#李徴のてぇてぇ   作:天音 遊一

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前話が割と重たいお話だったので、今回はイチャイチャしているバラレオを目指して執筆しました。

本編のイチャイチャには負けますが、私の文章力の全力を楽しんでください。

解釈不一致が多分に含まれている可能性が有りますが、温かい目で見てもらえると嬉しいです。


ヒヤシンスと罰ゲーム配信

最近、色々なゲームや歌枠で配信をしていたが、これほど気の進まない配信は初めてだ……。

 

いつもは夢美とのコラボ配信は何度もしているから特に気苦労とかはしないが、今回は配信開始前から精神的に疲れる……。

 

 

レオは、いつものように配信用の椅子に座り、配信ボタンを押し、いつものように配信を始めていた。

 

 

ただ、いつも用意されている夢見のための椅子は今回は用意されず、夢美は恥ずかしそうに“レオの膝の上に座り”、身体が落ちないようにレオの首に腕をかけていた。レオは、そんな夢美を落とさないように、やさしく腰に手を回していた。

 

 

「袁傪のみなさん、こんばん山月~! バーチャル隴西の李徴の獅子島レオです」

「み、みんな、こんゆみ~! 茨木夢美でぇす」

 

 

[こんばん山月]

[こんゆみ~]

[初手、バラレオてぇてぇ]

 

 

「はい、と言うことで、今日はつきいちにじライブで決まった罰ゲーム配信で、夢美との幼馴染コラボ配信で、夢美は今膝の上に座ってます。かなり恥ずかしいです」

「正直メチャクチャ恥ずかしいんだけど、まひる先輩に言われてしまったので、素直に罰ゲーム配信をしたいと思います」

 

 

[てぇてぇ]

[てぇてぇ]

[てぇてぇ]

[最初からてぇてぇとか期待できる]

[もう座っているとか、刺激が強い]

 

 

何故、レオと夢美がこんな配信をすることになったのは、一週間前のかぐや先輩とまひる先輩とのコラボ配信の月一にじライブまで遡る……。

 

 

 

(1週間前……)

 

「あなた達2人は、「てぇてぇを過剰供給しているのにもかかわらず、お互いの関係が一向に進まない」罪で有罪です」

「なんですか(なんで)、かぐや先輩!(まひる先輩!)」

「いや~、流石にこの罪は妥当ですね」

「そうですね」

 

 

[バラレオの息ピッタリでてぇてぇ]

「残当]

[えっ、この2人付き合ってなかったの?]

[逃げられんぞぉ~]

 

 

「そして、罰ゲームは「夢美を膝の上に載せて、二人でイチャイチャコラボ配信」です」

「なんですか(なんで)、かぐや先輩!(まひる先輩!)」

 

 

[イチャイチャコラボ配信助かる]

[てぇてぇが高まりすぎて、タカになったわ]

 

 

「本当になんでなんだよ……」

 

 

 

(時は現在に戻り……)

 

「今回はコラボ配信なんですが、この罰ゲームの監視人としてもう一人この配信に参加していますので、それじゃ挨拶どうぞ」

「おはっぽー、どうもにじライブの焼き林檎こと白雪林檎でーす。今回はバラレオのてぇてぇをこの目で見るために来ました。すまねぇな、みんな。このてぇてぇは、私が独り占めだ!」

 

 

[おはっぽー!]

[後で詳しく教えて!]

[三期生のオフコラボ楽しみ ¥10,000]

[助かる!]

[独り占めはよくないなぁ~]

 

 

「バラレオの2人が、今の体勢を崩そうとしたら、すぐ警告するからね。かぐや先輩やまひる先輩に監視するようにって言われているからね、しっかりやってくよ」

「何してくれてるんですか、かぐや先輩」

「まひる先輩もですよ……」

「あはは! 2人して同じリアクションwww」

 

 

オープニングトークが終わり、コメントの質問を答えたりしていたが、2人はどこか緊張した感じが続いたが、しばらくたったら慣れたのか、緊張は次第に解けていた。

 

 

「二人の緊張が解けたから、このゲームを2人にやってもらいましょう」

「ん、ゲーム配信の準備はしていないけど、今から準備するのか?」

「準備するんだったら、この体勢を崩さないといけないけど?」

「いやいや、このゲームはゲームハードとかを使わないゲームだよ。そのゲームは、“愛してるゲーム”!」

「はぇ?」

「何よ、そのゲーム!」

 

 

[あのゲームをするのか!]

[知っているのか、雷電!?]

[てぇてぇ間違いなしだな ¥10,000]

 

 

「ルールは簡単だよ。お互いが“愛してる”って、交互に言いあって、先に照れた方が負けっていう“簡単”なゲームだよ」

「なんだよ、そのゲーム!!」

「それって、合コンとかでするゲームだよね」

「うん、そうだよ」

「それを素面でやらせるの?」

「そうだよ。素面がヤダっていうなら、お酒を飲んでたら、できるってこと?」

「いや、酔っててもやらないよ」

「あたしもやらないよ」

「えぇ~。私見たかったな~。レオの演技力を見たかったな~。まさか、できないって訳じゃないよね~」

 

 

[見たい]

[レオの演技とか見たいな~]

[見たいな~]

[この林檎、煽りよるwww]

 

 

「それに打ち上げ用のお酒を用意しているから、それを飲んでからでも良いよ」

「えっ、お酒用意してくれてるの!?」

「うん。お高いお酒を何本か持ってきたよ」

 

 

林檎は自分の大きなカバンからワインの瓶を1本取り出して、2人に見せつけた。

 

ラベルには綺麗な外国語が記載されていて、明らかに高級感を出していた。

 

 

「酔わしてゲームをさせるために高級な酒を飲ませるのか……」

「もったいないと思うなら、素面のままゲームをするしかないよね。ねぇ、レオ?」

「白雪ィィイ!」

「林檎ちゃん……。許さないけど、そのお酒、絶対飲ませてもらうからね」

「へへっ、勿論」

 

 

[高い酒を餌に恥ずかしいゲームをさせようとする林檎www]

[打ち上げも楽しそう]

[素面のまま、続行!]

[三期生はなかよくて、てぇてぇ]

[ちゃっかり、高い酒を飲もうとするバラギwww]

 

 

「美味しいお酒のためにやるか、レオ」

「夢美、お酒に釣られたか……」

「それじゃ、先攻は夢美からね。きちんと私に聞こえるように言ってね。ジャッチは私がするから、“私がOK出さなかったら、もう一回”だからね。手抜きはダメだよ」

「はーい。もうこうなったら、何でもやってやる!」

 

 

[ん?]

[今、何でもするって……]

[磯野、ゲームの開始の宣言をしろ!]

 

 

夢美は、ゆっくり深呼吸をし、ちょっと真剣な顔をして、レオの耳元に囁くように呟いた。

 

 

「あ、愛してる」

 

 

[可愛い]

[可愛い]

[緊張している声もまたちょうどいい ¥10,000]

 

 

「夢美、ちょっと緊張したね。声が引きつってるよ」

「あー、全然ダメか。それじゃ、次、レオの番だよ」

「ハイハイ、それじゃちょっと待てよ」

 

 

レオは、かつてのアイドル時代の演技を思い出し、真剣な表情で夢美を見ながら、甘く囁いた。

 

 

「愛してるよ」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」

 

 

[夢美 OUT!]

[やだ……男なのにときめいちゃった]

[これがにじライブのイケライオンの全力か]

 

 

「これで、俺の勝ちだな。これでこのゲームは終わりだな」

「何勘違いしてる?」

「はぇ?」

「まだこのゲームは終了してないぜ! 速攻魔法バーサーカーソウル! このゲームは、私が満足するまで永遠に続く!」

「ちょ、待てよ!」

「言ったじゃん。“私がOKするまで、もう一回”だって」

「あとで覚えてろよ、白雪ィ……」

 

 

[理不尽すぎるwwww]

[いいぞ、もっとやれ! ¥30,000]

[ドロー!モンスターカード!]

 

 

「それじゃ、もう一回。それじゃ、夢美から」

「はい……。スゥ~、ハァ~……。レオ、愛してるよ」

「俺も愛してるよ、夢美」

「ハゥ!」

 

 

夢美の渾身の告白も、レオのノータイムのカウンター告白をしながら、頭を優しく撫でた。

 

 

[夢美 OUT!]

[即カウンターで負けて草]

[※お互い密着した状態です]

[てぇてぇ]

[てぇてぇ]

[ときめいちゃった]

 

 

「ちょっと、レオ。告白しながら、頭撫でるとか汚いぞ!」

「ん? 何のことかな?」

「レオ、しらばっくれやがって」

「夢美の反応で、このゲームの攻略法が見えたよ。林檎が満足しなくても、“夢美を満足させれば”良いだけの話だろ?」

「ぐぬぬ」

「えっ、あたしは何回このゲームを続けないといけないの?」

「夢美が限界を迎えるまでだな」

「えっ……」

 

 

[まさかの耐久戦wwww]

[夢美対レオじゃなくて、林檎対レオだったwwww]

[夢美はとばっちりwwww]

[やだ、これは夢美の恥ずかしいだけのゲームwwww]

[いや、これはただのカップルのイチャイチャでは?]

[えっ、もっとてぇてぇくれるんですか!]

 

 

「よし、その勝負受けて立つよ、レオ」

「白雪、後悔するなよ」

「えっ、あたしの事は?」

「「知らない」」

「ひどい」

 

 

その後、ゲームは続行され、5回程した段階で、夢美が限界に達し、レオの勝利でゲームは終わり、配信はレオと林檎が締めて終了となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても、2人ともあたしのことを無視するのは、どうかしてる」

「それは、白雪が勝手なルールを押し付けた訳で」

「いや~。そのルールを納得した2人にも落ち度があるよ」

「確かにそうだけど……」

「騙されるな、夢美。今回は、白雪が俺たちの反応を楽しみたいだけだぞ」

「バレちゃったか、テヘ」

「可愛いジェスチャーしてもダメだぞ」

「ですよねー。私からの謝罪の気持ちとして、お酒飲んじゃおう!」

「「待ってました!」」

 

 

レオの告白でヘロヘロになった夢美を優しく2人は介抱し、少し元気になったところで、コラボ放送の打ち上げが始まり、罰ゲーム配信の夜は過ぎていくのであった……。

 

 

なお、この罰ゲーム配信は、色々な所の切り抜き動画が作られ、バラレオてぇてぇは世界中に拡散され、レオと夢美のマネージャーの飯田と四谷からは感謝され、お礼を言われたりしていた。

 

同時接続数も3人の同期生のコラボ配信の中ではブッチギリで多く、送られたスパチャも7桁に達し、SNSでトレンド入りし3人のチャンネル登録数がさらに増え、後に伝説の罰ゲーム配信となった。

 

 

そして、バラレオのその後はと言うと……。

 

 

「ねぇ、レオ……」

「何?」

「もうちょっとこのままでも良い?」

「夢美が満足するまででもいいよ」

「ありがとう……。それじゃ、もう一話分くらい座ってようかな」

「どうぞ」

 

 

時々、2人とも配信をしない休日に夢美がレオの膝に座り、一緒にアニメを見たり、この体勢のままお昼寝をすることが増えたらしい……。




〇ヒヤシンス(全般):
花言葉:「スポーツ」「ゲーム」「遊び」「悲しみを超えた愛」

花言葉は、花の色によって意味が変わるものが多くあります。
ヒヤシンスも多くの花言葉を持つ花の一つです。

黄:「あなたとなら幸せ」「勝負」
白:「控えめな愛らしさ」「心静かな愛」
青:「変わらぬ愛」
ピンク:「スポーツ」「ゲーム」「しとやかなかわいらしさ」

赤:「嫉妬」
紫:「悲しみ」「悲哀」「初恋のひたむきさ」


1話の「ミルクココアとナイトメア」と比べると、二人の関係は共依存じゃなくて、本当の恋愛関係に近いけど、いまいち踏ん切りがついていない感じという一歩進めた関係性を前提にしております。

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