異世界転生したのは世界のVIP達から認められた料理屋の店主 作:北方守護
ミンテがタケアキの村の住民になってある日の事……
「はぁ……やっぱり、足りないな……」
食事を取っていたタケアキがポロっとこぼした言葉を2人が聞いていた。
「タケアキ、何が足りないんですか?」
「あぁ、この様な場所でこれ程の生活が出来てるでは無いか」
「そうなんだけど、どうしても“主食”が無いとな」
タケアキの言葉に2人は首を捻って尋ねた。
「えっと、主食って何ですか?」
「え?主食って……ほら、米にパンとかパスタみたいな物だけど?」
「あぁ……確かに人間達は食事の時にその様な物を食べてるとは聞いた事がありますが」
「じゃあ2人は食事の時は何を食べてるんだ?」
「私がいた村では森などで採取した果物や野菜、捕獲した動物などです」
「我らエルフも同じ様な物です」
「そうか、ならパンとかライスとかは食べてないのか……」
タケアキの言った単語に2人は再度頭を捻った。
「よし、なら、今度は何か主食を探すか」
「あのータケアキが言う主食とは何なのですか?」
「あぁ、ライスは稲って言う植物から採れてパンやパスタは小麦って言う植物を色々と処理して作るんだ」
タケアキので説明に2人はフーンと納得した表情を見せた。
食事を終えたタケアキは軽く周りを見回した。
「久し振りに使うか……【百科事典】【方向探知】探すのはやっぱり……稲!」
タケアキがスキルを唱えると頭の中に地図が現れてそれと同時にある方向を向いた矢印と地図の一部が青くなっていた。
「なるほど稲が群生してるのは、この辺りって事か……距離は【計測】」
地図の青くなった所を頭中で示すと今いる場所からの距離が浮かんだ。
「かなりの距離があるな……なぁ、2人に聞くけどこの場所から向こうの方には何があるか知ってるか?」
タケアキは頭中に浮かんだ矢印の方を指差すと2人に尋ねた。
「確か……向こうの方には古代遺跡があると旅をしてた時に聞いた事があります」
「私も、その話は知ってます、そこの遺跡には
「宝物の言い伝えね……まぁ俺はそんな物よりも稲が手に入れば良いんだけどな」
「そうなんですか……まぁ
ミンテの言葉にカニスは苦笑いを浮かべていた。
「距離があるから今はまだいいか……じゃあ【百科事典】【方向探知】小麦……ん?結構近くにあるんだな【計測】」
「え?そうなんですか?」
「あぁ、調べたらそこの山の麓にあるみたいだ」
「へぇ、タケアキの持ってるスキルって結構便利なのね」
「まぁ、生活するのに不便は無いな」
「それでタケアキは、その主食を取りに行くんですか?」
「それは当然だ、せっかく見つけたんなら取りに行かないとな、それで2人はどうするんだ?」
「私はラルドと一緒に村に残ります。少し作業が残ってるで」
「じゃあ私が一緒に行くわ、古代遺跡が見つかるかもしれないから」
「じゃあ行ってくる。ラルド、カニスの事を頼んだぞ?」
タケアキはミンテと行きカニスはラルドと村に残る事になってラルドの頭を撫でると嬉しそうにガゥと鳴いた。