前回のコラボ『猫シンクロ使いが行く遊戯王GX!』との時間軸が繋がっています。
遊来が暴走状態(見た目)になります。
停学を言い渡され、俺は本土にある自宅へと帰宅命令を出されてしまい本土へと戻ってきた。無論、悪い事はしていないのでペガサスさんとパソコンを使ってズ○ム会議状態で話している。
「酷い言い掛かりデスね・・・『ドラグニティ』はシンクロ召喚のテスター用デッキとして書類も提出していたはずデスが」
「無理もありませんよ。アカデミア内部では校長権限が絶対ですし」
さすがのペガサスさんも自分の手を額に置いて、呆れてしまっている。アカデミアでの出来事に対してそこまでひどいとは思ってもみなかった様子だ。
「意見しただけで停学とは、これでは学園としての意味を成しまセーン!早急に海馬ボーイと相談をせねば」
「ペガサスさん、無理だけはしないでくださいね」
「私は問題ありまセーン。それよりも遊来ボーイ、自分を追い込むような事をするのは許しまセンよ?」
「わかってます、では」
通信を切り、遊来は1つの玩具を手にしている。その表紙になっているシールには『Primitive Dragon』と書かれている。
「アカデミアから持ち出せたのは、ベルトとこれだけか・・・・」
するとまた、パソコンに通信を知らせる着信メロディが鳴った。ブルーアイズのアイコンからして瀬人さんだ。俺はすぐに通信を開いた。
「お久しぶりです、瀬人さん」
「ふぅん、停学という報告を受けてビデオ通信したが普段通りのようだな」
「ええ、まぁ」
「あの校長に嵌められたようだが、やることは変わらん。迎えをよこした直ぐに来い!」
「え、ちょ!」
要件だけ言われて、一方的に切られてしまった。仕方なく準備して自宅を出るとリムジンが自宅前に止まっており、黒服の方が扉を開けてくれた。
そのまま海馬コーポレーションに到着するとすぐにデュエルディスクを装着して待機しろとだけ言われてしまった。
色々と装置を付けられ、持っていた聖剣ソードライバーの玩具とワンダーライドブックの玩具も取り上げられて解析に回されている。
「あの~、瀬人さん?これは一体」
「最近は堕落したサイバー流の影響もあってか、デュエルに飽き足らず己の夢を持たなくなった幼い子供達が多くなってきているとモクバから聞かされた。よって、特撮作品の制作会社を買収し、技術や作品権利を収めた上で新しい開発をする事になった。これはその開発の一歩だ」
「新しい開発・・・ですか?」
「そうだ。貴様のシンクロ召喚に関するデータの謝礼とも言っておく、デュエルディスクに己自身を変身させる機構を組み込み、ソリッドヴィジョンで再現するのだ」
「でも、それってデュエルモンスターズに関係が・・・」
「そんな事は既に解りきっている。デュエルモンスターズのモンスター、特撮作品の戦士などバージョンアップによって変身を変えられるようにしていく予定だ。無論、戦いはデュエルのみ。だがフィニッシュ時にはエフェクトも発生させる予定だ」
「え、エンターテインメント要素が強いですね」
「・・・・・開発を開始しろ!」
瀬人さんの合図によって開発が始まる。仮面ラ○ダーにしたのは子供達が憧れるヒーロー像に相応しいというものからだったそうだ。俺も大好きだし、結構嬉しい。無論、戦隊物も取り入れるそうだが今は難しいらしい。聖剣ソードライバーの解析が終わったようで返却と同時に身につけさせられ、コードを何本も付けられたが、指示通りに変身モーションをしてみる。
『ブレイブドラゴン』
『かつて全てを滅ぼすほどの偉大な力を手にした神獣がいた』
「変身!」
『烈火抜刀』
「おおっ!?音声がすっごいクリアだ!テレビ放映レベルだよこれ!」
『ブレイブドラゴン』
『烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く』
「音声は問題はないようだが、ソリッドヴィジョンのエフェクトモーションがイマイチだ。続けて改良しろ!」
それからというもの、一日かけてエンターテインメント用の変身エフェクト開発に勤しんだ。変身モーションは俺が覚えていたのでそれに合わせる形でソリッドヴィジョンのラ○ダーの姿を合わせていく形となっていったが、瀬人さんは徹底的な拘りを見せ、テレビ放映と同様じゃなければ意味がないと言い出し、三日後にようやくβ版が完成し、改良を重ねてプロトタイプが出来上がった。
容量の関係でセ○バー、エグ○イド、ダ○ルしか入れられなかったが容量のバージョンアップも後に行い、俺のデュエルディスクを開発者権限で真っ先に容量強化を行ってくれるそうで、一般販売は俺がアカデミアで二年生に進級するかしないかの月日になるらしい。
「堕落したサイバー流を倒せ!それだけだ。今回の開発に関する給与は振り込んである、磯野!車を手配してやれ!!」
「はいっ!」
その後、自宅へと帰宅したが特にやる事が無くなってしまった。大会の予定を調べると大きくもなければ小さくもない、そこそこの規模の大会が開催されるとあったので出場する事にした。大会ルールは決勝戦時のみデッキの交換が許される事以外は普段と変わらないルールだ。
◇
案の定、大会に出場していたのはサイバー流の入門者がほとんどだった。そこで俺は序盤において『サイバー・ダーク』を使い、徹底的にサイバー流の相手を倒していった。無論、ギャラリーは俺を責めるような言い方をして来ていたが、いちいち構っていられない。
「な、なんでお前が裏サイバーのカードを持っているんだ!?」
「言う必要はない、フル・ダークネス・バァァスト!!」
「ぎゃああああ!?」
勝ち進んでいく中で、一人の少女がデュエルを見物していると同時に笑みを浮かべていた。その笑みは何処か楽しそうな印象を受ける。
「へぇ・・・あの人、私と同じ裏サイバーを使うんだぁ・・・?けど、裏サイバーは私が継承したから二つと無いはずなのに。もしかして自力で引き当てたのかな?だとしたら対戦が楽しみ」
その場から少女は去り、自分のブロックにおける準決勝への準備をする。無論、裏サイバーを使っている彼と似た状況になり、追い込んでいたが少女はこの時には気づいていなかった。ミラーマッチは既にありえなくなっている事を。
「お、お前!裏サイバーで制圧するような事して!恥ずかしくないのか!?それでもサイバー流の出身か!?」
「ん~?確かに私はサイバー流出身だけど~、裏を継承してるもの。憧れはしてもこの子達だって、れっきとしたサイバーの一員だし、闇で裏という点だけが違うかな?それじゃバイバイ、フル・ダークネス・バァスト♥」
「うわああああああ!!」
◇
そして迎えた決勝戦、ギャラリーはミラーマッチになるだろうと予想している。なぜなら、決勝戦のカードは先程の少女と搦手と圧倒的なパワーによって勝ち上がってきた遊来だったからだ。
「私、柳里彩葉です。よろしくお願いしますね」
「ああ、俺は龍谷遊来。こちらこそよろしく。それと、テスト運用を頼まれている事があるからそれをやるよ」
「テスト運用?」
そう言って遊来は特撮作品に出てくる変身ベルトのような物を取り出し、それを腰に装着する。この玩具は海馬コーポレーションが特撮関連のおもちゃ開発を担当している会社を買収し、その会社の技術と海馬コーポレーションの世界の最先端を行く技術によって作られた物だ。
「??それって・・・変身ベルト?」
「ああ、夢を持って欲しいという思いの篭った、な」
遊来はベルトと連動している本の形をした玩具にある表紙部分を開いた。それは赤い物で、その読み上げる声に誰もが驚いている。
「(メ○ルギアの主人公の声と同じ?)」
『ブレイブドラゴン』
『かつて全てを滅ぼすほどの偉大な力を手にした神獣がいた』
「変身!」
『烈火抜刀』
『ブレイブドラゴン』
『烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く』
付属品の剣を引き抜き、変身が完了すると小さい子供達やその作品のファン達からは「おおっ!」といった驚嘆の声が上がり、特撮ファンの大人達も子供に交じって興奮している。
「すごいすごーい!本当に変身した!」
「これが現在、開発しようとしているもの。モーションデータとソリッドヴィジョンの組み合わせでデュエル中にだけ変身できるエフェクトさ。これなら引っ込み思案の子も己を変えるきっかけにもなるし、デュエルも違った角度から楽しめる」
「でも、表情が隠れちゃうから読みが出来なくならないかなぁ?」
「顔を見られたくないっていう決闘者もいるだろ?」
「あ、そっかぁ・・・」
「さて、お喋りは此処まで。そろそろ始めようか?ギャラリーも待ちくたびれてるみたいだし」
「アハハ、本当だ」
周りでは早くデュエルが見たい!仮面ラ○ダーがデュエルだー!という子供達の声。決勝戦を早く始めてくれー!もう待ちきれないぞー!という一般ギャラリーの声が高らかに上がっている。その中でサイバー流の門下生は不満げだ。
「さて、勇気の竜がお相手しよう」
「ふふ、裏の本当の切れ味を見せてあげるね?★」
「「デュエル!!」
龍谷遊来:LP4000
柳里彩葉:LP4000
「先攻は俺だ、ドロー」
[ドローカード]
※ドラグニティ・ヴォイド
[現在の手札 6枚]
※ドラグニティ・ヴォイド
※竜の渓谷
※ドラグニティーレムス
※ドラグニティーレガトゥス
※BFー精鋭のゼピュロス
※ドラグニティアームズーミスティル
「俺は手札からフィールド魔法『竜の渓谷』を発動!更に『竜の渓谷』の効果を発動!手札にある『BFー精鋭のゼピュロス』を墓地へ送り、レベル4以下のドラグニティモンスターを1体デッキから手札に加える!俺は『ドラグニティークーゼ』を手札に加え、更に『ドラグニティーレガトゥス』を特殊召喚!次は『ドラグニティーレムス』を手札から墓地へ送り、二枚目の『竜の渓谷』をデッキから手札に加え、レムスを墓地から特殊召喚!だが、レムスはこの方法で特殊召喚された時、フィールドから離れた場合ゲームから除外される。同時にこのターン、俺は融合デッキからドラゴン族モンスターしか召喚できないけどな」
「ふーん、だけどお兄さん。まだ何か隠してるよね?それと、これはデュエルに関係ないけどお兄さん予選で『サイバー・ダーク』を使ってたよね?なんで持ってるの?それにお兄さんはサイバー流出身じゃないよね?」
「ああ・・・あの『サイバー・ダーク』は純粋にパックから当てたんだよ(流石に別世界のとは言えないしな)」
「そうなんだぁ、すごい強運だね」
「運・・・か。逆に引き合わせっていうのもあるのかもしれないしな」
「?どういう事?お兄さん」
「サイバー流の奴ら曰く『サイバー・ダーク』は忌避すべき裏サイバーのカード、それを使う奴はサイバー流の精神がないとまで言っている。だが、俺は違うと考えているんだ、陰と陽・・・光と影、難しい話になるが光が輝けば輝くほど、闇は深く濃くなっていく・・・この二つは切り離そうとしても切り離せない。人はどうしても闇を嫌う、けれど闇があるからこそ人は眠ることができ、星や月は輝くんだ。ただ一方的に忌避するだけでは本当の力は出ない」
「難しすぎてよくわからないけど・・・どちらも必要ってことだよね?」
「そうだ、二つが一つとなってより大きなものとなる。それがこれだ!レベル4の『ドラグニティーレガトゥス』にレベル2の『ドラグニティーレムス』をチューニング!」
「チューニング?あれ・・・?待って・・!まさか、お兄さんが!?」
「二つの種族の結束が、新たな竜騎士を生み出す。今こそ駆け抜けろ!シンクロ召喚・・・!」
レムスが光の輪となり、その中を飛翔したレガトゥスがくぐり抜け、光が覆っていく。そして六つの星が一つとなって強く輝きだした。
「飛び上がれ、『ドラグニティナイト-ガジャルグ』!」
竜の咆哮と共に鳥獣族の戦士がその背に乗った竜騎士が姿を現す。竜の力を持った仮面ラ○ダーの姿をした人物がデュエルモンスターズにおいて竜騎士を召喚した瞬間、一般のギャラリーと子供達は大興奮の声を上げている。
「やっぱり・・・ドラグニティを召喚、同時にチューニングしてきた瞬間に気づいたんだ。お兄さんがあの『竜騎士』だったんだね?」
「大会に出てるから名前は広まってるか、仕方ないけど。アカデミアから広まりすぎだろ」
『竜騎士』と彩葉が口にした瞬間、予選で敗退した決闘者達が驚きの声を上げる。『ドラグニティ』というカテゴリーを使いこなし、シンクロ召喚の実演兼テスターというのは肩書きだけは広まっていたが名前だけは知られていなかった。
竜と鳥獣の戦士が一つなり竜騎士の姿となって竜の荒々しい力、鳥獣の戦士の繊細で冷静な力を見せつける姿が『竜騎士』という異名がアカデミアでも本土でも広まったのだ。特に今回は自身も変身しているため、更なる広まりを見せるだろう。
「デュエルの続きだ。ガジャルグの効果!デッキからレベル4以下のドラゴン族・鳥獣族のモンスターを1体を手札に加える!俺は『ドラグニティ-ドゥクス』を手札に加え『ドラグニティ-クーゼ』を手札から墓地へと送る。そして、ドゥクスを通常召喚!」
「先攻で此処まで展開しちゃって大丈夫なの~?」
「心配無用、これが『ドラグニティ』の基本展開だ。更にドゥクスの効果!このカードが召喚に成功した時、自分の墓地にあるレベル3以下の『ドラグニティ』モンスター1体をこのカードに装備カード扱いとしてこのカードに装備する!俺は墓地にあるクーゼを装備!更にドゥクスは自分のフィールドにあるドラグニティのカード1枚につき、攻撃力が200ポイントアップする!」
「ええ~!?」
「まだだ!ドゥクスに装備されたクーゼの効果発動!このカードが装備カード扱いになっている時、このカードを特殊召喚する!」
「え・・えええ?」
「クーゼはチューナーモンスター。だが、このカードを使ってシンクロ召喚する場合『ドラグニティ』モンスターしか呼び出せない!そして、クーゼはシンクロ召喚の素材となる時、レベル4として扱う事が出来る!!」
「ちょ、ちょっと!」
「レベル6の『ドラグニティナイト-ガジャルグ』にレベル4となった『ドラグニティ-クーゼ』をチューニング!天の龍と鳥獣の王が手を結ぶ時、大地を焼き尽くす槍を持つ竜騎士の王が現る!今こそ地を切り開け!シンクロ召喚・・・!対極の王!『ドラグニティナイト-アラドヴァル』!更にカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」
竜騎士であるガジャルグがクーゼの開いた光の円をくぐり抜け、十の光の星が一列となり、その中から力強い咆哮と共に白銀の竜騎士が現れ、ソリッドヴィジョンでありながら空を悠然と舞った後、遊来の前へと降り立つ。
「すっごおおい!だ・け・ど、私も負けないよ?私のターン、ドロー!えーっと、『サイバー・ダーク・クロー』を捨てて効果を発動♪ このカードを手札から捨てて発動でき、デッキからサイバーダーク魔法・罠カード一枚を手札に加える。私はこの効果で・・・『サイバネティック・ホライゾン』を手札に加えるよ☆」
「!!その動き・・・『サイバー・ダーク』か!?」
「アハッ☆やっぱり解っちゃう?」
『サイバー・ダーク』と聞いてサイバー流の門下生達がブーイングを撒き散らしてきた。それをアラドヴァルが視線を向け、唸り声を上げ咆哮を上げた。ソリッドヴィジョンとは思えない迫力に門下生達は怯えてしまう。
「デュエル中への横槍は言葉だけとはいえ、アラドヴァルが許さないようだぞ?」
「ふふ、気高いんだね?その子達」
「世辞はいらない、まだ・・・お前のターンだろう?」
「つれないなぁ。手札に加えた『サイバネティック・ホライゾン』を発動。手札及びデッキからそれぞれ一体ずつ、ドラゴン族・機械族のサイバーモンスターを墓地へ送って発動でき、デッキからドラゴン族・機械族のサイバーモンスター1体を手札に加え、融合デッキから機械族のサイバー融合モンスター1体を墓地へ送るよ。ただし、このカード名の カードは一ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、私は機械族モンスターしか融合デッキから特殊召喚できない。私は手札から機械族の『サイバー・ドラゴン』を、デッキからドラゴン族の[サイバー・ダーク・カノン]を墓地に送り、デッキから『サイバー・ダーク・エッジ』を手札に加え、融合デッキから『鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン』を墓地に送るよ☆」
「そうだ・・・これこそが『サイバー・ダーク』、墓地という名の闇からドラゴンを引き摺り出し、戦いを強要させられると言われているが実際は違う!ドラゴンの力を最大限に吸収、例え力を吸収したドラゴンを身代わりにしてでも勝利への飢えを持ち続ける漆黒の機械竜、それが『サイバー・ダーク』なんだ!表のサイバーがパワーなら、裏サイバーはテクニカルというまさに対極!!」
ラ○ダーの姿の遊来が『サイバー・ダーク』の本質と特長を口にした瞬間、サイバー流以外のギャラリーが騒ぎ出す。
「ふふ、お兄さんってば褒め上手♥けれど~、容赦はしないよ?続いて魔法カード『竜の霊廟』を発動。デッキからドラゴン族モンスター一体を墓地へ送り、この効果で墓地へ送られたモンスターがドラゴン族の通常モンスターだった場合、さらにデッキからドラゴン族モンスター一体を墓地へ送る事ができる。ただし、このカード名のカードは一ターンに一枚しか発動できない。私はドラゴン族の通常モンスター『ラビー・ドラゴン』を墓地に送り、さらに『比翼レンリン』を墓地に送るよ」
「なるほど、『竜の霊廟』を生かす為に通常モンスターを組み入れデッキ圧縮がより多く可能にしている。『サイバー・ダーク』は墓地にドラゴン族があってこそ真価を発揮する」
「ふふ、そ・れ・はぁ・・・今までの『サイバー・ダーク』でのハ・ナ・シ。私は更に永続魔法『サイバー・ダーク・ワールド』を発動するね?」
「!!それは通せない!伏せカード、オープン!カウンター罠!『ドラグニティ・ヴォイド』!このカード名のカードは一ターンに1枚しか発動出来ない!自分フィールドに『ドラグニティ』シンクロモンスターが存在し、相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できる。その発動を無効にし除外する。自分フィールドにレベル10の「ドラグニティ」モンスターが存在する場合、さらに自分フィールドの「ドラグニティ」モンスター1体を選び、その攻撃力を表側表示で除外されているカードの数×100アップできる!」
「あれ?このカードの危険性に気付いちゃったの?」
「何となく、勘でな。更に『ドラグニティ・ヴォイド』の効果によりドゥクスの攻撃力を100ポイントアップし2000となる」
「へぇ・・・それなら私は『サイバー・ダーク・エッジ』を召喚!更にその効果で『比翼レンリン』を装備させるね」
『サイバー・ダーク・エッジ』攻撃力800→攻撃力2500
「更にカードを2枚伏せて、『サイバー・ダーク・エッジ』で攻撃!この時、『サイバー・ダーク・エッジ』の攻撃力は半分になって直接攻撃が可能だよ☆カウンター・バーン♥」
『サイバー・ダーク・エッジ』攻撃力2500→攻撃力1250
「うぐううう!?」
龍谷遊来 LP:2750
「まだまだ、『サイバー・ダーク・エッジ』は『比翼レンリン』の効果で二回攻撃の権利を得てるよ、アハッ☆」
「だよ、な!」
「『サイバー・ダーク・エッジ』の二回攻撃!カウンター・バーン、二連打♥」
「ぐああああ!」
龍谷遊来 LP:1500
彩葉の『サイバー・ダーク』による攻撃によって遊来のライフポイントを多く奪われ、遊来は片膝を付いた。攻撃の反動だろうが仮面ラ○ダーが片膝を付いた瞬間、小さな子供達が声援を送り、彩葉のファンも彼女に声援を送っており、声援で会場が揺れている。
『ふむ・・・あの玩具に少し余興を加えるか』
何者かが人差し指から一筋の光を放ち、遊来の持っている本型の玩具を覆った。その瞬間、意志を持ったように変身した姿の遊来の目の前に現れ、オーラのようなものが彼を覆っていく。
「う・・ぐうあ・・・あああ!」
「お兄さん?」
「あ・・・はぁ・・・」
力が抜けたようにグッタリと首を垂れ、脇に差し込んでおいた。本型の玩具を手にするとゆっくりと立ち上がった。
「あ・・ァァ・・・」
首をゆっくりと回すと付属品の剣をベルトの鞘に戻し、その本の玩具の表紙を開き待機状態にし閉じると装填していた赤い本を大きい本へ装填する。
『PRIMITIVE DRAGON』
『BRAVE DRAGON』
『GET』
再び首を回すと逆手、座頭市のような構え方で付属品の剣に手をかけ、引き抜いた。
『烈火抜刀』
『バキッ!ボキッ!ボーン!!ガキッ!ゴキッ!ボーン!!』
『P!RI!MI!TIVE!!』
「ヴゥアアアアアアアアア!!!」
『DRAGON!!!!』
叫び声を上げ青白い竜が抱きしめるように遊来を包み、新た姿へと変化させた。その抱きしめる姿はまるで心を病んだ何かが逃がさないと言いたげなようだ。
「別の姿になっちゃった?けれどそんな姿にならないと勝てないのかなぁ~?☆ターンエンドだよ、フフ」
「グ・・・ァァ!」
カードをドローし、デュエルを続ける遊来。デュエルモンスターズの決闘者であり特撮ファンからは暴走フォームじゃないか?などの言葉が飛び交っている。
「ガアアア!!!」
フィールドに居るドゥクスを墓地へと送り、手札にある『ドラグニティアームズーミスティル』を特殊召喚し、その効果によって再びクーゼを装備カードにし更に装備カード状態のクーゼを特殊召喚。レベル6の『ドラグニティアームズーミスティル』とレベル4となった『ドラグニティ-クーゼ』をチューニングさせた。
「またシンクロ召喚?」
「ヴァアア・・・!!」
フィールドに現れたのはレベル10のシンクロモンスター、『ドラグニティナイト-アスカロン』。天の竜騎士と地の竜騎士の二匹が揃ったのだ。その光景は滅多に見られない。今この会場に居る観客達は興奮が最高潮だ。
「確かにすごいけど、お兄さん戦術が単調だよ?クスクス」
『ドラグニティナイト-アラドヴァル』と『ドラグニティナイト-アスカロン』の同時攻撃が彩葉へと迫る。だが、彩葉は笑っているままだ。
『サイバー・ダーク・エッジ』を狙っているのは『ドラグニティナイト-アスカロン』だ。『サイバー・ダーク・エッジ』は身代わり効果で場に残った。
柳里彩葉:LP3200
「やるぅ!この瞬間!罠カード発動!『サイバーダーク・インヴェイジョン』次のターンから見せてあげる」
「ヴァアア!!」
『ドラグニティナイト-アラドヴァル』が追撃してくるが、彩葉は更にもう一枚のカードを開いた。
「罠カード『和睦の使者』このカードで戦闘で破壊は不可能でライフにもダメージはないよ」
「グ・・・ウウウ」
「私のターン、ドロー!」
「お兄さん、すごいけど弱いね☆魔法カード『闇の誘惑』を使うね♥カードを2枚ドロー、更にさっき引いた『終末の騎士』を除外するね。それから誘惑されて来た『サイバー・ダーク・カノン』の効果を発動。『サイバー・ダーク・キール』を手札に加えて、2枚目の『サイバネティック・ホライゾン』を発動。説明は省くね?私は手札からドラゴン族の『サイバー・ダーク・クロー』をデッキから、機械族の『サイバー・ダーク・キメラ』を墓地に送り、デッキから『サイバー・ダーク・ホーン』を手札に加え、融合デッキから『サイバー・エンド・ドラゴン』を墓地に送るよ。それからぁ『サイバー・ダーク・キメラ』の効果発動、このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。同名カードが自分の墓地に存在しない「サイバー・ダーク」モンスター1体をデッキから墓地へ送るよ♥私は『サイバー・ダーク・ホーン』をデッキから墓地へ送るね」
「なんでお前が『サイバー・エンド・ドラゴン』を持っているんだ!?」
『サイバー・エンド・ドラゴン』の名を口にしていたのを聞き逃さなかった観客の中でサイバー流の門下生達がざわめき始める。
「ん~?以前の師範の免許皆伝のお弟子さんの人が来て、私に渡してくれたの♥」
「な、なんだって・・・!」
「グウウ・・・」
「あ、ごめんね?お兄さん。デュエルを続けるね☆」
この状況で彩葉の手札にあるカードが来ていれば、遊来の敗北は確定的な状況である。
「そ・し・て、このカードを使うよ?魔法カード『オーバーロード・フュージョン』発動☆このカードの効果で自分フィールド、または墓地から機械族・闇属性の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外する事で、その融合モンスターを1体、融合デッキから融合召喚するね?」
「!???」
「陰と陽が交わる時、対極の力が今、此処に☆現れて!『鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン』!!」
『鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン』融合・効果モンスター/星12/闇属性/機械族/攻撃力5000/守備力3800/「鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン」+「サイバー・エンド・ドラゴン」
サイバー流の門下生達はやはりという言葉を騒いでいるが、それ以外の観客達は機械竜の陰陽和合である『鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン』と天と地を表す2体の竜騎士王とも言える『アスカロン』と『アラドヴァル』が並び立っている事に興奮を抑えられない。
「『サイバーダーク・インヴェイジョン』の効果を発動♥このカードの効果によってお兄さんの墓地に眠る『竜騎士』の切り込み隊長である『ドラグニティナイト-ガジャルグ』をお兄さんの墓地から引きずり出して『サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン』に装備させるよ☆このカードの効果で装備したモンスターは攻撃力を1000ポイントアップさせる装備カード扱いになるからね?♥」
『鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン』攻撃力5000→攻撃力6000
「!ハァァァ・・・・」
「これがダメ押しだよ、アハッ♥『アタッチメント・サイバーン』の効果を発動!このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できないけど使わないよ。1つ目の効果は自分フィールドのドラゴン族・機械族の「サイバー」モンスター1体を対象として発動できる。自分の手札・フィールドからこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する効果。2つ目の効果はこのカードを装備したモンスターの攻撃力は600アップする。3つ目はモンスターに装備されているこのカードが墓地へ送られた場合、このカード以外の自分の墓地のドラゴン族・機械族の「サイバー」モンスター1体を対象として発動でき、そのモンスターを特殊召喚する。これを『鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン』に装備させて攻撃力を更に600ポイントアップさせるね」
『鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン』攻撃力6000→攻撃力6600
「!!」
「それじゃバトルフェイズ♥『鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン』は装備カードの数まで1度のバトルフェイズで攻撃できるよ☆よって、2回攻撃だね?お兄さんの悲しみ、砕いてア・ゲ・ル。『サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン』の攻撃、エヴォリューション・ダークネス・エターナル・バーストォ!二連打ぁ!」
『アスカロン』と『アラドヴァル』は『鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン』の『『サイバー・ダーク・ドラゴン』の口から発射された青と紫の螺旋の光に飲み込まれ、消滅した。ライフポイントのダメージは3300×2で6600。完全なオーバーキルであり、その余波で吹き飛ばされた遊来は転がりつつ変身が解除され、自意識を取り戻した。
龍谷遊来 LP:0
「う・・・ううう?俺は・・何を?」
決着が着いた瞬間、観客達は大きな声援を出し盛り上がっている。特撮作品のファンからは「攻撃を受けての変身解除は暴走フォームの醍醐味だよな!結果は残念だけど」小さな子供達も怖がっていたが「次は負けるなー!」と叫んでおり、サイバー流の門下生は相変わらず「相手のカードを利用するな!」「卑怯者!」などのヤジを飛ばしている。
「ありがとうございました。それとお兄さん、何かあった?演出とは言っても感情まで暴走してた様子だったし?」
「デュエルアカデミアって言えばわかるか?」
「あ・・・もしかして、そういう事?」
「ああ・・・」
「表彰前に少し話そ?♥」
遊来は彩葉に手を引かれ、別の場所で休息を取りながら会話する。其処にはまるで兄貴分と妹分が話しているようにしか見えない。
「そっかぁ・・・あの校長先生に・・・それにアカデミアも荒れてるんだぁ」
「ああ・・・俺は今、アカデミアから追い出されている身だ」
「あの校長先生、自分に歯向かう人に対して容赦ないもんねぇ・・・それと、ごめんね?お兄さん」
「ん?」
「今の『サイバー・ダーク』は『ドラグニティ』に刺さるカードばかりだったから」
「気にしちゃいないさ。逆に参考になる事が多いだろうし」
「そーいえば、お兄さんも『サイバー・ダーク』を使ってたね?このカード、3枚以上余ってるからあげる」
「!『鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン』のカード!?こんなもん受け取れるかよ!」
「ううん、お兄さんの『サイバー・ダーク』達が呼んでるように見えるから受け取って?」
強引に彩葉から『鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン』のカードを渡されてしまい、遊来は苦笑しながら受け取った。
『ありがとう・・マスターの悲しみを砕いて下さって・・・』
「ふえっ!?だ、誰!?お兄さん!今さっき声がしなかった!?」
「気のせいじゃないのか?(ルイン、不意打ちはダメだって)」
『(彼女が可愛くて、つい・・・お礼も言いたかったですから)』
その後、表彰式では決勝戦を戦った二人の栄誉が讃えられ、彩葉には優勝商品が手渡され遊来にも準優勝商品が手渡された。
「お兄さん、またデュエルしようね?バイバーイ!」
「ああ、またな」
『(煽り癖があるみたいですけど、元気な娘でしたね)』
「だな、それに俺の『サイバー・ダーク』も喜んでる。あの子が使っていた『サイバー・ダーク』の力に触れたからだろうな」
『(彼女の『サイバー・ダーク』は純正。マスターの『サイバー・ダーク』は『シンクロ』と『ドラグニティ』の要素を入れた『亜種』ですものね)』
「それに、あの子は俺の中の悲しみを見抜いていた・・・本来は計算高く、思慮深いのかもしれないな」
『(あの暴走した姿・・・どうしてでしょうね?演出なはずなのに)』
「分からないな・・・とにかく帰るか」
「(ですね・・・帰りましょう)」
この1ヶ月後、アカデミアへと復帰し『鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン』を手に入れた遊来がカイザー亮とのタッグによって、サイバー流の過激派達を沈黙させ、レジスタンスの象徴となるのはまた別の話である。
コラボ第二弾『サイバー流系メスガキinデュエルアカデミア』との話でした。
実はメスガキ系キャラを書くのは初めてで、煽り文句とか浮かばずに悪戦苦闘してました。
今回、遊来くんがコラボ先のキャラクターである柳里彩葉ちゃんに敗北しましたが、デッキの相性、展開の持ち直しなどを考慮した結果です。
『ドラグニティ』と新しくなった『サイバー・ダーク』ではいくら『ドラグニティ』が強化されていても相性が最悪で長引けば不利になり、遊来くんは短期決戦を仕掛けなければ勝てず、それをさせないのが彩葉ちゃんの戦略だと思いましたので。
デュエルモンスターズ的な理由が上記ですが、キャラ的には仮面ラ○ダーセ○バーの『プリミティブドラゴン』という暴走フォームに変身(演出だけ)しているので、倒されないと変身解除不可という考えでもあった為です。
※『ストラクチャーデッキ-サイバー流の後継者-』は買って損はないストラクチャーデッキです!裏サイバーを極めたいなら買おう!(ステマ)
『サイバー流系メスガキinデュエルアカデミア』の作者であるカイナ様、本当にありがとうございました!
『サイバー流系メスガキinデュエルアカデミア』の方も大変面白く、メスガキ系の女性の決闘者を読みたい方にはオススメです!そちらもよろしくお願いします!(宣伝)
「不知火」と「魔妖」は登場させるべきか?
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登場させる
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登場させない