ホモ主が暁美ほむらとゴールインするだけのお話 作:ryanzi
ホモビがどの時間軸にもあるように、
どの時間軸にも三体オンラインは存在する。
そういうわけで、どの時間軸でもVRデートは可能だった。
どの時間軸でも野獣先輩を拝めるように。
「よくよく考えたら、三体問題に解なんてありませんよ」
我修院のIDはHomoThreeBody、略してHTBであった。
「それ言ったらおしまいよ」
ほむらのIDはHomuHomu、略してHHである。
二人はやり手のプレイヤーとして有名であった。
このゲームは頭を使う必要があるのに、頭を使うのがごく少数だったからだ。
計算問題に取り組もうとするのはごく一部。
HTBは前世で進化的アルゴリズムをかじっていた。
だから、次の乱紀がいつ来そうかとかぐらいは予想できた。
しかし、さすがに三体問題の解を求めることはできなかった。
それでも、HTBのいる文明は栄えることとなった。
「というより、これ別の惑星に逃げたほうが早いわね・・・」
「乱紀で宇宙艦隊全滅しそうですよ」
「ありそうで否定できないわね・・・」
ちなみに、HTBにはホモ疑惑があるが、HHの存在がそれを否定する。
ホモがあんな可愛い女の子と付き合えるわけがないからだ。
つまり、HTBはホモではない。
いつの間にか二人は手をつないでいるので、多くの者が糖尿病となった。
「HHさんの手、あったかいですね」
「VRなのにね」
さて、HTBは所属している文明のリーダーではなかった。
とある女子大学生がリーダーである。
その女子大生のIDはSevenSea。
多くの男性プレイヤーは彼女の前では(色々な意味で)赤子に等しい。
HTBは読者もご存知の理由で、珍しく彼女と対等な男性プレイヤーだ。
「あら、二人とも今日もラブラブね」
二人は顔を赤くして手を離した。
こいつら、ホモとレズである。
「ふふっ、ところで次の乱紀はいつ来そうかわかる?」
「ゲーム内時間で十年後ですね」
現実時間と三体時間は違うのだ。
「まあ、誤差があるかもしれませんが」
「それでもいいのよ。隣の文明は数日前の乱紀で滅んじゃったし」
隣の文明はBeautifulCountryというプレイヤーが指導者だった。
だが、彼女は冷酷な圧政を敷いたので、乱紀がきっかけでクーデターが起きたのだ。
結局、彼女はVRゲームでも失敗してしまうのだ。
「念のため、近くの森の様子見てきますね。今どこの勢力下にあるのかわからないので」
「あら、ありがとう」
近くの森は隣の文明の支配下にあったが、今はどこの勢力下にあるかわからない。
そもそも三体オンラインでは国境線が常に変動的だ。
ゲーム内時間で三時間も経たないうちに海が蒸発するかもしれない世界だからだ。
「私もついていくわ」
「・・・ありがとうございます」
HHは最近HTBの様子がおかしいことに気がついていた。
まあ、ノンケに変わりつつあるのだろうと甘く見ていた。
「僕はこっちの方を見ていくので、HHさんはそっちをお願いします」
VRゲームと言えど、ログが残るかもしれないので実名は出さないのがマナーだ。
数分歩いていると、甲高い声が聞こえてきた。
「・・・の効果は・・・なのね」
「ふゆう・・・」
「大変だね・・・」
よく聞き取れなかったので、近づこうとしたら、音を立ててしまった。
「誰!?出てきなさい!」
言う通りにしたら、三人の素っ裸のプレイヤーが立っていた。
「あっ、僕はホモなので安心してください。それじゃあ」
「安心できるかー!」
「もうお嫁にいけないよ!」
「ちょっと歯を食いしばってくれ」
HTBの顔はあっというまに膨らんだ。
「・・・その様子だと、皆さんは食事効果を検証していたようですね」
「そうよ?何か文句ある?」
食事効果というのは文字通り食事をとった時の効果だ。
ゲームでも食事を楽しめるようになった時代、食事効果はどのゲームでも当たり前だ。
素っ裸になっていたのは他の影響を除外するためである。
「・・・HTB、どっかで聞いたことがあるような気がする」
どこかポンコツな雰囲気を漂わせているのはHuyu。
ツンツンしたのはWaterWave。
男っぽい性格をしているのはPeach。
「ああ、そうか。思い出したよ。君は最近活躍してるプレイヤーだったね。
HomoThreeBody。でも、君ノンケだったはずだけど?」
やべえよ・・・やべえよ・・・とHTBは思った。
こういったことが文明同士の駆け引きの材料になってしまうのだ。
「ああ、安心してくれ。このことは忘れるから」
「ありがとうございます」
その時、四人の近くを一頭の馬が駆け抜けた。
こういった感じに馬が駆け抜けるときはたいていマズいことしか起きない。
「修正パッチだ!修正パッチが配布されたぞ!」
騎手が叫んだ。
「・・・ご愁傷さまです」
「調べ直しなんて、レナそんなのいやー!」
WaterWaveはやけになってゆで卵を食べた。すると、彼女は消えてしまった。
「テレポート効果があったようだね」
「ふゆう・・・痴女扱いされちゃうよ」
この修正パッチは至る所で大惨事をもたらした。
とある文明では、あるガキ大将が友人に料理を振舞っていた。
現実世界における彼の料理はとても食べれたモノではないが、ゲームは違う。
ゲームだったらまだ何とか耐えることができた。
しかし、さっきの騎手が叫んだ。
「修正パッチだ!修正パッチが配布されたぞ!」
彼の料理を食べていた青狸とメガネと背の小さいお坊ちゃまとヒロインは一瞬で白骨化した。
そのころWaterWaveは痴女扱いされていた。
この修正パッチは料理スキルを取っていない者にとっては災害そのものだった。
こうして、ほとんどの文明は滅びてしまった。
この小説は何向け?
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ノンケ向け
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ホモ向け
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レズ向け
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人類向け
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そもそも人類に速すぎる