そして次の日。
午前は必修科目、英語等の普通の授業。
皆「普通」だの「つまんない」など言ってたけど僕は楽しかった。まあ職員寮で1回は教えてもらってるから簡単だった。
昼は大食堂でランチラッシュ率いる一流の料理人が作る一流の料理を安価で頂ける。
白米を使用した料理が多く、その中にはもちろん丼物、カツ丼もあった。僕が作る夜ご飯では到底かなわない味だった。
あぁカツ丼うまー。
そして午後の授業はいよいよヒーロ基礎学の授業。オールマイトが教鞭をとることになっている。
「わーたーしーがー!!普通にドアから来た!!!」
「オールマイトだ!!すげえや、本当に先生やってるんだな!!」
「
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地をつくる為様々な訓練を行う科目だ!!単位数も最も多いぞ!早速だが今日はこれ!!戦闘訓練!!!」
オールマイトは皆が話している間に教卓の前に立つと屈んで溜めを作り「これ!!」の掛け声とともに右手に持ったカードを掲げた。そこにはBATTLEの文字が書かれていた
「戦闘・・・訓練!」
退屈だった午前と打って変わって待ち望んでいたものが出たので皆盛り上がっていた。
「そしてそいつに伴って、こちら!!入学前に送ってもらった「個性届」と要望に沿ってあつらえた・・・
「おおお!!」
そして続くオーダーメイドのコスチュームを着られることに盛り上がりは最高潮に達した。
「着替えたら順次グラウンドβに集まるんだ!!」
「はーい!!!」
――― グラウンド ―――
「格好から入るってもの大切なことだぜ少年少女!!自覚するのだ!!!今日から自分はヒーローなんだと!!さあ!!始めようか有精卵共!!戦闘訓練のお時間だ!!!」
全員が揃ったところで授業開始が告げられた。
僕の
肉弾戦と【ブラックホール】のための指のところを外せるナックル。
伸縮できるMt.レディと同じ素材で作られたジャンプスーツ。【変形】を使うときにとても便利だ。
首輪は猫になったときにコスチュームを収納するためと、捕縛武器が僕の手から離れないように。尻尾の穴もある。
ウザったらしい髪はいつでもウワバミのように【変形】できるよう緩い三つ編みにして一つにまとめ、首に巻いた捕縛武器の後ろに隠している。首の横には小型スピーカーを付け、【ヴォイス】を使ったときに声に指向性がつくようにする。プレゼントマイクと同じ方法だ。ただし敵に見破られないようにこれも捕縛武器の裏に隠している。
そして、いつでも【操血】と【眠り香】が使えるように右、左とも腕は一か所極薄生地になっている。
頭は敢えて急所をさらすことで相手に殺しに来させるため、ゴーグル以外何もつけていない。ゴーグルといっても目だけつぶして殺しはしない、なんてことになりかねないから目だけは絶対に潰されないように、っていう配慮だし。目がつぶれてもスナイプ先生の【ホーミング】で急所はわかるからいいんだけど。
耐熱、耐寒、耐電、耐汚、耐刺性能ばっちりだから、割と自由に個性が使える。
「あ、出久君!?かっこいいね!!地に足ついた感じ!」
麗日さんの声がしたので顔を向けると――
「麗日さ―――ん?」
――体のラインが浮き出た戦闘服コスチュームに身を包む彼女の姿が。
「要望ちゃんと書けばよかったよ・・・パツパツスーツんなった。恥ずかしい」
そうこうしていると授業の説明が始まり、全身甲冑の人が質問した。
「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!?」
あ、飯田君だったんだ、カッコイイ。なんかヒーローって感じがする。
「いいや!もう二歩先に踏み込む!屋内での対人訓練さ!!
そこまで言うと言葉を切り、僕らを見渡してから続きを話し始めた。カンペを見ながら。それでいいのか
説明の内容を要約すると、
「頭の良い
とのことだった。
くじの結果、僕はAチームで麗日さんと一緒だった。
そして一戦目はA対DでAチームの僕らはヒーロー側、
いくつかの注意と連絡。そのあとすぐに、訓練が始まった。
かっちゃんとの実戦・・・・・・負けられない!
――――――――――
「頑張ろうね、麗日さん」
「よろしくね、出久君」
「麗日さん、何か作戦はある?」
念のため聞いておく。もしあったら自信を無くさせてしまうかもしれないからね。
「え?いや、ないよ。出久君は?」
「僕はあるよ。一応校長の【ハイスペック】持ってるからね。すぐに思いつくんだよ」
「やっぱりすごいねー」
「じゃ、作戦言っていくね。
かっちゃんはあんな言動だけど常に冷静だから、麗日さんから潰しに来ると思う。僕にプレッシャーを与えるために。多分核のところに行くまで特攻を仕掛けてはこないと思うよ。僕の個性相手だと、一人よりも二人の方が確実だからね。
僕は敵の位置を探すから、麗日さんは僕が言った通りに動いて。核の位置まで誘導するから。そのあと、麗日さんは会話をするよう誘導して。飯田君はその間に捕まえるから。そしたら2対1、核に触れば僕らの勝ちだから簡単に行けるよ」
「ねえ、出久君。ひとつ聞いてええ?」
「いいよ、何?」
「その捕縛武器使えばすぐに終わるんじゃないの?私、いなくてもさ」
驚いた。気づかれるか。
「...そうだね。ぶっちゃけると。
でも、今回求められているのは『相棒と協力しての核の回収或いは敵の捕縛』だ。僕一人じゃ、やる意味がないでしょ?」
「っ!そっか、私の活躍の場を考慮してくれたんだね、ありがとう。だったらさ、先に出久君が―――――――」
麗日さんがさっきのぼくの意見を修正してくれる。確かに、そっちの方が効率がいい。
「なるほど、いいね。そうしよう」
『準備はできたか?それじゃあ、スタート!』
まずは索敵。ビルの内部に生命反応。
「......いた。5階。麗日さん、お願い」
「オッケー出久君。5階まで飛んで、っと。ここでいい?」
「うん」
「じゃあ『解除』」
「「よし、潜入成功」」
「麗日さん、後は手筈通りに。4つ目を左、その後3つ目を右、後はまっすぐだ」
「オッケー、任せておいて」
「【気配殺し】」
さっきの修正案はこうだ。先に僕が索敵をしてから麗日さんの個性でその場所まで飛んでいく。その後の流れはさっき僕が言ったものと一緒。簡単だけど効果的だ。
「「作戦開始だ」」
タタタっとかけていく。僕はおそらく見えないだろう。かっちゃんなら野生の勘でどうにかしそうだけど。
「あった。侵入するね」
「了解」
小声でお互いに確認を取る。そして麗日さんが敢えてバンッ!っと音を立てながら扉を開け、侵入する。
「おとなしく投降しなさい!」
「爆豪君!核は君が守ってくれ!」
「眼鏡!イズクがいねぇ、気をつけろ!」
「ありがとう爆豪くん、気を付っ!」
情報伝達してるとこ悪いけど。
「余所見は厳禁だよ」
そうやって捕縛武器を飯田君にかけ、捕まえた後に捕縛テープで巻く。
「なっ!ぐう、すまない爆豪君!捕まってしまった!」
「ちっ!くそが!どこにいんだよ!」
「爆豪君、さっき余所見は厳禁って出久君が言ったばかりや、ろっ!」
麗日さんがかっちゃんの気を引いている間に、核の後ろに回る。そして手で核に触れ、
「【気配殺し】解除」
『ヒーローチーム、WIN!』
「ゲッ!イズクに触られたのか!」
――――――――――
「さあ、講評をしようか!皆はどう思う?」
「はい」
「じゃあ八百万少女!」
「今回のMVPは緑谷さんだと思いますわ。理由は
1、作戦をすぐに立てたこと
2、麗日さんに見せ場を残したこと
3、怪我をさせないように立ち回ったこと
4、迅速な状況把握と判断力
5、機動力の高い飯田さんを最初に封じたこと
ですわ。次点は麗日さん、緑谷さんの言うとおりにしたとはいえ、しっかりと個性が生かせていましたわ。次に爆豪さん、麗日さんにばかり気を取られていましたわ。最後に飯田さんは、個性を使うまでもなく封じられていましたわ」
「う、うむ!その通りだな」
あれは思ったより言われたって思ってる顔だ。
けど、なー。かっちゃんの傍、暖かかったな...
しゅるん、と猫になる。首輪の後ろの捕縛武器、邪魔。収納、する。
「「「「へっ?緑谷(さん)?」」」」
かっちゃんのそばまで言って頭に上る。そのまま丸くなって...眠い...暖かい。お休み...
「イズク、寝たぞ」
「猫ですから、暖かい場所が好きなんでしょうね」
「爆豪の頭の上、そんなあったかいのか?」
「というか緑谷ちゃん、猫になれたのね...可愛いわ」
「「「「「それな」」」」」
「にゃーーー」
その後、戦闘訓練が終わってからみんな僕を撫でまわしたんだとか。毛並みぐしゃぐしゃになっちゃった。消太さんに洗ってもらおう。
原作沿い、だよ?割と。
性格が安定しません。
タイトル変えようと思うんですけど、何がいいと思いますか?2個目を選んだ人は感想で言ってください
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そのままでいい
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提案するよ
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知らんがなww
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さあ、愛を囁こう
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消太さんと相棒の飼い猫出久