死神と魔法使いと幻想郷   作:ジジミカン

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時間は少し遡り最初に幻想郷に来た少し後のお話になります
では


一章:地底訪問
青年修行中


幻想郷に来た日、慧音と初めて会った日から半年ほど経ったある日のこと。

 

人里では力仕事の手伝いや里の外で護衛の仕事をし、魔法の森では小さな魔法使いと親しくなったり魔理沙とアリスを遠くから眺めたりしつつ、暇さえあれば斬魄刀を素振りしたり対話を試みたりして生活していたが

 

「声が聞こえるような気はするんだがなぁ」

 

どうにも進歩が無いのだ。

よほどの才能がなければ半年でどうにかなるものではないと分かっているが。

鬼道は使えるのに、声がまったく聞こえない訳でも無いのに始解ができない、それがなんだかもどかしい。

考えた、もっと考えた、考えて考えて考え抜いた。

そして

 

「そうだ、地霊殿行こう」

 

さとり妖怪なら斬魄刀の心も読めるんじゃないかな、と。あとペット達をさわらせて欲しい。

 

しかし自分の心が読まれるのは良いが記憶にはマズイものがある。

原作の、この世界では未来になる知識だ。

人里との交流で今がスペルカードルール制定より後、紅魔郷より前だと言う事は知っている。

つまり今地霊殿に行けば知ってはいけない知識を撒き散らしてしまうことになる。

余計な不和を生み出すかもしれないし、お空ちゃんを普通の妖怪のままで居させることはできてもその後に更に厄介な事態になったら困る。

という事で

 

「魔法掛けて~」

「ふん!ふん!」ベシッベシッ

 

最近仲良くなった魔法使いの少女、シナクに記憶を読まれなくする為にソウルプロテクトならぬメモリープロテクトを掛けてもらった。

長めの両手杖で頭を何発か殴られたのでわりと痛いが我慢。

心は読まれてしまうだろうが心も記憶も読めない初対面の人間(死神)なんて怪しさ満点で人里の二の舞になるだろう。

他にも手ぶらで行くわけにもいかないので人里でどら焼きやら最中やらを詰めた菓子折りを用意し、当然斬魄刀も持っていざ地霊殿!

 

なお地底の鬼達に捕まると絶対余計な事が起きると考えて瞬歩は使わず気配を消してこっそり移動した。

 

 

 

運良く見つからなかったのか、地霊殿を目指す妖怪を気味が悪いと思って見逃されたのかは分からないが特に問題はなく地霊殿に到着した。

 

「ノックしてもしも~~~し」コンコンコンコン

 

クソデカ館のクソデカい扉を猛烈に4回ノックする。4は縁起の良い数字だからだ。

 

返事はないが勝手に入るわけにもいかないので暫く待っていると中から嫌そうな顔をした薄い紫色の髪をした美少女が現れた。扉に体を半分以上隠して。

既に不審者扱いである。人里でも最初はこんな扱いだったが今回は霊圧を抑えてたのに。

 

「...地霊殿に死神が何の用ですか」

 

そう言えばここは旧地獄だったな。

 

 




今までは読む專で分からなかったのですが、自分で書くようになってから毎回千文字書いてる先輩方がどれだけ偉大なのか思い知らされました。
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