死神と魔法使いと幻想郷   作:ジジミカン

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死神なのに映姫様と出会いませんね。
見逃されてるのか幻想郷の死神じゃないからスルーなのか。
では


少女発明中

「それで、何か言いに来たんじゃないの?」

 

参った、会ったこともない霊夢に会いたくて来ただなんて言ったら通報案件待ったなしだし下手すれば危険人物として紫に殺されかねない。会いたくてじゃなく恐怖で震える。

適当に誤魔化すしかない。

 

「この幻想郷に来てから数年が経ち色々と落ち着いてきたのでね、この地で唯一の神社と聞いていつか行こうと思っていたんだ。」

「ふーん...」

 

明らかに疑われてる。

同じ妖怪でも天狗なら良かっただろうが死神が参拝なんてするとは思えない。

あちらは修行中(生きている)、こちらは修行後(死んでいる)だ。

 

「ま、いいけど。」

 

勘とかでとりあえず面倒事を持ち込んだ訳ではないと分かったのかとりあえず退いてくれた。

手土産が効いたのかもしれない。

危うくただの顔合わせのつもりで最悪の印象を植えつける所だった。まぁ良い印象も与えてないだろうから宴会に勝手に参加して挨拶する方が良かったかもしれない。

とにかく今はボロを出す前に早く帰りたい。軽い気持ちで来たが霊夢の顔を見ていると、さとりの時以上に自分を見透かされた様な気分になってくる。

 

「それじゃあ俺は帰るよ。その内また参拝に来ます。」

「ん、ハイハイまたのお越しをー」

 

空を踏み、瞬歩を使って全力で魔法の森へ向かう。

逃げるんだよォ!スモーキーーーッ!!

 

 

「...なにもそこまで怖がらなくて良いじゃない。」

 

そんな声が聞こえた気がした。

 

 

 

出掛けたついでに一度拠点に戻ってからシナクの家に向かう。

あるマジックアイテムの作成を頼んでいたのだ。

その名も魔弾銃。

事前に魔法を弾丸に込めて貰うことで魔法が使えなくても魔法を発動できるアイテムだ。

 

本当は銃も作ってもらおうとしたのだがシナク曰く俺が使うなら銃で撃ち出すより魔法を込めた弾丸をそのまま使う方がコスパが良い、との事なので弾しかない。銃って名前なのに。

まぁ銃を作るのが難しいらしいし、遠距離攻撃と回復は破道と回道があるからそもそも銃は要らないのでその通りなんだが。

 

そんな魔弾銃改め魔弾丸に込めてもらう魔法は三つ

 

移動魔法ルーラ、脱出魔法リレミト、そして本来は敵を飛バシてしまうルーラ、そうバシルーラだ。

戦いが始まる前ならリレミトで脱出しルーラで逃げる、仮に戦闘中でも自分にバシルーラを使えば逃げられる。

大魔王からでも逃げられる。

 

 

貰いっぱなしではいかんと代金を置いてこうとすると

 

「研究のついで、気にするな」

 

と言って意地でも受け取らないので代わりに日持ちする食料と無縁塚で拾ってきた面白そうな物(主に本)を置いていく。

無反応だが嫌そうではないので続けている。

 

ちなみに自分が好きな花なのと珍しいのとで白い彼岸花を持っていった時は眉間にシワを寄せて微妙な顔でこっちを見てきたので嫌がっているかいないかは分かる。どちらにせよ受け取りはするが。

 

用意は進んでいる、不謹慎ではあるがあとは異変を待つばかりだ。

 

 

 

 

 

なお拠点に帰る前にものは試しとシナクが放つメドローアに対しシナクに当たらないよう横から月牙天衝を放ってみた所一方的に打ち負けた。

本調子じゃないからだと思いたい。

 

 




霊夢が何をしに来た、でなく何か言いに来たのかと聞いたのは紅魔館の高まりつつある力に対する文句を言いに来たのだと判断したからです。
ちゃんと参拝してなかったらその辺りを突っ込まれてました。
ちなみに手土産とお賽銭はここの霊夢には効果がありません。喜びはしますが。
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