構想しながら、限界化を迎えながら作りました。
最後の展開は、ちょっと無理があるかもしれませんが、てぇてぇと言うことで許してください
「レオ。あたしに料理を教えてほしい」
夢美が昼食の後にくつろいでいるレオにお願いした。
「良いけど、何かまずかった?」
「レオの作るご飯はいつもおいしいよ。おいしすぎて、いつも食べ過ぎちゃうくらいにね。でも、それに甘えるだけじゃなくて、少しでもレオの負担を軽くできたらなって」
「そう思ってくれてありがとう」
レオは夢美と料理をするのに最適な料理を考えていた。
「なら、“カレーライス”を作ろう。前に作ってくれた時のカレーがそこそこ酷かったからね。だから、そのリベンジでカレーライスを作ろうよ。カレーが作れたら、他の料理にも使えるからね。クリームシチューとか、肉じゃがとかにね」
「それ、良いね」
「それじゃ、材料を買いに行こう」
「はーい!」
2人はいつものスーパーへ向かい、材料を買い始めた。
「拓哉、男爵イモとメークインの違いって何?」
夢美が二種類のジャガイモをそれぞれの手に持って、レオに首をかしげながら訪ねた。
「簡単に言うと、男爵イモは丸くて少しごつごつしたモノで、煮崩れしやすいからポテトサラダとかにおすすめな品種で、メークインは少し縦長でツルっとしているモノで、煮崩れしにくく煮物とかにおすすめな品種な」
「へぇ~。じゃあ、今回はメークインを買えばいいんだね」
「そうだね」
メークインの入った袋をレオの買い物カゴに入れて、買い物を続行した。
「拓哉、とろけるチーズって冷蔵庫に有った?」
「少しだけなら有るけど?」
「なら、買わなくていいね」
「カレーにかけるの?」
「うん、チーズカレーもおいしいからね」
「それじゃ、俺は何入れようかな……。生卵が良いかな」
材料に加えて、カレーに追加する食材を各々買い込み、帰宅した。
「それじゃ、まずカレーに必要なものは、何でしょう?」
「それはルーかな?」
「違います。答えはご飯」
「あっ、そうか」
「で、ご飯の炊き方というか、炊飯器の使い方は分かる?」
「う~ん。わからない」
夢美は、少し考えた後、堂々と答えた。
「やっぱりか……。それじゃ、とりあえず、ご飯の炊き方を教えるぞ。簡単だから、すぐわかるよ」
レオが、簡単に炊飯器の使い方と米のとぎ方を説明し、それに沿って夢美が実践していった。
工程が簡単なのか、レオの教え方が良いのかわからないが、夢美は拙いながらも着実に進めていった。
「思ったよりも簡単だね」
「その意気だ。それじゃ、炊飯器のスイッチを入れたから、カレーの調理にかかろう」
「は~い!」
ジャガイモや玉ねぎ、ニンジンを調理台に出して、ピーラー、包丁やまな板もご丁寧に用意されていた。
「前に夢美が失敗したところだな、ここは」
「あの時は、本当にすみませんでした」
「皮むきはできるみたいだから、さっさと皮をむいてしまおう」
「おっし、やろう!」
2人は、ピーラーや包丁を駆使しつつ、皮をむいていった。
「それじゃ、皮むきが終わったから野菜を切るぞ。まずは基本から。包丁を持たない左手は、猫の手にして、食材を押さえてから切ります。はい、猫の手をして、はい、ニャン!」
「ニャン!。って、何させてるのよ」
「(可愛い……///)それじゃ、野菜を切っていくんだけど、いきなり材料を切らすのは危険だから、俺が手伝うぞ」
「はーい。って!!」
レオは夢美の背後に回り、優しく夢美のそれぞれの手首と掴み、レオが夢美の腕を動かせるようにした。
「レ、レオ……。ちょっと、これは……。恥ずかしい……」
「だったら、さっさと野菜を切るぞ」
「う、うん……」
「ジャガイモとニンジンは硬いから、基本的には小さめに切ること。まずは縦に切っていきます」
レオにより、夢美の手が動き、食材に包丁を入れていった。
「包丁は、上から落とすんじゃなくて、斜めに力を入れるんだよ。刃を滑らせて、切るんだよ。そうすれば、無駄な力を入れずに、すっと切れるから」
「わかった……。やってみる」
その後も拙いながらも、夢美は食材に包丁を入れていき、野菜の下ごしらえは完了した。
「(これ、あたしの両手を掴んでいるってことは、私の背中にはレオがピッタリくっついているってことだよね……。やだ、恥ずかしい。それに、レオの吐息が耳にかかって……///)」
「よし、野菜が切れたから、今度はカレーを作っていくぞ」
「うん、わかった」
「それじゃ、鍋に火をかけて、オリーブオイルを少し入れて」
鍋に火をかけ、オリーブオイルを少量鍋に回しいれた
「十分に温まったら、肉を入れる」
「は~い」
鍋にお肉を入れて、鍋で炒めるように火を通していった。
「レオ、煮込むんだったら、水を入れてから、煮込んだから火が通るじゃん?」
「それは、こうやって焼かないと、お肉の臭みが抜けなくて、お肉の嫌な臭いが付いちゃうからね。カレーの臭いで誤魔化せるけど、変な臭いは無い方が良いだろ?」
「そうだね。今はまだそこまでこだわる必要は無いけど、そういう細かい所に気を配れると、料理はもっとおいしくなるから。そういう事はおいおいやっていこう」
その後、野菜を鍋の中に入れ、ある程度火を通し、水を加えて、野菜に火が通る様に煮込み始めた。
「とりあえず、しばらくは休憩。お疲れ様」
「うわ~。疲れた~」
「それじゃ、飲み物用意するから待ってて」
「ありがとう」
レオが入れた緑茶を夢美にも渡し、お互い今までの苦労をねぎらった。
「それにしてもお疲れ様」
「指を切らないように、緊張しながら野菜を切るのは、本当に疲れたよ……。レオは、いつもあんなことしているの?」
「いつもじゃないけど、時々はするかな。いつもは、ある程度作り置きを作ってから冷凍して、時々使っていくって所かな。ハンバーグとかは、色々と使いやすいから、結構重宝しているかな」
「へぇ~」
「勿論、大変だけど、夢美はきちんと食べてくれるから、作り甲斐はあるよ」
「……///」
「まぁ、作り置きはしているから、手を抜いていい時は抜いているけどね」
レオの優しい笑顔に、夢美は少し頬を赤らめた。
そして、他愛のない話をしていく中で、野菜に火が通る時間となった。
「野菜に火が通ったかは、一番硬いジャガイモに箸を刺して、すっと刺さったら大丈夫。それじゃ、刺してみて」
「……。すっと入った」
「それじゃ、あとはカレールーを入れて、完全に溶けたら完成。ルーの量は、ルーの箱の裏に書いているから、それを見て入れような」
火を消してからカレールーを入れて、溶けるようにかき混ぜた。
「しっかり溶けたら、あとは少し煮たら完成だけど、ここで家庭によって、色んな隠し味を入れるんだけど、ここはシンプルに中濃ソースで良いかな。はい、お玉1杯程度で良いから、入れてみて」
お玉に中濃ソースを入れて、その後しっかり混ざる様に再びかき混ぜた。
「後は、ご飯が炊ければ完成。お疲れ様」
「お疲れ様」
「ちょっと、くすぐったい……」
レオはカレーを完成させた労をねぎらうために夢美の頭を優しく撫で、どこかまんざらでもないでもない夢美であった。
「それじゃ、盛り付けるぞ」
「とけるチーズを入れて、チーズカレーにしよう」
「俺は、普通に食べようかな」
2人はそれぞれのカレーを盛り付けて、鼻腔をくすぐるカレーの匂いにしばしば我慢しながら、食卓に着いた。
今夜のレオ飯:「夢美と作ったカレーライス」
「それじゃ、手を合わせて」
「はい」
「「いただきます」」
「「おいしい!」」
「本当にカレーは万能だな。いつ食べてもおいしい」
「これが、私が作ったカレー……。いつもよりおいしい」
「だろ~?。これが自分で作った苦労の味だよ」
「うん。緊張しちゃって、ちょっと疲れたから、本当においしい!」
2人は、2人で作ったカレーに舌鼓を打った。
「カレーのトッピングは、カツカレーとかぐらいしかしないから、チーズカレーって、そこまで食べた思い出が無いんだよね」
「ん?。おいしいよ、チーズが辛さを包むからそんなに辛くならないからね」
レオの目の前に、夢美がスプーンですくったチーズ入りカレーが突き出された。
「はい、あ~ん」
「ちょ、夢美……///。恥ずかしい」
「さっき、私の頭思い切り撫でたお返しだ」
「それなら、仕方ないな。はい、あ~ん」
照れながらも夢美のカレーを食べ、「おいしい」と笑顔で返した。
「おいしいでしょ。生卵とか、色々トッピングできるのが、本当においしいよね」
「また、ネットで色んな食べ方見てみようかな」
「そん時は、レオのカレーでよろしくね」
「わかったよ。本格的なカレーを作るよ」
「やった~!!」
そのまま、2人はカレーを食べ進め、気が付けばお互いの皿は空になっていた。
「「ごちそうさまでした」」
「じゃ、洗い物してくね」
「お願いするね」
2人の皿を流しに持っていき、慣れた手つきで洗い物を始めた。
「(なんか良いな、この雰囲気……)」
洗い物をする夢美の姿を見ているからか、夢美と作ったカレーで満腹になったのか、レオは少し意識が薄らいでいて、理性が少し緩んでいった。
「洗い物だけだけど、家事にも慣れてきたね、あたし。本当にレオに感謝しないとね」
「夢美~」
「!?。レ、レオ!」
「ふふふ、夢美は偉い子だよ」
突然、レオは夢美を後ろから優しく左腕で抱きしめて、右手であやす様に頭を優しく撫でた。
「ちょ、ちょっとレオ……。どうしたの!?」
「いや~、別に~。夢美はいつも頑張ってて、偉いな~って。だから、しっかり褒めないとね~」
「くすぐったいよ……」
「ふふっ、夢美は偉いよ。料理を頑張りたいって言ってくれるなんて、本当に夢美が頑張ってるよ」
夢美は身じろぎながらも、レオの優しさを少しずつ受け入れてきた。
そして、しばらくしたら夢美はレオに優しく抱きしめられた。
「夢美~。あったかい……」
「レオも暖かいよ……」
「ふふっ……」
レオの意識が元に戻るまで、お互いの温もりを優しく感じあっていた。
「ねぇ~、夢美?」
「何、レオ?」
「今日はちょっと寒いから、もうちょっとこのままにさせて」
「仕方ないわね。それじゃ、明日のご飯はとびきり豪華にしてよ」
「ん~。わかった」
その後、立っているのが辛くなったレオは、夢美を抱きしめたままレオのベッドに腰かけて、頭を優しく撫でたり、耳元でやさしく囁いたりとレオの一方的な愛を夢美は受け続けていた。
その後、意識が元に戻ったレオが自分のしでかしたことに驚き、夢美に綺麗な土下座を決めたというのは、2人だけの秘密としてお互いの胸の中にしまうことにした。
なお、意識が元に戻ったのは、翌日の朝であり、レオのベッドで一夜を過ごした2人の顔は、穏やかで幼子のようであったことをここに記す。
「やり直し」は、再びカレーライスに挑む夢美と、幼い時からの関係をやり直すという意味合いを少しかけています。
料理工程だけで、2,800文字は流石に書きすぎた……
あと、後ろから抱き着くのは、通称「あすなろ抱き」。元ネタが元ネタなので、ちょっとやってみたかった。
感想待ってます。