この作品が初めての執筆になりますので暖かい目で読んでくれたら幸いです。
これから頑張っていくのでよろしくお願いします。
この世界にはドラゴンボールという7つ集めると神の龍が現れ、どんな願いでも一つだけ叶えてくれるという伝説がある。
この伝説に導かれるように善人、悪人問わずたくさんの人々がドラゴンボールを求めて世界中を探し回った。
パオズ山に住む少年、孫悟空もまたその一人でドラゴンボールを探す少女ブルマと出会い世界中を旅することになる。
旅の途中でたくさんの仲間との出会いや別れ、そして強敵との闘いを経て心身ともに成長していく。時には《世界一の殺し屋》や《世界最悪の軍隊》そして遂には世界を恐怖に陥れたピッコロ大魔王にも勝利し世界を救うにまでなった。
それから3年後の第23回天下一武道会の決勝にて、天界で修行した悟空とピッコロ大魔王の生まれ変わりであるマジュニアとの因縁の対決が再び幕を開ける。一度は絶体絶命の窮地に立たされる悟空であったがマジュニアの一瞬の隙をついて逆転勝利し、悟空は名実ともに世界一の武闘家になるのだった。
それから1年の月日が流れ悟空は今、天下一武道会の会場にて結婚したチチと共にパオズ山で暮らしていた。
そんな悟空とチチの前には、生まれたばかりであろう二人の赤ん坊が並んで眠っていた。
そして物語はここから始まるのである
「それにしても何度見てもかわいいだなぁ。おら悟空さとの子供を産めて世界一の幸せ者だべ」
チチがうっとりとした様子で自分の子供達を眺めていると
「んだんだ、特におなごの方は赤ん坊の時のチチにそっくりだべ」
そう言いながらチチの華奢な肩に大きな手を乗せているのは、4メートル強の大男でありかつて涼景山に城を構え《悪魔の帝王》とまで恐れられた牛魔王その人である。
そんな時、二人の赤ん坊はほぼ同時に目を覚ました。
「おぉ起きただか。お爺ちゃんでちゅよ〜 べろべろ〜ば〜」
大きな体を小さくして可愛い孫達を笑わそうと必死になる彼だったが…
「ひっぐ、おんぎゃあ、おんぎゃあ〜」
自分の何十倍もある大男の迫力に男の子の赤ん坊は泣きだしてしまった。
「あぁーおっ父!!何泣かせてるだぁ、どいてけろ!!」
そう言うやいなやチチは牛魔王を押しのけると自分の子供を大事そうに抱えてあやしはじめた。
一方チチに突き飛ばされた牛魔王は、可愛い孫に怖がられた悲しみと少し前まで子供だと思っていたチチがすっかり母親らしくなったという嬉しさで複雑な気持ちになっていた。
「全く、おっ父は顔がこえぇんだから少し考えてけれ」
チチは自分が抱えている子供が落ち着いてきたのを確認すると、もう一人の方にも目を向けるとそこには…
「きゃあ♪きゃあ♪」
怖がるどころか満面の笑みを浮かべて牛魔王に手を向けている自分の愛娘がいた。
「おぉ!…おぉ!!そうか、爺ちゃんが好きか、そうか!!そうか!!」
牛魔王は感極まって赤ん坊を抱くと高い高いし始めた。チチはそれでも自分の娘は怖がらずに笑い声をあげてるのを見て
「あの肝の太さは悟空さ似だべ」
呆れつつも嬉しそうにしているのだった。
「ところでチチぃ悟空はどこにいるだぁ、姿が見えねぇだが」
牛魔王は余程嬉しかったのかしばらくの間、赤ん坊を離さなかった。しかし子供が風邪をひくのを心配したチチに半ば無理矢理奪われ、落ち込んでいた彼だったが一向に自分の娘婿が現れないのでチチに聞くことにしたのだ。
「悟空さなら夕飯の材料を取りに行ってるだよ、そろそろ帰ってくるはずだども…」
ちょうどその時、玄関のドアが開くと常人には持ち上げることができないくらいの魚を片手で持つ山吹色の道着を着た男が立っていた。
「よぉチチ今けぇえたぞ。お、それに牛魔王のおっちゃん来てたんか〜久しぶりだなぁ」
悟空は巨大魚を家の中に入れると屈託の無い笑顔で牛魔王に話しかけた。
「ちょうど悟空さも帰ってきたことだしそろそろ二人の名前決めねぇだか?」
「そのことなんだけどよチチ、こいつの名前《悟飯》にしねぇか?」
「悟飯?」
「おぉ悟空!この子に悟飯さんの名前を継がせるだな!」
「あぁオラずっと考えてたんだ、もし生まれてくるのが男だったら名前は悟飯にしようってな。」
悟空はそう言うと先程から嬉しそうに笑っている自分の息子の頭を優しく撫でてやる。
「その子も気に入ってるみてぇだしおらも文句はねぇだ、けど悟空さこの子はどうするべ?」
チチは女の子の赤ん坊を抱き上げながら聞くと窓から優しい日の光が入ってきた。
「それにしても今日はいい天気だなぁ。こういう日は外で思いっきり修行してぇぞ」
「んだ、今日はお天道さんもこの子みてぇにニコニコだで」
牛魔王はそう言うとチチに抱かれている赤ん坊の頬をその大きな手で触り始めた。どうやら先程のことで牛魔王はすっかりこの子にメロメロになってるようだ。
「ほんと今日は気持ちのいい日だべ、んだこの子の名前、
「いい名前でねぇか!笑顔が眩しいこの子にぴったりだべ!」
「よし、今日からおめぇらは孫悟飯と孫日向だ。」
悟空がそう締め括ると名前を呼ばれた二人は花が咲いたような笑顔と可愛い笑い声をあげた。
するとそれにつられるように悟空達3人も自然と笑顔になっていく。
彼らは今、確かな幸せを感じていた。
遠くの地にてその光景を楽しそうに眺めている者達の存在を知る由もなく……
第一話はここまでです。この物語の主人公である日向ちゃんが、名付けられた回でした。
書いてみて牛魔王やチチさんの口調が難しかったです。
それでは次話にて会いましょう。