来週に迫る筆記試験と実技試験に備えて遊来が十代、翔、隼人の三人を巻き込んで勉強とデッキの調整をしていた。
自分と一緒に飛ばされてきたカードも後で数えたら魔法と罠カード更にはモンスターカードなども、かなりの枚数があったので、自分のデッキ分を抜くと十代達のデッキに組み込めないかと調整している。勉強を終えて今は十代のデッキを広げて新しいHEROや魔法、罠カードを組み込めないかと模索している。
「『フェザーマン』や『バーストレディ』達をデッキから抜かすのは嫌だなぁ・・・」
「『フレイムウイングマン』を出す事ができなくなるからな。だが、融合が主流だし、新しいカード入れてもいいと思うぞ(バブルマンなんてアニメ効果かもしれないし・・)」
心の中で遊来は自分の世界のカードと違う事を思いながらカードを見せる。それはM・HEROデッキを組んだ際に使ったカードの中の2枚だ。
「例えば・・・俺が組んだHEROデッキで使ってるコイツ等とか」
「遊来もHEROデッキを組んだのか!?後で見せてくれよ!」
「今の調整が終わったらな?ほら」
「どれどれ?『E・HERO リキッドマン』と『E・HERO ブレイズマン』・・・?なんだよこれ!どっちもスッゲー強力じゃん!」
「ブレイズマンはデッキからモンスター1体を墓地へ送る効果を使えばターン終了時まで、この効果で墓地へ送ったモンスターと同じ属性・攻撃力・守備力になるが・・・この効果の発動後、ターン終了時まで自分は融合モンスターしか特殊召喚できないというデメリットもある。もう一つは召喚・特殊召喚が成功した時『融合』がデッキからサーチできる。どちらも1ターンにどちらか一つしか発動できないけど」
カードの解説をしていると十代もなるほど、といった顔をしながらカードの効果をしっかり見ている。
「リキッドマンの方もカードの効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できないぞ。一つ目はこのカードが召喚に成功した時、『E・HEROリキッドマン』以外の自分の墓地のレベル4以下の「HERO」モンスター1体を対象として発動でき、そのモンスターを特殊召喚する事が出来る。二つ目はこのカードが『HERO』融合モンスターの融合召喚の素材になり、墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる効果だ」
「墓地からの特殊召喚?という事は!?」
「そう、一つ目の効果を使えば融合に必要な素材モンスターを最低でもフィールドに2体確保できるってことさ」
「すっげえ・・・!けど、俺は水属性はマッドボールマンくらいしか・・・」
「俺が初めてアカデミアに向かう船の中で渡しただろ?あのカードを」
「え・・・あ!もしかして、あの時に貰ったカードか!?」
「そうさ。リキッドマンはそのまま融合素材になるがドロー効果は出来ない。ドロー効果を使いたいなら手札融合すればいい。墓地にあるなら『ミラクル・フュージョン』素材が除外されてるなら『平行世界融合』とかを利用すればいい。『平行世界融合』の方はデメリットが強いけど」
「そっかぁ・・・!他にも『E・HERO ガイア』とか遊来に貰ってばかりだな。俺」
「気にしなくて良いさ。枚数だけあっても使えるのは限られてるし」
「うーん、何だか申し訳なく感じるぜ」
「だから気にするなって」
◇
そう話していると翔が会話に入ってきた。その手には自分の愛用デッキがある。
「遊来くん、僕のデッキも見てもらいたいんだけど良いかな?」
「ああ、構わないぜ」
翔のデッキを広げてみる。ビークロイドという機械族・地属性をメインとしたデッキだ。
「ん?『パワー・ボンド』か・・・良いカードが入っているな」
「あ、それは・・・」
翔の表情が曇りだす、まるでこのカードは使ってはいけないと戒めている様子だ。
「?それと・・・翔はどの軸で行きたいんだ?」
「え?」
話題を変えてきた遊来の顔を見るが『パワー・ボンド』に対しては追求してこない。それは遊来自身の気遣いだった。
「ビークロイドは最終系が融合だけど、その為に素材が多いのがデメリットなんだ。だから軸を絞ってデッキを調整した方がいい」
「軸・・」
「素材が多い融合モンスターを見て決めるといいさ」
「うーん・・・」
翔は『スーパービークロイド-ジャンボドリル』と『スーパービークロイド-ステルス・ユニオン』を見ながら悩み始めてしまった。扱いやすさと場を荒らす効果、どちらを主軸にするか迷うのは当然だろう。
「翔、融合で悩んでるなら、それ以外でも戦えるようにしておきたいだろ・・・えっと、あった!これを受け取ってくれ」
遊来は部屋から持ってきていたカードの入ったボックスから、カードを抜き出して翔に手渡した。
「え?『アーマロイドガイデンゴー』と『極戦機王ヴァルバロイド』!?こ、こんな強力なカードを!?」
「ああ、俺は持っていても使わないしな(逆に有り過ぎて困ってるくらいだし)」
「あ、ありがとう!遊来くん!」
「でも、強力なカードでも使いこなさなきゃ意味はないぞ?」
「う・・・」
「俺からの課題だ。このカードを使いこなしてみな」
「?『メガロイド都市』?フィールド魔法みたいだけど・・・」
「それを使いこなせるようになったら、ロイド使いとして右に出るものは居なくなるぞ?それと軸は決まったか?」
「う、うん・・・『スーパービークロイド-ジャンボドリル』でしばらく頑張ってみる」
翔は何かを抱えている様子だが、遊来はそれを聞く事はしなかった。本人の問題は本人しか解決できない。アドバイスをする事は出来ても解決するのは自分自身だからだ。
「そっか、隼人はどうする?」
「俺は別に・・・」
「そう言わずに見てもらえよ隼人!遊来のアドバイスは的確なんだぜ!」
十代の屈託のない言葉に顔を上げるが、隼人は乗り気ではない様子だ。理由は自分のデッキに問題がある事を指摘されたくないのだろう。
「俺のアドバイスが的確かどうかは分からないさ(ただ、前に居た自分の世界でデッキレシピとかゲームでやってただけだし)」
「うーん、そこまで言うならお願いするんだな」
「分かった・・・どれどれ?なるほど、獣族がメインのデッキか」
「俺、オーストラリアに行った事があって、そこで感銘を受けてデッキを組んだんだな」
「なるほど・・・獣族でありコアラメインか・・・サポート系のカードが欲しいな。となると、これなんか良いかもな」
そう言うと遊来は翔に下用に一枚の罠カードを隼人に手渡した。それを受け取った隼人は目を見開く。
「『幻獣の角』?罠カードだけどモンスターに装備させ攻撃力を800上げることが出来るカード・・・え、それに戦闘破壊した際にドロー効果もついているんだな!?」
「ああ、最大値は融合モンスターの『マスター・オブ・OZ』みたいだからな。『ビッグ・コアラ』や下級モンスターでも戦えるようにはしておくべきだろう?デッキ傾向を見ると耐えるべきに耐えて反撃する・・・って感じだしな。後は『森の番人グリーン・バブーン』も良さそうだ」
「お、俺はそんなにデッキを強化する気はないんだな!」
「いざという時には戦えるようにはしておくべきだろ?」
「それを言われると痛いんだな・・・」
隼人の意見を尊重しつつ、遊来は隼人に獣族のモンスターやサポートカードなどを見せる。オーストラリアの雰囲気を壊さない程度の強化をし終えると、今度は十代が遊来に話しかけてきた。
「なぁ、遊来。お前のHEROデッキを見せてくれよ~!」
「ああ、約束だったものな?ほら」
そう言って遊来は十代にM・HEROデッキを手渡して見せる。十代は目をキラキラさせながらカードを見ている。
「すっげえ・・・!遊来のHEROデッキはワクワクしてくる感じがすごく出てきてるぜ!」
「十代、十代は特撮作品とか見てたか?ヒーローものの」
「え?ああ・・・!小さい時に観てたぜ!ラスト三分間の逆転とかさ!」
「(ウルトラマン系だな・・・俺の記憶だと)俺も好きでさ、特に巨大化じゃなくて敵の技術で改造されて戦う変身ヒーローが!」
「遊来はそっち派なのか!?」
「ああ、十代が好きな方も嫌いじゃないけどな!」
二人してヒーロー談義が始まってしまい、遊来と十代の会話は止まらない様子だ。そんな二人を翔は呆れ顔で見ており、隼人は軽く笑っていた。
「アニキと遊来くん、すごい盛り上がってる・・・」
「共通の話題が出たから止まらないみたいなんだな・・・」
それから、二人の談義は遊来がルインから帰宅を促されるまで続いていた。
◇
そして試験当日、十代と遊来は同時に呼ばれそれぞれの相手と対峙する。十代は万丈目準と呼ばれるオベリスクブルーの生徒。遊来は同じラーイエローの三沢大地であった。
「まさか、こんな形でデュエルする事になるなんてね」
「そうだな。だが、手加減はしない!」
「そのセリフ、ソックリそのまま返すよ。三沢」
「お前のドラグニティを封じるデッキ、試させてもらう!」
「ドラグニティを封じる・・・アレが入ってるのかな?」
二人はデッキをデュエルディスクにセットし、お互いに声を上げた。
「「デュエル!!」」
三沢大地 LP:4000
龍谷遊来 LP:4000
「先攻は俺だな」
「う・・・マジか」
三沢の先攻からデュエルがスタートした。遊来としては非常に運が無いと言える。相手はメタデッキを使いこなしてくる三沢大地だ。先攻となるとこちらの動きを封じてくる可能性が高い。
「俺はカードを一枚伏せ、モンスターを一体セットする。ターンエンドだ」
「?出だしが静かで不気味だな。俺のターン、ドロー」
「ドローと同時に永続罠発動!『群雄割拠』!!」
「げえっ!?」
遊来は初めてマズイ!と言わんばかりの声を出してしまった。それもその筈、ドラグニティデッキは2種類の種族の混合型のデッキであり、三沢が発動させてきた罠カード『群雄割拠』はフィールド上のモンスターを1種類しか出せなくなってしまうのだ。お互いとは言えど、遊来にとって厳しすぎる状態になったのは言うまでもない。
[ドローカード]
※竜の渓谷
[現在の手札・6枚]
※竜の渓谷
※ドラグニティ-レガトゥス
※攻撃の無力化
※ドラグニティアームズ-ミスティル
※ドラグニティ-クーゼ
※ドラグニティ-レムス
手札としては悪くないのだが『群雄割拠』の影響でシンクロ展開をほとんどを封じられているに等しい。ドラグニティのシンクロ召喚にはドラゴン族と鳥獣族モンスターがフィールド上に必要不可欠だからだ。遊来は手札を見ながら何とか突破口はないかと思考するが、どんなに思考しても鍵となるモンスターは一体だけであった。
「なら、俺は手札から『ドラグニティ-レムス』の効果を発動する。フィールド魔法『竜の渓谷』をサーチしてレムスを墓地に送り『竜の渓谷』をそのまま発動!」
「お得意のフィールドが来たか」
黄昏の太陽が現れ、あらゆる竜たちが飛び交う渓谷が出現する。だが、三沢は慌てた様子もなく、口元に笑みを浮かべている。
「(シンクロじゃなく・・・アイツ等を使うしかないかな?)」
『呼んだ?グラムも出番があるかも、って待ちくたびれてんぞ?』
そう話しかけてきたのはドラグニティの精霊の代表であるレヴァティンだ。ドラグニティアームズ-グラムとレヴァティンは採用率こそ高い訳ではないが、ドラグニティのドラゴン族の中でも高い攻撃力を持つ。だが、召喚条件が若干厳しく場に出す前にシンクロモンスターなどで決着をつけてしまう場合がある為、あまり場に出てくることはない。
「(三沢の場にある永続罠のせいで、どちらかの種族で展開しなきゃならないんだ)」
『なーるほどね。なら、渓谷を歩いてミスティルに力を借りるしかないでしょ』
「!」
レヴァティンの言葉に手札を改めて見直すと『ドラグニティアームズ-ミスティル』があり、さらに場には発動させた『竜の渓谷』がある。渓谷を歩けというのは効果を使えということ、力を借りるとは召喚しろという意味だ。だが、今の状態ではそれが出来ない。
「よし、俺は『竜の渓谷』の効果を発動。モンスターを1体セットしカードを1枚伏せてターンエンド」
[現在の手札・2枚]
※ドラグニティ-レガトゥス
※ドラグニティアームズ-ミスティル
本来ならば、これほどまでに手札を消費する事はない。種族統一がされてなければ『ドラグニティ-レムス』と『ドラグニティ-レガトゥス』の二枚でシンクロ召喚による攻め込みが出来ていた。だが、今はそれが出来ない。種族統一によって要となるシンクロモンスターを封じられているためだ。
「展開速度はニュートラルなようだが、戦略の幅が狭まっているな?」
「その通りだよ」
◇
観客席から見ている隼人、翔、明日香も十代と遊来の戦いに注目している。その中で遊来の手札消費が激しい事を翔が口に出した。
「遊来くん、いつもなら素早く強力な展開をしているはずなのに今回は出来てないッスね?」
「翔、それは『群雄割拠』のせいなんだな。ドラグニティは以前、十代が言ってたように二つの種族で成り立って展開するのがメインだから『群雄割拠』によってフィールド上で種族を1種類しか場に出せない今の状態はモロに影響を受けていて、遊来とって厳しい状態にあるんだな。更に見せてもらったけど、ドラグニティのシンクロモンスターは鳥獣族とドラゴン族を揃えなきゃ召喚できない物が多いから今は展開も封じられているんだな」
「ええ~!?たった1枚のカードであんな強力なデッキが封じられてるの!?」
「隼人くんの言う通りね。それにどんなに強力なデッキでも弱点は絶対にあるわ」
「遊来くん大ピンチじゃないっすか~」
観客席からはドラグニティの展開を封じられ、苦戦する遊来に対して良い気味だとヤジを飛ばしている者も居れば、明日香達のように応援している者もいる。デュエルはそんな事をお構い無しに続く。
「うっ!?」
遊来は此処であらゆる可能性の中で最も当たって欲しくないデッキであると確信してしまった。光属性でしかも種族が天使、そう特殊召喚やカウンターに強いパーミッション天使デッキである事を。
「俺のターンは終了・・だ」
「俺のターン、ドロー!俺はセットモンスターを生贄に・・・『光神テテュス』を召喚!」
「ううっ!」
『光神テテュス』効果/星5/光属性/天使族/攻2400/守1800
「テテュスでセットモンスターに攻撃!光の裁き!」
「うあああ!?」
『ドラグニティ-クーゼ』が破壊され、墓地へと送られる。
「カードを一枚セット、更に強欲な壷を発動。カードを二枚ドロー。一枚が天使族の『シャインエンジェル』それを見せて『光神テテュス』の効果でドロー、・・・ターンエンドだ」
「俺の・・・ターン、ドロー」
[ドローカード]
※サイクロン
[現在の手札・3枚]
※サイクロン
※ドラグニティ-レガトゥス
※ドラグニティアームズ-ミスティル
『マスター、結構マズイ状況じゃね?相手は完全にこっちのマウントを取ってきてるし』
「(わかってるよ、ここから逆転するには・・・)」
『ミスティルに力を借りるしかないね・・・一か八かの賭けになるけど』
そう、相手はエンジェル・パーミッション。召喚を妨害してくる可能性が高い、それを使わせようにも今の手札には僅かな可能性だけしかない。
「(一か八か・・・やってやる!)俺は手札から速攻魔法発動!『サイクロン』発動!これで、三沢!お前の場にある『群雄割拠』を破壊する!」
「何!?このタイミングで除去カードを引き当てたのか!?」
「『ドラグニティ-レガトゥス』を!特殊召喚!更に『ドラグニティ-レガトゥス』を墓地へ送り『ドラグニティアームズ-ミスティル』を特殊召喚する!このカードは自分フィールドの表側表示の「ドラグニティ」モンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる!」
『ドラグニティ-アームズ-ミスティル』効果/星6/風属性/ドラゴン族/攻撃力2100/守備力1500
「!まさか、特殊召喚できるモンスターが手札にあったのか!?それも連続召喚。だが、お前の手札は!」
大胆な連続召喚をしてきた遊来に三沢は驚きと同時に興奮を感じていた。それと同時に遊来にも僅かな変化があった。負けたくない、勝ちたいというデュエルへの熱が明日香と戦っていた時以上に燃え上がっている。
「更に『ドラグニティ-アームズ-ミスティル』の効果を発動!このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地のドラゴン族の「ドラグニティ」モンスター1体を対象として発動できる。そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する!」
「なに!?装備効果だと!?」
三沢に驚愕の表情が現れ、汗が一筋流れる。セットモンスターは『ドラグニティ-クーゼ』であった。つまり、それを装備してくる事が確定的だ。分かっていても止めることは出来ない。
「『ドラグニティ-アームズ-ミスティル』に『ドラグニティ-クーゼ』を装備!更にクーゼを特殊召喚!」
遊来は初めて体験する不思議な感覚を味わっていた。そう、まるで高速で動く乗り物に乗ってハイスピード状態でまっすぐ走っているのを共有している感じだ。
頭の中に浮かぶヴィジョンは自分が『ドラグニティナイト―アスカロン』になっているようだ。それを信じて展開する。
「はっ!?しまった!2種類のドラグニティが揃ったということは・・・!」
「そうだ、レベル6の『ドラグニティ-アームズ-ミスティル』にレベル4の『ドラグニティ-クーゼ』をチューニング!地の龍と鳥獣の騎士が手を結ぶ時、大地から空へと駆け上がる竜騎士の王が現る!今こそ羽ばたけ!」
『ドラグニティ-アームズ-ミスティル』に自らの身を光の輪としたクーゼの中を通り抜け、星となった二体のモンスターが一筋の光を放つ。
「シンクロ召喚!!駆け登れ・・!『ドラグニティナイト-アラドヴァル』!」
「レ、レベル10のシンクロ召喚!?たった1ターンで攻撃力3000オーバーを!?」
「アラドヴァルで『光神テテュス』を攻撃!ドラグナイト・ファング!」
「ぐうう!!」
三沢大地:LP3100
三沢の場のモンスターすべてが破壊されてしまった。遊来は天使族である事を警戒していたが、後続が出ることはなかった。
「(『テュアラティン』はまだ、来てなかったか・・・)更にアラドヴァルの効果!このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したダメージ計算後に発動!その相手モンスターをゲームより除外する!!」
「除外だと!?ドローエンジンを潰されたか!俺のターン、ドロー!」
「俺はモンスターを1体セット、カードを伏せてターンエンドだ」
「俺のターン、ドロー!」
[ドローカード]
※ドラグニティ-アームズ-グラム
[現在の手札・1枚]
※ドラグニティ-アームズ-グラム
「俺は手札の『ドラグニティ-アームズ-グラム』の効果を発動、墓地に眠る『ドラグニティ-レガトゥス』と『ドラグニティ-レムス』を除外し、特殊召喚!そのままバトルフェイズ!グラムでセットモンスターにアタック!」
「セットモンスターは『シャインエンジェル』よって「光属性の攻撃力1500以下」のモンスターを攻撃表示で、特殊召喚!『シャインエンジェル』だ!」
「アラドヴァルで『シャインエンジェル』にアタック!」
「うあああ!もう一度、だ!『シャインエンジェル』」
三沢大地 LP:1200
リクルーターを出されてしまい、ライフは削ったが相手も手札が多い。使ってこなかったリバースカードも気になる。
「『シャインエンジェル』の表示を守備にし、カードを伏せてターンエンドだ」
「俺のターン、ドロー」
[ドローカード]
※ドラグニティ・グロー
「俺は手札から『ドラグニティ・グロー』を発動!このカードには二つの効果があり、このカード名の(1)と(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。1つ目は自分のデッキ・墓地からレベル5以上の『ドラグニティ』モンスター1体を選んで手札に加える。2つ目の効果は墓地のこのカードを除外し、『ドラグニティ』モンスターが装備している自分の魔法&罠ゾーンのモンスターカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを守備表示で特殊召喚する!俺は1つ目の効果を選択!!俺は墓地に眠っている『ドラグニティアームズ-ミスティル』を手札に戻す!そして、手札に戻した『ドラグニティアームズ-ミスティル』の効果を発動!』
「!?『ドラグニティアームズ-ミスティル』は自分フィールドの表側表示の「ドラグニティ」モンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚できるカード!・・・まさか!?」
「そう!『グラム』を墓地へ送り『ドラグニティアームズ-ミスティル』を手札から特殊召喚する!!」
「レベルも攻撃力も勝る『グラム』をコストに!?」
「更に『ドラグニティ-アームズ-ミスティル』の効果を発動!このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地のドラゴン族の「ドラグニティ」モンスター1体を対象として発動できる。そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する!俺は再び『ドラグニティ-クーゼ』を装備させ、更に『ドラグニティ-クーゼ』特殊召喚!」
「こ、このコンボは!?また、来るのか!?」
「そうだ!レベル6の『ドラグニティ-アームズ-ミスティル』のレベル4扱いの『ドラグニティ-クーゼ』をチューニング!!」
「天の龍と鳥獣の王が手を結ぶ時、天空を駆ける竜騎士の王が現る!!今こそ駆け抜けろ!シンクロ召喚!!!王の道を行け・・!『ドラグニティナイト-アスカロン』!」
「こ、攻撃力3300のシンクロモンスターが2体!?」
「此処でフィニッシュにさせてもらう!行け!2体で攻撃!」
「ここは通さん!!リバースカード、オープン!『聖なるバリア・ミラーフォース』これにより、攻撃モンスターをすべて破壊だ!』
「ぐっ!だが、アスカロンの効果発動!この効果は1ターンに一度、シンクロ召喚によって召喚したこのカードが相手によって破壊された場合に発動でき、融合デッキから攻撃力3000以下の『ドラグニティ』シンクロモンスターをシンクロ召喚扱いで、特殊召喚する!」
「な、なんだって!?」
「アラドヴァルもシンクロ召喚したこのカードが相手によって破壊された場合に発動できる効果がある。それは相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する効果、最も今は何もないから機能しないけど。行くぞ!二つの種族の決意が、新たな竜騎士を生み出す。今こそ迎え討て!シンクロ召喚!走り抜けろ『ドラグニティナイト-バルーチャ』!!」
『ドラグニティナイト-バルーチャ』星8/風属性/ドラゴン族/シンクロ/効果/星8/風属性/攻撃力2000/守備力1200
「『ドラグニティナイト-バルーチャ』の効果発動、このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分の墓地にあるドラゴン族の『ドラグニティ』モンスターを任意の数だけ対象として発動可能!そのドラゴン族モンスターを装備カードとしてこのカードに装備できる!俺は墓地にあるアスカロン、クーゼ、グラム、ガジャルグ、ミスティルを装備!更に『バルーチャ』はこのカードに装備された『ドラグニティ』カードの数×300ポイント、攻撃力がアップする!5枚のカードにより、攻撃力が1500ポイントアップし3500!更にバトルフェイズ中の召喚により、追撃が可能!」
「俺の・・・負けか。まさか、破壊されても追撃してくるとは、見誤ったな」
「いや、俺は感謝しているよ。三沢のおかげで情熱と初心を取り戻すことができたから」
「遊来?それは一体?」
バルーチャは容赦なく、三沢のライフポイントを奪いゼロにした。瞬間、どちらの健闘を称える拍手が沸き起こった。
「龍谷遊来くん、ドラグニティというカテゴリー、更にはシンクロ召喚という新しいシステムを使いこなす技量、最後まで諦めない姿勢、お見事でした。よって君をオベリスクブルーへの昇格を認めます。おめでとう!」
この学園の校長である鮫島校長が放送室から、賞賛と昇格を認める放送をしてきた。遊来としては嬉しいのだが、それ以上に自分が竜騎士だったような感覚の方が印象深かった。
「三沢、ありがとう。勝ったけど、逆に教えられたのは俺の方だった」
「こちらこそ、ありがとう。悔しいが俺もまだまだ調整が足りなかったようだ。次こそ、お前のドラグニティを打ち負かしてみせる!」
「ああ、俺も負けるつもりはないよ!」
遊来と三沢はお互いを称え、ガッチリと握手をした。メタデッキだからといって遊来は否定しない。好きなカードで勝つ事も醍醐味だが、計算を信じて相手を封じながら戦うのも戦略の一つだ。実際にはロックデッキなんて大量にあるのだから。
十代の方も勝利したが、昇格を言い渡されたのだがラーイエローには行かず「燃える赤」との事で、オシリスレッドに留まるらしい。
その後、遊来は新しく用意されたオベリスクブルーの寮へと向かう事になったが、これが後にオベリスクブルーの一般生徒達に対し、遊来がトラウマを植え付ける事になる出来事の第一歩だという事を誰も知らないのだった。
デュエルの棋譜、難しいですね。負けさせる訳にはいかない戦いだと余計です。
「不知火」と「魔妖」は登場させるべきか?
-
登場させる
-
登場させない