たったの一日でUAが百件を超えては?うせやろ?ってなってる作者です。
プロローグもとい過去編のような話はこれで最後にしようと思ってます。・・・上手く行ければ、がつきますがよろしくです
助けて貰っておきながらいざ使えなくなったら捨てていく
そんな事しか出来ない傲慢な存在。
それが人間に対する私達の共通評価だった。
・・・・・だったのだ。
意外そうにしている私の顔を見て、提督は優しく笑ってこう言った。
「なんだ?まさか私の事も他の奴らと同じだと思っていたのか?まぁ、無理も無いか・・・」
私はその言葉に何も言えずに少し、項垂れていた。
でも、とその後に続いた言葉で私の暗い顔は一瞬で消え去った。
「私も少し驚いたよ。まさか1度も感情を表に出したことの無い君が、ポーカーフェイスを崩すとはね?」
その言葉を聞いて、私は呆気に取られてしまった・・・が、そんな事は催事だった。
私は少し、笑ってこう言った。
「提督、文脈が少しおかしいぞ。
なんで最後に疑問形になるのか小一時間問い詰めてみたいものだな」
そう言って提督の顔をチラリと見れば、彼もまた呆気に取られていた。
その後は2人で大笑い・・・とは行かずともクスクス笑いながら、お互いの知らなかった一面について話し合っていた。
私はその時、確かに人間に対する思いが変わった。
傲慢で強欲で、自分達が上じゃないのが気に入らなくて嫉妬する。ただそれだけではなかった、初めて知ったのだ。
人の善性を、相手を気にかけ思う心があるという事を提督を通して知った。
彼を見ているとなんだか自分の考えがやけにちっぽけで、馬鹿馬鹿しく感じた。
私は今日、彼女に質問をされた。
彼女が問いを投げること自体がほぼ無いため、驚かされたが顔に出さない様にしてに質問を聞いた。
彼女は言った。「何故?切り捨てずに使うのか?」と。
その答えは既に幾つかあった。
君が有能な艦であるから
これでも十分な答えだが彼女は満足しないだろう。
求められれば戦うのか君達だろう?
これでは彼女を道具としか見てないと言う証拠になってしまう。何より、それは艦娘全員を道具であればいいと突き放してるのと同じだ。
それに、彼女個人への返答にならない。
少しの間を経て、私は素直に感じたことを答えることにした。
「なんだ?まさか私の事も他の奴らと同じだと思っていたのか?まぁ、無理も無いか・・・」
そう言って私は、椅子に深く座り直した。
彼女達の真実を知るものは今では極僅かになってしまった。
妖精達が艦娘を生み出すまでの時間稼ぎ、少しでも人類を諦めさせない為の仮初の希望
メタルギア・・・・・単独での防衛や殲滅に長けた兵器を妖精達が持ってきて、そのスペックをそのまま人間の形に落とし込んだ
それが、彼女達の本当の姿。
この事を知るのは私と、大本営と海軍の上層部数人だろう。
そんな事を考えてると彼女は何かを堪えるように、少し俯いていた
いかんいかん、まだ答えを返し終わってない。
その状態で終わりにはできんからな。
また、思っている事を素直に伝えた。
「確かに有能な艦は居るだろう。だが、あの激戦を、たったの小隊規模ででやり遂げた者の1人を邪険に扱うなどと、どうしてできようか」
今言った言葉に嘘は無い、これは自分が本気で考えてる事だ。
他の子達が自分を秘書にして貰おうと躍起になっているのは知っている
「あんなガラクタよりも私の方が何倍も上手くできる!!」
そう直談判しに来た子もいる程だ
だが私は、その度に彼女を下ろすつもりはないと一蹴した。
別に他の艦達が嫌いな訳じゃない。
寧ろこんな自分に付き合ってくれているのが申し訳ない位なのだ
でも、もしそれで彼女を下ろしてしまったら、彼女の居場所は本当に無くなってしまうのではないか?
それはあまりにも非情では無いだろうか?
そんな考えもあって、今でも彼女を側に置いている。
分かっている。分かっているのだ。これが同情でしかないとは。
それでも私は、彼女に居場所を作ってやりたいのだ。
そんな考えを悟らせないために、彼女の気を紛らわす為に、次の言葉を出した。
「私も少し驚いたよ。まさか1度も感情を表に出したことの無い君が、ポーカーフェイスを崩すとはね?」
そう言って見せると彼女は、今までのポーカーフェイスを崩して呆気に取られていた。
その時私は、改めて自分の間違いを知った。
彼女は確かに艦娘とは少し違うのかもしれない。
だが、それがどうしたと言うのか、彼女は我々と何も変わらないのではないか?
艦娘が人間と同じように心や感情が有るように、彼女にもそう言ったものがあるはずだ。
そう言われた彼女は少し笑ってこう言い返した。
「提督、文脈が少しおかしいぞ。
なんで最後に疑問形になるのか小一時間問い詰めてみたいものだな」
今度は私が呆気に取られる番だった。
彼女が冗談を言うなど、ましてやそんな柔軟性があると知らなかったのだ。
私は、居場所を作ってやれれば良いと、本気で思っていた・・・・が、
そんな気遣いは無用だった。
彼女は確かに、居場所を作っていたのだ。
そんな彼女を見て、私もなんだか、考えてた事が馬鹿らしくなった。
その後は2人でクスクスと笑いながらお互いの知らない一面を話し合った。
気づけばもう、消灯時間をとっくに過ぎていた。
「さて、楽しい話はこれで終いだ。
消灯時間は過ぎているから、寄り道せずに戻りたまえ。」
彼女は「もうそんなに経ったのか」と名残惜しそうに言った。
執務室を出ようとしたところを私は再び声をかけ、ある物を渡した。
彼女は不思議そうにそれを受け取るとすぐに何か理解したようだった。
そして悪戯っ子のようにこう言い始めた。
「この
提督ともあろう者が随分と物好きだな」
私はすぐに否定した
「ッ馬鹿!そんなご大層なものな訳ないだろうが!」
顔が赤くなってたから信じて貰えないだろう・・・
本当に彼女には今日だけで驚かされてばかりだ
少し提督をイジった後、私は手紙を直ぐに開け、書かれていることを知った。
私は、提督に伝えることにした。
「・・・・・私はまた、部屋に籠るとしよう」
心配そうな顔をして先方に伝えるか?と聞いてきたが私はそれを否定した。
「次の人間がどんな奴かは知らんし、知りたくもない。
だから、これでいい」と
そして最後に、提督に向き合ってはっきりと伝えたい事をを告げる
足を揃え先は45度に、背筋を伸ばし、右手を額へ。
それは紛れもなく、敬礼のポーズだった。
「本日をもって、貴方は提督という楔から開放される。後の事は我々に」
その言葉には確かに力強いものがあった。
提督は私の姿を見て、満足気に頷き、「了解した」とだけで言うと、鎮守府を去って行った。
「本日、〇月〇〇日をもって、秋雨提督の全業務を終了とする。
以後は新しく派遣される提督の指示に付き従う事」
如何でしたか?
これにて過去編のようなものを終了させていただきます
実は誰よりも思い詰めていて、救われたのは提督と言うオチを狙って書いたのですが思ったよりフワッとしているような気がして締めになったかの実感が無いです
次からほんへです