ホモ主が暁美ほむらとゴールインするだけのお話 作:ryanzi
三体オンラインはプレイヤーによって世界も違うし、レベルも違う。
柊ねむ、ID:Tellerは何度目かの三体艦隊の出発を目にした。
この前の修正パッチは多くのサーバで大災害をもたらした。
しかし、Tellerの文明はもはや料理スキルを必要としなかった。
だからこそ、修正パッチの災厄から逃れることができた。
「・・・相変わらず、素晴らしい叙事詩だね」
三体オンラインは常にTellerの心を虜にしてきた。
さて、彼女はログアウトして、現実に戻った。
そういうわけで、ここからは柊ねむと本名で呼ぶことにしよう。
「ねむ様!報告があるでござ・・・報告があります!」
部屋を出たねむに話しかけたのは白羽根の天音月夜だった。
「先程、私達魔法少女の存在を知っている一般人を保護しました!
キュゥべえのことも見えるようでござ・・・見えるようです!」
ねむは衝撃のあまり固まってしまった。
キュゥべえは魔法少女やその素質のある少女にしか見えないはずだ。
「・・・その、一般人は男性かい?」
「はい!」
男性で魔法少女やキュゥべえのことを知っている人間は二人しかいない。
一方は里見灯火の叔父である里見太助だ。もう一方は・・・。
「・・・年齢は?」
「私より年下です」
「・・・そうか」
どうやら里見太助ではなさそうだ。そうなれば・・・。
「・・・その人の特徴は」
「ホモです!」
「そうか・・・もう一回言ってくれるかい?」
「ホモです!」
「・・・そうか。ついに来たか。灯火には絶対会わせない方がいいな」
灯火の父はホモが嫌いだった。生産性がないからだ。
そんな父の娘である灯火もまたホモが嫌いだった。
「ここに連れてきてくれ。Vスーツをもう一着用意するのも頼む」
「わかりましたでござ・・・わかりました!」
気付くとホモは仮想空間にいた。
仮想世界とわかったのは、ログを確認できたからだ。
それに、明らかに日本ではなかったからだ。
腰かけているのは海辺の緑地で、そこかしこにスイカが生えていた。
紺碧の空を見上げれば、金色の丸い月がかかっている。
陸地の方を見ると、平原の向こうに雪をいただいた山々があった。
とても高く険しく、神の剣のように、あるいは地球の長い牙のように鋭く切り立っている。
海の方を見ると、島があり、明かりが見えた。
都合のいいことに、小舟があったので島に渡ることができた。
島に上陸すると、そこには金閣寺があった。炎を纏っていた。しかし、燃えていなかった。
ただ、炎を纏っているだけだ。
「井宮我修院くんだね?」
少女が彼の前に姿を現した。
「月夜から話は聞いている。君がホモだということも知っている」
彼女は周りを見渡した。
「やっぱり君はホモだね。この世に名を馳せた文豪たちは皆ホモだった」
「どういうことですか・・・?」
「この仮想世界は君の心象風景を投影して作られている。
つまり、この世界は君の感性そのものなんだ!」
その時、鮮やかな橙色の光を放つ銀灰色の円盤が空から現れた。
「実に素晴らしい。今すぐにでも仲間にしたいくらいだ!
でも、君はあまりにも人道的過ぎる。ホモとしても、僕たちに関わる一般人としてもだ」
少女は炎を纏った金閣寺を指差した。
「あれは決して燃えないだろうね。ただ、炎を纏っているだけだ」
少女は金閣寺に触れた。だが、炎は彼女に燃え移らなかった。
「ホモビの美学は意地汚いだけじゃなく、人道的でもない。
本来の滅びの美学だって人道的じゃない。人や物の死を必要とするからね。
でも、君の心象風景では金閣寺は燃えない。それにあそこを見てくれ」
少女はさっきまで我修院がいたところを指差した。
そこには四人の人間がいた。おそらくAIだろう。
子どもたちはスイカ畑を楽しそうに世話して、大人たちがそれを微笑ましそうに見ている。
「希望というのは偶像なんかよりも、ずっとずっと手に入らない。
君は希望というものを愛しているんだろう?だったら、それを手に入れる難しさはわかるはずだ」
転生という状況に巻き込まれたホモを支えたのは希望だった。
それは彼が少女ではなくホモだったからこそ、持ちえたもの。
「でも、君は犠牲無くしてそれを手に入れようとしている。
燃える金閣寺は美しい。でも、君の金閣寺は燃えていない。
むしろ、笑い話だね。僕だったら遠慮なく燃やすだろう」
我修院は一言だけ言った。
「それは法律違反ですよ」
少女は豆鉄砲を喰らったような顔をした。
「・・・ハハ・・・ハハハ!なるほど!確かにわからなかったわけだ!
さっきからこの世界に違和感を感じていたけれど、それが今理解できた!
この世界は調和しているんだ!
プログラミングされた
まったく・・・不快だね。僕たちはキュゥべえの定めたルールから抜け出そうとしてる。
アレの定めた残酷なルールを破ろうとしてるのに、今更国の
我修院は少女の口ぶりから、彼女が人道的にアウトなことをしていると察した。
「・・・
この世界は
この仮想世界の調和性は
さらに言えば、その三つは人間が人間である最低条件だった。
つまり、ホモは人間ではない。ということは、野獣先輩は人間ではない。
「・・・君は
呆れるしかないね!この残酷な世界でアバタールになることほど馬鹿げたことはないのに!」
「この世界だからこそですよ」
「・・・それが君の意志か。よくわかった。今の君にマギウスになる資格はない。
僕たちの計画は一般人にも危害が及ぶ。でも、それは魔法少女の救済のためなんだ。
もし君がマギウスだったら、何も変わらないだろう。ただ、時間だけが過ぎてゆくだけだ。
でも、今ならまだ間に合う。君の持っている倫理観を捨てるんだ。
それだけで、君は多くの少女の命を救うことができるかもしれない」
ここで我修院には選択肢が与えられた。
だが、その選択肢はもはや選択肢ではない。
選択肢が三つあろうが、我修院にはどれも同じだった。
まるでLobotomy Corporationのごとく。
断る
断る
断る
「・・・それが君の返事か。残念だよ」
「申し訳ありませんね」
「君がその気なら、こっちにも考えがある。
君に宣戦布告しよう。勝負は明日からだ。
勝利条件は簡単だ。君が僕たちの計画を阻止すること。
敗北条件も簡単だ。君の手で魔法少女を殺すことだ」
簡単そうで、意外と難しい条件だった。
彼は別の時間軸で巴マミを殺したことがある。覚えてない読者は窓際に行くこと。
だが、我修院には関係なかった。
「受けて立ちます」
「そう言うと思ってたよ。僕は柊ねむ。
またいつか、闇のない場所で会うことになるだろうね」
目が覚めると、そこは神浜市のとある公園にあるベンチの上。
あれは夢だったのだろうか?いや、あれは現実だった。
スマホで時間を確認した。天音月夜に助けられてから数時間。
勝負は明日から。彼女たちの計画を阻止しなければならない。
しかし、その計画が何なのかさえわからない。でも、不安などなかった。
この小説は何向け?
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ノンケ向け
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ホモ向け
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レズ向け
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人類向け
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そもそも人類に速すぎる