死神と魔法使いと幻想郷   作:ジジミカン

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物騒じゃない殺気ってどんなのなんでしょうね(前話の最後を見つつ)
新オリキャラがちょっとだけ顔を見せます。
では


青年謝罪中

人里の外、魔法の森との境界にて。

 

「申し訳ありませんでした...!」

 

武器を捨て、誠心誠意、土下座する。

知識として知っている目の前の美少女、上白沢慧音を敵に回す事で起きる事を考えての行動である。

が、それ以上に彼女から発せられる怒気を浴びて冷静になった頭が自分の行動を振り返り、今の自分を客観的に見てただの不審者であると覚ったのである。

 

「え?あぁ、うん...」

 

里の危機に覚悟して立ち向かったであろう慧音も微妙な反応である。警戒はしているのか近づいては来ないが。

 

「俺は死神です、ですが人里に害意があるわけでも人を連れていこうとしている訳でもありません!本当です!神様、閻魔様に誓って!」

「...」

「誓って!!」ガバッ

「...そうか」ススッ

 

頭を上げ(更に距離を取られたが)目を合わせて全力で叫ぶ。

思いが通じたのか現状危害を加える気が無いことは分かったのか慧音の態度が変わり怒気が収まっていく。

 

「ではいくつか質問させてくれないか?」

「はい喜んでー!」

 

元気良く答え姿勢を土下座から正座に変える。

慧音の身長が低いのと自分の身長が高いのとであまり目線が変わらない。

 

「?ではまず、何をしに里に来た」

「特に理由はありません、観光みたいな感じです」

「ふむ、では何故あれほどの殺気を発していたのだ、誰かを追っていたのではないか?」

「(殺気?)いえ、なんと言うか気分が舞い上がってしまって、気とか霊圧が勝手に漏れ出てたみたいで」

 

まったく身に覚えがない、霊圧は生物には殺気に感じるとかだろうか。

考えながら慧音の方を見るとあちらも何かを考えている様に首を傾げていた。

その後もいくつかの質問に答えていきそして、

 

「では最後に一つ、死神は鎌を使うのではないのか?」

「その辺りは死神によりますねぇ、俺は今の所この刀しか持ってませんよ」

 

まぁ使った事ないけど。

そこまで言うと慧音は警戒を解き

 

「そうか、いきなり疑ってしまい悪かった、だがさっきの今でいきなりは許可できないからまた後日来てくれ、里の人間には私が説明しておこう」

 

そういうことになったらしい。

 

 

 

その後はまた暴走して余計なことをしないうちに魔法の森にある適当な洞窟を利用し雨風凌げる拠点を作って夜を明かした。

なお食料を狩るために斬魄刀を使った際抗議するような声が聞こえたが気のせいだろう。

 

数日後に改めて人里に行くと慧音さんが説明したのと見た目や行動がほぼ人間と変わらないのとであまり警戒されなかった。試しに話を聞くと

 

「慧音さんが大丈夫だって言うなら大丈夫だろ」

 

との事だった、慧音さんに対する信頼が半端じゃない。

 

 

~~~~~~

 

 

着替えた後空を跳んで走っていたら人里が見えたのでふと昔の事を思い出した。

最近は森に籠っていて里に行ってないが元気だろうか...

いや元気か、病に罹らないのが特徴のハクタクなんだし。

とか考えていると目的地にたどり着く。

魔法の森に建つ小さな家、そこに住んでいるのはおそらくこの世界に来て一番長い時間関わっているであろう幻想郷の少女だ。

チャイムを鳴らして少し待つ。

付き合いが長いとはいえ異性の家に勝手にはあがれない。

魔法の森に住んでいる少女と言えば、魔理沙か?アリスか?

家の扉が開く、答えは

 

「お邪魔するわよ~」

「どうぞ...」

 

どちらでもない小さな魔法使いだった。

 

 




オリキャラはあと一人を含めて三人の予定です。
ちなみに最後の魔法使いは魔理沙より幼い少女ってイメージです。
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