさぁ‥今何時だと思ってんの?これは粛正ですわ間違いない
(完全なる八つ当たり)
「こっちの方からか……」ガサガサ‥
一体どんなクソ野郎が騒いでやがんだ?余程の事じゃ
俺は認めねぇ‥‥‥ぞ‥‥
「でもこの娘は斬るつもりなんだろ!?」
「うん」 「うん!!?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
タツミィィィィィィィィ!!!??
やべぇよヤベぇよなんかとんでもない場面に遭遇しちゃったよ!そういえばここって、アニメタツミがアカメとかいう女の子と戦う所じゃん!そりゃあんな音なるわな!なんか明らかに砲弾の音も混じってたし!!
「ふっ‥‥くっ‥‥‥!」ガキン!‥ギャリッ!
まぁでも、確かこの後タツミが無いから安心して見れるは。これがもし原作知識無しだったら飛び出してたんだろうけど、いやぁ知識って偉大やな!!
「そんじゃ、俺は戻るかな。余り長居して面倒ごとに巻き込まれたらヤダしね」
そう言って、元の場所に戻ろうとした時‥‥
コンナ楽しそうな事見逃すなんて、できまセンネェ‥
「!?‥‥‥なんだ‥‥これ‥?」
いきなり頭の中で声がしたかと思うと、不意に意識が朦朧としだし、直ぐに倒れてしまった。
薄れゆく意識の中で、最後に聞こえたのは‥‥‥‥
《Chaos!》(混沌)
見たことも無い、とても禍々しい音だった
「くっ‥‥‥‥クソっ‥!」
今俺は、泊めてもらうことになったアリスさん達の屋敷に突然現れた【ナイトレイド】と言う殺し屋集団の襲撃
に対応している。今は目の前にいるヤバい刀を持った女の子と戦っている。けど、とても強く油断したらやられ
そうだ‥!!
ドゴッ!
「ヤベッ!」グラッ
「‥‥‥これでトドメ‥!」
突然の回し蹴りでよろけた隙に、相手は俺の胸に刀を
突き立てようとしていた。あぁ‥これはもう無理だな‥
すまねぇ‥イエヤス‥‥サヨ‥‥先に逝ってるぜ‥
そう思って俺は目を閉じ、諦めていたが‥‥‥
ガキィィィィィン!!
その刀が俺に刺さることはなく、代わりに俺の目の前には変わった格好をした人が大きな鎌で刀を防いでいた
「!?」シュンッ‥‥
相手も流石に予想外だったのか、突然現れた人物を警戒するかのように距離を取った
「ン~ツレナイネェ‥コッチはこんなに友好的に接しているってのにサァ‥‥」
「‥‥‥‥‥お前、何者だ?」
「おっとコレハコレハ、自己紹介がまだでした‥‥」
「ワタクシの名前は【カオス・ドーパント】!是非とも
今後ワタクシのことは《カオス》とお呼び下さい?」
ガキィィィン!!
「!!?」
「殺し屋集団のお嬢さん?」
エヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!
一瞬の内に相手の懐に入って一撃を食らわせた人物は、
世にも狂喜じみた笑い声を上げた。その姿はまさしく、
【カオス】(混沌)の名に恥じない姿だった‥‥
「サァサァ、楽しみマショ?この素晴らしいゲームを!」
To be continue‥‥