誰が為の《物語/運命》   作:音佳霰里

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始めから

 午後、ほむらも加えた俺たち3人は、巴先輩の家で説明会を開いた。

 魔女や魔法少女、ソウルジェムなどの基本的な事柄から、俺の使っていた投影魔術もどきについても、主にキュウべえもといインキュベーター(白い陰獣)(みんなの前ではちゃんとキュウべえって呼んでるぞ)や巴先輩に詳しく聞かれたりした。

 巴先輩のような魔法少女と、俺の様な魔術師(どちらかと言ったら魔術使いが正しいが)についての基本的なことや、大まかな違いをほむらに理解して貰えただけでも、今回の説明会は開いた意味があったんじゃなかろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 _____勝てない。

 ワルプルギスの夜と対峙して見て、思ったことはそれに尽きる。

 巴先輩も、ワルプルギスの夜の攻撃をモロにくらい、ソウルジェムを砕かれてしまい死亡した。頼みの綱の俺の魔力だって使い切ってしまい、もう立っているのも辛い。

 ほむらは俺に向かって悲しげに、

「もう……逃げよう……。勝てっこ無いよ……。マミさんだって死んじゃったし……。鹿目さんだって立ってるのも限界じゃない……」

「そんな……ことは……」

「もうやめよう! 鹿目さんは頑張った、だから、もう!」

 

 ____そんな彼女の悲しそうな声を聴きながら、あるひとつの考えに辿り着いた。否、辿()()()()()()()()()

 

 俺は震えながら言葉を紡ぐ。

「大丈夫だよ。ほむら___」

 言い聞かせる様に、紡ぐ。

「ほら、あるじゃんか____最後の手段」「鹿目さん……まさか……(聞きたくない)

 彼女に託し、次の俺に繋いでくれることを願って。

「_____いるんだろ、インキュベーター」

 やっぱり、見てやがったな。

「やれやれ、僕はここにいるよ。それで、何の用だい?」

「俺と……俺と契約をしろ」

「わかったよ、まどか。それじゃあ君の願いを言ってご覧?」

「|そんなのダメだよ! せっかく頑張ったのに……! 《考えたくない》」

「俺は……"ワルプルギスの夜を倒すくらい……強い魔法を使いたい"___! どんだけ魔力消費が馬鹿でかくてもいい、とにかく強い魔法だ___!」「やめて_______!!! (任せたくない)

「契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した。さあ、解き放ってごらん。その新しい力を!」

 

 ___余計なことは考えない。

 _____考えてしまうと、もう戻れなくなりそうだから。

「ほむら……ありがとね、俺と……友達でいてくれて」

 _____ワルプルギスの夜に向かって飛び立つ。

 ___周りの音(後ろの叫び)聞こえない(聞きたくない)

 ______手持ちの宝石は五個ぐらい。しかも5年間魔力を貯め続けたとびっきりの。

 _____さぁ、目標(幕引き)は目の前だ。

 ソウルジェム諸共叩き付ける(自爆する)_________!! 

 

 

 

 

 

 

 _____そして、一瞬の間を経て、______

 ____________世界から音と光と俺の存在が________無くなった__________

 

 

 

 

 

 

 巡り巡って、始めから(さぁ、もう一度)




【次回予告】

ナレーション:暁美ほむら(cv:斎藤千和)

アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の世界に、主人公である『鹿目まどか』として転生してしまったこの小説の主人公。
中学二年生へと時間は移り、ついに物語が始まる。
今か今かと原作開始を待つ彼女のところにやってきたのは――

「暁美ほむらです。よろしくお願いします」


次回、第一話。
『出会い』

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