ようこそ 裏野パークへ!   作:NiOさん

7 / 12
ドリームキャッスルへ行く→

「さ、さすがにここは、大丈夫だろう……!」

 

 息を整えながら、あなたは一人ごちます。

 

 場所は、ドリームキャッスル。

 

 裏野ドリームランドの中央に位置する、重要なお城です。

 

 夜になると、エレクトリカルなパレードが、お城から出発します。

 

 ……そんな城の地下に、拷問部屋?

 

 あるわけ、ないと、思うのですが。

 

「……まあ、調べなきゃ、いけないんだろう、なあ……」

 

 調子を戻したあなたは、一度深呼吸をすると。

 

 ……ドリームキャッスルの奥へと、足を運ぶのでした。

 

##########################

 

 ドリームキャッスルの奥には。

 

 ウワサ通り、拷問部屋が(・・・・・)ありました(・・・・・)

 

「おいおい……マジか……よ……」

 

 あなたは、裏野ドリームランドのウワサを、思い出します。

 

 

『ウワサ5 ドリームキャッスルの拷問部屋

 

 ドリームキャッスルには

 

 隠された地下室があって、

 

 しかも拷問部屋になってるんだとさ。

 

 遊園地にあるわけないのに。

 

 だから今度確かめに行ってくるよ』

 

 ふざけるな(・・・・・)完全に死亡フラグ(・・・・・・・・)じゃねえか(・・・・・)!!

 

 ひょい、と横を見ると、裏野ラビットのニッケルさんの看板が、ありました。

 

 

 

『拷問器具の中で、ニセモノが一つあります。

 

 どれでしょう?』

 

 

 

 ニッケルさんは、おどけたポーズでそんな台詞を書かれ(しゃべっ)ています。

 

「に……ニセモノ?」

 

 あなたは、ゆっくりと拷問部屋を眺めます。

 

 拷問器具の横には、丁寧に、名前まで書いてありました。

 

 

アイアン(・・・・)メイデン(・・・・)

 

ファラリスの雄牛(・・・・・・・・)

 

ヘッドクラッシャー(・・・・・・・・)

 

苦悶の梨(・・・・)

 

電気椅子(・・・・)

 

 

 ……正直、使い道がわからないものも、あります。

 

 しばらく、呆然とそれらを眺めていると。

 

「さあ、どれにする?」

 

 後ろから、そんな、声が聞こえてきました。

 

 振り向くと、そこにいるのは、当たり前のように(・・・・・・・・)、裏野ラビットのニッケルさん、なのでした。

 

 

 

 ……ニセモノを、選ぶ。

 

 ……正直、遠目では、どれが正解かわかりません。

 

 どれもこれも、禍々しい光沢を放っています。

 

 放っています……が。

 

 

「……じゃあ、これに、するよ」

 

 

 あなたは、観念して、答えます。

 

 理由はありません、なんとなく、です。

 

 その答えに対して。

 

「おお、すごい!

 

 正解、だよ~!!」

 

 裏野ラビットのニッケルさんは、うれしそうに手を叩きました。

 

 答えがあたっていると思っていなかったあなたは、驚いた顔をして、その後、笑みを浮かべます。

 

「そうそう、そうなんだよ。

 

 実は、君の答えた拷問器具は、『歴史的な遺産』とか何とか言われて、ホンモノを、貸し出して貰えなかったんだよね~」

 

 裏野ラビットのニッケルさんは、解説を加えていきます。

 

「だから、君の答えた拷問器具は、ただの(・・・)レプリカ(・・・・)なんだ(・・・)

 

 ぎい(・・)()拷問器具が(・・・・・)音を立てました(・・・・・・・)

 

 顔を引き攣らせたあなたに、裏野ラビットのニッケルさんは、言葉を続けます。

 

「ああ、大丈夫だよ。

 

 レプリカには違いないけど。

 

 

 

 本物に負けないような(・・・・・・・・・・)素晴らしい出来栄え(・・・・・・・・・)だからね(・・・・)

 

コンティニューへ→

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。