新・ギレンの野望(笑)   作:議連・座備

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ちょっと早く書きあがったので投稿します。
多分最後のモビルスーツ開発回になるのかな?
リック・ディアスがあれほど支持されたのがちょっと予想外でした。

週末はちょっと予定があるので次の投稿は来週になるかもしれません。


65話 UC0079年11月 終わりの始まり

連邦軍本部 ジャブロー

 

「オデッサでの大敗の責任をどうするつもりかね?レビル将軍!こうなってはもう、ジオンの独立を許して講和するほかないではないか!!」

 

「私の辞任ですむのであれば、いくらでも致しましょう。ですが戦局がこれほどまでにジオン側に傾いてしまった今、はたしてジオンの独立だけで連中が折れてくれるのでしょうか?」

 

「……だが他にどうしろと言うのだ?各地で食料危機がおきつつある今、我ら連邦にオデッサのような戦力を再び用意するだけの余裕はない。多少不利な条約であろうと呑む他に手はないだろう?」

 

「ひとつだけ私に策があります。」

 

「なんだと?!」

 

「我々は、地上での反攻作戦の準備と並行して宇宙での反攻作戦の準備を進めて来ました。

地上の戦力はオデッサで大きな被害を被りましたが、我々にはまだ宇宙の戦力が残っています。これを使ってジオン本国を一挙に制圧するのです。」

 

「何をバカな事を。ジオンには開戦以降、たいした損害もない宇宙艦隊があるではないか。

いくら宇宙艦隊再建計画『ビンソン』で多数の宇宙艦を建造し、モビルスーツのOSをV作戦で得たデータで作ったものに差し替えたと言っても、せいぜいジオン艦隊と互角に戦えるかどうかというところだろう。

まだ連中にはソロモンやグラナダといったジオン本国を守る軍事拠点があるのだぞ?」

 

「これはまだ極秘の情報でありますが、ジオン内部で粛清があり、グラナダの防衛を担当していたキシリア少将が失脚しました。後任となったサスロ・ザビは事務畑の人材であり、グラナダの防備は大幅に弱体化するものと思われます。」

 

「……だが、いくら防衛線が弱体化していると言っても連中の宇宙艦隊は強力だ。兵の練度などを考えれば、それに勝つのは難しいのではないか?」

 

「宇宙艦隊と正面から戦わなければ良いのです。」

 

「……何だと?!」

 

「オデッサの戦いにジオンが勝利した今、恐らくジオンはそう遠くないタイミングでこのジャブローの攻略作戦を発動するはずです。

そしてその作戦にはおそらくジオン宇宙艦隊の大半が動員される事になるでしょう。その隙をついて我々はジオン本国を制圧すれば良いのです。」

 

「だがジャブローが落ちれば我々は…。」

 

「宇宙艦隊と伴にルナツーへお上がりください。あそこであればそう簡単には落ちません。」

 

「一か八かという訳だな。」

 

「どうせこのままではじり貧となるのが目に見えているのです。そうであるなら最後の大勝負に出るほかありますまい。」

 

「良かろう。このままではどうせ私も戦後の連邦政府に席はないのだ。将軍の賭けにのろうではないか。作戦の決行はいつにする?」

 

「少しでも戦力を増強するため、12月の初旬辺りがよろしいかと。」

 

「良いだろう。作戦の準備を進めてくれたまえ。」

 

 

 

やあ……諸君。ギレン・ザビである。

 

欧州で展開している掃討作戦によって連邦ヨーロッパ方面軍は壊滅しつつあり、オデッサ近郊で包囲されていた連邦軍も先週になってついに降伏、戦況は一気にジオン側へと傾きつつあった。

 

それと並行してオデッサの戦いで獲得した兵器や人材の活用も始まっており、鹵獲した大量のジムについては、半数を地上軍に増強戦力として配備し、残りの半数は購入を希望した各サイドに売却して国債の償還に当てた。

 

え?何で全部を地上軍に配備しないのかだって?

 

戦場で機能停止した姿を見てるからみんな乗りたがらないんだよ!

 

性能としては「ビーム兵器を使えるザク」といったくらいでそこまで悪いものでもないのだが、大きな性能の向上もないのに脱出装置も付いていない機体に乗りたがる者はおらず、自機の配備が遅れてブーブー言っていたシャルロッテ・ヘープナー少尉でさえ、ジムなら乗りたくないです!と言ったらしい。

 

潰して予備部品にする案もあったが、そもそもジム用の予備部品も大量に手に入ったのでわざわざ解体する手間をかけるくらいならと、購入を希望した各サイドに売却して恩を売る形で落ち着いた。

 

なお、鹵獲した数少ないジーラインタイプについては逆に各部隊で奪い合いになっていたりする。

 

人材面では技術部に配置したレイ親子はさっそく頭角を表しはじめ、現地改修で生産可能な新型量産機として開発されたのがMS-09RD、リック・ディアスである。

 

高い機動力を誇るドムにビーム兵器を対応させる事をコンセプトに開発されたこの機体は、ドムのジェネレーターをコックピットごとおろし、代わりにジムに搭載されていた大型ジェネレーターを搭載する事でビーム兵器の使用を可能にしていた。

 

胴体からなくなったコックピットについては新しく開発した頭部へと移動し、ジェネレーターからの豊富なエネルギーを活用するためにセイバードップ用のムーバブル・バインダーを2基背中に装備する事で機動力の大幅な向上にも成功していた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

ただ、肝心のビーム兵器の威力が想定よりも大幅に低かったため、ハイパーバズーカを参考に作られたクレイ・バズーカをメイン武装としている。

 

え?ムーバブルフレーム?そんなのを一から開発していたら戦場に届く頃には戦争が終わってしまうのでそのままだよ!

 

ただ、赤く塗装したエース向けの機体については装甲材をガンダリウムβにしたので機体の軽量化によって機体の性能が更に向上している。

 

まあ、エース向けの機体は生産数が少ないので当面はシーマ艦隊ぐらいにしか回せないと思うが。

 

また、並行して鹵獲されたガンダムタイプも我が軍の技術を各部に取り入れる事で更なる性能向上が図られており、ジェネレータ等の強化によってガンダム4号機に搭載されていたメガ・ビーム・ランチャーの通常使用を可能にしていた。

 

誰が乗るかについては色々もめたものの、最終的に単独でガンダムを撃破した報奨として、シャア・アズナブル中佐が乗る事となり、シャア中佐のパーソナルカラーである赤色に塗装される事になった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

また、ミノフスキー博士に開発を依頼していた親衛隊用のモビルスーツについても試作機のテストが終了してジオン本国で生産が始まったものの、量産型アプサラスの生産を優先していたために量産が遅れており、この分だと日の目を見ることなく終戦を迎えそうな状況となっていた。

 

まあジャブロー攻略に量産型アプサラスが間に合った事だけでも喜ぶ事にしよう…。

 

 

一一一一一一一一一一一一

 

 

side 南米 ジャブロー近郊

 

「シーマ様、ジャブローの入口をみつけやした!」

 

「よくやったよデトローフ!しかし上手く偽装してあるねぇ。この金属反応がなければ危ないところだったよ。」

 

「まったくでさぁ。ハイゴッグにわざわざ金属探知機を追加する必要があるのかと思いましたが、流石はギレン総帥といったところで。」

 

「よし、次は地下の大鍾乳洞の調査に入るよ!ホバートラックの設置はどうだい?!」

 

「アンダーグラウンド・ソナーの打ち込み完了しました!いつでも探査ピンガーを打てます!」

 

「よし、作業員の退避が完了次第、探査ピンガーを発信してデータをとれるだけとってずらかるよ!

探査ピンガーを打てばすぐに連邦にも気づかれる!各員ぬかるんじゃないよ!」

 

「へい、了解でさぁ、シーマ様!」

 

「これでジャブローの正確な位置がわかればいよいよ戦争も終わりということかねぇ…。戦争が終わったらどうするんだいデトローフ?」

 

「へ?あっしですか?このまま軍に残るか、故郷のマハルにでも帰って運送業でもはじめようかと思ってますが…。」

 

「そうかい。もし運送業をやる気ならギレン総帥のGNCに入れてもらえるように口を利いてやるから、いつでも言いな。」

 

「…へい!ありがとうございやす、シーマ様!

作業員の退避、完了しやした!」

 

「よし、探査ピンガー発信!ずらかるよ!」




レビル将軍がオデッサで大敗した責任もとらずに星1号作戦の指揮をとるのはどうなの?というご指摘を頂いたので今話の冒頭に関するアンケートを追加しました。

レビル将軍が失脚しても、お話の大きな流れは変わらず、今後の連邦側の指揮官がジャミトフになるくらいです。

また、今後に活躍させたい部隊についてのアンケートを前話の最後でおこなっております。
興味があればそちらもご覧ください。


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