最強ギルドの黒猫達   作:旭姫

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プロローグ

あの日から2年が経ち、俺達は75層の攻略を始めようとしている。

 

……そう、全ての始まりはあの日だった。

 

――――――――――――――

 

キリトside

 

『――私達はいつでも、一緒だよ。…いつか、迎えに来てね。』

 

『ああ。もちろん迎えにいくよ、―。』

 

またあの夢をみた。

 

「お兄ちゃん、行ってくるね。」

 

もうすぐ、一時になる。

 

そう、この時から全ては始まった。

 

ナーヴギアをかぶって一時丁度にログインする。

 

和人「リンクスタート!!」

 

『welcome to sword art online』

 

そんな表示が出されて、桐ケ谷和人ことキリトは自身の意識を現実世界から仮想世界へと移した。

 

―――――――――――

sword art online(ソードアートオンライン)〉通称SAO

 

天才量子力学者である茅場晶彦によって作られたゲームで魔法無しの剣一本を持って敵と戦うVRMMO作品史上最高傑作とも言われたゲームで、1000人で行われたβテストでの修正点を治し、製品版として発売を10000本に限って販売されたゲームである。

 

このゲームの作成者である茅場晶彦はこのゲームのことをこう記した。

 

『これはゲームであっても遊びじゃない。』

 

この言葉が後に最高から最悪へと落とすこととなるとある事件への告知であることは茅場晶彦以外には誰一人として知ることは無かった。

 

―――――――――――

 

「戻ってきたんだ……この世界に。」

 

桐ケ谷和人改めキリトは元βテスターであり最初の方は理解していた。

 

彼は路地裏のとある場所にある穴場チックな武器屋に向かうために走っていた。

 

「ちょっ、そこの兄ちゃん。」

 

キリト「お、俺か?」

 

「そうだよ、お前βテスターだろ。だから俺に序盤のコツを教えてくれないか?」

 

キリト「べ、別に構わないさ」

 

「ありがとう、俺はクラインって言うんだ。よろしく頼む」

 

キリト「キリトだ。」(キリッ

 

「あの~、僕達もいいですか?」

 

キリト「構わないが、君達は?」

 

「あ、僕達は現実世界じゃ仲が良くてさ、SAOにはみんなで来たんだ。…あと、俺の名前はケイタだ。で、俺の横にいるのが、親友の、ダッカー、ササマル、テツオ、そしてうちの紅一点サチだ。」

 

キリト「俺は、キリトだ。…そして、こっちが、クラインだ。よろしくな。」

 

「「「「「「よろしく~!!」」」」」」

 

キリト「じゃあ、みんな着いてきてくれ。いい武器屋があるんだ。」

 

キリトはみんなをつれて、とある武器屋にきた。そこで、キリトは剣、クラインは曲刀、サチは槍、ケイタは両手根、テツオはメイスと盾、ササマルは槍、ダッカーは短剣をそれぞれ選んで始まりの町の外に出た。

 

キリト「いいか、技を放つときはモーションを意識するんだ。」

 

クライン「も、モーション?」

 

キリト「モーションってのは、技を放つ構えを取ると、システムがそれを検知してアシストしてくれるんだ。だから、」

 

キリトはその辺に転がっている石を持って、フレンジーボアに当てる。

 

キリト「システムが検知したら後は勝手にやってくれるからな。まずは、やってみろ。」

 

クライン「モーション、モーション。うりゃー!!」

 

クラインは曲刀スキルの《リーパー》でフレンジーボアを倒した。

 

キリト「敵の撃破おめでとう。…まぁ、こいつは雑魚敵なんだけどね。」

 

クライン「な、俺は、てっきり中ボスかと…。」

 

キリト「んな訳あるか。向こうをみてみろよ。」

 

キリトの指差した方では、ケイタ達仲良し組が仲良く敵を刈っていた。

 

キリト「よし、一旦休憩しよう。」

 

そして、その後、17:00までで全員がレベル3まで上がったところでそれぞれが、一回抜けようと言う話になった。

 

クライン「にしても、ここは綺麗だな。」

 

キリト「だな。」

 

クライン「なぁ、お前ら。この後俺のダチと合流するんだが、フレンドにならないか?」

 

ケイタ「僕は構わないよ。」

 

クライン「ありがとな。…さて、そろそろ抜けるわ。俺、5時半にピザをとってんだ。」

 

キリト「準備万端だな。」

 

クライン「おうよ…。じゃあ、またな。」

 

クラインは右手を操作して、ログアウトした。

 

否、しようとした。

 

クライン「あれ?ログアウトボタンが無いぞ。」

 

キリト「は?そんなことは無いだろ?」

 

ダッカー「たしかにないな。」

 

キリトは自分のメニューを開いて確認した。

 

だが、

 

キリト「なんだと、ログアウトボタンが無い…。」

 

クライン「だろ?じゃあ、これはシステムのバグか?」

 

ケイタ「バグだったら大変なことになるよ。」

 

キリト「ああ。ログアウトボタンが無くなるなんて今後のゲーム運営に関わる大失態だぞ。」

 

ケイタ「普通は、このまま強制ログアウトを行う筈なんだけどな。」

 

すると、辺りに鐘の音が鳴り響く。

 

キリト「なんだ、この音。それに、体が光って。」

 

キリト達の体が光り輝くと、転移のモーションが起こった。

 

キリト達が目を開けると、そこは始まりの町の転移門前だった。

 

キリト「なんでこんなところに…。」

 

サチ「キリト、皆、あれをみて。」

 

サチが指を指した方をみると、〈system announcement〉と赤く書かれたものが空一面に広がった。

 

そこから出てきたのは大きなマントを被った男だった。

 

『諸君、私の世界へようこそ。』

 




次回は茅場の演説からです。
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