※色々と修正しました。盤面は本当に難しいです。
「『我の先攻、ドロー!』」
『琰魔竜レッド・デーモン』の意志と十代のデュエルが始まった。相手は遊来の身体と実力を乗っ取っている存在、油断は出来ないと十代は感じる。
「『我は魔法「コール・リゾネーター」を発動する』」
「『コール・リゾネーター』?」
「『このカードはデッキから我の眷属である「リゾネーター」モンスターを1枚、手札に加える事ができる!』」
「サーチ魔法!?」
「『我はサーチした「クリムゾン・リゾネーター」を召喚!更にリゾネーターモンスターの召喚が成功した事により、手札から「レッド・ウルフ」を特殊召喚!このカードの効果は自分が「リゾネーター」モンスターの召喚に成功した時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードの攻撃力は半分になる!』」
『レッド・ウルフ』効果/星6/炎属性/悪魔族/攻撃力1400/守備力2200
『レッド・ウルフ』攻撃力1400→700
「レベル6のモンスターを生贄無しで召喚してきた!?」
「『レベル6のモンスターにレベル2のチューナーモンスター、この意味が分かるか?小僧』」
「!?シンクロ召喚!」
「『その通りだ!我はレベル6の「レッド・ウルフ」にレベル2の「クリムゾン・リゾネーター」をチューニング!』」
★6+★2=★8
シンクロ召喚のエフェクトが機械的な物ではなく、荒々しい炎のエフェクトになっており、それは遊来自身が戦っていない事を意味している。
「『漆黒の闇を裂き天地を焼き尽くす孤高の絶対なる王者よ!!万物を睥睨しその猛威を振るえ!!シンクロ召喚!!我が半身!「琰魔竜レッド・デーモン」!!』」
琰魔竜レッド・デーモン、遊来が使っていた時以上に禍々しいオーラが溢れ出ていた。並のデュエリストならば、その瘴気と威圧感に当てられた瞬間、戦意を喪失してしまうだろう。
前の戦いでの三幻魔に勝るとも劣らない圧倒的な殺気。デュエルモンスターズを消滅させる気は無いにしても戦い続け、相手を狩り尽くしてしまう気概は感じ取れる。
琰魔竜レッド・デーモンは三幻魔とは違った脅威だ。絶滅させるまで獲物を狩り続ける飢えた猛獣のようだ。
「1ターンでレベル8のシンクロモンスターを出してくるなんて・・・」
「これで十代は、迂闊に攻撃表示でモンスターを場に出せなくなってしまったわ」
「どういう事なんだな?明日香さん」
「『琰魔竜レッド・デーモン』は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズ1で効果を発動できるの。『琰魔竜レッド・デーモン』以外のフィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスターを全て破壊してしまうのよ。ただし、その効果を発動する時『琰魔竜レッド・デーモン』以外のモンスターは攻撃出来ないけど」
「その効果と合わせて攻撃力3000・・・!」
「盤面は遊来の方が有利という訳か」
『「我はカードを1枚伏せ、ターンエンド」』
「俺のターン、ドロー!っ!?」
十代は引いたカードに眼を凝らす。手札の中にシンクロ召喚に関するカードがあったからだ。だが、今この盤面で使うことは出来無い。
「(今この手札じゃ倒す事は出来無い、耐えるしかないな)」
「俺はカード2枚伏せ、E・HERO ブレイズマンを召喚!召喚に成功した事で効果発動!デッキから融合を手札に加えるぜ!」
「『正しき闇の使い手・・・その力を束ねる者。それが貴様か』」
「?何の事だ?俺はこれでターンエンド」
「『いずれ解る事、我のターン!ドロー』」
カードを見ると同時にその目に戦いを仕掛ける事が見て取れる。
「『我の効果を発動!王が通る道に邪魔者は不要!去れい!!真紅の地獄炎!』」
『琰魔竜レッド・デーモン』の拳が攻撃表示のブレイズマンを破壊し、十代のフィールドを更地にしてしまう。
「『呆気ないものよな、ダイレクトアタック!』」
「トラップカード発動!『攻撃の無力化』!バトルフェイズを強制終了させるぜ!」
「『おのれ、耐えるか!モンスターを1体セットし、カードを1枚伏せターン終了だ!』」
「俺のターン、ドロー!よし!俺はもう1枚の伏せカードを発動!『戦線復帰』!!墓地にあるモンスター1体を守備表示で復活させる!ブレイズマンを守備表示で復活!」
「『何、なぜお前がそのカードを!?』」
「ノーマルカードだからだって遊来から貰ってたのさ!場のブレイズマンの効果で融合を手札に加え、そのまま発動!場のブレイズマンと手札のリキッドマンを融合!『E・HERO ノヴァマスター』を融合召喚!!リキッドマンの効果により、カードを2枚引き、そのうち1枚を墓地へ送る。手札を1枚を墓地に送るぜ」
「『ふん、その程度の力など我には通じぬわ!』
「俺はまだターンを終了してないぜ?更に手札から遊来から貰った『スカイスクレイパー・シュート』を発動!!自分フィールドの「E・HERO」融合モンスター1体を対象として発動できる!そのモンスターより攻撃力が高い相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。その後、この効果で破壊され墓地へ送られたモンスターの内、元々の攻撃力が一番高いモンスターのその数値分のダメージを相手に与える!!」
「更に自分のフィールド魔法ゾーンに「摩天楼」のフィールド魔法カードが存在する場合、相手に与えるダメージは、この効果で破壊され墓地へ送られたモンスター全ての元々の攻撃力の合計分となる。今の俺の場に『摩天楼・スカイスクレイパー』のカードはない!けれど、今、お前の場に有るのは『琰魔竜レッド・デーモン』だけだ!」
「『魔法効果による破壊と、バーンダメージだと!?』」
「いっけえええ!『ノヴァマスター』!スカイスクレイパー!ブレイズシュート!」
『ノヴァマスター』の掌から放った火球が『琰魔竜レッド・デーモン』を捉え、その身体を炎上させ『琰魔竜レッド・デーモン』を破壊する。
「正義の炎が悪しき炎を飲み込む!更に『スカイスクレイパー・シュート』の効果で破壊したモンスターの元々の攻撃力文のダメージを相手へ与える!FIRE CRASH!!」
「『ぬおおおおおおお!?おのえ・・・・忌々しい!ヒーロー共!!』」
LP4000→1000
「はぁ・・・はぁ・・・遊来の相棒が手当してくれたのも限界が近いの・・・かよ」
疲労をルインの力によって誤魔化されているだけで、流石の十代も疲労が蓄積されており、それが表立ってきてしまった。
「だけど俺は・・・必ず親友を取り戻す!『ノヴァマスター』でダイレクトアタック!!」
「『させん!罠カード「リビングデッドの呼び声」!!』このカードの効果により、我の半身『琰魔竜レッド・デーモン』を攻撃表示で復活!」
「っ!戦闘を巻き戻して、攻撃はしない!俺は更にカードを1枚伏せて、ターンエンド」
「『我のターン、ドロー!ククク・・・遂にこの時が来た!!この身体の闇と我自身の力を使い、我を進化させるこの時がな!!』」
「何!?」
「『我は「チェーン・リゾネーター」』を召喚!特殊効果発動!フィールドにシンクロモンスターが存在し、このカードが召喚に成功した時に発動できる!デッキから「チェーン・リゾネーター」以外のモンスターをデッキから特殊召喚する!我が眷属、「シンクローン・リゾネーター」をデッキから特殊召喚!」
「チューナーモンスターが!」
「『我はレベル8の「琰魔竜レッド・デーモン」にレベル1の「チェーン・リゾネーター」をチューニング!』」
★8+★1=★9
「『深淵の闇より解き放たれし魔王よ!!その憤怒を爆散させよ!シンクロ召喚!蹂躙せよ!「琰魔竜レッド・デーモン・アビス」!!』
『琰魔竜レッド・デーモン・アビス』シンクロ・効果/星9/闇属性/ドラゴン族/攻撃力3200/守備力2500
「『おおおおおおお!!漲る!力が漲る!!これが進化の力か!』」
「琰魔竜レッド・デーモン」以上の体格と大きな角、更には両腕に斧のような刃が生えている。攻撃的だった風貌がより鋭角になり、相手を殲滅せんと唸り声を上げていた。
「『進化した我が半身「琰魔竜レッド・デーモン・アビス」の効果発動!1ターンに1度!相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。対象は『E・HERO ノヴァマスター』!!』」
「何!?」
「『バトルフェイズ!「琰魔竜レッド・デーモン・アビス」で攻撃!深淵の怒却拳!!』
「「させるか!伏せカード、オープン!『和睦の使者』このターン、俺のモンスターは戦闘では破壊されず、自分が受ける戦闘ダメージは0になる!モンスターは破壊されず、戦闘ダメージは無いぜ!」」
遊城十代:LP4000
「アニキ!」
「壁モンスターを守ったか!」
ギャラリーの言葉を耳に進化した『琰魔竜レッド・デーモン・アビス』へ十代は視線を向ける。これほどまでに進化させる闇が遊来の中にあったのかと、十代は思う。
「(遊来、お前の中の闇って一体何だ?)」
「『ちぃ、我のターンは終了だ』」
「俺のターン、ドロー!」
十代は顔をしかめる。この状態ではまだ『琰魔竜レッド・デーモン・アビス』を倒すには至らないからだ。
「俺はノヴァマスターを守備表示に変更、更にモンスターを1体セット、カードを1枚セットして、ターン終了だ」
「『我のターン、ドロー!我は更なる高みへと登る!!』レベル9の「琰魔竜レッド・デーモン・アビス」にフィールドのレベル1のチューナーモンスター「シンクローン・リゾネーター」をチューニング!」
★9+★1=★10
『琰魔竜レッド・デーモン・アビス』が『シンクローン・リゾネーター」の作り出した炎の輪の中を潜り、星の羅列を作り出す。
「『泰山鳴動!!山を裂き地の炎と共にその身を曝せ!!シンクロ召喚!「琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル」!!」
『琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル』シンクロ・効果/星10/闇属性/ドラゴン族/攻撃力3500/守備力3000
「レベル10のシンクロモンスター・・・」
「『うおおおおおお!これが力!全てを滅する事の出来る要因かあああ!!』」
「ふざけんな!!遊来を利用して力を得やがって!!うっ・・・!」
「『その身体での威勢の良さは認めよう。だが、お前に勝ち目は万に一つもない!』」
「くうう・・・」
「『我は「デルタフライ」を召喚し、「琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル」の効果を発動!自分フィールドのモンスター1体を生贄にし、自分の墓地の「レッド・デーモン」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する!「デルタフライ」を生贄に墓地より姿を現せ!!「琰魔竜レッド・デーモン・アビス」!』
「させるか・・・!伏せカード、オープン!『奈落の落とし穴』!「琰魔竜レッド・デーモン・アビス」を破壊して除外するぜ!」
「上手い!蘇生させようとした『琰魔竜レッド・デーモン・アビス』を除外した!」
「『ほう・・・だが、まだだ!遊城十代!「限界竜シュヴァルツシルト」を特殊召喚!』」
「何!?レベル8のモンスターを特殊召喚だって!?」
「『手札は使い切ったが、貴様を追い詰めるには充分!「限界竜シュヴァルツシルト」でセットモンスターへ攻撃!」
「ぐあああ!セットモンスターは『フレンドッグ』!!戦闘で破壊された事により、『フレンドッグ』の効果発動!このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地から「E・HERO」と名のついたカード1枚と「融合」の魔法カード1枚を手札に加える!俺はリキッドマンと融合を手札に戻すぜ!」
「『まだ「琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル」の攻撃がまだ残っているぞ!ノヴァマスターへ攻撃!割山激怒撃!!』」
「うああ!『ノヴァマスター』!!」
「『!ライフを削れぬとは!!ターンエンド!』」
「俺のターン、ドロー!俺は手札から『ヒーローアライブ』を発動!自分フィールドに表側表示モンスターが存在しない場合、LPを半分払って発動できる!デッキからレベル4以下の「E・HERO」モンスター1体を特殊召喚する!俺はスパークマンを召喚!」
遊城十代:LP4000→2000
「更に魔法カード『E-エマージェンシーコール』を発動!デッキからフェザーマンを加え!連続融合だぜ!最初に手札のフェザーマンとバーストレディを融合!マイフェイバリット!『E・HERO フレイム・ウィングマン』を融合召喚!更にフィールドのフレイム・ウィングマンとスパークマンを融合!」
「現れろ!!悪の炎を飲み込む光の翼を持つヒーロー!『E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン』!!」
『E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン』融合/効果/星8/光属性/戦士族/攻撃力2500/守備力2100
「『なんだと!?』」
「『シャイニング・フレア・ウィングマン』このカードの攻撃力は自分の墓地の「E・HERO」カードの数×300アップする!俺の墓地に眠る『E・HERO』は6体!よって攻撃力が1800ポイントアップ!!」
『E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン』攻撃力2500→4300
「『進化した我の攻撃力を上回っただと!?』」
「いけええ!!『シャイニング・フレア・ウィングマン』!!『琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル』へ攻撃!!遊来にとり憑く闇をかき消し、究極の輝きを放て!シャァァイニング・シュートォォ!!」
『シャイニング・フレア・ウィングマン』が青い光を纏って『琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル』へ突撃し、青い光の拳で殴りつけた。
「『ぬおおおおお!』」
LP1000-800=200
「『だが、トドメを刺すに至らなかったようだな!?次のターンで我の勝ちだ!』」
「いや、このターンで終わりだ!」
「『何!?』」
「『シャイニング・フレア・ウィングマン』の効果!このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」
「『バ、バカな!進化した我『琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル』の攻撃力は3500!その数値分のダメージが!?』」
『シャイニング・フレア・ウィングマン』が遊来の肉体を乗っ取っている『琰魔竜レッド・デーモン』の前に立ち、その青い光を強く浴びせ始める。
「『ぐああああああああああ!!!!』」
LP:200→0
「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!(ゴメン『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!出す事が出来なかった)
「『フフ・・・進化を果たした所で所詮は闇に去る宿命か。だが忘れるな?我の意志が無くなろうと我も「レッドデーモン」ある事を!光と闇は表裏一体、我はいずれ復活する!その時を楽しみにしておけ!』」
そう言い残して『琰魔竜レッド・デーモン』の意志は消えて、カードに封印された。その時イメージイラストが一瞬、炎の色のようなオレンジ色の光が出た。
それは『琰魔竜レッド・デーモン』の意志が完全に封印された事を意味していた。闇の炎と光の炎に分かれていても両者共に「レッドデーモン」である事に変わりはない。
闇の意志が封印された事で、光の意志が遊来を狙うという事はない。だが、光の意志は遊来の意識を、とある時代へ飛ばそうとしていた。それと同時に十代も意識が薄れかかっている。
「あ・・・れ・・・?目の前が・・・回って・・・」
「十代!?」
「う・・・・」
遊来が倒れた後、十代も続くように倒れてしまった。三幻魔からの連戦で消耗しており、そこへルインによる強引な奮い立たせのような物を受けていたのだから、当然の結果だ。
「十代!」
「遊来!」
二人はギャラリーとなっていた友人達の手によって、保健室へと運ばれていった。十代は倒れてから2時間後に目を覚ましたが、ルインの強引な回復の副作用で筋肉痛のような状態であり、遊来は昏睡したままであった。
「遊来・・・・」
隣で昏睡状態の遊来へ視線を向ける十代。シンクロ召喚のテスターに選ばれる程の実力を持つ彼が何故、カードの闇に飲まれてしまったのか疑問が残った。
セブンスターズに関しては、その一人であったアムナエルこと大徳寺先生から彼を利用した事を聞かされている為、何も疑問にならない。
だが、『琰魔竜レッド・デーモン』に関しては別だった。カードの意志が遊来を飲み込み、利用された。その事が腑に落ちない。
「遊来・・・お前は何を抱えてるんだ?なんでそれを打ち明けてくれないんだ?」
十代の問いに、昏睡状態の遊来は何も答えない。親友だからこそ、相談して欲しかった。
彼の抱えている闇、それが何なのか?それを知りたい、十代はそう考えながら眠りへと落ちていった。
これにて『レッドデーモン』は遊来くんの制御下になりました。ただし今は『琰魔竜レッド・デーモン』の進化態である『アビス』『ベリアル』のみしか使えません。
理由はダブルチューニングが使えないからです。
ダブルチューニング、トリプルチューニングを会得する為には「境地」が必要です。
これから遊来くんは魂だけが時間を遡り5千年前に「境地」を会得した始祖に出会います。
それこそが彼の光の境地となります。
闇の境地はメラグに関連するものですので、まだまだ先です。
※遊戯王はやっぱり『光と闇』の二つが重要だと思うのです。
「不知火」と「魔妖」は登場させるべきか?
-
登場させる
-
登場させない