亜人の狐族と最強の魔法使い! 作:ドンドン
では、本編どうぞ
月「あれ…ここは?」
気が付いたら何もない真っ白な所にいた。
月「私は…確か、総さんの所にいて…」
なんだか頭がぼんやりする。次第に上も下も自分が座っているのか立っているのかさえ分からなくなってきた。でも、苦しくはない。水の中に浮いているような感覚に近い。
月「何だろう…ここ…」
???「気づいたか。」
誰もいないのに、声が聞こえる。
月「誰…?」
???「うーむ、名乗るような名前なんてないな。まあ、Yとするか。」
月「ここは…どこ?」
Y「意識の中、とでも言っておくか。簡単に言うとこんな感じの夢、と思ってもらって構わない。」
夢?どういうこと?
Y「ちっ、時間か。まあ、会うことはまたあるだろう。じゃあな。」
月「あっ!ちょっと!もう少し話を…」
そこまで言ったが、右目と左目の見えている景色は既に違っていた。
月「何だったんだろう…あれ。」
気が付くと知らない天井があった。
そうだ。私、総さんの家に泊まらせてもらってたんだった。
でも…総さんの姿は見えないな…あ、仕事かな?
総「…はい、………ですね……じゃあ……後に………さい」
月「?何の話だろう…あ、薬屋さんをやってるって言ってたよね。行ってみよう。」
声のする方へと行ってみることにした。
月「…ひにゃぇぁ!?」
総「うおぁ!?」
…曲がり角で総さんとぶつかった。まだ私は体が小さいから後ろにこけちゃった。
総「おう、起きてたか。まあとりあえず大丈夫か?」
手を貸してくれた。つくづく思うけど、優しいなぁ。
月「だ、大丈夫!ごめんなさい。」
総「で、何しに来た?」
何しに…あんまり目的なかったなぁ…。
月「あ、な、何かお手伝いでも出来たらな、と思って、それで。」
総さんがふっと頬を緩めた。
総「ありがとな。嬉しいんだけど、多分分からないと思うから。あ、部屋、いろいろあると思うから適当にいて。もうじきこっちも終わると思うから。」
月「はーい。」
邪魔だっただろうか。
私は部屋にもどってぐるりと部屋を見回してみると本棚があった。ほとんど小説だったが、むしろそっちの方が良い。人間からすると、小学一年生位の体だが、年齢はもう300歳位だもんね。時計を見ると、もう4時だ。
コンコン、
月「はーい。」
総「入るぞ。」
キー、パタン
総「ああ、本読んでたのか。」
月「あ、総さん。なんでしょう?」
ん?何か総さんの何かが違う?様な気がする。何か…怪訝そうにこっち見てる。え?何か私変なこと言った?
月「?…どうかしました?」
総「月ちゃん、今何歳?」
え?何の話、急に。
月「えーと…」
総「ああ、半人状態の実年齢。」
?何を知りたいんだろうか。
月「えーと…大体300歳位ですかね。」
あ!そうだ。いきなりこんなこと言ったら変な子だと思われちゃう!どうしよう!
総「なるほど。それでか。」
?
月「えーと…何が?」
総「いや、小一がこのしゃべり方で小説読むってなかなかな違和感だったから。」
月「あ、なるほど。そういうことでしたか。こう見えてもしっかり300年強生きてますので。ところで、総さんのお仕事って…」
総「ああ、薬屋だ。」
何となく会話を続けなきゃいけない気がするから質問する。
月「楽しいですか?」
総「?ああ、楽しいぞ。何より人の役に立てるのが楽しいし嬉しい。」
月「……立派ですね……あ…!」
総「?どうした?」
そうだ…いや…でもな……
総「どうした?何かあったか?」
私は思わず泣いていた。すっかり忘れてしまっていたのだ、お父さんとお母さん、弟のことを。
月「すみません…聞いてくれますか…?」
総「あ、ああ。」
私の家族は、一昨日人間に囚われてしまった。お父さんが、私と弟を転移魔法でこの辺に連れていってくれたが、弟もまた捕まってしまった。今からでも助けに行きたいが、総さんに迷惑がかかってしまう。そういうことを話した。総さんは目を閉じてゆっくり聞いてくれた。
そして、
総「月ちゃんはどうしたい?」
月「私は…皆を助けたい!」
それは心からの願いだった。もし総さんが拒否しても、私は一人ででも行くつもりだった。いや、いくら優しい総さんでも拒否するだろう。亜人に手を貸すことはもう人としても見られなくなることになるのだ。
総「そうか。残念だが、俺は行けないな。」
…やっぱりか。いや、そうだろうなと思っていたけど、やっぱりそうなるよね。
月「…分かりました。じゃあ、私だけでも…」
総「なんて言うと思ったか?」
月「……え?」
え?どういう…
総「俺も行ってやるよ。それに、お前一人で行って何ができる。手を貸してやるよ。」
え……………………私は、ほんっとにこの人は根っからのいい人なんだな、と感じた。
月「ありがとう…ございます…!」
総「なぁに。礼をするには早えだろ。助け出せての初めて成功だからな。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
総「ああ、はい。頭痛薬ですね、いつものね。大変ですね、偏頭痛。じゃあ薬が切れたらまた来てください。」
只今仕事中。まあ、仕事兼遊びみたいなもんか。好きで薬屋やってるんだしな。さて、列が終わったな。薬、補充しとくか。
月「…ひにゃぇぁ!?」
総「うおぁ!?」
…曲がり角で月ちゃんとぶつかった。月ちゃんは体が小さいから後ろにこけちまった。ごめ。
総「おう、起きてたか。まあとりあえず大丈夫か?」
目が覚めてたみたいだ。怪我も問題ないっぽい。良かった。
月「だ、大丈夫!ごめんなさい。」
総「で、何しに来た?」
あ、何かぶっきらぼうな言い方みたいになっちまった。
月「あ、な、何かお手伝いでも出来たらな、と思って、それで。」
手伝いか…ほんとに優しい子なんだな…そう思ってたら
ふっと頬が緩んだ。
総「ありがとな。嬉しいんだけど、多分分からないと思うから。あ、部屋、いろいろあると思うから適当にいて。もうじきこっちも終わると思うから。」
流石に薬学はわからないだろう…というかあの子、何歳なんだろうか。
月「はーい。」
全く、見ているだけで和むな。もう一度言うが、ロリコンではない。
仕事終わり
月ちゃんの部屋のドアをノックする。
コンコン、
月「はーい。」
総「入るぞ。」
キー、パタン
総「ああ、本読んでたのか。」
見るからに小一の子が読むような物じゃない物読んでんだけど。
月「あ、総さん。なんでしょう?」
何でしょうって…ほんとに何歳だよ。
月「?…どうかしました?」
総「月ちゃん、今何歳?」
あ、何か唐突に聞いたけど、まあ良いか。うーん…2、30歳位かなぁ。
月「えーと…」
総「ああ、半人状態の実年齢。」
見た目じゃなくてな。
月「えーと…大体300歳位ですかね。」
えぇ…想像の斜め上行ったわ。300て…。
そのお陰で一瞬反応が遅れた。
総「なるほど。それでか。」
うん。順序も説明もくそもない単発の反応。
月「えーと…何が?」
うん、そりゃそうなるよね。それが普通だ。
総「いや、小一がこのしゃべり方で小説読むってなかなかな違和感だったから。」
月「あ、なるほど。そういうことでしたか。こう見えてもしっかり300年強生きてますので。ところで、総さんのお仕事って…」
総「ああ、薬屋だ。」
あれ、言ってなかったっけか?
月「楽しいですか?」
総「?ああ、楽しいぞ。何より人の役に立てるのが楽しいし嬉しい。」
まあ、もっと大事なのは自分がその仕事をやりたいと思えているかだが。俺?もちろんそう思っている。
月「……立派ですね……あ…!」
総「?どうした?」
急に月ちゃんが泣き出した。え、何?何!?何か俺した?
総「どうした?何かあったか?」
とりあえず…えーと、次どうしよう…
月「すみません…聞いてくれますか…?」
総「あ、ああ。」
どうやら彼女のの家族は、一昨日人間に囚われてしまったらしい。お父さんが、月ちゃんと弟を転移魔法でこの辺に連れていってくれたが、弟もまた捕まってしまった。今からでも助けに行きたいが、俺に迷惑がかかってしまうんじゃないか、っていうことだった。なるほどねぇ。
総「月ちゃんはどうしたい?」
まずは本人の意見の尊重。
月「私は…皆を助けたい!」
それが彼女の心からの願いだったことはよく分かった。俺は決めた。
総「そうか。残念だが、俺は行けないな。」
一回下げておいてから上げたら良いだろ?
月「…分かりました。じゃあ、私だけでも…」
総「なんて言うと思ったか?」
月「……え?」
ふふ、
総「俺も行ってやるよ。それに、お前一人で行って何ができる。手を貸してやるよ。」
ある程度なら狐族の知識ぐらいはある。手助け出来るように頑張らねば。
月「ありがとう…ございます…!」
総「なぁに。礼をするには早えだろ。助け出せての初めて成功だからな。」
獣娘ってかわいい感じのイメージありますよね。会ってみたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。