簡単なキャラ紹介
ライトン・ブラウナー
ナチゾンビの惨劇で自分のことをヒーローだと思い込み始めた頭が痛い大男。
厨二病を拗らせているのに、戦闘力は馬鹿に高い。
外見のベースは進撃の巨人のライナー・ブラウン。
エルナ・ギルベルト
オーストリア出身で、長髪の金髪で碧眼、それに爆乳と言う179センチと長身な歩く18禁。お色気要員。
経験人数は六百人ほどであり、ネットではブリュンヒルトと名乗って良からぬ動画を投稿しているヤリマン。
クラウス・オットー・ハーマン大佐
煩いドイツ軍人。プロセイン軍人。シュトロハイムの如く煩い奴。
ドイツ南東部のバイエルン州のある都市の廃墟にて、床にハーケンクロイツをチョークで描き、中央に奇妙な置物を配置し、不気味な儀式を始めようとする集団が居た。
「ほ、本当にこの方法であってるのか?」
「馬鹿野郎が。ユダ公の殺人集団が血相かいて取り戻そうとしてる物だぞ。成功するにきまってるだろうが」
その集団はネオナチス。かつて二度目の世界大戦でドイツを超大国に発展させ、そして敗戦後の東西冷戦では二つに分断させたナチス政権の遺志を継ぐ反社会的勢力だ。
東西に分断して本物の元ナチス党員らが参加していたが、今は高齢となって殆どが死に絶え、残っているのは名を騙るだけのチンピラの集まりだ。白人でスキンヘッドとナチス関連の刺青がネオナチスの証である。
そんな集団が黒魔術の類に頼り、大ドイツ帝国の総統であるアドルフ・ヒトラーを蘇らせようとしている。
「これで、
「黙ってろい。ユダ公共が言ってたんだ、これで復活するとな」
「怪しいもんだ。何もなかったら、銃殺刑にしてやる」
ただ聞きかじった程度で復活するなど、彼らは本当に思っているのだろうか?
そんな心配の声を上げる仲間のことなど気にせず、大柄のスキンヘッドの男は、ユダヤ人の一団より置物と共に盗んだ書物を読みながら儀式の準備を進める。
「うっし。完成だ。後は、この変な呪文を読むだけだな」
数分もすれば、あとは詠唱するだけになり、男は持っている書物を読みながら、記載されている詠唱分を声に出して読み上げ始める。
全部言い終えたが、床に描かれた魔法陣は何の反応も示さない。
「どうなってんだ? 何も起きないぞ?」
「ほら、思った通りだ。これで仲間一人の犠牲が…っ!? なんだ!?」
どうせ何も起こらない。
そう高をくくっていた仲間であったが、部屋中に床に描いた同じハーケンクロイツの魔法陣が浮かび上がり、不気味に光り出した。
摩訶不思議な超常現象に、ネオナチの男たちはついてこられず、右往左往するばかりだ。
やがて床に描いた魔法陣より、大戦中のドイツ軍の軍服を着て、象徴であるヘルメットのシュタールヘルムを被った痛々しい傷を残した戦死者が召喚された。その右手には、鋭利な凶器が握られていた。
ヒトラーが生き返らせる黒魔術なのに、ドイツ兵の死体が召喚されたので、ネオナチの男たちは死体に八つ当たりを始めようとする。
「フュ、総統閣下じゃねぇぞ!?」
「ちっ、なんで一兵卒の死体が! 死ぬ気で頑張っ、ばっ!?」
自分らが敬愛するヒトラーが蘇ったのではなく、死体が召喚されたので、ネオナチの男たちは八つ当たりの蹴りをかまそうとしたが、その前に持っている鋭利な凶器、斧で頭頂部を振り下ろされて即死した。
仲間の一人が殺されたことに茫然としていたネオナチたちであったが、惨殺された男が床に崩れるように音を立てて倒れれば、正気に戻り、この部屋から一目散に逃げ出そうとする。
「う、うわぁぁぁ!!」
動かないと思っていた死体が動き、それが仲間を殺した。
あり得ぬ光景だ。でも、それが現実に起こって、今自分を殺そうとしている。
そう思ったネオナチたちは逃げようとするが、ドイツ兵の死体はあの一体だけでなく、一気に幾体も現れ、男たちに襲い掛かる。
「や、止めろ! 止めてぇ!!」
一人、また一人と惨殺されていき、やがて最後の一人となった男は命乞いをするが、ドイツ兵の死体、名付けてナチゾンビは聞こえるはずがなく、ハンマーや割れた瓶、骨などの様々な凶器で惨殺された。
ナチゾンビたちの殺人はそれに留まらない。今度は都市部に繰り出し、老若男女問わず街を行き交う市民たちに襲い掛かり、手に持っている凶器で次々と惨殺していく。ドイツ人のみならず、移民や外国の旅行者にと無差別だ。
ナチゾンビの武器は雑多な凶器だけでなく、ルガーP08ピストルやワルサーP38ピストル、MP40サブマシンガンなどの銃火器を持っており、それらを乱射して逃げ惑う市民らを虐殺した。
この異常な殺人集団に対し、警官隊も出動して対処に当たるが、次から次へとナチゾンビらは現世に現れ、数で警官隊を圧倒して殺していく。
警官隊ですら敵わぬ相手なら、バイエルン州は州に駐屯しているドイツ陸軍の部隊と治安部隊を出動させた。
先に様子見として治安部隊が市内に入り、ナチゾンビの制圧を試みようとしたが、時間が経ってナチゾンビは更に強力なMG42汎用機関銃を持つエリートゾンビや機関砲を抱えたガンナーゾンビ、狙撃用スコープを付けたG43自動小銃を持つスナイパーゾンビ、全身を鎧で身を固めた鎧ゾンビ、チェーンソーゾンビ、電動丸鋸ゾンビと言う強力な戦力が揃っており、MP5A5短機関銃やG36突撃銃しか装備していない治安部隊はなす術もなく全滅した。
全滅の報告を聞いてか、州政府は続いてレオパルド2戦車を装備した陸軍の部隊の投入を決定する。だが、とんでもなく恐ろしい敵が待ち受けていたのだ。
「う、うろたえるなッ! ドイツ軍人はうろたえない!!」
バイエルン州の命を受けて市内のナチゾンビの制圧に向かった陸軍の部隊の指揮官であるクラウス・オットー・ハーマン大佐は、前人未到な敵の攻撃にうろたえる部下たちにうろたえるなと必死に訴え掛けるが、その本人が一番うろたえている。
市内制圧部隊の編成はレオパルド2A7戦車四両で編成された戦車小隊を主力に一個歩兵大隊、フクス装甲兵員輸送車で編成された一個装甲擲弾兵中隊、フェネック偵察車で編成された装甲偵察小隊と言う
これほどの戦力を投入したのにも関わらず、ナチゾンビの強力な戦力を前に苦戦を強いられている。既に一個歩兵中隊がやられ、今にも士気が崩れ去りそうだ。
「退くんじゃないッ! 相手はゾンビだぞ! 映画じゃないんだッ!! ドイツ軍人、否ッ! プロセイン軍人ならド
指揮車両型のフクスに乗るクラウスは無線機を使って指示を飛ばすが、実戦慣れしてない将兵が多いせいか、徐々に下がる一方だ。幸いにも崩壊はしていない。
そんな醜態が空を旋回しているUH-1ヘリから見られていたのか、所属している師団本部より撤退命令を出されてしまう。
「戦闘団長殿! 師団本部より命令です! 内容は直ぐに撤退せよと!」
「なんだとッ!? これほどの戦力の戦闘団で退いた等と諸外国に知られたら、笑い物ではないかッ! 師団本部は何を考えておるッ!?」
「ですが、この状況では任務遂行は至難の業! それにその命令は陸軍司令部より都市の包囲命令を出されております! それに戦車らしき物を見たとの報告が…!」
「ぬぅ…! 撤収だ! 良いか、一人たりとも残すなよ!? 後で問題になるからなッ!!」
「はっ!」
師団本部からの命令を無視して戦闘を継続しようとしたクラウスであったが、それが陸軍司令部からの指令だと分かれば、直ぐに従って配下の戦闘団に撤退命令を出す。
ゾンビが戦車を持つという報告まで出ていたが、もし本当に居るなら対戦車用の装備と徹甲弾を持っていない自分らは負けるのが確実なので、クラウスは最悪の事態を考え、その命令に従ったのだ。
この命令には戦闘団の将兵は喜び、先の崩壊寸前から一変、統制の取れた撤退行動を始める。クラウスはプロセイン軍人らしく最後の一兵が脱出するまでそこに居座り、全員の撤退が完了したのを見届ければ、自分も撤退を始めた。
「全部隊、撤退完了です!」
「よし、ずらかるぞ! ナチゾンビ共に群がって来るぞ!
戦闘団の殿となったクラウスのフクスは、逃げるようにその場を離れた。
「銃声が減った!? まさか撤退したのか!?」
いきなり都市に現れ、無数のナチゾンビによる殺戮劇を生き延びた生存者であるライトン・ブラウナーなる195センチの大柄で金髪の青年は、銃声が減って投入された軍の部隊が撤退したと直ぐに分かった。
映画ではあるまいし、現実なら直ぐに制圧してくれると思っていたが、予想は大きく外れて軍は撤退してしまった。
「おいおい、笑いものじゃねぇか! ゾンビ相手に尻尾を巻いて逃げるだなんて!
ライトンはゾンビ相手に逃げる自国軍を恨んだ。この男、元ドイツ連邦陸軍の軍人であるが、恐ろしく仕様もないことをしでかし、軍法会議に掛けられて除隊処分を受けた者である。
頼りの軍が撤退した今、自分の力でやるしか無いと判断したライトンは、襲い掛かるナチゾンビらを護身用の角材で倒しつつ、近くで死んでいる治安部隊の隊員の惨たらしい死体を見る。
「治安部隊の死体! 銃さえあれば!」
直ぐに持っている銃を確保するため、付近のナチゾンビを殴り倒しながら遺体に接近した。
「MP5! A5モデルか。使ったことは無いが、所詮はG3ライフルを9ミリパラベラム弾に変えただけだ。操作方法は同じはず!」
治安部隊の隊員よりMP5A5短機関銃を回収したライトンは、軍時代に開発の際にモデルにされたG3ライフルの訓練を受けていたことを思い出し、操作方法は一緒と表してセレクターで安全装置を掛けてから持ち上げる。
弾倉を抜いて残弾を確認し、予備弾倉を収めてあるポーチベストを取って自分に装着させ、親指でセレクターを操作して手にしている短機関銃の安全装置を解除した。
「少々軽いが、命中精度が高いには越したことは無い。それに単発での射撃に持って来いだ」
MP5の原型となったG3ライフルほどの命中精度に惚れつつ、ライトンは付近のナチゾンビの頭部に構え、セレクターを単発に切り替えてから良く狙って発砲する。物の見事にナチゾンビの頭を撃ち抜き、ライトンに命中精度の高さを示した。
「最初はパニくってたが、対処法さえ分かれば、こっちのもんだぜ!」
自分はやれる。
ナチゾンビを仕留めて自信を付けたライトンは、周囲に迫るナチゾンビ全てに単発で頭を撃ち抜いて全滅させた。
弾倉分を撃ち尽くせば、再装填を行っている途中に女性の悲鳴を聞き付け、ヒーローになった気分のライトンは再装填を急いで済ませて救出に向かう。
「待っていろ! ライトン・イェーガー様が助けに行くぜ!」
ヒーローになった気分のライトンは、即席で付けたヒーロー名を名乗りつつ、女性の救出へと向かった。
一方でナチゾンビに追い掛け回されている女性は、金髪碧眼の美女で179センチのやや高身長、長髪で、それにやや大き過ぎる胸が走る度に揺れている。
服装はバイエルン州なのか、南部の民族衣装であるディアンドルであり、その豊満なバストを強調するために谷間のラインが大きく開いている。その衣装の所為か、性的差が更に際立っている。
そんな彼女の容姿を見たライトンは下品な意味で興奮して勃起し、彼女を自分のヒロインにすべく、雄叫びを挙げながら彼女を追い回すナチゾンビの掃討を行う。
「うぉぉぉ!! 勃起ッ!!」
「えっ!? 何!? 何なの!?」
いきなり雄叫びを挙げながら突っ込んでくる大男に驚き、思わず足を止めた。
その彼女の名は、エルナ・ギルベルト。ここドイツ出身ではなくオートストリア出身。ライトンと同じくたまたまここに来ていて、惨劇に巻き込まれたのである。
尚、彼女の経歴はいかがわしい差が半端なく、ここでどう表するか問題になるほど。ライトンがそれを知れば、どうなることやら。
瞬く間にエルナを追っていたナチゾンビを全滅させたライトンは、直ぐに元兵士らしく残弾を確かめ、それから笑みを浮かべて彼女に接近して無事かどうかを問う。
「大丈夫ですか、
「えっ? まっ、まぁ…」
「そうでしたか。それとここは危険だ。ナチゾンビがまた貴方を襲うかもしれない。安全な場所を探しましょう、こっちへ!」
「は、はい…!(なに、こいつ。ヒーローのつもり? 頭おかしいでしょ)」
自分をヒーローだと思い込んでいるライトンに心の中で半ば呆れつつも、エルナはこの男についていけば助かると信じ、最善の方法を選んだ。つまりライトンのヒロインになってやると言うのだ。
だが、そんなライトンもエルナのことを知っている。知ったのはネットであり、エルナ本人はライトンのことなど知らない。
探している最中、ライトンは邪魔なナチゾンビを掃討してから、エルナに自分が知っている彼女であるかどうかを問う。
「あの、すみません。貴方、ブリュンヒルトちゃんですよね?」
「えっ? あ、あの…人違いじゃ…!」
「まぁ、こんな状況ですし。安全な場所についてからお話ししましょう」
鼻息を荒くしながら問うてくるライトンに少々の気持ち悪さを感じつつも、エルナは生き延びるためにはついてくる他ないと判断して彼の背中に近付いた。
ネットで使っている偽名と言うかハンドルネームをライトンが口にしたので、エルナはこれに驚いている。まさかこの男は私がその人物であると見抜いたのだと。
「(で、でも…なんかちょろそうだし。後で身体使えば従順になるっしょ)」
生き延びるためには、この自分をヒーローだと思い込んでいる男を、身体を使ってでも利用してやろうと思い、エルナは彼の後をついていった。
必ず登場させるので…!