手にした竜騎士と破滅が気難しい   作:アマゾンズ

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三幻魔戦の開始。

十代と遊来、二人で一人の仮面の戦士の名言を言えた。

裏ボス戦有り(スタートのみ)



※以下、作者からのコメント

この度、マスターデュエルを始めました。

遊来くんの愛用する『ドラグニティ』『ルイン』を使っております。

『レッドデーモン』はお察し下さい・・・。

遊来くんの『ブルーアイズ』は仮想ですが組んで使ってます。


第26話

何も起きない日常、そんなのどかな学園生活を脅かすようにアカデミアの有る島が大きな地震に襲われた。

 

「な、なんだ!?」

 

「地震!?」

 

「ちょっと待った!なんだよ、あの柱!?」

 

「おい、アレって校長が言ってた三幻魔が封印されてる場所じゃないか!?」

 

外に出ると七つの柱のような建造物が一箇所を囲むように現れていた。いつものメンバー達は急いで三幻魔が封印されている場所へと向かう。

 

全員が到着と同時に上空にヘリが飛来し、何かを落下させ機械が着地を手助けし、なにかのカプセルが立たされた。

 

『フフフ・・・』

 

機械を通した声から音声が流れてきた。それは恐らく目の前のロボットが支えているカプセルの中に入っている人物からだろう。

 

『久しいな、鮫島校長』

 

「その声は!影丸理事長!?」

 

校長の言葉に誰もが驚く。校長以外の誰も姿を知らないアカデミアの理事長が今、目の前にいるのだから。

 

『時は満ちた!今此処に『三幻魔』復活の儀式を行う!!』

 

ロボットは一歩一歩、『三幻魔』のカードがある方へと近づいていく。

 

「影丸理事長、一つ聞きたい!」

 

『なんだ?』

 

遊来が声をかけ、ロボットが視線を向けるように遊来の方へ向き直る。

 

「何故、セブンスターズと戦わせるような事をしたんだ?そんな事をしなくてもカードを手に入れるだけなら簡単だったはず・・・!(聞いておかないと始まらないしな)」

 

『フフフ・・・ならば教えてやろう。『三幻魔』に眠る力を復活させるにはデュエリストの闘志が満ちた空間が必要であった。そこで私はこの学園を作り上げ、三幻魔の復活に見合うデュエリストを育てていたという訳だ』

 

「なるほど、俺達はアンタに利用されていた・・・という訳か!」

 

「ふざけないで!」

 

「自分達の道は自分の力で、切り開いてみせるんだな!」

 

影丸理事長の言葉に遊来と十代以外が怒りの感情を顕にしていた。自分達がたった一人の野望の道具にされていたとなれば怒るのは当たり前の事だろう。

 

「ならば、その野望を打ち砕くために俺が相手をしよう!オベリスクブルーのカイザー、丸藤亮が!」

 

「いや、このデュエルだけは!一!十!百!千!万丈目サンダーが受けて立つ!」

 

戦いに自信のある全員が名乗りを上げるが、影丸は全員の申し出を拒否した。

 

「駄目だ!私の相手は遊城十代、そして龍谷遊来!お前達だ!!」

 

「俺と十代!?」

 

「そう、精霊の力を最も強く持つ遊城十代!そして、精霊と混沌の力を併せ持つ龍谷遊来、お前達でなければ意味がない!」

 

「・・・!(混沌って・・・何のことだ!?それに恐らく『三幻魔』はアニメ効果。デッキもストラクチャーのカードで強化されているだろうな)」

 

『マスター・・・!(あの影丸という男、マスターの因縁を知っている?)』

 

「(分かってるさ)十代、やるぞ!」

 

「ああ、遊来と一緒のデュエルだなんて物凄くワクワクしてくるぜ!」

 

『ならば、このデュエルは変則ルールに則って行う。お前達二人はタッグデュエル方式としライフポイントをお互いに8000ずつ、お前達はライフポイント、フィールド、墓地、伏せカード、モンスターは共有、手札交換は無しだ。なにか異論はあるか?』

 

「無いぜ」

 

「俺も無いが、少しエンタメをさせてもらう」

 

「ん?」

 

「安心しなよ。デュエルにはなんの影響もないし、不正行為もしない」

 

十代が自分のデュエルディスクを起動し、遊来も自分のデュエルディスクを起動させエンターテインメント用のボタンを押すと十代のディスクのライフポイント表示部分が点滅する。

 

「お?コレはアレを共有状態にしてくれたのか!?遊来」

 

「今回のはお前が気に入った言葉を持ってる奴だぜ?十代!」

 

起動させると同時に二人の腰にとあるベルトが出現する。それは二人で一人の探偵と言われた二人が使用していたベルトで、未熟なハードボイルドと言われようとも街を守る為に戦った探偵と地球の最深部に落下し、地球の申し子となった探偵の相棒が使っていたものであった。

 

「十代。悪魔と相乗りする勇気(・・・・・・・・・・)、あるかな?」

 

「ッ!?・・・はっ!へへっ!当然だぜ!」

 

返事を聞いた遊来が十代に投げ渡したのはUSBメモリーに酷似した何かだった。その色合いは黒く表面には大きく『J』の文字が描かれている。遊来も似た物を取り出すが、色合いが違っておりクリアグリーンの色で表面には『C』の文字が刻まれている。

 

二人は交互にボタンを押し、起動音声が流れた。

 

CYCLONE

 

JOKER

 

「な、何だあれ?」

 

「エンタメ要素だと言っていたが」

 

「あ、もしかして・・・アレは!」

 

遊来は左に十代は右に位置を取っている。二人がWの形を取るように構えた。

 

「「変身!!」」

 

遊来が最初にベルトへ緑色のメモリーを装填し、十代もそれに倣うように黒いメモリーをもう一方の装填口にメモリーを装填した。

 

十代がドライバーに2本のメモリーを装填と同時に展開し、両腕を広げる形を取ると姿が変わっていく。

 

CYCLONE

 

JOKER

 

其処には二人で一人の仮面の戦士が立っている。その姿を見て翔と隼人が反応した。

 

「あ、あれは!」

 

「か、仮面ラ○ダーダ○ル・・・なんだな!」

 

ダ○ルの姿になった二人は合わせるように黒いボディ、左手首をスナップさせると影丸に向き直った。

 

「十代、この姿の決め台詞・・・知ってるよな?」

 

「ああ、此処で言うぜ。あの言葉を!」

 

 

「「さぁ、お前の罪を数えろ!!」」

 

 

「何ぃ!?」

 

声を重ねるようにダ○ルの決め台詞を言い、人差し指を向けると同時に、ベルトがダブルからロストへと変わり仮面ラ○ダーサイ○ロンとジ○ーカーに別れてしまう。

 

「む?」

 

「ダ○ルのままじゃ、意味がないだろ?」

 

「これで、二対一の状態には変わらない。デュエルを始めようぜ!」

 

「良いだろう!」

 

「「「デュエル!!」」」

 

遊城十代(仮面ラ○ダージ○ーカー)&龍谷遊来(仮面ラ○ダーサイ○ロン):LP8000(共有)

 

影丸理事長:LP8000

 

 

「俺の先攻!ドロー!!」

 

十代の先攻から始まったデュエル。十代はカードを確認し、手札に加える。

 

「俺はモンスターをセット、カードを一枚伏せてターンエンド」

 

「次は俺だな、ドロー」

 

[ドローカード]

 

※戦線復帰

 

[建材の手札6枚]

 

※E・HERO クレイマン

※E・HERO リキッドマン

※E・HERO エアーマン

※E・HERO オーシャン

※マスクチェンジ

※戦線復帰

 

「俺はE・HERO エアーマンを召喚!」

 

「このタイミングで、エアーマン!?」

 

「遊来のヒーローデッキ・・・十代と同じなのか?」

 

「違うよ、お兄さん。アレはアニキとは違うタイプのヒーローデッキなんだ」

 

「あれは、黄金のたまごパンだけが盗まれた事件を追ってた時のデッキかしら?」

 

「きっと、そうなんだな」

 

遊来のヒーローデッキは万丈目とのデュエルで認知されている。だが、あの時はシンクロを主体としており、このデッキはそれに少しの改良を加えたものだ。

 

「俺はエアーマンの効果発動!デッキからヒーローと名の付いたカードを一枚手札に加える!俺は『E・HERO シャドー・ミスト』を手札に加える。カードを2枚伏せてターンエンド。このルールではお互いに先攻は攻撃できないからな」

 

[現在の手札4]

 

※E・HERO クレイマン

※E・HERO リキッドマン

※E・HERO オーシャン

※E・HERO シャドー・ミスト

 

『私のターン、ドロー。私は永続魔法『七精の開門』を発動!!』

 

「『七精の開門』だって!?」

 

「何!?(やっぱり、強化タイプの三幻魔だったか!)」

 

『説明してやろう。このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。そしてこの永続魔法には三つの効果がある』

 

『(1):このカードの発動時の効果処理として、「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」「幻魔皇ラビエル」のいずれか1体、またはそのいずれかのカード名が記されたモンスター1体をデッキから手札に加える。

 

(2):1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。自分の墓地から攻撃力と守備力が0の悪魔族モンスター1体を選んで特殊召喚する。

 

(3):1ターンに1度、自分フィールドにレベル10モンスターが存在する場合に発動できる。自分の墓地から永続魔法カード1枚を選んで手札に加える。の三つだ』

 

「三幻魔のいずれかをサーチする能力を持っているのか!?それに墓地からの限定の特殊召喚!永続魔法をまで回収できるとは」

 

三沢の解説もさる事ながら、周りが驚きを隠せない中で遊来はソリッドヴィジョンの内側で唇を噛み締めていた。

 

「(やばいぞ、強化型の三幻魔デッキは三幻魔を速攻召喚する事に長けている!おまけにアニメ効果かつ、更にはあらゆる効果耐性まで持たせられたら、手がつけられない!)」

 

『私は『七精の開門』の第一の効果を発動!この効果により『降雷皇ハモン』をデッキから手札に加える!!』

 

「何!?」

 

『フフフ・・・更に私は『混沌の召喚神』を通常召喚!』

 

混沌の召喚神 星1/闇/悪魔族/効果/攻撃力0守備力0

 

「攻撃力と守備力が0?」

 

「なっ!?あれは!!十代、構えろ!!三幻魔のうちの一角が出てくるぞ!!」

 

「遊来!?」

 

『ファーッハハハハ!!龍谷遊来は気付いたようだが、もう遅い!!私は『混沌の召喚神』を生贄とし、来い!!三幻魔の一角『神炎皇ウリア』を守備表示で特殊召喚!!』

 

『神炎皇ウリア』効果/星10/炎/炎族/ 攻撃力0/守備力0

 

「これが、幻魔!!」

 

「っく、すごい威圧感だ!」

 

「フフ・・・本来なら『神炎皇ウリア』は自分フィールド上の罠カード3枚を墓地に送ることが条件だが『混沌の召喚神』を使う事でその条件を無視して特殊召喚する事ができる。攻撃と行きたい所だが、攻撃力もなくルールにより攻撃は不可能・・・だが、念には念を入れさせてもらう!ウリアの特殊効果!『トラップ・ディストラクション』遊城十代の伏せカードを破壊!ターンエンドだ」

 

「うわっ!?」

 

『神炎皇ウリア』の威圧感、更には特殊効果による破壊によって十代の場はセットモンスターのみになってしまった。

 

「俺のターン!ドロー!俺はバーストレディを反転召喚!!更に手札から『融合』を発動!!手札のE・HERO リキッドマンと場のバーストレディを融合!!来い、E・HERO ノヴァマスター!!リキッドマンの効果により俺はカードを二枚ドローし、一枚を墓地へ送る!俺が手札から墓地へ送ったのはE・HERO シャドー・ミスト! シャドー・ミストの効果により俺はデッキから『E・HERO エアーマン』を手札に加える」

 

「此処でノヴァマスターか、相手にとっては嫌な相手だ」

 

「ノヴァマスターで『神炎皇ウリア』に攻撃!!ブレイズ・ノヴァ!」

 

「ぬおおおお!?」

 

ノヴァマスターから発せられた炎が『神炎皇ウリア』を焼き払い、破壊した。が、影丸は破壊に怯んだだけでどこ吹く風だ。

 

「ノヴァマスターの効果により、モンスターを戦闘破壊した事でカードを一枚ドローする!」

 

「リキッドマンのデメリット効果を打ち消したわ!それに手札も五枚、最初とほとんど変わっていない!」

 

「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド。頼んだぜ遊来!」

 

「ああ!俺のターン、ドロー」

 

[ドローカード]

 

※デルタフライ

 

[現在の手札5]

 

※E・HERO クレイマン

※E・HERO リキッドマン

※E・HERO オーシャン

※E・HERO シャドー・ミスト

※デルタフライ

 

「(!此処は防御重視で行くしかないか)伏せカードオープン!『戦線復帰』!このカードは自分の墓地のモンスターを守備表示で特殊召喚する!十代、借りるぜ!E・HERO シャドー・ミストを守備表示で特殊召喚!更に『デルタフライ』を通常召喚!」

 

「!チューナーモンスター!?」

 

『むぅ!?』

 

「『デルタフライ』の特殊効果!シャドー・ミストのレベルを5にする!」

 

E・HERO シャドー・ミスト ★4→★5

 

「更にシャドー・ミストの特殊効果!このカードが特殊召喚に成功した時!デッキから『チェンジ』速攻魔法を手札に加える!俺は二枚目の『マスク・チェンジ』を選択!そのまま場に伏せる!」

 

『来るか!?シンクロ召喚!』

 

「ああ、俺はレベル5となったE・HERO シャドー・ミストにレベル3のデルタフライをチューニング!!」

 

黒き鎧を纏ったヒーローが機械の小竜の作り出した光の輪を潜り抜け、自らを星としその羅列が光りだす。

 

★5+★3=★8

 

「何が来る?『レッド・デーモンズ・ドラゴン』か?」

 

「『琰魔竜レッド・デーモン』かもしれないわ!」

 

「『スターダスト・ドラゴン』という事もある!」

 

それぞれがシンクロモンスターを予想する中、遊来は更なる未知のシンクロモンスターを召喚する。

 

「黒き疾風よ!秘めたる思いをその翼に現出せよ!」

 

「シンクロ召喚!」

 

「舞い上がれ『ブラックフェザー・ドラゴン』!」

 

 

『ブラックフェザー・ドラゴン』シンクロ・効果/星8/闇属性/ドラゴン族/攻撃力2800/守備力1600

 

『「ブラックフェザー・ドラゴン」!?そんなシンクロモンスターはデータに無かったぞ!』

 

それは、まるで烏のようにも見えるドラゴンであった。だが、このドラゴンからは十代と遊来を守るという意志が感じられるようだ。

 

「『ブラックフェザー・ドラゴン』の攻撃力は2800!!」

 

「今なら大ダメージを与えられるッス!!」

 

「E・HERO エアーマンとブラックフェザー・ドラゴンでダイレクトアタック!」

 

『ぬわあああああ!?』

 

8000-2800ー1800=3400

 

影丸理事長:LP3400

 

「ライフポイントを十代達が、圧倒的に上回った!!」

 

「これなら行けるか!?」

 

「ターンエンド・・・(バカ言うなって・・・相手は三幻魔の速攻召喚のデッキだぞ!俺達を遊んでるに過ぎないんだ!)」

 

『私のターン、ドロー!フフフ・・・私は手札のトラップカードを墓地へ送り、甦れウリア!』

 

「何!?」

 

「(やっぱり、アニメ効果のメリット効果は健在か!)」

 

炎の柱が昇り、その中から『神炎皇ウリア』が姿を現す。だが、守備表示でいるのがより不気味に見えてしまう。

 

『神炎皇ウリア』守備力1000

 

『更に『七精の開門』の第一の効果!1ターンに1度、この効果により『幻魔皇ラビエル』を手札に加える!更に墓地にある『混沌の召喚神』の第二の効果!墓地のこのカードを墓地より除外して発動できる。デッキから「失楽園」1枚を手札に加える!』

 

「なんだって!?」

 

『そのままフィールド魔法!『失楽園』を発動!』

 

「不味い!!」

 

『このカードの効果を説明しよう。(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分のモンスターゾーンの「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」「幻魔皇ラビエル」「混沌幻魔アーミタイル」は相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない』

 

『更に(2):自分のモンスターゾーンに「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」「幻魔皇ラビエル」「混沌幻魔アーミタイル」のいずれかが存在する場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする事ができる!』

 

「ドロー強化に効果耐性に破壊効果耐性だって!?」

 

『私は第二の効果を発動!『神炎皇ウリア』がモンスターゾーンに存在する為、カードを二枚ドロー!』

 

『更に!二枚目の『混沌の召喚神』を召喚!このカードを生贄に!』

 

「っく!前のターンに手札へ加えていた三幻魔の一角が来る!!」

 

『いでよ!!第二の幻魔!!『降雷皇ハモン』!』

 

『降雷皇ハモン』効果/星10/光属性/雷族/攻撃力4000/守備力4000

 

『行け、『降雷皇ハモン』!ノヴァマスターへ攻撃!失楽の霹靂』

 

ハモンの雷がノヴァマスターを貫き、破壊されてしまう。その風圧に耐える十代と遊来。

 

「うああああ!」

 

ATK4000-2600=1400

 

LP8000-1400=6600

 

『更に『降雷皇ハモン』の効果発動!このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、相手ライフに1000ポイントダメージを与える!受けろ!地獄の贖罪!!』

 

更なる雷が十代へ襲いかかろうとした瞬間、遊来が声を上げた。

 

「させるか!!ブラックフェザー・ドラゴン!十代を守れ!!!」

 

ブラックフェザー・ドラゴンが十代をその黒い翼で包み込み、己の身を呈して十代を雷から守ったのだ。ブラックフェザー・ドラゴンは攻撃の衝撃に叫びを上げるが、その翼を赤く光らせ、その場に残った。

 

『何!?一体何が!?』

 

「ブラックフェザー・ドラゴンの特殊効果さ・・・。自分が効果ダメージを受ける場合、代わりにこのカードに黒羽カウンターを1つ置く。更にこのカードの攻撃力は、このカードの黒羽カウンターの数×700ダウンする。そして、1ターンに1度、このカードの黒羽カウンターを全て取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの攻撃力は取り除いた黒羽カウンターの数×700ダウンし、ダウンした数値分のダメージを相手に与える事が出来る」

 

「遊来、助かったぜ!ありがとう、ブラックフェザー・ドラゴン」

 

『ブラックフェザー・ドラゴン』攻撃力2800→2100

 

『マスター!』

 

『やばいぜ!今の状態は』

 

「(レヴァティン!?ルイン!?)」

 

「おジャマイエロー!?」

 

万丈目を始め、全員がデッキを確認するとモンスターカードの絵柄が消え始めていた。光の粒子が二体の幻魔に吸い取られている。

 

『ぬおおおおおお!漲る、漲るぞ!力がああああ!!』

 

影丸理事長の肉体が若返っていく。カプセルを自ら割って出てくると其処には鍛え上げられた若者が立っていた。

 

若返った影丸理事長はデュエルの補助をしていた機械からデュエルディスクを外すと機械に向き直った。そして、そのまま、機械を力強く持ち上げてしまう。

 

「こんな物はもう要らん!ぬうううううう!でやあああ!!」

 

自分を補助していた機械を、まるでゴミでも捨てるかのように別方向へと投げ飛ばしてしまった。

 

「(一体どういう筋力してんだよ!?大山といい、目の前の若返った理事長といい、この世界のマッチョマンは腕力ありすぎだろ!?)」

 

「俺はついに取り戻した!この若さを、この肉体を!!来い、十代!遊来!!お前達の魂ごと、俺の身体に吸い取ってやる!!」

 

「っ!」

 

「どうした?遊来!?」

 

「いや・・・十代、次のターンでなんとかしないと三体目が来るぞ!」

 

「フン、カードを一枚伏せターンエンドだ」

 

「俺のターン、ドロー!」

 

今の十代の手札に幻魔を倒せるカードはない。遊来が効果ダメージを防いでくれたが、ウリアを倒したところで復活させられるのは目に見えている。

 

「十代、よく手札を見なよ」

 

「手札・・・はっ!俺は手札から『融合回収』を発動!墓地から融合と融合に使用したE・HERO リキッドマンを手札へ戻す!!!」

 

「ちっ、厄介なものを!」

 

「更に俺は融合を使いリキッドマンとスパークマンを融合!『E・HERO アブソルートZero』を召喚し、カードを1枚伏せてターン終了だ。遊来!」

 

「ああ、俺のターンドロー!」

 

[ドローカード]

 

※ガード・ブロック

 

[現在の手札5]

 

※E・HERO クレイマン

※E・HERO リキッドマン

※E・HERO オーシャン

※E・HERO シャドー・ミスト

※ガード・ブロック

 

「(どうする?効果耐性、効果破壊耐性は付けられてるし、なんとかしないといけない。フィールド魔法を除去するカードが来ればなんとかなるけど・・・今の手札にはない!復活されても仕方ないが・・・ドローにかける!)俺は、場の伏せカード『マスク・チェンジ』を発動!エアーマン、変身!!」

 

「その効果にチェーン発動!永続トラップ『ハイパーブレイズ』!!このトラップにも三つの効果がある!」

 

「①:「神炎皇ウリア」を自身の方法で特殊召喚する場合、自分フィールドの裏側表示の罠カードを墓地へ送る事もできる。

 

②:自分の「神炎皇ウリア」が戦闘を行う攻撃宣言時に1度、手札・デッキから罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。このターン、そのモンスターの攻撃力・守備力はお互いのフィールド・墓地の罠カードの数×1000になる。

 

③:1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」「幻魔皇ラビエル」のいずれか1体を自分の墓地から選び、手札に加えるか召喚条件を無視して特殊召喚する。この三つだ!」

 

「っ!ウリアを強化されたか!だが、俺の行動は変わらない!」

 

エアーマンが特撮作品のようにベルトを腰に装着し、変身ポーズを取ると同時に風のエフェクトがエアーマンを包み込み変身させていく。

 

「『M・HERO カミカゼ』!変身召喚!!」

 

緑色のボディに白いマントを靡かせ、腕組みをした姿で『E・HERO アブソルートZero』の隣へ降り立つ、『M・HERO カミカゼ』の姿。

 

それはまるで、二人が変身した姿のヒーローのように並び立っていた。そう、異なる世界線のヒーロー同士が手を組み、助け合うかのように。

 

「氷と風、別の属性・・・十代と遊来、二人のデッキという異世界からヒーローが並び立っているんだな!」

 

「それに、カミカゼには強力な特殊効果がある」

 

「行け!カミカゼ!!『神炎皇ウリア』へ攻撃!神風烈風斬!!」

 

カミカゼが掌で作り出した竜巻がウリアを飲み込み、破壊する。それを見た若返った影丸は表情に怒りを見せる。

 

「おのれぇ・・・!幻魔をコケにしよって!!」

 

「カミカゼの効果により、モンスターを戦闘破壊した事でデッキからカードを1枚ドロー!(頼む、来てくれ!)」

 

[ドローカード]

 

※サイクロン

 

「!!俺はカードを2枚伏せ、ターンエンド!」

 

「俺のターン、ドロー!失楽園の効果により更にカードを二枚ドロー!永続魔法『七精の開門』の第二の効果発動!1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。自分の墓地から攻撃力と守備力が0の悪魔族モンスター1体を選んで特殊召喚する効果!俺は手札を1枚捨て、墓地にある『混沌の召喚神』を復活!更に手札のトラップカードを墓地へ送り、ウリアを復活!そして『混沌の召喚神』を生贄に最後の幻魔を呼び出す!」

 

「とうとう、三体目!最後の幻魔か!!」

 

「いでよ!そして最強の姿を現せ!最強の幻魔!『幻魔皇ラビエル』!!」

 

『幻魔皇ラビエル』/効果/星10/闇/悪魔族/攻撃力4000/守備力4000

 

最後の幻魔にして最強たる幻魔の皇、ラビエルがフィールドに姿を現した。『神炎皇ウリア』『降雷皇ハモン』『幻魔皇ラビエル』三幻神とは違う性質を持つ『三幻魔』のすべてが揃ったのだ。

 

「うう・・・(なんつう圧倒的な重圧だ・・・アニメで見てたのと現実で体験するのじゃまるで違いすぎる!)」

 

『マスター!悠長なことを言っている場合じゃないぞ!!』

 

「(レヴァティン!?)」

 

レヴァティンが注意喚起をすると、それは現実で起こっていた。『三幻魔』が三体全て揃ってしまった事でデュエルモンスターズの精気が吸い取られていく速度が上がっている。

 

それにより、ギャラリーがデッキの確認をすると生身の身体を持つモンスターは白骨化してしまい、機械のモンスターはスクラップになってしまった。

 

其れは即ち、十代と遊来の敗北はデュエルモンスターズの完全な消滅を意味していた。

 

「さぁ、覚悟はいいな!『降雷皇ハモン』でブラックフェザー・ドラゴンを攻撃!失楽の霹靂!!」

 

「!トラップカード、オープン!!『ガード・ブロック』!」このカードの効果で戦闘ダメージをゼロにし、カードを一枚ドローする!」

 

「だが、キサマらを守る盾は居なくなった!受けろ!!地獄の贖罪!!」

 

『降雷皇ハモン』からの雷が今度は遊来へと襲い掛かってきた。

 

「うああああああああ!!!!!」

 

LP:5600

 

「遊来!!」

 

「う・・ぐ・・・倒れ・・・るか!」

 

「流石にしぶといな」

 

「更に『サイクロン』を発・・動!失楽園を・・・破壊!」

 

「むう!?だが、攻撃を続行!『幻魔皇ラビエル』!天界蹂躙拳!!ん!?な、なぜだ!?何故、攻撃しない!?」

 

「ふふ・・・場を・・・よく見てみな」

 

「何ぃ!?」

 

無風だったはずの場所に風が吹いており、その風は影丸の『三幻魔』の動きを封じていた。その風をカミカゼ自身が起こしている。

 

「風が・・・風都の風が俺と十代を守ってくれている・・・そう、カミカゼが風都の風を呼んでくれたんだ!カミカゼはフィールドに存在する限り、相手はバトルフェイズ中にモンスター1体でしか攻撃出来ない!!」

 

「おのれ・・・味な真似を。ターンエンドだ!」

 

「遊来!流石だぜ!!俺のターン、ドロー!」

 

「(十代・・・頼む!)」

 

「!俺は『E・HERO エアーマン』を召喚!もう一つの効果を発動!このカード以外の自分フィールドの「HERO」モンスターの数まで、フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する!カミカゼの力を借りて、『ハイパーブレイズ』を破壊!」

 

「ぐ!」

 

「更に融合回収で回収していた『融合』を発動!場の『E・HERO エアーマン』と手札のクレイマンを融合!カミカゼが呼んだ風都の風を受けて、今この場に現れろ!『E・HERO Great TORNADO』!!」

 

「なんだと!?」

 

同じ属性でありながら、全く異なる名を持つヒーロー達。そのヒーロー達が幻魔を見え据えている。

 

「このターンで、俺達が勝つ!」

 

「ふん、そんなことが出来るはずがない!」

 

「・・・(こんな茶番・・・さっさと終わらせねばな)」

 

「いや、俺達には風都の風が吹いている!『E・HERO Great TORNADO』の効果発動!このカードが融合召喚に成功した時、発動する。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は半分になる」

 

「なんだと!?」

 

「俺達の想いが、俺と遊来のヒーロー達との結束を生む!行けぇ!Great TORNADO!カミカゼ!!『幻魔皇ラビエル』と『降雷皇ハモン』へ攻撃!ツイン・エアロバスター!!」

 

「ぬおおおおお!?ば、馬鹿なああああああ・・・!?」

 

幻魔が倒された事で若返っていた影丸理事長は元の老体に戻っていき、十代達の変身も解除される。その後、ヘリコプターで影丸理事長は運ばれていき、三幻魔は再び封印された。

 

 

 

 

「これで、終わったのか?」

 

「ああ、終わったんだ」

 

「『そう・・・そして我の復活の時である!』」

 

「遊来!?」

 

遊来の様子がおかしいと気付いた十代は驚きつつも声をかけるが、そんな事は遊来自身が全く気にも止めていない。

 

「『三幻魔とかいう余興は楽しめたわ、此処から我が進化する為の糧となってもらおう』」

 

その漂わせているオーラは人間が出せるものではない。そんな中、いつもなら遊来と寄り添っている『ルイン』と『レヴァティン』が彼から離れている。

 

「一体どうしたというのだ、龍谷遊来は!?」

 

『マスターは今、「琰魔竜 レッド・デーモン」の意志に乗っ取られています!』

 

「!?なんだって!」

 

『ルイン』の言葉に反応した十代にギャラリーに徹していた全員が、視線を向ける。

 

「どうしたの?十代!」

 

「あ・・いや・・・今の遊来は「琰魔竜 レッド・デーモン」の意志に乗っ取られているそうなんだ!」

 

「そんな馬鹿な!」

 

「『ククク・・・我を知る者がいるか。ふん』」

 

その雰囲気は普段の遊来とは全く違い過ぎていた。相手を必ず倒そうとし、自分以外は全て見下しているようだ。

 

「琰魔竜 レッド・デーモン」の意志は十代に向かってとあるカードを投げつけてきた。

 

「!こ、このカードは!」

 

それは『レッド・デーモンズ・ドラゴン』のカードとチューナーモンスター達であった。

 

「『それを使って我と戦え!』」

 

遊来の目は白目が黒く染まりきっており、デュエルディスクを構えている。十代はカードを拾い上げると「琰魔竜 レッド・デーモン」の意志に向けて怒りの目を向ける。

 

「お前・・・!親友の身体とカードを!!え?」

 

『レッド・デーモンズ・ドラゴン』のカードに十代が視線を向けるとその姿が変化している。その姿は全身を傷つけながらも闘志を失わなず、戦い続け勝利を目指し続ける誇り高さを表している。そのカードの名は・・・・。

 

「『レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト』?」

 

「『ふ、光のが進化しようと足掻いている様だが・・・所詮は悪あがきよ。その間、我が進化するのだからな!』」

 

「っ!そうはさせないぜ!お前を封じて遊来を取り戻す!!」

 

「『やれるものなら、やってみよ!』」

 

「十代!」

 

「アニキ!?」

 

十代は連戦になるにも関わらず、デュエルディスクを構えようとする。だが、周りがそれを止めようとした。

 

「十代!連戦になるぞ!?大丈夫なのか!?」

 

「へへ、まだ大丈・・・うっ!」

 

一瞬だけフラつく十代。三幻魔という驚異の中の驚異と戦ってすぐの連戦となれば、疲労がない訳が無い。

 

「疲れが出るじゃない!」

 

「けど、戦わないと・・・遊来が」

 

『マスターを助けるなら、姐さんの力と俺の力が必要だよ?』

 

「!遊来の精霊達!?」

 

『遊城十代、私に力を貸してくれる者達の力で貴方の疲労を一時的に抑える事が出来ます。ですが、倒れるかもしれません。それでも、よろしいですか?』

 

「(ああ、やってくれ!)」

 

『分かりました』

 

十代の中の疲労という名の闇がルインの力によって、祓われる。元気になったと感じるがそれは、身体の認識を誤魔化されているに過ぎない。

 

『「戦え、戦え!我を進化させるために!」』

 

「お前に乗っ取られた遊来を俺が必ず取り戻す!!」

 

十代はチューナーモンスター達をデッキに組み入れ、『レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト』を融合デッキに組み入れる。

 

「いくぜ、デュエル!!」

 

『デュエル!』

 

「琰魔竜 レッド・デーモン」と十代の戦いが始まろうとしていた。それは、光と闇が進化する戦いであり、遊来が時を超え遥か昔の記憶を僅かに取り戻す事にもなるのと同時にとある境地を体現した始祖に出会う事になるのを遊来自身も知る由もなかった。




次回は闇の炎の化身、琰魔竜 レッド・デーモンとの戦いが始まります。この戦いの後に遊来は過去へ向かいます。

『レッド・デーモンズ・ドラゴン』を進化させる為の境地の始祖と出会い、自分の魂の記憶を垣間見ることになります。

ですが、その前に日常回です。

「不知火」と「魔妖」は登場させるべきか?

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