手にした竜騎士と破滅が気難しい   作:アマゾンズ

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楽しいデュエル(決着時に有る有るな出来事)

あるカードを使ってペガサスに叱られる。


第24話

セブンスターズが全員、倒されたがそれ以降なんの動きもなく。アカデミアの文化祭が開催された。

 

この日だけは外来も船でやって来るため、それぞれの寮が張り切っている。

 

オベリスクブルーの男子は女子と協力して、メイド&執事喫茶を開いていた。だが、其処に遊来だけが参加していない、その理由は現在進行形で動いている。

 

「遊来くん!お願いだよ!協力して欲しいッス!!」

 

「オベリスクブルーにまで頼みに来たのは、それかよ!?」

 

遊来はセブンスターズの一員としてデュエルした後、疲労困憊などで保健室で入院患者同然の状態であったが『食う』『寝る』『体を動かす』を続けた結果、驚異的な回復を見せ、二日前に完全復活していたのだ。

 

「オベリスクブルーの皆に聞いたら構わないと言われてるし、協力するさ」

 

「ありがとう!遊来くん!!」

 

オベリスクブルーまで趣いた翔が遊来に協力を仰いだのは、変身機能を使わせて欲しいというものだった。仮面ラ○ダーに変身するデュエリストが居るとなれば、盛り上がる事が間違い無しと思ったからだ。

 

オシリスレッドの出し物はコスプレデュエルというものだそうだ。デュエルモンスターズだけじゃなく、好きなコスプレをしてデュエルをするという。

 

「じゃあ、準備が出来たら行くから」

 

「うん、待ってるよ!」

 

翔はそのままオシリスレッドへと戻り、遊来は『ドラグニティ』以外のデッキを準備し、オシリスレッドへと向かう。

 

「(俺が負けたせいで・・・皆に迷惑かけちゃったな・・・)」

 

『ドラグニティ』を闇に染めてしまった事、ルインをボロボロにしてしまった事に責任を感じている遊来。その影響もあり『レッドデーモン』からの干渉も強く出ている。

 

「さて、行くかな」

 

 

 

 

オシリスレッドにはいつものメンバーが集まっており、デュエルモンスターズのコスプレをしている。遊来が来た事でコスプレを楽しんでいる人達が集まる。

 

「なぁ、噂で聞いたんだけど遊来は仮面ラ○ダーになれるって本当か?」

 

「え?ああ・・・デュエルでのエンターテインメント用だけどなれるよ」

 

「マジか!?」

 

「変身を見せてくれないか!?」

 

「良いけど、何か要望ある?」

 

「うーん・・・・」

 

要望と聞かれて全員が唸ってしまった。仮面ラ○ダーと一言で言っても、種類が豊富なのだ。だからこそ、リクエストを悩んでしまう。

 

「決まらないなら、俺が決めていい?」

 

「俺達だと決まらなそうだから、そうしてくれ」

 

「分かった、じゃあ分かりやすいやつで」

 

デュエルディスクの変身機能をONにし『覇剣ブレードライバー』と呼ばれる『聖剣ソードライバー』と似て異なるベルトを出現させ、手にはオレンジ色の表紙を持つ小さな本が現れた。その表紙を開き、起動と同時にタイトルが読まれ、わずかに内容が朗読される。

 

エターナルフェニックス

 

『かつてから伝わる不死鳥の伝説が今、現実となる』

 

「え?あれってまさか・・・映画専門チャンネルで見たことあるぞ!?」

 

ドライバーに、たった一箇所だけ有る装填部分に本を差し込むと、何かが迫ってくるような音楽が流れ出す。タイミングを見測って遊来は収められている黒い剣、『無銘剣虚無』を引き抜いた。

 

『抜刀・・・!』

 

「!シーッ・・・!変身・・・!!はあっ!!」

 

ドライバーから抜いた黒い剣をひと振りすると同時に、炎のエフェクトが鳥の姿となって遊来へ向かう。

 

ETERNAL PHOENIX

 

『虚無!漆黒の剣が、無に帰す・・・!』

 

「「おお~!」」

 

「仮面ラ○ダーファル○オンだ!遊来、マジで変身しちゃったよ!!」

 

「けれど、デュエルディスクが無いと変身出来ないからな?」

 

「え?」

 

「当たり前だろ?デュエル中のエンタメ要素なんだから」

 

そう言いながら、遊来は変身を解除する。あくまでも変身が出来る事を見せる為だけにやった事だからだ。

 

「そ、そうなのか」

 

「デュエルディスクを身に付けるのが合わないなら、普通にコスプレをした方が良い思うぞ」

 

『あの・・・マスター?私も参加してよろしいでしょうか?』

 

「(ルイン?実体化が可能なら良いんじゃないか?)」

 

『では、着替えてきますね』

 

「(外来で来た転入予定の人間、という形で紹介するから)」

 

『はい』

 

ルインは着替えるために何処かへ行ってしまい、遊来もコスプレをどうするか考えている。変身機能を使えば楽だが、それは自分だけの限定になってしまうのだ。

 

いつものメンバーが集まり、明日香は『ハーピィレディ』のウイッグだけをつけており、オシリスレッドの三人組は自分のデュエルディスクを持ってきており、遊来に変身機能の共有状態を懇願している。

 

万丈目はコスプレデュエル実行委員長であり解説役を務めるそうだ。遊来は考えに考えた結果、普段通りの姿でいることにした。

 

そんな中、ルインが着替えを済ませ実体化している。しかも『美神』の姿でコスプレしているのだ。

 

「ルイン!?そのコスプレ・・・もしかして?」

 

「ああ、FGOのモル○ンですよ」

 

「しかも、第三再臨の姿かよ」

 

「似合いませんか?」

 

「いや、似合ってるんだけど・・・良い意味で刺激が強くて」

 

そう、FGOモル○ンの第三再臨の姿は肌の露出やスリット、胸元など女性のラインがクッキリと出る衣装なのだ。

 

一緒に会場向かうと一斉に男子生徒達がルインの姿に釘付けになる。その隣に遊来に詰め寄る。

 

「あの美人、誰だよ遊来!?」

 

「そうだよ!教えろよ!!」

 

「あ、ああ・・・彼女はルイと言ってアカデミアに転入予定の人さ」

 

「え、マジ!?」

 

「はい、あくまでも予定です。それと好意は嬉しいですが私には心に想う方がいますので、お付き合いは出来ません。ごめんなさい」

 

「「うわあああああ!!告白する前に振られたぁぁぁぁ!!!」」

 

「ハハハ・・・・」

 

遊来は苦笑しながらルインのモテモテ振りに驚いていた。そもそもデュエルモンスターズの上級クラスの存在であり、天使族。それもクールな雰囲気と生真面目さが合わさっているのだからモテないはずがない。

 

「それでは、オシリスレッド主催!コスプレデュエルを開催する!!記念すべき最初に対戦したい者は誰だ!?」

 

「はいはーい!私がやりたいでーす!!」

 

元気の良い声が聞こえてくる。その声の正体は『ブラックマジシャンガール』であった。その姿をルインが見た瞬間、彼女は遊来にこっそり耳打ちする。

 

「(彼女、精霊みたいです。どうやら楽しい雰囲気に魅せられて実体化しているようですね)」

 

「(そっか、でも良いじゃないか。せっかくのお祭りだしさ)」

 

「(ええ)」

 

そんな風に話していると『ブラックマジシャンガール』が遊来に近づいてくる。興味は有るようだがその隣にいるルインに視線を向けている。2人は念話で何かを話し始めた。

 

「(美神ルイン様かな?此処でお会いできるなんて、今はお祭りですからね。楽しみましょう!)」

 

「(ええ、そうですね。それと、今はルイとお呼び下さい)」

 

「(はーい)じゃあ、ルイさんの隣に居る・・・えっと」

 

「遊来、龍谷遊来だよ。よろしく」

 

「うん、早速で悪いけど私のデュエルの相手をしてくれるかな?」

 

「分かった。俺でよければ」

 

「じゃあ、行こう!」

 

2人はデュエル場にそれぞれ、スタンバイしデュエルディスクを起動し構える。それと同時に遊来が『ブラックマジシャンガール』に声をかける。

 

「あ、そうだ!デュエルの前にエンターテインメントプログラムを起動していいか?」

 

「?不正しないなら良いよー!」

 

「分かった!相手が魔法使いなら・・・これだな!」

 

デュエルディスクの変身機能を起動し、ベルトに手の形をしたベルトが重なり遊来の指に指輪が出現する。手の形をした装飾の指輪をベルトに近づける。

 

「?指輪?」

 

DRIVER ON!PLEASE!

 

同時に起動させたかのようにベルトの方の手の形を変え、赤い指輪についているフィルターのような部分を下ろし、構える。

 

『SHSBADOOBIE TOUCH HENSIN!』

 

『SHSBADOOBIE TOUCH HENSIN!』

 

「あのベルト、結構うるさいな・・・!」

 

「そこ!俺もそう思ってるんだから言わないの!」

 

「アッハイ」

 

ギャラリーからのツッコミに対応しつつ、遊来は改めて赤い指輪をドライバーにかざす。

 

「変身・・!!」

 

FLAME PLEASE!

 

HI HI HI HI HI!!

 

赤と黒を基調とした魔法使いの名を冠する仮面の戦士に遊来は再び変身した。デュエルディスクがあるのがシュールだが、それでもスタイリッシュなカッコ良さは失っていない。寧ろ、アクセサリーとなっている。

 

「さぁ、ショータイムだ!」

 

「な、なんと遊来選手!ブラック・マジシャンガールに合わせて、仮面ラ○ダーの中でも魔法使いとされる仮面ラ○ダーウィ○ードに変身したー!!」

 

いつの間にか翔が解説役になっており、熱く語っている。

 

「わぁ、すごーい!ホントに変身しちゃうなんて!!」

 

「デュエル中に楽しませる要素だと思ってくれ、それじゃ改めて」

 

「うん!」

 

「「デュエル!!」」

 

龍谷遊来(仮面ラ○ダーウィ○ード):LP4000

 

ブラック・マジシャンガール:4000

 

「私の先攻ね?ドロー!」

 

「(一体、何を使ってくるんだろうか?)」

 

「私はモンスターをセットして、更にカードを1枚伏せてターンエンド!」

 

「(基本に忠実だな)俺のターン、ドロー!」

 

[ドローカード]

 

※竜の渓谷

 

[現在の手札6枚]

 

※ライトパルサー・ドラゴン

※根源龍レヴィオニア

※輝白竜 ワイバースター

※竜の渓谷

※戦線復帰

※輝光竜 セイファート

 

「とにかく行くしかないか!ドラゴン!力を貸せ!フィールド魔法『竜の渓谷』を発動!」

 

黄昏になっていないが、竜達が飛び交う渓谷が現れ、『ブラック・マジシャンガール』は思わず口にする。

 

「竜の渓谷かぁ・・・変身できるなら、君が呼ばれてる通り名の姿になって欲しいな」

 

「通り名って・・・あれ?仮面ラ○ダー知ってんのか?」

 

「知ってるよ、少しだけね。魔法使いとか聖騎士とか」

 

「遊来ー!ブラマジガールが姿を変えろって言ってるんだぞー!」

 

「そうだそうだ!」

 

「変身する姿を変えろよー!!」

 

「おまいら・・・」

 

遊来も思わず溜息を吐いてしまう。仕方ないなといった様子で遊来はウィ○ードの姿を解除し、聖騎士の鞘とも言えるドライバーを設定し出現させる。

 

「最近、セ○バー続きじゃね?変身しやすいけどさ・・・」

 

その手には分厚く大きな本が握られており、遊来はその表紙を開けて内容を聞かせる。その後、ドライバーにその本を装填した。

 

ドラゴニックナイト

 

『ドでかい竜をド派手に乗りこなす、ド級の騎士のドラマチックバトル!』

 

「今の自分の通り名のラ○ダーって、これしか無いものな・・・行くぞ、変身!!」

 

烈火抜刀

 

Don`t miss it!

 

The knight appears.When you side

 

「ドメタリックアーマー!」

 

You have no grief and the flame is bright

 

「ドハデニックブースター!」

 

Ride on the dragon, Fight

 

「ドハクリョックライダー!」

 

DRAGNIC KNIGHT

 

「ドラゴニックナイト!」

 

『すなわち、ド強い!!』

 

壮大な音楽と共に炎のエフェクトが遊来を包み込み、白銀と真紅の鎧を纏った騎士の姿となった。その姿は正に『竜騎士』そのものである。

 

「わぁぁぁぁ!」

 

「な、何という事だァァァ!!これは『竜騎士』!!龍谷遊来選手、通り名そのものである『竜騎士』に変身したぞー!」

 

「リクエストに応えただけだろうに、さて・・・続きだ。『竜の渓谷』の効果を使い『輝白竜 ワイバースター』を墓地に送り、『暗黒竜 コラプサーペント』を墓地へ送る。『輝光竜 セイファート』を召喚!バトル!セットモンスターへ攻撃!!」

 

『輝光竜 セイファート』がセットモンスターへ襲いかかると、現れたのは金髪の魔法使いの男性だった。それが破壊され、ブラック・マジシャンガールが宣言する。

 

「セットモンスターは『見習い魔術師』!戦闘で破壊された事により、効果発動!デッキからレベル2以下の魔法使い族モンスターを召喚!『見習い魔術師』をもう一体召喚!」

 

「俺はこの先、何も出来ないからターンエンドだ」

 

「私のターン、ドロー!先ず、魔法カード!『二重召喚』!これにより通常召喚が2回可能だよ!一回目の通常召喚!来て!『ベリー・マジシャン・ガール』!」

 

「は?」

 

遊来は思わず間の抜けた声を出してしまった。『見習い魔術師』を見て魔力カウンタータイプだと思い込んでいたが、予想を遥かに外れてしまったカードが出てきたからだ。

 

「べ、『ベリー・マジシャン・ガール』!?ま、まさか・・・!!そのデッキは!?」

 

「あ、分かっちゃった?そうだよ、このデッキは『マジシャン・ガールズ』だよ!!」

 

「ですよねーー!!」

 

マジシャン・ガールとは果物に関する名前を持つ、ブラック・マジシャンガールと酷似した魔法使い族のモンスター達だ。

 

その効果が非常に厄介であり、テクニカルな動きでアドバンテージを取っていくタイプのデッキでパワータイプには天敵になりうるデッキでもある。

 

「『ベリー・マジシャン・ガール』が召喚に成功した時、効果発動!デッキから「マジシャン・ガール」モンスター1体を手札に加えるよ!」

 

「これは・・・ギアを全開にしなきゃ負けるかも」

 

「『見習い魔術師』をリリース!私自身『ブラック・マジシャンガール』を召喚!」

 

「うおおおおおおおおーーーー!!」

 

ソリッドヴィジョンでのブラック・マジシャンガールの登場に会場は大盛り上がりだ。ブラック・マジシャンガールが『ブラック・マジシャンガール』を召喚するなんて最高のシチュエーションだろう。

 

「ブラマジガールで『輝光竜 セイファート』を攻撃!ブラック・バーニング!!『ベリー・マジシャン・ガール』も行って!」」

 

「ぐっ!!」

 

龍谷遊来(仮面ラ○ダーセ○バー ドラゴニックナイト):LP4000→3800→3400

 

「ターンエンドだよ!」

 

「俺のターン、ドロー!」

 

[ドローカード]

 

※トレード・イン

 

[現在の手札3枚]

 

※ライトパルサー・ドラゴン

※根源龍レヴィオニア

※トレード・イン

 

「俺は手札から魔法カード『トレード・イン』を発動!レベル8の『根源龍レヴィオニア』を手札から捨てて、二枚ドロー!」

 

[ドローカード]

 

※ティマイオスの眼(OCG版)

※精神汚染

 

「っぶ!」

 

「!?どうしたの?」

 

「え、ああ・・・いや、何でもない」

 

遊来はドローカードを見て吹き出してしまった。先日カオスドラゴンの組み替えを行っていたのだが、デッキをまとめた時に紛れてしまったのだろう。

 

「(なんで此処でコレなんだよ!?)でも、此処でこうしないと勝てないし・・やるしかないか!俺は手札から魔法カード『精神汚染』を発動!」

 

「『精神汚染』!?」

 

「このカードは手札からモンスター1体を捨てて発動できる。そのモンスターと同じレベルを持つ相手フィールド上のモンスター1体を選択し、エンドフェイズ時までコントロールを得る事ができる!俺はレベル6の『ライトパルサー・ドラゴン』を手札から捨てて、同じレベルの『ブラック・マジシャンガール』のコントロールを得る!!」

 

指定した瞬間、『ブラック・マジシャンガール』の瞳からハイライトが消えていき遊来のフィールドに立つ。その様子を見ていた翔を始めとする男子生徒達が一斉に騒ぐ。

 

「ああっ!『ブラック・マジシャンガール』が!」

 

「「うわあああ!!俺達の『ブラック・マジシャンガール』がぁああ!!」」

 

「「「遊来に、竜騎士にNTR(寝取ら)れたああああああ!!」」」

 

「誤解を招くような、言い方すんのやめろぉーーー!!!!」

 

NTR(寝取られ)と聞いて、コレには流石の遊来も言い返した。デュエルでコントロール奪取をしただけで誤解されるような言い方は流石に否定したかったのだ。

 

「アハハ・・・」

 

コントロールを奪われた本人も苦笑してしまっている。遊来はうなだれながら大きなため息を吐くと改めて、もう一枚のカードに手をかける。

 

「俺は伏せカード、発動!『戦線復帰』!このカードは自分の墓地に眠るモンスター1体を守備表示で特殊召喚できる!戻ってこい、セイファート!更に魔法カード『ティマイオスの眼(OCG版)』を発動!!」

 

「え!ええええええええええっ!?何でそのカードを!?」

 

今度はブラック・マジシャンガール自身が驚きを隠せない。片目を傷つけられた竜が現れ、その傷つけられた眼を開きフィールドの『ブラック・マジシャン・ガール』を見据える。

 

「このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。自分フィールドの「ブラック・マジシャン」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを融合素材として墓地へ送り、そのカード名が融合素材として記されている融合モンスター1体を融合デッキから融合召喚する!!俺は自分フィールド上の『ブラック・マジシャンガール』と『ティマイオスの眼(OCG版)』を墓地へ送り、現れろ!『竜騎士ブラック・マジシャン・ガール』!!」

 

『竜騎士ブラック・マジシャン・ガール』融合・効果モンスター/星7/闇属性/ドラゴン族/攻撃力2600/守備力1700/「ブラック・マジシャン・ガール」+ドラゴン族モンスター

 

片目を傷つけられた竜の姿が、遊来が使用する『ドラグニティナイト-アラドヴァル』のドラゴンと同じ姿になり、その上に盾と剣を持ち、鎧を身に纏い、魔術師から騎士の姿となった『ブラック・マジシャン・ガール』が乗り込んだ。正に『竜騎士』となった『ブラック・マジシャン・ガール』そのものである。

 

「こ、これは!何という事だ!『ブラック・マジシャン・ガール』が女性騎士の姿となってドラゴンに乗っているぞーー!!」

 

「『ブラック・マジシャン・ガール』が可愛くも凛々しい竜騎士に!?」

 

「待て!竜騎士になったという事は・・・」

 

「遊来が自分のものにしたって事か!?」

 

「「「うわあああああああああ!!結局NTR(寝取り)じゃないかあああああ!!!」」」

 

「だから、その言い方やめろおおおおお!!!」

 

「ああ、もう!『ベリー・マジシャン・ガール』へ攻撃!!」

 

「『ベリー・マジシャン・ガール』効果を発動!このカードの表示形式を変更し、デッキから「ベリー・マジシャン・ガール」以外の「マジシャン・ガール」モンスター1体を特殊召喚するよ!もう1枚『ブラック・マジシャン・ガール』を召喚!」

 

「ターンエンド・・・」

 

「私のターン、伏せカード『リビングデッドの呼び声』で『ブラック・マジシャン・ガール』を蘇生!さらにカードを1枚伏せて『マジシャンズ・ヴァルキリア』を召喚!ターンエンド」

 

「俺のターン、ドロー!」

 

[ドローカード]

 

※限界竜シュヴァルツシルト

 

「手札はこれ一枚か・・・行くしかない!『限界竜シュヴァルツシルト』を手札から特殊召喚!」

 

「レベル8のモンスターをリリース無しで!?」

 

「コイツは相手フィールドに攻撃力2000以上のモンスターが居れば、手札から特殊召喚できるんだよ!」

 

「ううっ!」

 

「『限界竜シュヴァルツシルト』で『マジシャンズ・ヴァルキリア』を攻撃!『竜騎士ブラック・マジシャン・ガール』で『ブラック・マジシャン・ガール』を攻撃!ブラック・ドラゴン・バースト!!』

 

剣と竜の口から放たれた閃光が螺旋を描きながら、『ブラック・マジシャン・ガール』を飲み込み破壊した。

 

「ううっ!」

 

ブラック・マジシャン・ガール:LP3000

 

「ターンエンド」

 

「私のターン、ドロー!(ううっ、この人ブラフが通用しないよぉ・・・)」

 

「(どうやらエンジンが引けてないようだな。次のカードでどうなるかだ)」

 

「『ブラック・マジシャン・ガール』を守備表示に変更、ターンエンド・・・だよ」

 

「(嘘ぉ!?)お、俺のターン、ドロー!」

 

[ドローカード]

 

※限界竜シュヴァルツシルト

 

「(あ・・・マジ?)もう一体『限界竜シュヴァルツシルト』を特殊召喚!」

 

「えええっ!」

 

「悪いね、シュヴァルツシルト2体で攻撃!トドメは『竜騎士ブラック・マジシャン・ガール』でダイレクトアタック!!ブラック・ドラゴン・バースト!!」

 

「ああああっ!」

 

ブラック・マジシャン・ガール:LP3000→1000→0

 

「あーん、負けちゃった」

 

「伏せカード、なんだったんだ?それに手札もまだまだあったのに」

 

「伏せカードは『強化蘇生』手札にはお師匠様とか、上級クラスがたくさん来ちゃって・・・」

 

「ああ・・・事故っちゃったのな」

 

「うん・・・」

 

「じゃあ、勝敗に関してはノーカンだな。デュエルありがとう」

 

「うん、私の方こそありがとう!みんなもコスプレデュエル楽しんでねー!」

 

「「「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」

 

 

 

 

一回目のデュエルは終了し、皆もそれぞれデュエルを始めた。遊来がコスプレデュエルの特別ルールとしてコスプレをしたデュエルモンスターズのモンスターがデッキに入っている場合、そのモンスターの攻守が500ポイントアップというルールも儲けた。無論、仮面ラ○ダー希望者にルールは適応されない。あくまでもデュエルモンスターズのコスプレをした者達だけのルールだ。

 

「あ、あの・・・遊来?」

 

「ん?明日香?どうした?ハーピィレディ三姉妹の写真は終わったのか?」

 

「ええ、それとお願いがあるの」

 

「私も・・・ラ○ダーに変身してみたいの!お願い!!」

 

「え?ああ・・構わないけど。女性ラ○ダーも結構いるし」

 

「ありがとう!」

 

「ああっ!明日香さんズルいです!私もお願い!」

 

「わたくしもお願いしますわ!遊来さん!」

 

「分かったから順番な!?」

 

ジュンコとももえも現れ、変身機能を起動し、三人のデュエルディスクを共有状態にして順番に変身アイテムを出現させる。

 

「先ずは明日香からだな、はい」

 

「これって・・・剣?」

 

明日香が遊来から手渡されたのは、サーベルのような形状をした一本の剣だった。

 

煙叡剣狼煙(えんえいけんのろし)

 

「で、手を見てみな?」

 

「手?あ、本が!これって・・・遊来が変身に使っていた物と似てるわね」

 

「それを横に向けて、表紙に息を吹きかけるような仕草をしてみてくれ」

 

「え!?こ、こうかしら?ふぅ・・・」

 

明日香が息を吹きかけると本の表紙が開き、タイトルが読み込まれる。

 

昆虫大百科

 

『この薄命の群が舞う、幻想の一節』

 

「え、こ・・・昆虫!?」

 

「タイトルは気にしない気にしない。それから、表紙を閉じて剣にある窪みにその本をセットするんだ」

 

「え、ええ・・・此処にセットするのね」

 

本を装填すると幻想的な音楽が流れ始め、待機状態となった。明日香は驚くが期待も膨らんでいる様子だ。

 

「変身、って言って柄にあるトリガーを引くんだ」

 

「分かったわ、変身!」

 

狼煙開戦!

 

FLYING!

 

SMOG!

 

STING!

 

STEAM!

 

昆虫CHU大百科!

 

『揺蕩う、切っ先!』

 

女性ラ○ダーかつ、最も剣士として活躍した仮面ラ○ダーサー○ラに明日香は変身したのだ。デュエルディスクが腕にある為、少しシュールではある。

 

「こ、これで変身したの?」

 

「そうだ、どうだい?変身してみて」

 

「実感がわかないけど・・・・クセになりそうね。それに表情を隠せるから便利だわ」

 

その後、ジュンコは仮面ラ○ダーバ○キリーに、ももえは仮面ラ○ダーマ○カに変身させたのだが、女性ラ○ダーが三人もいるという事で、ハーピィレディ三姉妹以上に人が集まってしまっていた。

 

翔の頬に『ブラック・マジシャン・ガール』が精霊状態でキスしていたのを目撃し、ルインが妖精騎士のコスプレをしてきた女生徒達と写真を楽しそうに撮っているのも見ている。

 

「みんな・・・楽しそうだな」

 

遊来は一人、どこか自分だけが疎外されているような気持ちを拭うことができなかった。皆が楽しくしているのを羨望の思いで見渡しながら・・・。

 

 

 

 

 

後夜祭もおわり、部屋に戻り一息ついているとパソコンから呼び出し音が鳴っている。

 

『ハロー!遊来クン!ハロー!遊来クン!』

 

この着信はペガサスさんからだ。こんな時間に珍しいと思いながら、着信に出た瞬間だった。

 

「遊来ボーイ!!ユーはなんてカードを使っているのデスカーーー!!」

 

「ぎゃああああ!?」

 

着信を取った瞬間、興奮している様子のペガサスから大声で怒鳴られてしまい耳がキーンとなってしまう遊来。

 

ペガサスは非常に興奮しており、遊来の状態には目もくれていない。

 

「遊来ボーイ!明日、アメリカへ来なサーイ!あのカード『ティマイオスの眼』に関して話がありマース!!」

 

「ええっ!?いきなり過ぎませんか!?」

 

「Shut up!!ユーに拒否権はありまセーン!!『ティマイオスの眼』に関連するカードもすべて持参してくるように良いデスね!!?」

 

「は、はい」

 

「迎えは早朝に寄越しマース、それでは」

 

言うだけ言ってペガサスからの連絡は切れた。耳がまだキンキンしており、しばらくして収まると飛ばされてきたストレージボックスから関連カードを取り出す。

 

『ティマイオスの眼(OCG)』

 

『クリティウスの牙(OCG)』

 

『ヘルモスの爪(OCG)』

 

『レジェンド・オブ・ハート(OCG)』

 

『伝説の騎士ティマイオス(OCG)』

 

『伝説の騎士クリティウス(OCG)』

 

『伝説の騎士ヘルモス(OCG)』

 

『合神竜ティマイオス(OCG)』

 

「使ったの・・・不味かったかぁ。勝つのを目指したとは言えど。怒られるなぁ・・・きっと」

 

覚悟を決めつつ、明日に備えて遊来は就寝するのだった。




今回は此処までです。遊来と一緒にいる女子が変身の虜になりました。

遊来はペガサスに怒られることが確定しています。シンクロやエクシーズだけでも問題なのにOCGの効果になっているとは言え『ティマイオスの眼』なんて使いましたからね。

明日香とルインが遊来の恋人候補アンケートにおいて僅差で小競り合いしているのは何故なのか。

少しだけ特徴を書きますと。

ルイン→(天使・女神・美神で口調が変わる)好意を隠し、基本はクールに見えて清楚系、ある人物の魂の一部が宿っている。

明日香→好意を口に出せないが、強気系に見えて一途かつ尊重系。成長などを見守る母性の塊。

みたいな感じでございますです。

これはもう、遊来の前世の想い人を出すしか無いのか。

「不知火」と「魔妖」は登場させるべきか?

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