異世界転生したのは世界のVIP達から認められた料理屋の店主 作:北方守護
カニスがタケアキの村に来てから数日経って……
「ふぅ……こっちはこれ位で大丈夫だな……」
「タケアキ、私の方は作業が終わりましたけど、次は何をしますか?」
タケアキとカニスは野菜の収穫や動物の捕獲など様々な作業をしていた。
「それにしてもカニスも大分、ここの生活に慣れてきたな」
「えぇ、慣れないと生活するのが難しいですから……」
カニスは遠い目をしていた。
「まぁ、カニスがそう言うなら俺は構わないけど……〔ガウッ!〕ん?今のはラルドの声だな」
「何かあったんでしょうか?」
2人はラルドの声が聞こえたのでその場に行くと背中の中程までのストレートの長さの金髪でスタイルが良い耳の長い女性がラルドに背中から乗られていた。
「ラルド、この女性はどうしたんだ?」
「アッ、タケアキ、これを見てください」
カニスが何かを見つけたので見ると壊れた弓矢が落ちていて、その周りにはマトマの幾つかが潰れて落ちていた。
「あー……ラルド、もしかしてこの女性はマトマを盗もうとしてたのか?」
〔ガウッ!〕尻尾フリフリ
「ん……アッ!見つかってしまいました!!」
ラルドが喜んでると下にいた女性が目を覚ました。
「あわわわ……申し訳ありませんでした!!」
女性は2人に気がつくとラルドの足元から抜け出して青い顔で土下座をした。
「いや、特に何かをするって訳じゃないんだけど……アンタは誰なんだ?」
「えっと、あの、その……クキュ〜ハゥ〜」
「ハハハ、腹が空いてるみたいだな、カニス俺は何か作るからこの人をお風呂に連れて行ってくれ」
「はい、分かりました、さぁこちらに来てください」
「えっ?、あの、その、お風呂とは一体?……」
女性は何かを疑問に思ったが、頭を捻りながらカニスにお風呂場に連れて行かれた。
暫くして……
「うん、取り敢えずはこれ位で良いかな」
「タケアキ、彼女を連れてきましたよ」
タケアキが料理を作り終えると同時にカニスが女性を連れて戻ってきたが……
「フヘェ〜……あの様に沢山の暖かいお湯と呼ばれる物を使いましたがとても気持ち良かったですぅ〜」
風呂から出た女性は肩までの真っ直ぐな金髪に細長い耳で出る所は出て引っ込んでる所は引っ込んでいるスタイルの良さだった。
「まぁ、気に入ってくれて良かったよ、なら冷めない内に食べようか」
タケアキが言うとそれぞれが空いている場所に座って食事を始めた。
「ハグハグハグ!こんな料理は初めて食べました!」
「口にあって良かったよ……それよりも、なんでこんな場所に居たんだ?」
タケアキがそう言うと女性は食事を一時中断した。
「はい……私の名前はミンテと言います。私がここにいたのは
「ミンテさん、そのある物って何ですか?」
「あぁ、俺達もそれなりにこの辺りは詳しいから何か手伝えるかもしれない」
「ありがとうございます……ですが、それは難しいと思います……私が探してるのは
「「え?」」
ミンテの言葉を聞いたタケアキとカニスはお互いに顔を見合わせた。
「えっと……ミンテ、そのドローガとヒール草なんだが……ここにあるんだ」
「えっ?……コレは……本当にドローガとヒール草です……それに今、どこから出したんですか?」
「ん?普通にアイテムBOXから出しただけだぞ?」
「なっ!?アイテムBOXって、あの伝説のスキルじゃないですか!!」
「え?そうなのか、カニス」
「うーん、私はスキル持ちがいるってだけで凄いって聞いた事があるだけですから」
「なんだろう……何かこの人達と私の間に考え方の違いがあるみたいですね……」
ミンテは2人の言葉を聞いて頭を抱えていた。
「それよりも、ほれ、ミンテはどれだけ必要なんだ?」
「え?えっと、私は1束ずつ有れば問題ないです……ですが、これの代金を支払おうにも……持ち合わせが……」
「いや、別に代金なんか要らないぞ?こんなのそこら辺に群生してるから」
「えぇ、タケアキさんの言う通りですから」
「ですが……え?群生してるって……はい、分かりましたアナタ達と私を同じに考えてはダメだと言う事に、では、ありがたく頂いていきます」
「そうだ、もし用事が終わったならココに来たら良いぞ、見ての通り村人が少ないから」
「分かりました、今度ここに来る時はちゃんと用意をしてから来ます、それでは」
「ラルド、ミンテを安全な所まで連れて行ってくれ」 〔ガウッ〕
「ラルドって言うんですか、すみませんけどお願いします」
ミンテはラルドの案内で安全な所に向かった。
それから数日後、軽く荷物を持ったミンテが新たな村の住人となった。