ひかり223号逆転殺人   作:新庄雄太郎

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この事件で南と高山は滋賀県へ向かう事になった。


第2章 高山・琵琶湖へ向かう

翌日、若松が旅行から帰ってきた。

 

「私が若松ですが、何か。」

 

高山は手帳を見せた。

 

「鉄道公安の高山と言います。」

 

「あのー、何か事件でもあったんですか。」

 

「実は滋賀県の琵琶湖で女性のバラバラ死体が発見されたんです。」

 

「えっ、バラバラ死体!。」

 

「何か心当たりありますか?若松さん。」

 

と、高山は写真を見せた。

 

「ああ、私が以前担当したアイドル雑誌の女の子にそっくりなんです。」

 

「本当ですか?。」

 

「はい、最近顔を見ないけどな。」

 

「なるほど、そのアイドルは4年前に失踪したらしいんです。」

 

「えっ、何だって。」

 

と、若松は驚いた。

 

「何、当時若松は森川真紀のアイドル雑誌の担当だったのか。」

 

と、高杉は言う。

 

「はい、当時人気のアイドルの雑誌のルポライターとして追いかけていたそうです。」

 

「うーむ、4年前に失踪したアイドルとルポライターの若松とどういう関係なのか?。」

 

「そこが問題なんですよね。」

 

そこへ、小海がやって来た。

 

「殺害された森川はどうして琵琶湖に来ていたのかしら?。」

 

「きっと、雑誌の取材できていたんじゃないの?。」

 

「それもあるよな。」

 

「きっと、事件は琵琶湖にあるんじゃないでしょうか?。」

 

「考えやれるな。」

 

次の日、高杉班長の指示で南と高山と小海は午前7時36分発の「ひかり205号」に乗って米原を10時02分に到着し、琵琶湖線に乗り換え近江八幡へ向かうことにした。

 

「米原からは近江八幡へ行くなら新快速で行くと便利だよ。」

 

「新快速、高山乗ったことあるの?。」

 

「うん、小学5年の時にね。」

 

「へぇ。」

 

そこへ、新快速が入線してきた。

 

「あっ、新快速221系だ。」

 

と、高山は興奮した。

 

「本当に高山は、鉄道オタクだな。」

 

「ええ。」

 

南と高山が乗った新快速は近江八幡駅に到着した。

 

そこへ、駅には近江八幡署の刑事が出迎えていた。

 

「ご苦労様です、近江八幡署の内藤です。」

 

「鉄道公安隊の南です。」

 

「同じく小海です。」

 

「高山です。」

 

と、南と高山と小海はパトカーに乗り、近江八幡警察署へ向かった。

 

近江八幡署では、検視の報告をする田中医師は状況を話す。

 

「検視の結果、被害者の森川は琵琶湖ではなく何処かで殺され遺体を切断し琵琶湖に沈めたと考えられます。」

 

「という事は、殺人現場は別の場所って事ですか?。」

 

「はい。」

 

「死体は車で運んだって事も。」

 

「それも、考えられます。」

 

そして、高山は言った。

 

「死亡推定時刻は昨日か一昨日の夜11時頃と考えられます。」

 

「という事は、犯人は4人って事も。」

 

「はい、我々はその線で捜査しています。」

 

そして、南は言った。

 

「よし、私と高山は琵琶湖へ行って見ます。」

 

「あの、私は。」

 

「小海は、残って連絡を頼む。」

 

「わかった。」

 

南と高山は、ST18#トヨタ・コロナEXiVの覆面パトカーに乗り、琵琶湖周辺を当たることにした。

 

「琵琶湖大橋だ。」

 

「高山、前を見て運転しろ。」

 

「はい、主任。」

 

南と高山は、琵琶湖の大津市辺りで大津署のパトカーが停まっているところをコロナEXiVを止めた。

 

「どうも、今日琵琶湖で被害者の所持品が見つかったんですって。」

 

「白い貝殻のイヤリングだから関係あると思ったのですが、一週間くらいの物でした。」

 

と、警官が言った。

 

「どこにありました。」

 

と、南は言う。

 

「大津港のマリーナあたりです。」

 

「なるほど。」

 

「主任、間違いないですね。」

 

「ええ、被害者の森川のだ。」

 

そこへ、1本の無線が入った。

 

「至急、至急、滋賀本部から大津署管内、拉致監禁の逃走車が発見された模様、現場に急行願いたい。」

 

と、高山は無線を持った。

 

「了解、急行します。」

 

「どうした、高山。」

 

「被害者森川が乗った逃走車が発見されたそうです。」

 

「行こう。」

 

南は、赤ランプを載せて、サイレンを鳴らし現場へ向かった。

 

「ご苦労様です。」

 

と、警官が言った。

 

「間違いない、森川の血液だ。」

 

「ええ。」

 

「という事は、琵琶湖に来た時に森川を連れ去りどこかで死体を損壊した。」

 

「うん。」

 

「すぐに、班長に報告だ。」

 

「はい。」

 

すぐに、高山は高杉班長に報告した。

 

「何、殺害された森川は誰かに拉致されたと。」

 

と、驚く。

 

「ええ、犯人らしきと思われる車に森川の血液が確認されたんです。」

 

「今、どこにいるんだ。」

 

「琵琶湖の大津のほうです。」

 

「大津、ということは滋賀県警か。」

 

「はい。」

 

「じゃあ、わかった、滋賀県警に協力するんだぞ、じゃあご苦労さん。」

 

と、電話を切った。

 

「やはり、森川は4年前に失踪して琵琶湖で殺害されたのか。」

 

と、中野は言う。

 

「やはり、犯人に拉致され、死体を琵琶湖に沈めたんですかね。」

 

「それは考えられるな。」

 

と、高杉は言う。

 

そして南と高山たちは15時30分発の東京行「ひかり238号」に乗り、東京へ着いたのは17時52分である。

 

公安特捜班

 

「ただ今、戻りました。」

 

「おう、ご苦労さん。」

 

「琵琶湖の殺人が起きたのは別の場所で起きていたらしいです。」

 

「滋賀県警では、比叡当たりで殺害の可能性があると。」

 

「ということは、大津と近江八幡と合同捜査になるな。」

 

「そうだな。」




そして、第二の事件は東京で起きた。

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