艦娘であり艦娘ではない   作:コロタン

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皆さんこんにちは
前回、提督をぶちのめす所を投稿しましたが、あまり派手さがないなぁと、ちゃんと暴れられてるか心配な作者です。
今回はタイトルにある通り、今回の騒動の後始末という形になりますが波乱はもう少しだけあります。



後始末

大原鎮守府の騒動から1夜明けた今日は様々な人が出入りしていた。

まず、最初に行われたのはここにいた全艦娘の移送だ。

移送先の大本営でメディカルチェックやカウンセリング等を行い、心身共に問題なしと判断されれば、本人が希望する鎮守府へ戦線復帰となる。

次に、情報精査。いつ頃からこの状態になっていたのかを三島(ぶちのめしたクソ提督)を尋問したり、執務室を漁って証拠集めをする。

次は、記者や取材班への対応(これが1番大変そう)会議を開いて何処まで流すかを協議するらしい。だが、連中はハイエナの様に機敏な為、追求を躱すの難しそうだ。

 

 

そして最後に、被害者全員を集めた説明会。

事の顛末を知らん奴も多くいる為、話を聞かせるらしい。

まぁ、説明会自体に私は参加するつもりなんてないが・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの腐った鎮守府にいた子達のメディカルチェックが終わったのは、すっかり日が暮れた後だったけど、その分、確かな証言を得る事ができた。

あの鎮守府に籍を置いていた艦一人一人に話を聞いたのだから時間がかかるのは当然。それに、移送車の手配や点呼などでさらに時間がかかってしまい、全員の移送が終わったのは昼過ぎになってしまった。任意聴取も彼女達に負担をかけないよう常に気を配らなけらばならず、今日の聴取だけでもどっと疲れてしまった。

もう何かする気力も無く、お風呂だけ入ってさっさと寝よう。なんて考えてた時だった。同じ監査部のレイと一緒に大本営内(ここ)を歩いてる彼女を見つけたのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間に及ぶ会議がようやく終了した。

そこで決まった事はそれなりに多い。

1つ目は大原鎮守府の一時的な運営停止、三島の事もそうだが破損箇所の修復や点検等が行われる事になった。

 

2つ目は今回の被害者達に長期間の休養が与えられた

あれだけ酷い環境にいたのだゆっくり休ませようという上からの気遣いだ。大原にいた艦達は大喜びだった。・・・・・まぁ、私からすれば毎日休養なのであまり有難みがないのが現状だが貰えるものは貰っておく。

 

3つ目、多分これが一番重要。艦娘達の新たな配属場所だ。

今回の件であいつらは深く傷ついた。勿論、精神的な部分もあるだろうから新たな配属場所を決めるのはかなり骨が折れることだろう。

 

そう考えていると隣から声を掛けられた。

彼女の名はレイ。私と同じ銀の髪をセミロングで後ろに纏めており、グレーの瞳を持っている。彼女もまた、私と同じ怪物兵器だ。

対メタルギア用メタルギアとして設計、開発されたのが彼女だ。

 

 

基本的に私達の間に会話は無い。関係が冷めてるとか、そういうのではない。お互いがまだ、この姿になるずっと前の事だ。私達は1度、戦っている。アラスカ、フォックス諸島沖に存在する。

ある廃棄された元軍事施設、操縦していた人物がどちらも元軍人だった為、必要最低限の会話しかしないのだ。ならば、なぜこうして歩いているのか?

 

こちらが声をかけたに過ぎない。偶然見かけ、こちらから「一緒に歩かないか?」と提案した所、向こうも暇だったのか、構わないと言ってくれた。そうして、お互いこうしてブラブラと歩いているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大原鎮守府への踏み込みから1日が経過した。

今日は非番な為、特に目的もなく歩き回っていた。すると、後ろから声を掛けられた。首だけ動かして確認すると、彼女がいた。別に驚く必要も無い、彼女も大原にいて、こちらに当事者として来ているだけの事だ。「どうした?」と聞いてみれば、「一緒に歩かないか? 」との事だった。

 

どうやら、お互い暇人らしかった。

別に断る理由もないので、「構わない」とだけ答えて、2人で歩き始める。

(随分と、懐かしいな)

私は、そんな事を思っていた。彼女と最後に行動したのは当時、激戦区だった大原へ彼女が出発する前日だ。

こうして2人で、夜中の浜辺を歩いた、月明かりが綺麗な夜だった。その時も会話はなく、別れ際に、「また会おう」そう言われただけだった。

 

 

そんな事を思い出し、1つ疑問が生まれた。

彼女は一体、どこへ向かうのだろうか?と

それを、聞かずにはいられなかった。私も含めたあの大戦時時の連中は、今は少なからず自分の居場所を持っている。

私は監査部で働いているが、この平和な生活は案外悪くないと思っている。

他の連中は世界中を旅している。1人は自由とは何かを知るため、もう1人は世界の広さを知るために、それぞれ活動している。

日本に留まっているのは私たちくらいな物だ。

 

 

彼女は少し考え込んでから、こう答えた。

「分からない。分からないが、一つだけハッキリしていることがある。私は、私だ。他の誰でもない。例えこの世界にとって異物であろうと、私は、ここにいることを示し続ける。」

 

そう言い切った彼女の顔は、相変わらずのポーカーフェイスだったが、ほんの少しだけ、迷いが晴れたような雰囲気を放っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日の正午

会議室は大原鎮守府にいた艦娘達でごった返していました。

それもそのはずです、今日は事前に大本営の人達から説明があった通り、今回の騒動について教えてもらう日なのです。

あの地獄から解放されて1日、私・・・電はちょっと不安です。

皆も浮き足立っているのはいいのですが、いったい誰が提督を確保したのか気がかりでなりません。

そうしていると会議室のドアが開き、2人の人が入ってきました。

1人は金髪碧眼で、元気に「監査部所属。アイオワ級戦艦ミズーリです。」と挨拶をしてくれたのです。

 

 

 

もう1人は、ちょっと怖かったのです。

銀色の髪にグレーの瞳をしているのですが、近寄り難い独特の雰囲気を纏っいて、不気味なのです。彼女は私の視線に気がつくと、手短に「同じく、監査部所属、レイ。」とだけ言うと黙り込んでしまいました。

やっぱり、近づきたくないのです。

 

 

そうしてこの騒動についての解説がされ始めました。

私が死を覚悟して送った手紙が無事大本営へ届き、各鎮守府へスパイ艦を送り込んでの一斉調査が行われたこと。

そして、私達の鎮守府がブラックであることが判明し、部隊を編成、強制捜査に、乗り切ったこと。

途中で鎮守府に響き渡った轟音は、1人の艦娘が放ったものである事、その艦娘が提督を拘束し、戦闘を終了させた事などを一つ一つ丁寧に説明してくれました。

でも、私の中には腑に落ちないことが一つだけあります。どうして提督を拘束した人は来てくれないのでしょうか?

お礼の一つ位、言わせてほしいのです。私と同じ事を思ったのか、なぜその人が来ないのかという質問がチラホラと上がり始めました。

 

 

 

ミズーリさん達はその事も想定済みだったのか、「ご心配なく、ちゃんと来てもらってます。今からその人に、確保の流れを教えて貰いましょう。」と言ってドアの方へみんなの意識を集めましたが、1分経っても、ドアが開く様子はありません。

するとレイさんが動き、「探してくる。」とだけ伝えて外へ行ってしまいました。ミズーリさんは「皆さんも頭の整理が必要でしょうから、少し休憩にしましょう。」と微妙な空気を保ち続けるしかありませんでした。




如何でしたか?
待機していると思い込んで微妙な空気を作ってしまったミズーリ。
一体その頃主人公は何をしてたんでしょうね?
・・・いい加減主人公の名前誰かに呼ばせなきゃ(ボソッ)
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