死神と魔法使いと幻想郷 作:ジジミカン
今はとりあえずキャラに任せています。
では
目の前には湖と薄暗い魔法の森、どうやらリレミトは門と外壁の中を紅魔館として判定したらしい。
館の方に向き直り、耳と感覚を研ぎ澄ます。
二ヶ所から争っている音、強力なエネルギー、霊圧が一つと魔力が三つ。
この内魔力同士がぶつかり合っている方、おそらく魔理沙とパチュリーが戦っている方へ向かう為にもう一度館に入る。
途中先程と同じく気絶したままの咲夜さんをどうするか迷うが余計なことをしたらパチュリーが倒されるまでに間に合わないかもしれないのでそのまま放置する。
ついでにナイフを少々拝借していく、死ぬまで借りるぜ!
音と感覚を頼りに魔理沙の所を目指す。
先程のように余計な介入をしないように念入りに気配は消しておく。
どうしても妖精メイドに見つかってしまうときは不意打ちでナイフを投げて一回休みにしナイフを回収して進んでいく。
斬魄刀から小さく抗議の声が聞こえるが霊圧を発して見つかる訳にはいかないのだ。
たどり着いた先、扉の向こうではほぼ決着がつい
「魔符『スターダストレヴァリエ』!」
た。
マトモに喰らったパチュリーは飛行すらできなくなったのか床に向かって真っ逆さまだ。まぁ妖怪だし後で回道でもかければ良いだろう。
しかし大事な所は見れたが勝負の観戦はできなかった。
そしてそんな終わったことより姿を隠す必要が無くなった今、スターダストレヴァリエが発動中の今、せっかくだからやりたいことがある。
瞬歩を使い魔理沙の背後に移動、いきなりの乱入者に警戒されるが無視して星形弾幕を一つつまみとり口に含む。
こ、これは...!
「甘い!!」
「何やってんだお前...」
「これが魔理沙の味か!!」
「何言ってんだお前!?」
目の前で魔理沙がドン引きしているが好奇心が勝ってしまった。
前世の知識からスターダストレヴァリエには味がついていると知っていたのでいつか試したかったのだ。
まぁ魔理沙の性格上頼めば弾幕を見せて貰えたかもしれないが。
魔理沙の方を見る。
一歩分くらい距離を置かれる。怒ってるような怯えてるような目だ。
こちらから二歩距離を詰めて
「何でこんn
「寄るなぁぁぁぁぁッ!!!!!」
「ウボァァァ!!?」
箒で突っ込んできた魔理沙から良い一撃を貰う。そのまま魔理沙は何処かへ行ってしまった。さすが魔理沙、ブレイジングスターではないだろうが中々のパワーだ。もしかしたら俺の斬魄刀と相性が良いかもしれない。
とりあえず自分に回道をかけつつ床に転がっている紫色の少女の所へ着地する。
紫もやしと言われていた通り肌は白いが着ぶくれしてるからか普通の体型に見える。暑くないのだろうか?
息はある、気絶してるのか体力回復に努めているのか全く動く気配がないので近くのソファまで抱えていき寝かせたあと回道をかける。しかし
「かなり顔色が悪いな」
「...元々貧血気味なのよ」
起きていたようだ。
「悪いわね、あの黒いのを追っ払って貰ったうえに回復も任せてしまって。」
「追っ払ったと言うより逃げられてしまったんだがな。」
「アレを素でやってたの...?」
真面目に頭の心配をされている気がする、引いてはいないがどのみち不審者判定だろう。
「魔法の種類とか使い手によっては危険だから無闇に口に含むのはオススメしないわ。」
「あぁ、分かった。一応さっきのは事前に知ったうえでやった事だから安心してくれ。」
純粋に心配してくれただけのようだ。
そこまで話すと目を閉じてゆっくりと深呼吸をし始めた。寝てはいないが回復に専念するのだろう。
そのまま回道をかけ続けると
「ところで、」
パチュリーから声が掛かる。
「あなた、誰?」
「通りすがりの暇な死神だ、覚えておけ。」
「そう。」
しばらくすると遠くから聞こえていた音が止み、撒き散らされていた魔力と紅い霧が収まっていく。異変が解決したのだろう。
そして夜は明けていく。
俺の斬魄刀(意味深)
ナイフは落ちてる物を拾ってます。
さすがに気絶した女性の服を漁ったりはしません。