移植+若干増やしてるけどそれでも少ないのが悩み
するすると奥に進んでいたアリスだったが、徐々にその女王の姿が見えんところまで差し掛かろうとしていた。
「・・・見えた!・・でも、あの大きさは・・・・!?」
アリスは徐々に近づくにつれ大きくなってくる巨大な影にその身を震わせた。一歩間違えば自らもあのような身になっていたのだろう、と。
対してそのハートの女王はその巨体に身を震わせ今にも動き出さんとしていた。
「くっ・・・・、でも、ここで私が引くわけにはいきません・・・・!!なぜなら、後ろには、私をここまで育ててくれたみんながいるから・・・!!」
アリスはその身に術式を展開すると次々と手数を増やしながら攻撃を始める。しかし切り札とはいえ体格差が違い過ぎるのかハートの女王には傷一つどころかこちらを向きすらしない。その様子を見てアリスは歯噛みしていた。
「やはり・・・わかってはいたけどここまで硬いなんて・・・!!どこまでパパの置き土産はとんでもないのかし・・・・らッ!」
愚痴を言いつつも間一髪で回避する姿はやはり人類側の切り札というべきか、無駄のない動きで回避していく。だが、それでも体力の差は雲泥であり、やがてじわじわほころびも見え始める。
「うわっ!?」
不意を突かれた一撃にアリスが対応できず側面から一撃を受けた。一撃を受けたアリスはそのままふっとび壁に激突する。すぐに起き上がろうとアリスが体を動かすが既にその体は巨大な体で抑え込まれていた。
「がふっ・・・!?」
「ウウウウルグアアアアア!!!!!!」
「すでにいつでも殺せる準備はできてると言わんばかりの叫びの様ね・・・。」
既に数倍の力で押さえつけられているアリスは動くことができない状態にあった。何とか反撃を試みようとするが手足も拘束され動けなくなっている。
(パパ・・・・・私をこんな目にしてまでやりたかったことってホントに初期化なの・・・・!!もし別の目的があったなら私に話してくれたっていいでしょ・・・・!!!)
アリスの目から再び涙がこぼれ落ちる。すでに亡き自分の父親にそう愚痴を吐くが吐いててもこの状況が好転するわけもなくそろそろ限界が来るかと思われたその時だった。
「はあ・・・そこまで一人で背負わなくてもいいと思うんですが・・・・。」
「やっぱりバカなんじゃないの?ここの人たちって。」
「・・・・相対的防御力の換算完了、彼女一人でどうしてここまで削れたのか不思議でなりませんが、今は彼女を助けるのが先決です。」
「はいはい・・・権限解放、まずはあの子を助け出すわよ!」
「えっ・・・・えっ!?」
突然として現れた四人に驚く以外の反応ができないアリス。そこに近づいてくる人物がいた。
「お待たせッ!まったくもう、一人で抱え込んでるなら相談してくれたらいいのに!」
「クーロン!?」
「ぼ~くも~、い~るよ~。」
「フェルミも!?どうしてここに・・・!」
「それは後で!とにかく今はこのハートの女王とやらを倒せばいいんでしょ!!」
二人の少女・・・・‘‘クーロン‘‘と‘‘フェルミ‘‘が強引にハートの女王の押さえつけている体を吹き飛ばすとその瞬間にアリスを引きずり出した。
「そんな・・・これは私だけの問題なのに・・・・!!」
「だからといって私達を頼らないのはよくないと思うなー?」
「それに~君がいなくなったら~あの人たちが悲しむからね~。」
「二人とも・・・・・!!よし、二人とも、あの女王をつぶすのを手伝って!!」
「了解!(あいあいさー!)」
アリスは再度立ち上がり自らの力で光の剣を生み出すと勢いよく飛び上がり大きく降りかかる。
「私は.....私が殺す!!」
光の剣の一撃は深い傷は与えなかったがハートの女王の動きを抑える。それぞれはそれが好機とみて次々と最大火力を繰り出す。
「落ちなさい!」
「やつの反応速度を超えて!!」
修道着のような服装の少女二人の攻撃でハートの女王は一瞬動きが止まる。それを二人は見逃さない。
「ふん、今回は助けてあげるんだから!」
「そう....?私は妹が大好きよ?だから死んでくれるとありがたいのですがっ!!」
猫耳の二人が大型のライフルで攻撃を撃ち抜いていく。その弾は貫通して女王の手足を貫いた。
だが女王は止まることを知らない。現実的な死を知らない。生きとし生けるものの終末を知らない。それは彼女にとって一番の好機であった....。
To be continued......
一応これでクラフィ側は全員出ました。あとは気分で出るか否か。