手にした竜騎士と破滅が気難しい   作:アマゾンズ

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デュエル無し。

M・HEROのモデルになったヒーロー作品を鑑賞。




第16話

本日は土曜日、授業は休みであり生徒達はデュエル場でデュエルをしたり、森に入ったり休日を満喫している。

 

そんな中、遊来がオシリスレッドの三人組を自室に招待していた。それは連休を使って彼がデッキを組む時にインスピレーションを受けた特撮作品を観ようという話をしたためだ。

 

「よし、大きなモニターとDVDの準備が出来た」

 

「早く観ようぜ!遊来が好きでオススメして来たヒーロー楽しみだぜ!」

 

「なんで僕達まで・・・」

 

「でも、遊来が招待してくれたんだから、無下には出来ないんだな」

 

「それじゃ、スタート!」

 

そう言いながら俺はDVDをスタートさせる。俺が居た前の世界ではかなり先まで作品があったが、この世界もそこまで進んでいるらしくびっくりした。

 

ク○ガからジ○ウ、そしてゼ○ワン、セ○バーの作品までだったが、入りやすいので大丈夫だろう。特にク○ガ以前のラ○ダーは渋いので入りにくいだろうから、平成ラ○ダーを鑑賞することにしたのだ。昭和ラ○ダーは歴戦の戦士だし、俺も好きだけど入りにくいかも知れないからね。

 

ク○ガから始まり、最初の変身シーンになった瞬間、三人が食入いるようにモニターを凝視する。

 

『やられる!このままじゃ・・死ぬ!うわああ!』

 

『はぁ・・・はぁ・・・変わった!』

 

一番最初の変身シーン、最も弱いフォームであり何度も何度もキックを打ち込んで敵を倒すシーンで少し不満が出てくる。

 

「何度もキックしないと倒せないの?」

 

「本当の変身はもう少し先だよ」

 

話数が進んでいき『本当』の変身シーンの話になり、十代達が真剣な目つきになる。作品の主人公が火の手が上がっている教会へバイクで突撃し、転倒して乗り捨てると急いで刑事の衣服に点いた火を自分の上着を使い、火を叩いて消火する。

 

『刑事さん!』

 

『何しに来た!?』

 

『戦います!俺!』

 

『まだそんな事を!!』

 

『こんな奴らの為に!』

 

『これ以上誰かの涙は見たくない!皆に笑顔でいて欲しいんです!!』

 

映像の中の作品の主人公は怪人に向かっていき、何度も何度も立ち上がっていく。

 

『だから見てて下さい!俺の・・・変身!!』

 

変身アイテムであるベルトが体幹部に出現し、主人公が心音と共に炎の中で構えを取ると腰の辺りで何かを押し込んだ後、敵である怪物に殴りかかっていく。

 

『おおりゃあ!うああ!はっ!!』

 

怪人を殴っていく度に変化していく主人公の姿に十代達は「おおっ・・・!」と驚きの声を上げる。

 

『でやっ!うおあああああああ!!!おりゃあ!!』

 

怪物が殴り飛ばされ、吹っ飛んでいく。怪人は起き上がると同時に変身したヒーローへ話しかける。

 

『ビガラグ バスビ ク○ガ!(何故、貴様がク○ガに!)』

 

『ク○ガ?そうか、ク○ガか!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すっかり、十代達は世界に入り込んでおり、無言で夢中なって観ている。やっぱりク○ガは名作だから仕方ないよな。

 

最後まで観終えると全員が口を揃って言葉を発した。

 

「「「カッコイイ!(ぜ!)(んだな!)」」」

 

「だろだろ?」

 

「これが遊来の勧めてきたヒーロー作品、面白すぎるぜ!早く次のヒーローを観せてくれよ!!」

 

「ピンチになっても復活して、葛藤しながら力を使いつつ、姿を変えて対応していくのに痺れたよ~!」

 

「矛盾を抱えてでも戦う、その心意気に感動したんだな!」

 

そして、平成ラ○ダー上半期の作品だけで一日を潰してしまった。だが、ラッキーな事に連休の初日である為、時間はまだまだある。十代はラ○ダーがたくさん出てくる『願いを構える為に戦いながらも、自らの命を捨ててまで争いを止めようとした戦士』が気に入り、翔は乗り物やメカが多めに出てくる『夢を守るために戦った戦士』が気に入り、隼人は『音を響かせる戦士』が気に入ったそうだ。

 

少しの休憩の後、平成の下半期のラ○ダーを鑑賞する。『二人で一人の戦士となる探偵物語』の決め台詞が十代はお気に入りなってしまったらしい。

 

「こうやって、こうだよな?このセリフ、タッグデュエルする時とかに使うぜ!」

 

「ガッチャは?」

 

「もちろん、デュエルが終わった後に使うぜ!」

 

「アニキってば影響、受けやすいんッスね?」

 

「でも、分からなくもないんだな」

 

十代は左手の手首のスナップなどを研究して、仮面ラ○ダーダ○ルの『街を泣かせる悪党に永遠に投げかけ続ける、あの言葉』を真似している。

 

「そんな事、言って・・翔は仮面ラ○ダードラ○ブを食い入るように観てたじゃないかよ」

 

「う・・・だって、オーバードライブとかセリフがカッコ良くて・・・それにビークロイドは乗り物だから仮面ラ○ダードラ○ブはイメージしやすいんだもの」

 

「俺は下半期だと仮面ラ○ダー○ォーゼが好きになったんだな、友達を大切にしながら強くなっていくのに憧れるんだなぁ」

 

「○ォーゼは学園モノでもあるしなぁ、三沢とかは『勝利の法則は決まった!』とか気に入りそうだな」

 

そう俺が呟くと三人とも同じタイミングで、ウンウンと納得したように首を上下に振っている。

 

「ありえそうッスね」

 

「仮面ラ○ダービ○ドの主人公は科学者だから、わかり易いんだなぁ」

 

「ところで、遊来はどれが好きなんだ?」

 

「俺?下半期だとエグ○イドと鎧○かな。セリフ回しは仮面ラ○ダーのウィ○ードだけど」

 

「お医者さんとゲーム、フルーツと鎧武者の組み合わせの発想から生まれたラ○ダーが好きなのかぁ」

 

「おお、どっちも格好いいよな!けれど、やっぱり全部がカッコ良くて選べねえよ~!」

 

「本当ッスよ~!ただの特撮だと思って舐めてたッスよ~」

 

「その通りなんだなぁ」

 

ジ○ウまでは行かないが、休憩も兼ねて映像を流しながらラ○ダー談義を始めていた。観終えたのラ○ダーの中で作品を選び、それに関して語り合っている。

 

「平成ラ○ダー上半期は内容は重いけど、深く考えさせられるよな。俺が気に入った龍○も『誰かを犠牲にしてまで叶えたい事』はあるのか?ってなるし」

 

「そうッスね。僕のお気に入りのファ○ズそう思えるッス・・・人間じゃ無くなったり、見知った人達から離れられるのは辛いことだと思うよ・・・」

 

「十代の言う通り、内容は重いけど考えさせられるものがあるんだなぁ。俺の気に入った○鬼も『失った物ばかりじゃない』って言葉が響いたんだなぁ」

 

 

それぞれのお気に入りに関して感銘を受けた事を述べていく。観終えたDVDを入れ替えつつ、遊来も話題に入るがデュエルの話題になっていく。

 

「なぁ、遊来」

 

「ん?」

 

「『マスク・チェンジ』のカードって余ってないか?俺も変身召喚やりたいんだ!」

 

「少し待っててな。えーっと・・・あったあった」

 

ストレージボックスに似た箱から遊来は『マスク・チェンジ』のカード3枚とM・HEROのカードを各1枚ずつ取り出し、十代に差し出した。

 

「ほら、十代」

 

「サンキュー!って・・・!すんなり渡すなよ!!」

 

「そうッスよ!相変わらず遊来くん何考えてるんッスか!それにHEROの融合モンスターはレアカードなんだよ!?」

 

「すぐに渡さないでトレードとかも考えて渡すんだな、遊来!!」

 

「あ、そっか・・・(どうも前の世界のOCGと同じ感覚で、渡しちゃうな。あっちだと本当のレアは一番最初に発売された時の完全未使用の美品とか、全国大会の上位入賞商品とか、ゲーム購入特典とかの限定品とかだったし。再販もかなりしてたから、同じ名称のカードは価値下がりまくりだったし)」

 

「あ、そっか・・・。じゃねえよ!遊来!ただでさえ属性の融合HEROを風属性以外全て貰ってんだぞ?俺が申し訳なくなるって!」

 

「少し待ってな・・・あったあった。これで全部の属性揃うだろ?」

 

差し出したカードは『E・HERO Great TORNADO』だった。それを見た十代は更に一歩退いてしまう。

 

「揃うけど受け取れねえよ!幾ら枚数持ってるからってポンポン渡しすぎだって!!」

 

「じゃあ、十代の持ってるカードを見せてくれよ」

 

「え、じゃあ・・・少し待っててくれ!」

 

自分の部屋へ大急ぎで戻った十代はカードを片手に、遊来の部屋に戻ってきた。遊来は十代が持ってきたカードの中でピンとくるものがあり、それを手に取った。

 

「これをトレードしてもらうよ」

 

「それで良いのか?釣り合ってない気がするぜ」

 

「良いんだよ。俺が必要だから」

 

そう言いながら俺は一枚のカードを十代の持っているカードから抜き出してストレージボックスにしまう。

 

「ありがとうな、遊来」

 

「ちゃんと大切にしてくれよ?」

 

「当たり前だろ!」

 

それから、俺達は平成ラ○ダーの下半期の作品を観終わり、ゼ○ワンの途中でお開きとなった。デッキを新たに組み直したいと十代が提案した為である。オシリスレッドへと移り、十代のデッキを全員で見ながら組み直していく。

 

「やっぱり、フェザーマン達は外せないんだよな」

 

「属性は揃ってるし、過剰に調整する程でもないだろ?ブレイズマンとリキッドマンは入ってるし、シャドーミストを2枚、後はちょいと防御系の罠カードを入れるくらいか」

 

「これで俺のヒーロー達も変身できるぜ!」

 

「十代のヒーローと俺のヒーローは『別物』だからな、エッセンスになってるくらいの認識でいいと思うぞ」

 

「そっか、ありがとな」

 

「だけど、俺の『ドラグニティ』そのデッキに黒星を刻まれてるの多くなって来てるんだぞ」

 

「それでも、俺の方がまだ負けてるぜ?」

 

「俺だって負けたくないからな」

 

「その言葉、そっくり返すぜ」

 

俺と十代は笑いながらもデュエリストとしてのプライドをぶつけ合っている。十代は「楽しむ」事を信条に俺は「倒す」事を信条にしている。

 

十代と違って俺は楽しむことが少ない。なぜなら俺は「相手を倒す」という感情が表立って出やすいからだ。

 

「やっぱり似た者同士ッス・・・」

 

「同感なんだな・・・」

 

翔と隼人は二人を見て同じタイミングでため息を吐いていた。ラ○ダーの鑑賞会から戻り、興奮が収まらない十代はデッキを一通り回したり、してから就寝したのだった。




短いですが此処まで。

遊来くんのデッキに関してですが、四つにしました。

一つ目は自分の象徴である『ドラグニティ』

※『サイバーダーク』は『ドラグニティ』と同じカテゴリーになります。

二つ目は相棒の『ルイン(デミス)』

三つ目は友情の『仮面HERO』

四つ目は心の内の『シンクロ&エクシーズ』

となります。

四つ目に関しては遊戯王に出てくるライバルでありボスキャラタイプをイメージしています。

『シンクロ&エクシーズ』という名前は仮の名前です。正式名称は決まっていますが圧倒的にシンクロの象徴がバレバレになるので、しばらくはこの名前になります。

「不知火」と「魔妖」は登場させるべきか?

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