僕の名前は緑谷出久。両親の個性は【ものを引き寄せる】と【火を吹く】らしい。
今は相澤消太さんのところにいる。理由は僕が個性を制御
そう、できなかった。過去形なのだ。だが、
「んんっはぁ、しょーた、さん」
気持ちがいい。どうしても甘い声が漏れ出てしまう、
「なんだ?いず」
「もっ、だめ。今日、入学、しき、でしょ?」
早くいかなくていいのか、と言外に聞く。
「お前今何時かわかって言ってんのか?」
「ん、わかんない、はぁっ」
朝起きたらこうなってたんだ、わかるわけがないじゃないか。頭、ぼーっとするし。
「7時だ。8時になったら出るぞ」
「そ、でも、も、やめよ?んっ」
「やだ」
大の大人がやだ、なんていうなよ。あってないよ。も、だいぶきついんですけど...
「おいイレイザー!お前こんな時間まで何し...ってなーんで緑谷を撫でまわしてるんだよ!もうすぐ朝礼だぞ!」
「ちっ」
「しょーたさん、だっ、ら、言った、でしょ?ひざし、さ、しょーたさ、つれて、て」
「おい、マジで緑谷が苦しそうだからやめてやれ」
「.....しかたないな」
「は、やっと、抜けれた。ひざしさん、ありがとう」
「いいってことよ!」
と、まあこのように消太さんが離してくれないのだ。
あとは、発情の問題。強すぎる個性の弊害で発情期があるのだ。1年に一回、ほとんど夏だ。元幼馴染のかっちゃんならば任せられるのかもしれないが、さすがにそんな個人的なのをさせる気にはならない。
その点消太さんなら、win-winの関係なのだ。消太さんは撫でまわせる、僕は消太さんが発情を収めてくれる。発情したら視界に入る人間を敵味方関係なく(性的に)襲ってしまうので、捕縛できる消太さんならばその点問題ない。
余談だが、僕は今消太さんがいる雄英高校の職員寮にいる。割と皆さん可愛がってくれるので、とても感謝している次第である。
そしてなんと。今年度から我らが平和の象徴オールマイトが、雄英の教師として勤めることになった。どうせマスゴミどもが押し寄せてくるんだろうな、と思う次第である。
そして、オールマイトの
ついでに、ヘドロ事件の時に消太さんと一緒に個性使って(あ、僕がね?)戦ってたんだけど、その時つかまっていたのがかっちゃんだった。思わず飛び出してしまい、あとで消太さんに怒られたけど、なんとオールマイトから【ワン・フォー・オール】っていう個性をもらった。いつかばれるだろうから消太さんには話しておいた。オールマイトから許可はもらった。あと僕が引き継いだことを知っているのは、学校では根津校長とリカバリーガールくらいである。
と、長々話したがさっき消太さんが連行されてから1時間、つまり8時である。とりあえず、無駄に長くてうざったらしい髪の毛を首輪の後ろにつけてる捕縛武器と結んで、学校行くか。
――――――――――
迷うこともなく教室にたどり着き、ガラガラ、と大きなドアを開ける。
「机に足をかけるな!!
雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか!?」
「思わねーよ!
つかテメエどこ中だよ、端役が!」
…僕の目に、
「ボ…俺は聡明中学出身、飯田天哉だ!!」
「聡明〜〜ィ?
クソエリートじゃねェか。ぶっ殺し甲斐がありそうだなァ〜?」
「酷いな君、本当にヒーロー志望か!?」
飯田が思わず顔を上げると、入り口で成り行きを見守っていた僕と目が合った。
飯田は自己紹介をしようと出久に近付いて来るが、僕はそれを手で制して自分の自己紹介をする。
「聞いてたよ、飯田君。
僕は緑谷出久!よろしくね!!」
「ア゛?イズク?」
「うん、そうだよかっちゃん。久しぶり...君と顔を合わせるのは10年ぶりくらいかな?」
ちょうど爆豪の後ろの席だったので座る。長い、ともすれば踏んでしまいそうなほどに伸ばした髪を見て不可解そうな顔をするかっちゃん。あ、少し遠いけど、ろき君もいる。あとで話そう。
「む?緑谷君と彼は友人なのかい?」
「元幼馴染なんだ。6歳のころに分かれちゃったけどね」
「ところで緑谷君、その首輪は何なのかい?もしただのアクセサリーなら、雄英生としての自覚が足りないといえるな!」
「ただのアクセサリーではないよ。これは特別なアクセサリーなんだ。僕がいま世界で1番大切な人からもらったんだよ」
「なぁなぁ、さっき聞こえてきたんだけど、もしかして爆豪ってヘドロの被害者の爆豪勝己か?」
「ア゛ァ゛?てめぇ喧嘩売ってんのか?」
その時、僕の強化された耳が一つの足音と、まるで何かを這いずるような音をとらえる。
這いずるような音はin寝袋の消太さん、相澤先生だろう、もう1つの足音はおそらく女子。
「みんな、次にくる子で最後だよ。担任も来てるから席に座ろう」
「いやいや、なに言って」
「席に、座ろう?」
「「「あっはい」」」
恐ろしい笑顔だった。byA組
「えっと、ここで合ってるんよね?A組って」
「うん、合ってるよ。早く座って」
そういって扉に近づいていく。
「そういう君が座ってないじゃないか!」
という声も聞こえたがスルー。
「しょ、先生、寝袋のまま来ないでください。ミノムシですかあなたは。朝もゼリーで済まさないでちゃんと食べてください。頭が働かないので合理的じゃありませんよ」
「誰のせいだと思ってる、い...緑谷」
「先生の自業自得です」
と言いながら相澤を教卓まで運んでいく。できる猫なのである。
「緑谷がいなかったら静かになるまでもっとかかっていただろうな。担任の相澤消太だよ。時間は有限、早速だが、コレを着てグラウンドにでろ」
一瞬戸惑う生徒達だが、出久は迷わずジャージを受け取る。寝袋に入っていたため、ほんのり生温かいソレを片手で持ち、廊下へと消えていく。
「他のやつもさっさと受け取って着替えろ。時間は有限って言ったろうが、二度も言わせるな」
「そうだ先生、どこのグラウンドですか?」
「αだ緑谷、さっさとしろ」
「はい」
――――――――――
「緑谷さん⁉そちらは男子更衣室ですわよ?」
「???えっと?何で僕が男子更衣室入っちゃいけないの?」
「緑谷お前、痴女だったんだな!」
そこでクラスメイト達の勘違いに気づく。
「そういうこと。僕は髪は長いけど男だよ。制服も男子でしょ?」
「「「「ああ、そういう...」」」」
「申し訳ありません緑谷さん」
「いいんだよ、八百万さん。勘違いは誰にでもあることだしね。それより、さっさと行かないとしょ、相澤先生に怒られちゃう」
場面は変わってグラウンドα。
「今から個性把握テストを行う」
その言葉にざわめく生徒たち。
「入学式は?ガイダンスは?」
「非合理的だな。君たちはヒーローの卵。そんなことに時間を費やしている暇はない。そして我が校は自由が売りの学校。当然それは教師にも適応される。俺は非合理的なことはやらない主義でね。君らも覚えておくように」
そう言って測定用のボールを拾い上げる相澤先生。面倒なんだろうな。
先生はかっちゃんと僕を見比べたあと、僕にボールを渡してきた。
せめてなんか言えよ。僕はそう思ったが口にも態度にも出さなかった。
「はぁ」
とりあえず。大きく振りかぶって、フルカウル80%、猫のばねを生かす。足の瞬発力。腕にもっていく。
「この猫好き変態がぁぁ!」
「「「「「どういう意味?」」」」」
緑谷出久(15)、心からの叫びww
ぴぴっと音が鳴る。
「9087m。このように、個性を使って体力テストをしてもらう」
「個性思い切り使えるなんて、流石ヒーロー科!」
「面白そう!」
彼の態度は、とある生徒の言ったお気楽な一言で一変した。あーあ、馬鹿だね。
「……面白そう……ねえ。これからの3年間、そんな心づもりで生活する気なのかい?よし、分かった。それならこのテストで最下位だったものは……見込み無しとして除籍処分にしよう」
『さ、最下位除籍!?』
冷たい威圧感を放ちながら下された宣告に、生徒達は驚愕した。―――相澤先生の飼い猫(?)で、昔から先生を見てきた僕は驚かないが。
驚くのが当然である。折角死ぬ程努力を積んで念願の合格したというのに、入学初日に除籍されるなど話にならないし、格好がつかない。しかし、ここで肝になるのが「見込みなし」という言葉なのだ。つまり、たとえ最下位でも「見込みがある」と思わせればいいのだ。
「最下位除籍って……!初日ですよ!?いや、初日じゃなくても理不尽すぎます!」
相澤先生の宣告に麗日さんが抗議の声を上げたが……僕は彼女の肩に手を置きながら言った。
「麗日さん、だったよね?狼狽えちゃだめだよ。ヒーローである以上、常にもしものことを考えて行動するのは大切だよ。それに、場に応じて臨機応変に対応するのもね」
「!」
「本気でヒーローになろうって思うなら、自分に出来ることを全力でやるんだよ。自分に出来ることがあるのか、ないのか……。それで全部決まるよ」
それに、相澤先生は少しでも見込みがあったら除籍はしないしね。
一切迷いのないその姿勢に、相澤は大変満足していた。さすがうちの猫だ、俺の考えをよくわかっている。とまで考えていた。基本似た者同士なのだ。消太さんの性格に僕がつられたともいう。
「ま、そういうことだ。理不尽ピンチを覆していくのがヒーロー……。お前達が憧れたのもそういうヒーローだったはずだ。放課後友達同士で談笑したかったのならお生憎……。我々雄英は、これから3年間君らに全力で苦難を与え続ける。更に向こうへ、
共にかけられる相澤の発破。それによって、萎縮していた生徒達も皆、やる気に満ち溢れる表情を見せたのであった。
撫でまわされてただけらしいですよ!
タイトル変えようと思うんですけど、何がいいと思いますか?2個目を選んだ人は感想で言ってください
-
そのままでいい
-
提案するよ
-
知らんがなww
-
さあ、愛を囁こう
-
消太さんと相棒の飼い猫出久