【リブート前】ダークファンタジー系海外小説の世界で人外に好かれる体質です   作:所羅門ヒトリモン

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需要にお応えして人物紹介を作りました。
シーズン3までの情報を簡単にまとめて整理したものです。
フレーバーテキストみたいな感じで楽しんでもらえると嬉しいです。


COGpedia(仮称)
Character introduction Ⅰ


 

 


主人公


 

ラズワルド


妖精の取り替え児(チェンジリング)

 

◆前世の情報

 享年二十一歳の男子大学生。

 コンビニ夜勤のアルバイト中、猛スピードの乗用車に店内まで突っ込まれ死亡。凄惨に即死。

 子どもの頃からファンタジー性のある物語を好み、特に小説やドラマなどの映像作品を愛していた。

 ホラーが苦手。

 他人よりもいささか臆病な性格をしており、深く動揺している時ほど敢えて軽口を叩く(脳内で)クセがある。

 ※シーズン1では未だガッツリと前世を引き摺っていた。

 

 例:

「雪兎終身刑だ」

「籠の鳥は飼い主の思うままに、一生籠の中で鳴くだけ。

 せいぜいより一層可愛がられるよう立派に鳴くのが、僕に許された唯一の道だ。ピヨピヨ」

 

 

◆転生後の情報

 常冬の山での十年。

 下山後の城塞都市リンデンにおける吸血鬼との通り魔的闘争を経て、彼はようやく『カース・オブ・ゴッデス』の住人として自らを自認した。

 COG世界を生きていくにあたっての明確な目的意識。

 愛するモノと穏やかな暮らしを実現する──その願いを叶えるためには、これから何をしていかなければいけないのか。

 彼なりに考え、また行き着いた結果がシーズン3である。

 基本的な思考回路や臆病な性質など、人間として抱えた弱い部分は依然として存在しているが、だからこそ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ようになった。

 (……とはいえ、そうしなければ死ぬだけだと分かっているからでもある)

 シーズン3ラストにて、この世界ではじめての()()()()()()()()を経験する。

 

 

◆ヒロインについて

 前置きとして当然ながら、彼の人生において一般的な恋愛関係というものは非常にハードルが高くなってしまっている。

 というより、そもそもマトモな人間関係を築ける可能性が限りなくゼロに近い。妖精の取り替え児である事実が、COG世界では殺人よりも重い意味を持つためだ。

 なので、ベアトリクスやフェリシア、精霊女王といったシーズン3ラスト段階で明確にラズワルドへと好意を抱いている存在に対して、彼としても無論嫌な気はしていない。

 

 むしろズブズブ。

 

 自身の使い魔に向ける感情は複雑で、母親としての面、美しい女性としての面、恐ろしい魔女としての面のどれもが()い交ぜ。

 フェリシアに対してはいろいろとポンコツな面やストレートすぎる面に戸惑いつつも、怪物に堕とした責任は取るつもりでいる。

 精霊女王については、油断するとなんか可愛くなっちゃったな、と気が緩みかけるものの、いつ再び結婚と言い出すか内心戦々恐々。

 

 ちなみに、忘れてはならないコトだが、ラズワルドは十年間ベアトリクスを除いて誰とも関わってこなかった孤独の罹患者である。

 そんな彼を客観的に形容すると、『他者との関わりに飢えている非常に傷つきやすい少年』といった見方も可能であり、そういうところが余計に彼女らの琴線を刺激する切っ掛けになっているかもしれなかった。

 

 

◆魔法について

 以下の呪文が使用(または限定的に)可能。

 

(ノクティス)

 本来は野営時の明かりを消す時などに重宝された呪文。

 ラズワルドは主に単純な目眩しとして使用する。

 人外にはほぼ効かないが、現在のラズワルドであれば普通の人間相手には非常に高い効果が期待できる。

(イグニス)

 燃やす、照らす、熱する、何でもござれ。汎用性抜群の超基礎魔法。

 ラズワルドもこの呪文だけなら一通りはこなせるが、無意識下や咄嗟の際には高確率でファイヤーボールを生み出してしまう

 なお、現在のラズワルドであればバスケットボールくらいの大きさまで調節可能。

夜這う瑠璃星(ラピス・ラーズリ)

 刻印魔法。憑依融合状態でない場合、一発で魔力切れとなる。

 前段階では、簡単に言うと「見えない聞こえない分からない怖い」といった状況を作り出し、その隙を突いて(突けるかどうかはともかく)、本命である瑠璃星(擬似的流星)を炸裂させる。

 ラズワルドの人生と『名前』に対する想い入れから生み出された。

黎明穹・星河一天(アウローラ・ラピスラズリ)

 刻印魔法。現在は憑依融合状態でなければまず使えない。

 夜這う瑠璃星を黎明の星空のように複数同時展開する。

 ラズワルドの希望が込められた超困難呪文。成功確率は十分の一。

 

 


ヒロイン


 

ベアトリクス


白嶺の魔女

 

◆発生経緯

 三百年前カルメンタリス島に存在したとある小国で、古から伝わる謎の奇病『白き死』が流行した。

 原因不明、治療法なし、流行したが最後、国が必ず滅ぶとされたこの病は、その国の住人すべてをじわじわと殺し尽くし、伝承通りに国を滅亡に追いやった。

 白き死には顕著な特徴があり、体力の少ない老人、子どもから急速に血液が失われていく。

 その不条理、その理不尽。

 ()()は我が子の死に耐え切れず、今際の際に世界を呪った。

 

 ──愛する我が子を奪った病が憎い。

 ──自分から唯一の宝物を盗んだ不条理が許せない。

 ──なぜあの子が死ななければならなかったのか。

 ──なぜ私はあの子を守れなかったのか。

 ──悪魔め。悪魔悪魔悪魔……ッ!

 

 死後、怨霊となった彼女は同じ境遇の霊魂を吸収・取り込んでいき大怨霊化。

 やがて首のない女の死体と霊格ある羚羊の頭蓋骨とを依代とし、魔女へと変生する。

 凍える寒さと行き場のない怒り。

 今日では白嶺の魔女と呼ばれるバケモノは、そうして数多の惨劇を山と築き上げるに至った。

 

 

◆種族特性について

 発生年数が三桁に届く魔女はあらゆる魔法(呪文)を息をするように行使する。

 “叡智(ソフィア)”や“日蝕(オブスキュラ)”など、俗に困難呪文と呼ばれるモノも多数使用可能で、これは修得や練習といった過程を挟まない。

 種族として、好きな時に好きなよう直感が働いて使えるようになる(ゆえに魔法使いの天敵)。

 

 ほとんどの人外にとって、使える魔法というのは原則一つから三つ。

 

 しかし、魔女は例外的に限りない魔法を行使できる。

 そのため、本人は良い教師のつもりでも、生徒側からすると「???」と首を傾げるコトが多い。

 なお、単純な膂力についても触れておくと、素手で鉄の塊を握り潰すくらいは余裕。力持ちだね、と褒めると照れながらも喜ぶ。

 

 

◆ラズワルドについて

 我が子。それ以上に必要な言葉は存在しない。

 ……だが、もしこの先ラズワルドが子どもではなくなった場合。

 その後に待ち構える自身の行く末について、彼女の心にはおよそ三つの可能性が残されているだろう。

 

 

◆魔法について

 現時点で代表的なモノを一つ以下に記す。

 

(モルス)

 生あるモノには決して逆らえない呪文。死者の呪いの代表例。

 白嶺の魔女が使う場合、それは彼女たちが懐く『死』というものへの果てない憎悪、『死』によって与えられた喪失の嘆き、生命の熱(血液)を奪われた恐れなどが混合されている。

 愛するモノを奪った憎き悪魔を、この手で支配し弄ぶコトでの復讐。

 喪ったモノを取り返そうと必死に手を伸ばすものの、届かぬ悲嘆。

 慈愛の深さこそ、魔女の堕ちたる奈落の深さなれば。

 

 


 

フェリシア


夜族(ミディアン)

 

◆村娘時代

 平凡な村の平凡な村娘。

 唯一平凡でなかった部分は、生まれながらに魔力を宿していたコト。

 時たま村を訪れた魔法使いには素晴らしい才能だと褒めそやされたが、しかし、平凡な村娘にとっては綺麗な服や素敵な髪飾りの方が遥かに重要だった。

 何事もなければ、将来は村のたくましい若者と結婚し、子を設け、ごく普通の暮らしをしていただろう。

 

 しかし、現実はそうはならなかった。

 

 ある晩、不思議な胸騒ぎ(魔力の波動を感知して)に彼女が目を覚ますと、村は吸血鬼に蹂躙され地獄と化していた。

 家畜も大人たちも、家屋や地面ごと呑み込まれ、バキボキと噛み砕かれる。

 悪鬼は幼い弟の腕を軽くひと捥ぎすると、そこから滴り落ちる大量の血を一滴残らず啜り飲んだ。

 そして言う。

 

 ──ほう? 珍しい。魔力を宿しているのか。

 ──愚かだなぁ、哀れだなぁ、その才能を活かしていれば、カワイイ弟は助かったかもしれんのに。

 

 生かされたのは、単なる気まぐれ。

 平凡だった村娘は、斯くして悪鬼の目論むままに復讐者へとその身を落とし込んだ。

 

 

◆刻印騎士見習い

 復讐を誓ったフェリシアは、刻印騎士団の門を真っ先に叩いた。

 人界最強と謳われる鋼の英雄。

 国境を越えて詩物語にもなっている老グラディウスのもとで魔法使いとしての腕を鍛え上げれば、いつか必ずあの悪鬼を殺すチャンスもあるはずだと信じたためである。

 とはいえ、歴戦の英雄がいきなり師になってくれるほど、現実は甘くない。

 魔法使いとしての右も左も分からなかったフェリシアを育ててくれたのは、周囲から火傷顔(フライ・フェイス)と呼ばれる女性騎士だった。

 師として優秀だった彼女のもとで鍛えられたフェリシアは、めきめきと成長。

 やがて、いくつかの試練を乗り越え、類まれな使い魔をも調伏・使役するようになる。

 

 

◆夜族として

 魔へ堕ちた経緯は本編にて十分語られている。

 ゆえに、ここではその種族特性や能力などについて筆を執ろう。

 簡潔に説明すると、フェリシアのカラダは吸血鬼と魔女の良いとこ取りとなっている。

 鯨飲濁流が持っていた飢餓衝動は白嶺の魔女の呪いで打ち消され、魔女の呪いは吸血鬼の不死性と打ち消し合う。

 そこにフェリシアおよびヴェリタスがインストールされたような状態。

 そのため、純粋な身体能力は吸血鬼のモノ。

 身に備えた魔力とその運用力は魔女のモノ。

 使い魔の未来予知、演算力、最適解を導き出すチカラ。

 プラス、フェリシア自身の絶大的恋心。

 並の獣神、地龍であれば大過なく圧倒できる。

 しかし、本人は吸血鬼としての能力を嫌っており、影に潜ったり催眠による暗示だったりは、できれば削ぎ落としたいと考えている。

 夜の娘として羽化を果たしてからは、完全に魂が馴染んだ。

 

 

◆魔法について

 現時点で代表的なモノを一つ以下に記す。

 

瀞み融け蕩う夜の娘(ウェレークンディア・ラミュアリリス)

 魔に堕ちたフェリシアだけが使える魔法。

 彼女の恋心を具現化し、その愛欲を()()()()()というカタチで周囲一帯に展開する。

 甘やかな香りと茹だるような熱気が空間に行き渡り、獲物を足元から捉えて貪欲に呑み込む。

 呑み込んだ獲物は純粋な魔力源として消化・変換可能。

 概念としては、まさしく『溺れる恋』そのものなのだが、熱が高すぎてどちらかと言うと、溶鉱炉や火口といったモノを幻視してしまう。

 ラズワルドへの告白魔法でもあるため、ちょっと恥ずかしい。

 

 


 

精霊女王


緑化/霊妙なりし水精

 

◆発生経緯

 生命の源は水である。

 水なくして生命は生きられぬ。

 水が持つ原初の神性。

 そこに注がれる普遍の信仰心が、彼女をこの世に形作った。

 

 

◆女王として

 精霊。精神霊。

 この世のありとあらゆるモノの心の雫。

 信仰心の結晶とも言うべき存在たちにとって、互いの格を決定するのは()()()()()()()()()()()()()()()()の一点に集約される。

 五大元素という世界を構築する大きな枠組みの中、それぞれが獲得した属性(性格)がどれだけ強大であるか。

 他者なくして絶対に生まれ得ない彼女たちは、忘却されるコトによって消滅してしまう。

 ならば、五大元素の内の一角。

 その限りなく大源に近い属性を帯びて生まれ落ちたモノとは、精霊として何もかもが高次元。

 忘却される不安がなく、死に怯える必要がない。

 言い換えれば、それは永久にして不滅なる至高の蝶。

 古来、蛹から歸る蝶の姿に『不死』の神秘が信じられたように、精霊女王は()()()()のではなく、()()()()()()()()()()()として崇められたのだ。

 そして、精霊たちから畏敬の念を注がれた彼女は、特段拒む理由もなかったため、望まれるままに女王としての役割を引き受けた。

 

 

◆種族特性について

 生命、水、母なる海といった概念に通じているコトはだいたい何でもできる。

 しかし、彼女自身は自らが生まれた場所。

 すなわち“壮麗大地(テラ・メエリタ)”こそが母なる海だと信じ込んでおり(その美しさに目が焼かれている)、五大元素の水を司っていながら地の領分にも干渉可能。

 緑化の二つ名は伊達ではなく、生きているモノであれば何でも樹海の一部に変えてしまう。

 原理としては、霊水による過回復。

 細胞・遺伝情報レベルで『若返り』を起こす。

 基本的に悪いことをしている認識はなく、あくまでその心根にあるのは「相手を癒してあげよう」という善意。

 そのため、自分の力が通じない死者、アンデッドなどが苦手。黒鴉神にはそういう意味でもムカついていた。

 ちなみに、恋については初体験のため非常に奥手。ラズワルドのコトは“壮麗大地(テラ・メエリタ)”と同等に想っている。

 

 

◆魔法について

 現時点で代表的なモノを一つ以下に記す。

 

生命・水・溢るるは原初の海(アニマ・アニマ・アニマ)

 自らの翅から洪水規模の霊水を流し込み、水が引いた後はすべてを緑に変えてしまう魔法。シーズン3では本来の運用とは異なる形(防護膜)で発動された。

 別名、静かなる大海嘯。

 精霊女王の想う()()()()()()()()()()を世界に強要する。

 苦しみはなく、痛みはなく、悲しみはなく、流れる血も恐怖も一切ない。

 ただ静かに何もかもを緑に変えて、かつてそこに人や動物たちがいたとは誰にも思わせない。

 何もかも、この美しき“壮麗大地(テラ・メエリタ)”の一部となればいい──

 

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