異世界転生したのは世界のVIP達から認められた料理屋の店主 作:北方守護
武昭とラルドにカニスが連れてこられたのは村の外れだった。
「ほら、ヒール草とドローガが生息してるだろ?」
「えぇーっ!?そんな!こんなに貴重な薬草がこんなに……まさか貴方が栽培してるんですか?」
「あぁ、本当の生息地はここからちょっと離れた場所なんだけど、村の中にあればいつでも使えるからな……ってなぁ、カニス このヒール草とドローガって、そんなに貴重な薬草なのか?」
「えっ!?知らないんですか!?ヒール草とドローガは、その生息地を見つけたら一財産築けると言われてるんですよ!?」
「一財産築けるね……んじゃ、そこの生息地に行ってみるか?ラルド、そこまで乗っけてってくれるか?」
〔ガァッ〕
ラルドは武昭に言われると軽く伏せたので武昭とカニスは背中に乗ってヒール草とドローガの生息地に向かった。
「そ、そんな……こんなにヒール草とドローガが生えてるなんて……」
生息地に到着したカニスは、その場を見て驚いていた。
「それに、こんなに青々としたヒール草とドローガは初めて見ました……
「ん?その乾燥してるのはもしかして……【鑑定】」
武昭がカニスが出した物を鑑定すると、こう表示された。
[乾燥させたヒール草とドローガ。
天日干しをして乾燥させた物で長持ちはするが効能は生の時の1/5程度に落ちる]
「なるほど、これからすれば生のコレらは貴重な薬草だな」
「ちょっと、待ってください……今、【鑑定】って言いました?」
「あぁ、普通にどんな物か鑑定しただけなんだけど」
「普通にって……鑑定のスキルを持っている人は、この世界でも数えるほどしかいないと言われてるんですよ!?」
「え?そうなのか?……ちょって俺は寝てるから採りたいなら採ってきて良いぞ(善さん聞こえるなら、ちょっと良いか?)」
武昭はラルドの背中で横になると善に声を掛けた。
《あぁ、構わないよ 聞きたい事は鑑定と言うか武昭のスキルの事だよね?》
善は武昭が何を聞きたいのか分かっていた様でいつのまにか武昭は白い世界にいた。
(そうだけど、カニスの言った事は本当なのか?)
《そうだよ……と言うかその世界でスキルを持ってる者は数少ない存在なんだ》
(そうなんだ……ん?じゃあ俺以外にも鑑定のスキル持ちはいるのか?)
《あぁ居るんだけど武昭のスキルとはランクが違ってね、武昭が使う【鑑定】は最高ランクの神眼なんだ》
(神眼のランクって……俺が自分で見た時は、そんなの記してなかったぞ)
《ゴメンゴメン、それはこちらのミスだよ、コレはお詫びだよ》
善が手を翳すと2つの光の球が出て武昭の方に向かってきて、そのまま体の中に入っていった。
《それは僕の方からの最後のお詫びだよ それで武昭への手助けは終わりだよ》
(そうか……ありがとうな善さん)
《ううん、元はと言えば武昭がそうなったのはコチラの責任だからね、だからここまでしたんだ じゃあね》
善が手を振ると武昭は白い世界から消えた。
《コレで私が出来る事はもう無いね……あとは武昭自身が頑張るんだ》
武昭が消えたのを確認すると善も姿を消した。
善と話を終えた武昭が目を覚ますとヒール草とドローガを沢山抱えたカニスがいた。
「ねぇ!タケアキ!こんなに採れたよ!!」
「そうか、ちょうど良いから魚でも獲って飯でも食べるか カニスラルドに乗るんだ」
「うん!よいしょっと」
「じゃあ頼むぞラルド」
〔グワァ!〕
ラルドは2人が乗った事を確認するといつも魚を獲ってる川に向かった。