怨讐者とSperior   作:ふぇるみん

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あまりにも抑えきれなくなって書きました。割と息抜きに書いていくかも。


第一話 始原の父とその娘。

嘗て、この世界ではあるサーバーにデータを登録していた人ら全員が初期化されるという事件が起こった。

被害人数およそ数十億人。これによる被害額は国家予算16年分に上るとまで言われた通称【ALICE事件】。

その首謀者である【キャロル】は自らを犠牲にしてサーバーを暴走させるという暴挙に出た。表立った報道はされなかったがそれにかかわった人々は以降、あのサーバーには触れないようにし、だんだんとALICEサーバーは廃れていくかに見えた。

 

しかし、ひそかに極秘裏に動いていた人物がいた。

 

これは、親を助けたかった少女とその親による奇妙な物語である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの事件の裏で何をしていたのか。誰もが語り掛けるが誰もが理解はできない。すべて電子世界内で起こり、また誰も電子世界なんて信じようともしなかったから。だが、一人の発明家の死亡により自体は大きく動き出す。

 

 

大型サーバー【ALICE】を開発した始原の父とも呼ばれる存在、【キャロル】。そのキャロルの死亡によってネットは動いた。様々な憶測が立つ中、結局は最終的にあのサーバーの一連の責任を取り自殺した。そういうことだろうと結論付けられた。もちろん、真相はあちらの世界と意識が混ざりそのまま消滅したという落ちなのだが。

 

 

 

時はキャロルが消滅した後に戻る。崩壊するキャロルの空間から脱出したダ・ヴィンチ一行は成長したリデルの姿を見ていた。

 

「リデル・・・・その姿は・・・・。」

 

「それよりも・・・・なんて悲壮な声。」

 

「キャロルの崩壊を以てもう一人のアナタ・・・・ハートの女王が暴走したんだと思われる。」

 

「・・・・みなさんは一刻も早くここから撤退してください。」

 

「リデル!?」

 

「・・・私の名はこう読んでください。

 

              ‘‘ ア リ ス ‘‘ と。」

 

アリスはそういうとふわりと浮かびゆっくりとその足をハートの女王の方へ向けて動かす。ダ・ヴィンチたちは静かにこう告げた。

 

「・・・・ちゃんと帰って来なさい・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とは言ったけど・・・・私はバットエンドなんて嫌いなの。」

 

ゆっくりと着実に進むアリスはそうつぶやいた。もちろん、来る前にキャロルが消滅したのを聞いた際は少し悲しくなった。だが、今はキャロルが残した最後の置き土産を一人の娘として残してはおけない。今の私は人類の最後の切り札なのだから。

 

と、そんなことを考えていたアリスだったが、ふと下を見やると黒いもやがかかっているのが見えた。何時ものアリスなら気にしないはずだったが、何故だろうか、放っておける気がしなかったのかその方向に向かって降りていく。

 

「もしかしたらあのもやを解析したら置き土産を消滅させる手掛かりは得られるかもしれない・・・・!!」

 

そう考えていたアリスだったが、近づくにつれて自信のある感情が抑えきれなくなってきていた。どうしてこんなにも心が痛いのだろうか。そしてその原因をもやに入る直前にアリスは気づいた。

 

(これって・・・・!?)

 

アリスはとっさにそのもやに触れる。するとそのもやは次第に固まっていき一枚のチップを形どった。色は青、白、黄色、黒に塗られたSDカードのようなものだったが、アリスはそれをひとりでに直感していた。

 

「ああ・・・・どうして・・・・こんなに涙が出るのかしら…いけない、まだやるべきことが残っているのはわかっているのに・・・!!」

 

アリスの左目からは微かに涙が出ていた。この懐かしい感覚。回収したカードをしまい込んだ途端流れ込んでくる記憶。ようやくアリスがそれが何なのかを理解した。

 

「・・お、お父さん・・・パパ・・・!!」

 

このカードの中身は自分のパパ・・・キャロルの意思が集積したものだと。そうと分かったならば自らがやるべきことはただ一つ。

 

「今度こそ完全に・・・・消滅させる!!」

 

アリスは自らに残された全権限を駆使し全開の状態で女王の元へと一直線に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・よかったのですか?束様。」

 

「あんな悲しい過去を持つ子は救われないといけないの。それも、親のゆがんだ愛で育てられた子ならなおさらね。」

 

暗い部屋でとある二人はそう言った。画面に映るのは極秘にハッキングして手に入れたライブ映像。それも、現在進行形で事件が収束に向かいつつあるALICE内サーバーの、である。

 

「もしこの事件が収束したら・・・。」

 

「うん、くーちゃんはほかの四人を連れてお迎えよろしくね。私は入れ物の準備を始めるから!」

 

「わかりました、束様。後の処理はお任せください。」

 

「頼んだよ!」

 

束と呼ばれた彼女は部屋を出て行った。それを見送った彼女もまた己のすべきことをすべく準備に取り掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「....鞠亜、あんな過去を.....見せられたら....私達でも泣きそうだよ....ぐすっ。」

 

「鞠奈、だったらやるべきことは一つですよね。」

 

「えぇ!アイツらを平和な世界に、こちら側にお迎えする!!」

 

To be continued....

 




まだデアラ要素には触れられてないけどそこはかとなく出る予定です。具体的に言えば天宮市が本小説の舞台ですが序盤は電子世界にいるので.....。
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