原作が始まった日と言われた日に俺はいつも通りに学校に行って授業を受けているけど、はっきり言ってつまらない。
だって本当の俺は高校生だぜ?小学生のなんか退屈だよ、だから俺はその間にマルチタスクの特訓をしている、おかげでマルチタスクもだいぶ使いこなしている。
授業を終わって昼休みになると決まってなのは達と転生者の三人が合流して屋上に向かう、それがここ最近の日課だ、ついでに言うなら俺の隣をなのはとアリサとすずかと玲奈がいつもジャンケンで決めている。
理由は多分俺に好意を寄せているからだとふんでいる、皆は俺が鈍感だと思っているけど別に鈍感ではないぞ?それによく恋愛相談されるから敏感なほうだな。
それで結局俺の隣はすずかと玲奈で正面になのはになった、昼飯を食べながら話しているのは将来の話でアリサは父親の後を継ぐと言っており、すずかは機械を作るのをやりたいらしく太陽は世界中を駆けるラーメン屋らしい、達成するのに大変そうだけど、思ってしまう、なんだその巫山戯た夢は!?
次に舞衣奈は衣装デザイナーだそうだ、その理由は親がデザイナーだそうでそれを見てやりたいと思っているみたいだ、玲奈は俺のお嫁さんだそうだ、それを言った途端なのは達がハイライトを消して冷たい視線を浴びせている、俺?それを察知して急いで食べ終わり弁当を片付けて離れていたから問題ない。
その後は午後の授業もマルチタスクの実践しながらするのに過ごし放課後になり俺は一人で帰って今は晩ご飯を食べ終わりあとは寝るだけになった時に声が頭に直接聞こえてきた。
『聞こえますか…?ボクの声が…聞こえますか…。』
どうやら念話で話しかけられたので俺はこの声の主を探知すると動物病院から発せられた、そういえばなのはがフェレットを動物病院に預けたと言っていたからおそらくそフェレットが念話をしていたのだろう、だから俺は助けるために向かう準備をしていると電話が鳴ったので受け付けを見ると月村忍とあったので出た。
「はい、神城です、どうかしたのですか?」
「それがすずかが急に家を飛び出したの!!どこに行ったのか心当たりないかしら!?」
どうやらすずかも聞こえて飛び出したみたいだな、けどおかしいな、たしか魔法に目覚めるのはなのはと転生者だけのはずなんだが、まぁ今は考えてもしょうがないか。
「俺に心当たりがあるので俺が行きますから忍さんは入れ違いにならないように家で待っていてください。」
「そう、分かったわ、よろしくね。」
俺は忍さんとの電話をきり靴を履いてると今度は恭也さんからもかかってきて内容はなのはが出て行ったとすずかと同じみたいだから恭也さんにも忍さんと一緒に待っていてほしいと頼んで俺は今度こそ出た。
暫く走って動物病院に着くと建物とか道路が壊れているので俺は修復魔法を使い直した後魔力がある方に向かう、あとちょっとで着くぐらいにピンク色の魔力の柱が立ち上がり柱が収まるとそこからはなのはがバリアジャケットを着ており困惑しており、その近くにはすずかとアリサが呆然と立っており太陽の手は燃えていてバリアジャケットを着ていて舞衣奈は杖にバリアジャケットを着て魔力の塊を凍りつかせていて玲奈はバリアジャケットに本を持っていてその傍らには黄色いデカイネズミがいる。
そしたらなのはが呪文を唱えて魔力の塊を封じるとそれは青色の結晶になりそれをなのはの杖に入れている、それで終わりなのかと思ったがなのは達がバリアジャケットを解除すると背後から魔力の塊が突っ込んでいったので俺はそれを防ぐ。
「聖夜君!?」
「そこでじっとしていろ、すぐに終わらせる。」
やり方はさっきなのはに見せてもらえたから分かっている。
まず俺は魔力の塊に向けて凍結魔法【フリーズ】を使い完全に動けなくして封印魔法【ロック】を使い封印した、すると魔力の塊は青い結晶になった。
「なのは、頼む。」
「あ、うん、分かったの。」
なのはがまた詠唱するとまたバリアジャケットをきて杖に青い結晶を吸い込んだ。
「それよりも何で聖夜君もここにいるの!?」
「話はここを離れてからやるぞ、ここにいるとやっかいなことになるからな。」
やっかいなこと?と聞いてきたので俺は皆に静かに音を聞くようにいったら皆は静かに聞いてるとパトカーのサイレンがなっているのを気づいて顔を青ざめながら離れてくれたので俺はこの辺一帯を修復魔法を使い直した後なのは達を追いかけた。
暫く走っていると公園になのは達が居たので合流した。
「そろっているな、それじゃまずは皆が何であそこにいたのか聞かせてもらえるか?」
俺が聴くとまずはなのはが話してくれた。
「私は頭に声が聞こえてきてそれが助けを呼んでいたから無我夢中になって動物病院に向かっていて着いたらアリサちゃんとすずかちゃんが来ていてそしたら動物病院が壊れてそこからフェレットが飛び出してきて私が抱えてアリサちゃん達と一緒に逃げていたの、そしたら上から叫び声が聞こえてきてそっちを向くと神宮寺君が何もない所から剣を大量に出しながら化け物を攻撃していたけど当たらなくて化け物が神宮寺君を殴ると吹き飛んで壁に突き刺さったの。」
なるほど、だから動物病院の近くで延びていたのはそういうことだったのか。
「その後すぐに金堂君が来て剣の二振りもって斬りかかるけど呆気なく吹き飛ばされてすぐ後に朝日君達が来てくれて足止めしてくれて私はフェレット君の言うことをきいたら魔法を使えるようになったの。」
「そうだったのか、それ後におれが合流したのか。」
話していたらフェレットが目を覚ました。
「この度は助けてくれてありがとうございました、貴方達がいなければ危なかったところでした。」
「さて、とりあえずお互いに話したいこととか聞きたいこととか色々あると思うけど、軽く自己紹介からしておこうか、まずは俺から、俺の名前は神城聖夜だ、よろしくな。」
「僕の名前はユーノ・スクライアです。」
なのは達も自己紹介を済まして本題に移る。
「さてここからが本題だが、アレが何なのか教えてくれないか?」
ユーノの話によるとあれはジュエルシードというロストロギアの一つであれは願いを歪ませて叶えるものであれをユーノが掘り起こしてそれを管理局に預ける為に輸送したそうだけど事故がおきてジュエルシードがここ地球に落ちてしまったらしい、それを聞きつけて掘り起こした自分が見つけないといけないと思い一人で来たが返り討ちにあい怪我をしたのでフェレットの姿になって温存していたみたいでそこをなのは達に拾われたみたいだ。
「そうか、けどこの事故はおまえのせいじゃないだろ?」
太陽が庇うがそれでもユーノは顔を俯かせて落ち込んでいる。
「でも!ボクがジュエルシードを発掘なんてしなければ!」
ユーノが自分のせいと言うので俺はユーノを軽く殴る。
「あう。」
「未来のことなんて誰にも分からないだろ?次元船が事故に合うなんてトラブルも予想すらできない、それにもし仮にユーノがジュエルシードを発掘していなくても誰かが掘り出していたかもしれないんだぞ?」
「それは……。」
「それにな、俺はジュエルシードを掘り出してくれたのがユーノ、君で良かったと思ってるよ。」
「え?」
「だってこの地球はユーノにとっちゃなんの関係もない世界だ、この世界がどうなろうが基本的に君には関係ない、だけどユーノは己の責任を果たすために来てくれた、ジュエルシードが危険な物だと分かってたから来てくれたんだろ、それを頭ではわかっていても、行動に移すなんて普通はできない、それに俺達は君が来てくれたおかげでジュエルシードがこの付近に散らばったという情報も得ることができたんだからいくらでも対処は可能だろう?まぁ自己犠牲は褒められる事にはならないけどな。」
まぁこれだけ話したがまだ落ち込んでいるな。
「今の君にこんなことを言っても正直慰めにしかならないかもしれない、だけど俺はユーノと知り合えて良かったと思ってる、もしユーノ以外の人がジュエルシードを発掘していたと思うと正直ゾッとする、ユーノ、君は自分が思ってる以上にしっかりと自分の責任は果たしてるんだ、それは誇っていいところだぞ、だからこれ以上、自分を責めるなユーノ。」
俺はユーノの頭を撫でる。
こんなの慰めにもならないかもしれないが、だけど十歳にも満たない子供が自分の責任を果たすために頑張っているんだ、そんな子をどうして責めることができるか?俺はは出来ないね、何度も言うがユーノは悪くない、それは周りも思っているはずだ。
「それに今のお前は一人じゃないぞ」
「そうだよユーノ君」
ここで俺達のやり取りを黙って見守っくれていたなのはも話に加わる。
「私もジュエルシードを集めるの協力するの、学校と塾の時間は無理だけど…それ以外の時間なら手伝えるから。」
「私だって協力してあげるわよ、なのはばかりに任せておけないもの。」
「それは私もそうだよ。」
なのはにアリサ、すずかも手伝うと言い出した。
「だけど………今日みたいに危ないことだってあるんだよ…?」
「だってもう知り合っちゃったし話も聞いちゃったの、ほおっておけないよ、それに今日みたいなことがご近所でたびたびあったらご迷惑になっちゃうし…ね。」
「それについては俺も協力するぜ?俺もこの町を守りたいからな。」
「私もこの町好きだから。」
どうやら太陽と舞衣奈も協力するみたいだ。
「いいの?」
「ユーノくんひとりぼっちで…助けてくれる人いないんでしょ?……ひとりぼっちは寂しいもん……わたしにもお手伝いさせて?……わたしはユーノくんを助けてあげられるんだよね……?魔法の……力で。」
「多分……ボクなんかより君はずっと才能がある。」
「そ…そうなの?自分ではよくわかんないんだけど、でも…困っている人がいて助けてあげられる力が自分にあるならその時は迷っちゃいけないって…これお父さんからの教えなの、だからいろいろ教えて…?私頑張るから。」
「私だっていろいろ教えてほしいわ、なのはたちの足を引っ張りたくないわ。」
「出来れば私も。」
「……うん……ありがとうなのは、アリサ、すずか。」
俺と玲奈を除いた皆が一致団結している中俺はさっきから玲奈に抱きつかれてる、いい加減離れて欲しいのだが、そろそろ皆こっちの状態に気づくから。
「それで聖夜君は・・・・・・ナニヲシテイルノカナ?」
なのはがこっちに話しかけてきたが俺と玲奈の状態に気づきハイライトを消した状態でこっちに話しかけてきた。
「玲奈、そろそろ離れてくれないか?真面目に話したいから。」
俺が説得すると渋々離してくれた。
「あぁ、俺も協力しよう、玲奈はどうする?」
「勿論私も聖夜に着いていく。」
本当にブレないなこいつ。
「それよりもなのは達は急いで帰らないといけないな。」
「え?何で?」
「家族が心配してるからな、恭也さんと忍さんから電話掛かってきたから、急いで帰らないとな。」
俺が言うと二人は顔を青ざめて狼狽える、それで話はまた後日にするということになり俺は三人を送っていきそれぞれにはフォローしといたので問題なかった。