黒板があり、扉があり、教卓が、机があり、窓もある。
そんな教室のような場所に『彼女』はいる。
セーラー服を着て、本来座るべきではない教卓に座っている『彼女』。
その姿はまるで学生のようで、顔立ちは誰もが見惚れてしまうような綺麗な顔であった。
そんな『彼女』は誰もいない教室でここにはいない『誰か』に向かって話し出した。
「やぁ、『読者』の皆様。僕の名前は『安心院なじみ』。気軽に『安心院さん』と呼びたまえ」
「今回の主役は『ハッピーエンダー』真木真一君ではなく、とある1人の『異常な』『過負荷(マイナス)』だ」
「名前は『亜球磨川 楔(あくまがわ くさび)』彼は僕の知り合いの『球磨川君』に似ていたり似ていなかったりするんだ」
「まぁ、『なかったことにする』球磨川君と『リアルとフィクションを螺子換える』亜球磨川君では似ているとは言い難いんだけどね」
「さて、そんな彼は球磨川君と出会ってたり、『-十三組』に所属していたり、etc…あったんだが、今回彼は別世界にてIS学園に入学することとなった」
「だが、そのIS学園は一部を除き全て『転生者』の思うがままにされている。」
「だからこそ、彼には『世界の均衡を守るため』別世界に行ってもらったのさ。」
「さて、このお話はそんな彼がIS学園に転校してどーでもいい理由でその『転生者』を仲間達共に螺子伏せるお話…」
「最後に…これはあくまで作者君が息抜きに書いた…いわば『番外編』みたいな物さ。真木真一君のお話とは全く違う別物と考えてくれたまえ」
「強いて言えば…」
「亜球磨川君を見る時は、今までの物語とは混同せず、現実とも切り離して見てね!」
と、語った彼女のいる教室の様な場所はどんどん遠ざかり、最後に視界は暗転した。
安心院なじみ
所属・ワールドガーディアン
備考…全てを平等に見下す人外。そして、世界を守る守護者の1人。
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この世界は狂ってしまったらしい。
そう感じたのは、全てが終わった後だった。
誰も彼もが一人の男に目を向け、賛美し、代わりに二人の少年少女が虐げられる。
その少年少女の名は、織斑一夏、篠ノ之箒と言った。
少年はその男に『正義感と実力が釣り合ってない無能』と。
少女はその男に『すぐに暴力を振るう暴力女』と。
少年はその言葉に俯くが少女は困惑した。
少女は『暴力を振るった事は剣道の試合以外は一度も無い』のだ。
なのに、まるで自分が『普段から暴力を振るう』と決め付けられる。
『おかしい』と感じたが少年少女は周りから殴る、蹴るなどの暴行をされ、反論すら出来ず日々を送っていた。
そして、『臨海学校』の日、二人は一人の『天災』と再開する。
天災は唯一、男に目を向けなかった。
むしろ、二人を優しく抱きしめ、男を嫌悪した。
その態度が尺に触ったのか男は『謎の力』を使って少年を『少女』へと変えてしまった。
体、言動、を変えられた少年は深く絶望し男に目を向け…なかった。
むしろ、逆に男を嫌悪した。
男は少々動揺したが、もち直し、天災も含めた三人を連れて帰る。
その時、少年は『もう一人の幼馴染み』を思い出していた…
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(こんな体にされて、言葉使いも変えられて…こんなんじゃ、天国にいるアイツに顔向けできない…)
「だ、大丈夫か?一夏…その、女の体にされて…」
「あ、うん大丈夫…とは言えないか…」
箒に笑って見せる一夏だが、その笑顔には力がなかった。
「…箒ってさ…アイツの事覚えてる?」
「?…亜球磨川の事か?」
「うん…アイツだったらこんな状況でもヘラヘラ笑ってそうだなぁって」
「…アイツはいじめられてもヘラヘラ笑ってる奴だからな…」
「そうそう!そこを私達がいじめっ子をやっつけたらアイツ、変な顔しちゃってさ!!」
「あぁ…でもアイツは…」
言い淀む箒、当たり前である。
何故なら二人が話している亜球磨川と言う人間は…事故で亡くなったのだから。
「…うん、アイツはもういない…けどさ、アイツの事だから…どこかで生きてそうだよね…」
「分かるぞ。と言うか、まだアイツの遺体は見つかっていないしな」
「そのうちフラッと現れて『やぁ。』とか言って来そう」
「でも、アイツが姉さんみたいに『染まって』いない可能性は低いがな…」
「あっ…そうだよね…もしアイツが生きてて、アイツに殴られたら、心折れそう」
「大丈夫だ、一夏には私がいる。」
「…なんか元々男の私より、箒が男らしいよ…」
そして、時間が過ぎ、遂に学園に帰ってきてしまった。
二人はバスの荷台から拘束された状態で下される。
「おら!!降りろ!!」
「「ぐっ!?」」
「さぁて?テメェら…反省したか〜?」
乱暴に二人を下ろす男を天災『篠ノ之束』は睨み付ける。
「…その二人に何をする気?」
「はっ!!当然、俺様のハーレムに加えてやるんだよ…もちろんテメェもな?」
「…生憎だけど私達はアンタの女になんかならない」
「そうだ!!誰がお前なんかと…」
「へっ!!そんな事がもう言えねぇ様にきっちり調教してやっから…覚悟しろよ?」
「「「っ…!!」」」
三人は歯を食いしばる、それはこの男に対する怒りであった。
「まぁ安心しろよな…俺様は優しいからなぁ?」
と言いながら三人を学園へと連れて行く。
学園の入り口を開けると男に対する賛美の声が…
聞こえなかった。
何故なら賛美の声を浴びせるはずの生徒達は残らず壁に『マイナス螺子』で貼り付けにされて胸を貫かれていたのだから。
「は?」
さっきまで偉そうな態度をしていた男が間抜けな声を出す。
そして、後ろの何人かの女子生徒が貼り付けにされている生徒を見て驚愕の声を上げる。
「そ、そんな…『生徒会』が全滅!?」
「か、各国の『代表候補生』や『国家代表』も残らず全滅!?」
「教師陣まで…そんな…私達がいない時に襲撃でもされた訳ぇ!?」
「『いや、ISではこうはならないよ』」
そして、廊下の先からの声に男達は更に驚愕する。
「『IS学園の生徒、並びに教師が残らず串刺しにされている…どんなISパイロットでもこれだけの数、そして実力のある人々をたった数日でここまでボロボロにはできないよ』」
コツコツ…と足音が近付いてくる。
「『一体全体誰が、こんな愉快犯の様な惨劇を演出したのか…』」
窓からの光で、その言葉の主の姿が見える。
「『こんな状況、実に笑えないね。さっさと犯人を見つけないと…』」
それは、童顔の男であり、服装は学ラン。
「『おっと、勘違いしないでくれよ?』」
そしてその手には…
「『僕は悪くない。』」
マイナス螺子が握られていた。
「なッ!?」
そしてその男は『幼馴染み』である二人とその『姉』である束に微笑む。
「『やぁ。三人とも久しぶり』」
「そ、そんな…」
「ま、まさかお前は…」
「う、嘘ホントに…?」
「『僕だよ』」
亜球磨川楔
箱庭学園2年生
所属・箱庭学園
スキル・過負荷『否実在性』(リアリティフィクション) 異常『自書創り』(ディクショナリーメイカー)
備考…かつて一夏達の幼馴染みをしていた、『普通なだけの人外』
『感想お願いします!!』
『まぁ、もし一夏ちゃん達に幼馴染みがもう一人いて、それが能力所持者だったらって言うお話』
『名前の由来は『球磨川禊』の『亜種』だから』
『スキル名は『シュレディンガーの猫』の非実在性から』
『自書創りは『却本作り』から』
『続けるつもりはないこともないぜ。』
『だって、あっちの方に力を入れたいからね』
「『いいニュースと悪いニュースがある、いいニュースは僕が主役ってこと悪いニュースはそれが単発ってことだ』
『次回『悪は悪でも下等は嫌い』『僕は悪くない』」
『じゃ、また今度』『とか』
『続けて欲しいかな?』
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『やっちゃって!!』
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『は?甘ぇよ』
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『が』『その甘さ』『嫌いじゃないぜ?』