ホモ主が暁美ほむらとゴールインするだけのお話 作:ryanzi
井宮我修院はホモである。それ以上でもそれ以下でもない。
ホモビのホモと違って、彼は綺麗で女性的な顔で、イケメンだった。
野獣先輩も女だって?あれはホモだから男だぞ?
そんな彼はなぜか死んでしまった。死因はわからない。
ただ背中に痛みが走って、そこで意識を失ったことは覚えている。
彼が死んだとわかったのは、目が覚めた場所がいかにも天国だったからだ。
咲き乱れる美しい花。それは地球上では見つけることのできないようなものだった。
「・・・もう少し生きたかったけど、ゆっくり家族を待つとするか」
「残念だけど、それはできないんだな~」
振り向くと、そこには天使が浮いていた。
「君にはこれから転生してもらうんだ~」
我修院はそれがどういうことかを知っていた。
クラスの男子の一部がそういった小説を読んでいたからだ。
しかし、ホモが出ないので我修院はそういったのを好まなかった。
「断りたいんですが・・・」
「おやおや、珍しいね~。どうしてか聞かせてもらえる~?」
我修院は天使の口調に少しだけカチンときたが、我慢した。
彼女にもそれは伝わったようだ。やっぱり心を読んでいるのだ。
「そもそも僕の持論ですがね、死ぬときはきっぱりと死んだ方が良いんですよ。
異世界転生とかしてまで生き永らえようとするなんて、性に合いませんよ」
我修院は思っていたことを正直に述べた。
どうせ心を読んでいるだろうとはいえ、こういうのは正直に口で言った方が良い。
天使はニタッと笑った。「ニタッ」という効果音以外に思い浮かばない。
「良いねえ。やっぱり我修院くんは私が見込んだだけのことはあるよ~。
君は普通のホモと違って、滅びの美学を心得ているんだよ~。
ホモビの美学はただひたすら意地汚いけど、滅びの美学は美しいんだよ~。
やっぱり君がホモでいるのは間違ってるんだよ~。君はノンケになるべきだね~」
我修院は背筋が寒くなった。
「ホモはいけないんですか・・・?」
「そういうわけじゃないんだ~。天界はどんな形の愛だろうとOK~。
でも、物事には定めというのがあるんだ~。誰がホモであるべきかってね~。
君にはホモの資格がないんだよ~。君がいくらそれを嫌がってもね~」
「そんな・・・!」
「君がどうして死んだのか教えてあげよ~。
君は刺し殺されたんだ~。確か、ミヨコだったけ~?君の幼馴染の女の子だよ~」
我修院は信じられなかった。彼女は彼がホモであるということを知っていて、
さらにはそれを受け入れていた女性だったのだ。
「君は知らなかっただろうけど、彼女は君を好きだったんだ~。
外面だけじゃなく、内面も素晴らしいからね、君は~。
でも、君はホモだった。それで彼女は君を殺したんだ~」
我修院はショックで口が聞けなかったので、心で天使にあることを伝えた。
「・・・安心してね~。彼女はもうとっくに天国に送ってるから~。
彼女のおかげで最悪の結末は避けられたからね~。
君は三日後にクラス中の女子から刺し殺されていたかもしれなかったからね~」
「・・・ありがとうございます」
「やっぱり君は良いノンケになりそうだね~。
それじゃあ、早速転生先を教えてあげよ~。
君が転生するのは魔法少女まどか☆マギカ~」
我修院はそのアニメについては知っていた。
ホモとレズはある意味では同志だったからだ。
「君の任務はただ一つ~。暁美ほむらとゴールインすること~。もちろん男女の関係でね~」
「さらっと難題をふっかけましたね」
彼女はまさにレズ・オブ・レズだ。ノンケには太刀打ちできない。
「ちなみに、付き合えたら原作救済するから安心して~」
「・・・そこなんですが、彼女が時間遡行をしたらどうなるんですか?」
「君もついでに巻き込まれるから大丈夫だよ~。
あと世界改変とか起こっても記憶は維持されるから安心して~」
これはひどい、と我修院は思った。
それが我修院の天界における最後の記憶だった。
「さて、胃薬の時間~」
彼女は我修院を送り込むと、瓶を懐から取り出した。
先程とは違い、天使の顔はすっかり青くなっていた。
「ようやく介入の口実ができたよ~。
今までの転生者どもは女性になって原作キャラと付き合おうとしたけれど、
もうこりごりだよ~。おかげでほむらが何度も時間遡行をするし~。
しかも、私が監督していた我修院くんはノンケであるべきなのに、
なぜかホモになっちゃってたし~。でも、ようやく二つとも片付けれるよ~」
彼女は胃薬を十錠くらい口に頬張った。
この小説は何向け?
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ノンケ向け
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ホモ向け
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レズ向け
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人類向け
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そもそも人類に速すぎる